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超星神グランセイザーの第1話


ナレーション「今から数億年の昔、地球上には現在よりはるかに高度な文明が栄え、人類はその象徴を越え得る「超星神」の製造を始めていた。「超星神」それは、人類が手にした最強の力であった」

宇宙では、戦争が行われていた。

ナレーション「超古代の人類が気づいた高度な文明。その進歩を恐れた宇宙人達は地球への総攻撃を開始した。圧倒的な強さを誇る、宇宙連合は地球の文明を徹底的に破壊しようとしていた」

超星神を作った基地は崩壊され始める。その時、超星神の一体が動き出し、基地から出てきた。

ナレーション「宇宙連合に反撃すべく、人類は完成したばかりの超星神を出撃させた。既に衛星軌道上に配流された戦闘部隊と合わせ、人類の総力を上げた決戦が始まった」

超星神は銃で宇宙連合の船を攻撃するが、どんどん倒されていく。だが、あと一体が宇宙戦艦を貫く。

ナレーション「宇宙連合にとって、超星神を完成させた人類の科学力は宇宙の平和を乱す、大いなる驚異なのだ」

宇宙連合の戦艦が超星神に総攻撃するが、超星神は何とか交わす。だが、船にぶつかって地球に落ち、衝撃で地上は爆発してしまった。

ナレーション「人類は敗れ、その文明は跡形もなく消滅した。悠久の時の流れは地球に新しい生命を呼び出せ、新たな人類を誕生させた。そして21世紀、宇宙からの驚異が再び地球に迫っていた」




第1話
目覚めよ! 星の戦士





1人の男がバイクでとある事務所に訪れた。名前は弓道天馬である。

天馬は荷物を出して入ろうとするが。

警備員「コラッ! そんなトコに停めちゃダメじゃないか!!」

天馬「ごめん、時間がないんだ」

天馬はオフィスに入り、エレベーターを待つが、仕方なく階段を使うことにした。

天馬「くそっ! あと1分」

会議室。

そこでは会議が行われていた。

そこへ、天馬が入ってきた。

天馬「ジェット便です。お荷物お届けに参りました」

天馬は荷物を届け、次に行こうとする。

天馬「よし!」

次なる目的地は幼稚園だった。

天馬「お待たせしました。ジェット便です」

保育士「ご苦労様です」

天馬「どうぞ」

保育士「よかったね、ひよりちゃん。お遊戯会のお洋服届いて」

天馬「じゃあね、バイバイ」

次はマンションだが……。

天馬「うわっ、ダメですよ」

マダム「大丈夫よ、この子大人しくしてるから」

天馬「動物や生き物はここは規則で禁止されてるんですよ」

マダム「お願いよ、そんな硬い事言わないで。ね?」

天馬「勘弁してください!!」

天馬は逃げて次に向かう。

その時、前から車が走ってきた。

天馬の乗るバイクが勢いでジャンプする。

2人「うわぁっ!!」

バイクは見事着地成功。

赤シャツの男「バカヤロー!!」

天馬「バカはどっちだ!? ここは一方通行じゃねーか!!」

赤シャツの男「やんのかこらー!!」

赤シャツの男は上着で天馬をはたく。

天馬「くそっ!!」

天馬は男2人をぶちのめすのであった。

一方、謎の2人・獅堂未加と堀口一郎が車でどこかに向かっていた。

その時、赤シャツの男が飛び出し、未加が車を停める。

未加「もう」

堀口「バカ、やめなさい!!」

天馬はとうとう止め目の一発を決めた。

天馬「交通ルールぐらい守れ。社会の迷惑なんだよお前らは」

未加は天馬の肩をたたき、ビンタをかました。

未加「あんたこそ社会の迷惑じゃない」

天馬「いきなり叩く事ねーだろ!?」

未加「叩かれないとわからないのよ、あんたたちみたいな奴らは」

天馬「何!? 女だからって調子に乗りやが……」

未加「女だからと思って舐めんじゃないわよ」

堀口「未加君、それぐらいにしときなさい」

天馬「いけね、配達中だった」

天馬は再び配達に向かう。

未加「やな奴」

堀口「似た物同士だな」

未加「え?」

堀口「いや、なんでもない。行くぞ」

未加「あ、はい」

未加の運転する車は門の前で停まる。

そして警備員に開けてもらい、出発する。

そこにはマスコミなどがいて、車に近づく。

レポーターA「ただいま堀口博士の車が到着した模様です。人類ひいては歴史を覆す様な大発見が、果たして期待できるのでしょうか!?」

堀口は車から降りる。

レポーターA「博士。超古代の産物、Oパーツが発見されるんですか!?」

レポーターB「それは緋色からと呼ばれる伝説の金属の事でしょうか!?」

堀口「ノーコメント」

レポーターA「博士、超古代文明というのはあまりに報道の件じゃありませんか!?」

レポーターB「ただのバイレー包囲だという件がありますが!?」

堀口「いいかね君たち、地球はな、誕生して46億年だ。そんなね、我々人類の歴史がほんの一瞬にしかすぎんであったら超古代文明が存在せん方が自然じゃないのかね!? アンポンタンが。行くぞ」

未加「はい」

レポーターA「博士!!」

レポーターB「博士!!」

一方、どこかのビルでは堀口に関するニュースが流れていた。

そして、突然サングラスを取るこの男は国防省の御園木篤史だった。

その頃、発掘現場ではショベルカーが何かを掘っていた。

堀口はレーダーで何かを調べていた。

未加「博士!!」

堀口「その機械を止めろ!!」

堀口の声でショベルが止まった。

作業員「止めろ!!」

堀口「そこを中心的に掘れ。慎重にやれ」

作業員「博士」

土から何かが出てきた。

堀口はそーっと掘る。

堀口「思ったとおりだ」

未加「博士」

堀口「未加君、マスコミの連中の発表するんだ。発掘は失敗だったと」

未加「はい」

一方、天馬の方は。

天馬「ジェット便です。お荷物受け取りに参りました」

御園木「待ってたよ。お宅が一番早いって聞いたもんでね」

天馬「まあ」

御園木「これをこの場所に2時間以内に届けてほしい」

天馬「え?」

テレビの文字には群馬県と書かれていた。

天馬「ここまで2時間ですか!?」

御園木「無理か」

天馬「いえ、任せてください」

その頃、謎の女・佐伯カリンがどこかに電話していた。

カリン「失敗したなんて嘘に決まってる。堀口博士がきっと超星神を見つけたに違いない。早く手を打たないと」

天馬はバイクで堀口の所に向かっていた。

門の目で停まって荷物を取り出すが。

天馬「ジェット便です。堀口博士に届け物なんですが」

警備員A「荷物ならここで預かります」

天馬「いや、直接渡さないとダメなんです。博士呼んでください」

警備員B「博士はそれどころじゃない。これ置いてさっさと帰れ」

天馬「帰れって何だ、こっちは仕事で来てんだぞ!?」

天馬は中に入ろうとするが、警備員2人が取り押さえる。

警備員A「コラッ! 不法侵入で警察に突き出すぞ」

天馬「2時間って約束なんだ。早く博士呼んでくれよ」

未加「どうしたんですか!?」

警備員A「こいつが博士を呼んでくれって」

未加「あんた!!」

天馬「あ、お前」

未加「何しにきたのよ、こんなトコまで」

天馬「仕事だよ。堀口博士宛の荷物預かってんだ」

未加「荷物!?」

天馬「御園木って人から2時間以内に届けるように頼まれたんだ。あと5分しかないんだ! 早く開けてくれよ」

未加「わかった」

天馬「あ……」

未加「私が渡してあげる」

未加は荷物を持って去る。

天馬「ちょ、返せコラ!!」

警備員A「待てコラ!!」

天馬「返せ泥棒!!」

その時、未加が回し蹴りを天馬にかました。

天馬はそのまま倒れてしまった。

未加「失礼」

発掘現場。

掘り出された謎の物体が土から出て来ていた。

未加「失礼します。博士、一体あの剣のような物は」

堀口「あれは剣じゃないんだ。あれはまだほんの一部で全貌は地下に埋まったままだ」

未加「それじゃあやっぱり……。あれが超星神なんですか!?」

その時、未加の持っている荷物から音が鳴る。

堀口「何だそれは!?」

未加「ああ、御園木って人から届け物なんですけど」

堀口「御園木!?」

堀口は中を開けると、携帯電話が入っていた。早速出てみる堀口だが。

堀口「はい、堀口ですが」

御園木「御園木だ。これからはその電話を使うといい。特殊な電波に変換されるんで盗聴される心配もない」

堀口「盗聴!?」

御園木「どうやら、超星神を覚醒させようとしている連中が他にもいるようなんだ」

堀口「そんな……一体何者なんですか!?」

御園木「正体まではわからんが、用心してくれ」

堀口「はい。わかりました」

堀口は電話を切る。

未加「博士!?」

堀口「ああ。御園木さんは、私の研究のスポンサーなんだ。彼の支援がなくては超星神の発掘もグランセイザーの秘密も解き明かす事はできんのだ」

未加「グランセイザー……」

その夜、天馬は草村で気絶していたが、ようやく目を覚ました。

だが、すぐそばには謎の少年がいた。

天馬「お前は!?」

剣「獅堂剣。弟だよ」

天馬「弟!?」

剣「あんたをノックアウトした獅堂未加の弟さ」

天馬「あの女!! 今度会ったらただじゃおかねぇぞ」

剣「適うわけないよ。お姉ちゃんは子供の頃から武道を習ってるんだから」

天馬「何!?」

剣「博士に会いたいんだろ!?」

天馬「まあな。荷物を受け取ったっていうサインもらわないと」

2人は森の中を走る。

だが、ガードマンがいるためコソコソしなければならない。

そして、金網の前にたどりいた。

剣「博士ならあのテントにいるはずだ」

確かに、テントに明かりがついていた。

天馬「へぇー、お前なかなか役に立つじゃねえか」

その時、謎の男「伝通院洸「あきら」」が現れ、金網を越えてしまった。

剣「誰だろう、泥棒かな!?」

天馬「それより俺たちも早く」

その時、警報が鳴り響く。

天馬「やば」

剣「早く!!」

警備員はテントからぞろぞろと出てくる。

未加「博士!!」

堀口「侵入者か!?」

天馬と剣は岩場に隠れる。

ガードマンA「誰だ、お前は!?」

ガードマンB「捕まえろ!!」

ガードマンは一斉に取り掛かるが、洸は払いのける。

その時、洸の左手の甲に紋章が記され、ナックルライザーが現れた。

そして洸の体が光りだし、ガードマンは飛ばされた。

洸はセイザーレムルズへと装着した。

レムルズ「レムルズトルネード!!」

レムルズはそれでガードマンやショベルカーをふっ飛ばしてしまった。

そしてショベルカーは爆発してしまった。

そこへ、堀口と未加が駆けつける。

堀口「何が起きたんだ!?」

天馬「スッゲー」

その時、天馬の左手の甲にも紋章が記されていた。

天馬「何じゃこりゃ!?」

レムルズのナックルライザーが反応する。

レムルズ「まさか、あいつもグランセイザーなのか!?」

レムルズは天馬のほうにジャンプし、天馬を気絶させ、どこかに連れて行った。

未加「剣!」

剣「バイク便のお兄ちゃんが、グランセイザーに連れて行かれちゃったんだ!!」

未加「グランセイザー!?」

御園木「そうか。2人目のグランセイザーが現れたか」

堀口「はい。目当ては超星神だと思うんですが、かなり乱暴では快適な奴です」

御園木「それにしても、どうしてあのバイク便の若者が!?」

堀口「ええ、グランセイザーが仲間を探しています。もしかしたらあいつもグランセイザーなのかもしれません」

御園木「だとすると、これで3人揃ったことになるな」

御園木は電源を切ってバイク便の紙を見る。

御園木「弓道天馬か」

翌朝。

未加「博士、剣が見たのは本当にグランセイザーなのでしょうか!? グランセイザーが悪いことをするなんて信じたくありません」

堀口「やはり、背後に誰かいるかも知れんな。グランセイザーの力を悪用しようとする奴らが」

未加「てことは、バイク便のあいつも」

堀口「いや、その確証はない。仮に彼がグランセイザーだったとしても、彼はまだ完全に覚醒しきっていないかもしれんな」

未加「もし、グランセイザーだったとしたら、私にも何か反応があるはずです」

堀口「未加」

未加「私に調べさせてください」

堀口「いいな」

未加と剣は走り出す。

剣「お姉ちゃん」

未加「来ないで。剣には見られたくないのよ、私のもう1つの姿を」

未加は岩の後ろに隠れる。

そして左腕を上げると、謎の紋章が現れ、ナックルライザーに変化する。

未加「装着!!」

未加の体にプロテクターが定着され、最後にヘルメットが付けられる。

未加はセイザーミトラスとなり、ジャンプする。

どこかの廃ビル。

天馬が目を覚ました。起きると洸と雨宮涼子、カリンがいた。

天馬「何だよお前ら!? あ、お前は昨日の!! てことはあれは夢じゃなかったのか」

涼子「こんな奴らが私たちの仲間だって言うの!?」

洸「完全に覚醒したわけじゃないが、その気配を俺は感じたんだ」

天馬「ちょ、ちょっと待てよ。仲間ってどういうことだよ!?」

涼子「そうよ、この程度の低そうなの奴がグランセイザーであるはずがないわ」

天馬「グランセイザー!?」

カリン「優秀なエリートだけがグランセイザーとは限らないわ。欠点を多く抱えているほど特殊な能力をかなしばせているのよ」

洸「こいつがグランセイザーなら、これで3人揃ったわけだ」

天馬「3人って何だよ!? 俺を変な仲間に勧誘したってそうはいかねぇぞ。帰らしてもらうからな」

天馬はそのまま外へ出た。

洸「博士」

カリン「涼子さん、あいつが仲間か調べてください」

涼子「いいわ」

天馬が外に向かう途中、涼子が現れた。

涼子は上着を脱いで天馬に襲い掛かる。

天馬は何とか交わすが、ダブルキックを受けて壁にぶつかる。

涼子「あんたが私たちの仲間なら、戦いなさい」

天馬「何で!?」

涼子がポーズを取ると、左手の甲からナックルライザーが出現する。

涼子「装着!!」

涼子はセイザーヴェルソーに装着した。

ヴェルソー「ヴェルソーイリュージョン」

ヴェルソーはヴェルソーイリュージョンで天馬を宙に浮かし、地面に叩きつける。

天馬は何とか立ち上がるが、今度は宙から壁にぶつけられる。

ヴェルソー「グランセイザーなら、その証を見せなさい」

天馬を回し、落とすヴェルソー。

ヴェルソー「さあ、戦いなさい。それがあなたの宿命なら」

天馬「いい加減にしろ!!」

その時、天馬の左腕の甲がまた光り、緑のスパークが注がれるとナックルライザーが出現した。

カリン「ナックルライザーよ。覚醒したわ」

洸「やっぱりあいつは」

天馬「うお―――――っ!!」

天馬は炎に包まれ、セイザータリアスに装着した。

タリアス「うおお―――――っ!!」

タリアスはヴェルソーに突進し、パンチを繰り出す。

ヴェルソーは壁を破って飛ばされてしまった。

タリアス「どうなっちまったんだ、俺は!? うおお――っ!!」

洸「博士」

カリン「あいつはおそらく炎の戦士」

洸「炎の戦士!?」

カリン「仲間にできないなら、抹殺するしかないわね」

一方、ミトラスはタリアスが走るのを見て屋上から降り、装着を解いて未加に戻る。

未加「やっぱりあいつも……グランセイザー……」




(続く)
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