戻る TOPへ

超獣戦隊ライブマンの第1話
 

アカデミア島
 

ナレーション「アカデミア島は科学者たちの島である」
 

科学アカデミア
 

ナレーション「島にある科学アカデミアでは世界中から選ばれた優秀な若者たちが星博士の元、地球の未来を担う最先端科学を学んでいる。そして学ぶ傍ら、若者たちは国連科学省の巨大プロジェクト・巨大宇宙衛星・スペースアカデミア号建造計画に若い夢を燃やしていた」

月形「星博士……こんな宇宙設計の夢なんてバカバカしくてやってられませんよ」

勇介「月形……」

豪「そうです。確かにバカバカしい……」

博士「月形君……スペースアカデミア号での補習実験が可能になれば地上ではできないさまざまな成果が期待される。新しい薬や新しい食料、病気や飢えに苦しむ人がどれだけ救われるのか……」

卓二「そうだよ!」

麻理「そうよ」

博士「これをみんなでやるんだよ。人々の幸せのために」

ルイ「愚かな人間のことなど考える必要はないわ……」

豪「僕たちはもっともっと高度な科学を極めたいのだ」

月形剣史、尾村豪、仙田ルイの3人は去ってしまう。
 

友よ君達はなぜ?!
 

ある夜。

3人の謎の影がコンピューターで何かを見ていた。

モニターには「VOLT」と表示されていた。

それが「OK」のマークに切り替わる。

やがて3人はその場を立ち去る。

一方、天宮勇介、大原丈、岬めぐみ、矢野卓二、相川麻里は宇宙服着用の実験の準備をしていた。

勇介「よし、完璧。実験開始だ!!」

麻里「やったー!」

丈「ちょ、お前ら! 俺が……」

卓二が丈を突き飛ばすと、めぐみと勇介も倒れる。

卓二「やったー! 専大活動強化スーツの実験第1号は俺たちに決まり。勇介、丈、文句ねぇよな!?」

丈「卓二、そりゃねぇよ……」

麻里「情熱の差よめぐみ……どうしてもスペースアカデミア号に乗りたいっていうこの熱いハートの差。ね!?」

勇介「スタート!」

勇介がスイッチを押すと機械が作動し、回転し始める。

そして爆発し、壁を突き抜け落ちてしまう。

勇介「卓二!」

めぐみ「麻里!!」

丈「卓二、大丈夫か!? おーい!!」

卓二が目を覚ますと強化スーツを着用していた。

卓二「効いた……あ、麻里、大丈夫か!?」

麻里「うん……」

めぐみ「麻里ー!!」

卓二「見てくれ、このスーツを!!」

麻里「成功したよ」

めぐみ「やったー!!」

勇介「行こう!」

麻里「さすが強化スーツね。ビクともしないわ」

卓二「ああ……」

すると突然、時計の時間が狂い始める。

宇宙船が地上に不時着。

扉が開き、3人が乗る。

その3人は月形、ルイ、豪だった。

そこへ勇介や卓二たちが駆けつける。

勇介「月形……一体君たちは!?」

その時、月形が銃を構える。

卓二「危ない!!」

前に出てきた卓二と麻里に弾が当たる。

3人の乗る宇宙船は飛び立っていく。

勇介「一体君たちはどこに行くんだ!?」

その時、勇介が目にしたものは、先ほどの月形の銃弾を受けて倒れている卓二と麻里の姿があった。

勇介「卓二!? 卓二―――!!」

丈「卓二!!」

めぐみ「麻里!!」

丈「おい、卓二! おい!!」

勇介「何でこんなひどいことを!?」

勇介は宇宙船を見上げ、めぐみと丈は泣き崩れる。

めぐみ「麻里!! どうして……どうして!? 麻里……」

雷光が轟く。

雨が降り出す。

そこへ星博士が駆けつけ、今の光景を見て固まる。

勇介が上着を卓二の顔に被せる。

一方、宇宙では月形たちの乗る宇宙船が謎の要塞に到着する。
 

二年後 春
 

スペースアカデミア号の乗組員の発表が行われる。

博士「これより、スペースアカデミア号の乗組員を発表する。飯塚秀雄……ネアリー・チャールズ……」

生徒「イエーイ、オー・ライ!!」

博士「藤田直樹……」

生徒たち「やったぜ!」「おめでとう!!」

博士「藤木全米……アンガ・チャーンズ……グレゴリー・ハール……横山豊……ポール美浜……アミー・ホー……山内俊也。以上!!」

名前を挙げられた生徒たちが大喜び。

そして祝いの演奏が始まる。

その頃、勇介たちは卓二や麻里の墓参りに来ていた。

墓に彼らの写真や花を置く。

勇介「遂にアカデミア号が完成したよ。でも……僕たちは君たちの敵を取ることを決して忘れちゃいないから」

そこへ、星博士が現れる。

博士「やあ、私も報告に来たくてね……」

博士は手を添える。

めぐみ「博士……この2人をスペースアカデミア号に乗せてください。この2人、どれだけ乗りたがってたことか……」

博士「そうか……」

いよいよスペースアカデミア号が発進されるときが来た。

その中には2人の写真が飾られていた。

勇介たちが見送りに来る。

『10、9、8、7、6、5、4、3、1、0!!』

とうとうスペースアカデミア号が飛び立つ。

そこへ戦闘機が飛来。

勇介「何だあれは!?」

戦闘機がスペースアカデミア号に銃撃を繰り出す。

スペースアカデミア号内は炎上する。

一同「うわああっ!!」

めぐみ「みんなが……みんなが……」

勇介「行くぞ!」

スペースアカデミア号が墜落し、大爆発。

戦闘機も尻尾を地面に引きずり、町を破壊し始める。

勇介たちが駆けつける頃にはとんでもないことになっていた。

さらに銃撃を続ける戦闘機。

3人は爆風に飛ばされる。

やがて襲撃も収まる。

勇介「めぐみ、大丈夫か!?」

丈「勇介……」

勇介「丈……」

丈「一体奴らは何者なんだ!?」

そこへ戦闘機が1機現れ、そこから3人の敵が降りて来る。

それはなんとドクターケンプ、マゼンダ、オブラーになった月形、ルイ、豪であった。

勇介「月形!?」

ケンプ「加等生物は生命力が強いな……」

ケンプの足が花を潰す。

勇介「黙れ! 貴様らこそそれでも人間か!?」

ケンプ「あの日から俺たちは人間を捨てたのさ……」
 

二年前 ヅノーベース
 

そこにいるのは首領・大教授ビアスであった。

月形「あなたは、大教授ビアス……」

ケンプ「俺は武装頭脳軍ボルト・ドクターケンプとなったのだ!!」

マゼンダ「そして私はドクターマゼンダ!」

オブラー「ドクターオブラー……」

勇介「お前たち……」

ケンプ「地球は真の天体。大教授ビアスの中心とした絶対誰によって支配されねばならん!!」

マゼンダ「その前にお前たちのようなクズを掃除しに来たのさ。フィンガーガン!!」

マゼンダの指からフィンガーガンが発射。

丈「どうなってんだ!?」

マゼンダ「アハハハハ……」

ケンプが美獣ケンプへと変身する。

丈「バケモンか、てめぇ!?」

ケンプは青い光弾を発射。

3人は倒れる。

ケンプ「見たか。大教授ビアスの元で2年間身につけたこの科学力を……」

勇介「お前らに2年の月があったなら、俺たちにも2年の月があったんだ……」

めぐみ「2年前、あなたたちが宇宙に消えてから私たちは外的の存在を確信した。そして密かに準備してたのよ」

丈「卓二と麻里……そして多くの仲間や人々の敵を今、晴らしてやるぜ!!」

勇介「俺たちは生きとし生ける物の戦士・レッドファルコン!!」

丈「イエローライオン!!」

めぐみ「ブルードルフィン!!」

勇介がレッドファルコンに、丈がイエローライオンに、めぐみがブルードルフィンへとそれぞれ変身する。

ファルコン「超獣戦隊!!」

一同「ライブマン!!」

ファルコン「この強力スーツ、2年前の物とは違うぜ!」

ケンプ「戦闘兵・ジンマー!!」

ファルコン「ファルコンソード!! 行くぜ!!」

ファルコンはファルコンソードでジンマーを斬り、ライブラスターで撃ち抜く。

ジンマーの爆発で飛ばされるファルコン。

ドルフィン「ドルフィンアロー!!」

ジンマーはムチでドルフィンを絞め、電磁波を流す。

ライオンもライオンクローでジンマーに挑む。

すると、ジンマーの顔が浮かび、ライオンに攻撃する。

そして壁を突き抜ける。

ライオン「ライブラスター!!」

ライオンのライブラスターでジンマーの腕が落ち、動き出す。

ライオンの首を絞める。

ライオン「どうなってんだ!?」

そしてケンプのコントロールで再びライオンが壁に突き抜ける。

ファルコン「大丈夫かドルフィン!?」

マゼンダ「エルボーガン!!」「パームガン!!」

マゼンダの連続砲撃が炸裂。

2つの連続攻撃に2人は立ち上がれない。

ケンプ「ライブマン、そこまでだな」

ファルコン「おのれ……」

マゼンダ「死になさい!!」

轟音

ライオン専用のメカ・ランドライオンが現れた。

マゼンダ「あれは……」

ファルコン「ランドライオン!」

ランドライオンの衝撃で2人は倒れる。

ファルコン「よし、今だ!」

ケンプ「オブラー戦闘機!!」

戦闘機がランドライオンに攻撃を仕掛ける。

ライオン「うわぁっ!!」

ランドライオンは岩山に突っ込む。

ライオン「行くぞ!!」

戦闘機の尻尾に噛み付き、山に激突させる。

ライオン「ハイドジャンプ!!」

今度は岩山を登り、戦闘機がそこにぶつかる。

一方、2人は爆撃から逃げていた。

ライオン「2人が危ない。ライオンキャノン、発射!!」

背中の大砲が発射され、戦闘機に命中。

だが、2人への爆撃はまだ続く。

ナレーション「かつての友が悪魔に魂を売った恐るべき敵として戻ってきた。果たしてライブマンはこの強記の天才たちに勝てるのであろうか!?」
 

つづく
inserted by FC2 system