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天装戦隊ゴセイジャーの第1話

天の塔を流星のデレプタが眺めていた。

デレプタ「これが天の塔? こんなもの……モンス・ドレイク様の目に入る前に、木っ端微塵にしてくれる! 流星弾!!」

デレプタの流星弾が天の塔を破壊。

宇宙母艦インデべーダーでそれをモンス・ドレイクと彗星のブレドランが見ていた。

プレドラン「モンス・ドレイク様……どうか油断召されぬよう……この星、地球は、ドレイク様がこれまで攻め落としてこられた数多の星とは、少し様子が違うようでございます」

ドレイク「案ずるな、彗星のブレドランよ……天の塔さえ叩き潰せばよいのだろう? その後、ワシがこの星の命、最後の1つまで奪い尽くしてくれる……フフフ……」

天の塔跡地

デレプタ「ハハハ!」

「何をしている!?」

剣がデレプタに斬りかかる。

斬りかかったのはゴセイレッドだった。

デレプタ「何者だ!?」

レッド「地球を守護し、すべての命を守る! 護星の天使、ゴセイレッド!」

デレプタ「知らんな……」

ナレーション「護星天使……それは、地球と全ての命を守ること使命として生きるものたち。強気力と強き魂を持つ彼らは、遥か昔より、人知れず、邪悪な存在と戦ってきた……」

10日後

アラタが腕に包帯を巻いていた。

「今日、100点取った!」「今日は初めてのデート」

アラタの耳に色んな声が入る。

下では1人の少年、天知望がクラスメートを見ていた。

タイチ「望が見てるぞ……」

ケイスケ「ほんとだ……」

望(謝ったところで、きっと無駄だよね……大体、聞いてくれるかどうかもわかんないのに……)

タイチ「トライアングルしようぜ」

ケイスケ「OK! タイチ!」

アラタがテンソウダーをカード取り出す。

アラタ「ゴセイカード、天装!」

『アウトブレイク、スカイックパワー!』

epic 1
護星天使、降臨

アラタは風に乗ってどこかに向かう。

ケイスケ「教科書盗まれたとか、ユウタに言いがかりつけてさ……結局自分のロッカーにあったじゃん」

ユウタ「もういいよ。望なんか知らないし……行こうぜ!」

2人「おう!」

望「(勘違いしたのは悪かったけど……でも……)ああ、もういいや! あきらめた。僕謝らない!」

「ほんとにそれでいい!?」

望は慌てて今の声で辺りを見渡すが、何もなかった。

すると赤ん坊を乗せたベビーカーが階段を踏み外してゆっくり落ちていく。

望「ああ、ダメだ。落ちる!」

「あきらめるのはまだ早い!」

そこへアラタが現れ、ベビーカーを元に戻す。

この光景に驚きを隠せない望。

アラタ「あれ? 見えてる? また天装術が解けちゃったかぁ……」

望「あの……さっき僕のそばで声出したの……」

アラタ「ごめん! さっきのは見なかったことにしてくれない!?」

望「え?」

アラタ「よし、決まりだ。それと……とにかくやってみる。やってみないと、始まらないんだから……な? 望」

望「何で僕の名前……うわっ!」

アラタが姿を消す。

望は落ちていたカードを拾う。

望「何これ?」

町に戦闘兵、ビービが現れ、暴れ始める。

すると地中からゴセイブラックとイエローが現れる。

ブラック「やれやれ、またお前らか?」

イエロー「ぞろっと出て暴れまくって……もう全員ざんげだ!」

ブラック・イエロー「ランドコンビアタック!」

2人の合体技にビービが倒れる。

ブラック「やったぜ」

イエロー「やったね」

背後からまたビービが現れるが、倒れる。

後ろにはゴセイブルーが立っていた。

イエロー「ハイド!」

ブルー「ブルーチェック!」

ブルーがビービたちを一掃していく。

ブルー「勇ましいのは結構だが、背中ががら空きだ。アグリ、モネ!」

ブラック「俺たちランディック族は、前向きで戦う正確なんだ」

イエロー「臆病なシーイックとは違うんだよねぇ……」

ブルー「我々シーイック族のことは、用心深いと言ってほしいなぁ……」

3人がビービに挑む。

ピンク「ピンクトリック!!」

ゴセイピンクが飛来。

ピンク「失礼……種族の研究なら後にしてくれない? ねっ!」

ブルー「エリ……割り込むならもっと別の方法があるだろう!?」

ブラック「ほんとスカイック族はいつも大雑把だなぁ……」

イエロー「ほんと」

ブラック「あいつはどうした!?」

ピンク「アラタならさっき呼んだわ。すぐに来るって」

地中から再びビービが出現。

ブラック「こんなときに遅刻かよ!?」

するとそこへアラタが飛来。

アラタ「悪い、遅れた。チェンジカード……あれ?」

ブルー「おい、何をしてるんだ?」

アラタ「チェンジカードを落としたっぽい……」

4人「何!?」

ブラック「何やってんだお前!?」

イエロー「信じられない」

ピンク「もう! いつ、どこで落としたのよ!?」

アラタ「えーっと……」

ブルー「プレッシャワーカード、天装!」

『スプラッシュ、シーイックパワー!』

シーイックパワーがビービを一掃。

4人が変身を解除。

エリ、アグリ、モネ、ハイドに戻る。

ハイド「アラタ……いったいどういうことなんだ!?」

そこへ望がやってくる。

望「何あれ? あの人……」

その後アラタは懸命にカードを探す。

アラタ「やっぱないなぁ……」

エリ「もう……困ったわねぇ……」

ハイド「そもそも落としたですむ問題ではない……チェンジできなければ、本来のゴセイパワーを使えない! わかってるのか?」

アグリ「護星天使は地上には俺たち5人しかいねぇんだぞ!?」

モネ「塔が壊されちゃって……護星界の行き来は当然できないし、連絡もつかないんだよ?」

エリ「そうよ……この星を守るのは、地上研修中の見習いだけど、私たち5人! ね?」

エリが人影に気づく。

望「この星を守る……護星天使!?」

アラタ「あのさぁ……いつまでもこんな風に、敵が出てきたら追い払うか退治するかだけで……いいのかなぁ!?」

アグリ「こいつ話聞いてねぇ……」

ハイド「いや……俺もアラタと同じことを考えていた……圧らを束ねる黒幕……何か大事になる前に、そいつを倒さなければ……」

アラタ「あ。あいつ……」

アラタの心にデレプタの記憶が甦る。

モネ「アラタなんかし……エリ何してんの!?」

エリがテンソウダーを取り出す。

望「何だあれ?」

エリ「ウィンドライブカード、天装!」

『スプラッシュ・スカイックパワー!』

望がウィンドライブカードでアラタたちの元に飛ばされる。

望「何今の?」

エリ「聞いた? 聞いたよね……」

インデベーダー

デレプタ「まるで歯応えのない奴だったぞ。護星天使の1人、ゴセイレッドといったか? 俺のたった一撃で吹っ飛んでいった……」

ブレドラン「しかし護星天使は生きている! ビービどもを撃退された……」

ドレイク「ブレドラン……あれは想定内だ……ベラスカ星人 塊のミゾーグよ! 来い!」

塊のミゾーグがやってくる。

ミゾーグ「おう! 地球にウジャウジャ住む地球人どもと、その巣をぶっ壊してあっという間に新地にしてみせやしょう!」

ブレドラン「待て!」

ミゾーグ「ああ?」

ブレドラン「護星天使はどうする!?」

ミゾーグ「あーんなもの、まとめて掃除してみせやす!」

地球

望「つまり……護星天使って人たちが、護星界ってとこから地球をずっと守ってた?」

モネ「うんうん!」

望「でもお姉ちゃんたちは星を護る資格をもらう前の……見習い護星天使!」

エリ「そんな感じ! で?」

望「修行で地上に来てたとき……護星界との通路を悪者が壊しちゃった!」

アグリ「まぁ、そんなとこだろう……」

望「だから5人だけで地球を護らなきゃいけない?」

ハイド「理解が早いね……好奇心は満足したかな? では……俺たちのことは忘れてもらうよ」

望「忘れてもらうって……何するの?」

ハイド「人間には正体を知られてはならない……決まりなんだ」

アラタ「待てよハイド! 望は俺の友達なんだ……」

望「友達!?」

アラタ「望は誰にもしゃべったりしない! やるべきことがわかってる……もちろん、やるべきでないことも……な?」

望「うん……多分……」

アグリ「へっ。信用できるかよ」

アラタ「アグリ……人間を信じないでどうすんだよ? 護星天使だろ!?」

アグリ「……」

アラタ「そういうわけだ。じゃあね、望……」

5人はその場を去る。

望「護星界? 天使!? ふざけてるよ。ありえないね……」

望はポケットからアラタの落としたカードを取り出す。

望「まさかね……」

ミゾーグが町に現れる。

ミゾーグ「フッフッフ……初めにこのビルに行くか……」

ミゾーグがビルを破壊。

ミゾーグ「地球を廃墟のに帰るまで、こりゃ半日もかからねぇな……」

瓦礫がミゾーグの体内に吸い込まれ、岩の塊となって現れる。

ミゾーグ「次はこっちだ」

インベーダー

デレプタ「ミゾーグのやつ……口の利き方は成ってないが……」

ドレイク「相変わらず手際のいい奴だ……」

ブレドラン「……」

ミゾーグが暴れる。

ミゾーグ「逃げろ逃げろ! 早く逃げねぇと瓦礫になるぞ。ハハハ!」

ハイド「待て! これ以上地球の人々を傷つけることは……俺たち護星天使が許さない!」」

ミゾーグ「護星天使!? お前たちが例の雑魚か。この塊のミゾーグ様の仕事を、邪魔すんじゃねぇっ! でやあっ!!」

瓦礫から岩の塊が現れ、5人を翻弄。

エリ「危ない!」

モネ「お兄ちゃん!」

エリ「アラタ!」

塊の1つがハイドを吸収。

アグリ「モネ!」

モネ「お兄ちゃん! きゃああっ!!」

アグリやモネも吸収。

アラタ「エリ、早く!」

エリが躓く。

アラタ「エリ!」

ついにエリも吸収されてしまった。

アラタ「エリ!」

ミゾーグ「ハッハッハ……あと1人……いや、1匹だ……」

ミゾーグがアラタを怯ませる。

ミゾーグ「おいおい、あきらめろ……苦しむだけだぜ!?」

アラタ「悪いけど、俺はあきらめるってことができないんだ!」

ミゾーグ「なら勝手に苦しめ!」

4つの岩がアラタに襲い掛かる。

望はそれをただ見ているしかなかった。

アラタ「まだだ」

ミゾーグ「何!?」

アラタ「言ったろ? 俺は最後まで絶対にあきらめない!」

すると望の手のゴセイカードが赤くなる。

望「うわっ、暑い!」

ミゾーグ「くたばれ!」

4つの岩がアラタに迫るが、アラタは間一髪交わす。

岩は砕け、エリたちが飛び出す。

アラタ「はあっ!!」

ミゾーグの拳がアラタを吹き飛ばし、壁を破る。

望「あっ!」

アラタ「とにかく……やってみる!」

望の心にアラタの言った言葉がよみがえる。

望「とにかく……やってみる……」

ミゾーグ「やろう……ふんっ!!」

アラタ「うわあっ!!」

望「アラタ! アラタ!!」

望が走り出す。

望「アラタ……」

アラタ「望……」

ミゾーグ「でやああっ!!」

アラタ「危ない!」

ミゾーグ「な、何!?」

アラタが望を抱えてジャンプ。

無事に着地。

アラタ「あっ!」

望「怪我してるのに……」

アラタ「気にすんな。望だって、俺のために来てくれたじゃないか……」

望「僕、わかんないけど……なんか体が勝手に……」

アラタ「上出来」

アラタにカードを渡す望。

アグリたち「アラタ!」「アラタ!」

アラタ「行こう……チェンジだ!」

4人「うん!」

4人がミゾーグの前に立つ。

ミゾーグ「ビービども! 出て来い!!」

一同「チェンジカード、天装!!」

『チェンジ、ゴセイジャー!』

5人がゴセイジャーにチェンジ。

レッド「嵐のスカイックパワー! ゴセイレッド!!」

ピンク「息吹のスカイックパワー! ゴセイピンク!!」

ブラック「巌のランディックパワー! ゴセイブラック!!」

イエロー「恵のランディックパワー! ゴセイイエロー!!」

ブルー「怒濤のシーイックパワー! ゴセイブルー!!」

レッド「地球(ほし)を護るは天使の使命!」

一同「天装戦隊ゴセイジャー!!」

デレプタ「あいつら……」

ミゾーグ「しゃらくせぇ……ビービども、やってやれ!!」」

レッド「ゴセイヘッダーを呼ぶぞ」

一同「ゴセイヘッダーカード、天装!!」

『サモン! ドラゴンヘッダー、フェニックスヘッダー、スネークヘッダー、タイガーヘッダー、シャークヘッダー!』

5つのヘッダーが現れ、5人はそれぞれ自分たち専用のヘッダーを手に取る。

一同「ゴセイブラスター!!」

ゴセイブラスターにヘッダーが装着。

レッド「行くぞ!」

レッドたちがビービたちに挑む。

ブルー「シャークバレット!」

ブラック「スネークバレット!」

イエロー「タイガーバレット!」

ピンク「フェニックスバレット!」

レッド「ドラゴンバレット!」

5つのバレットがビービを一掃。

一同「やった!」

ミゾーグ「踏み潰してやる!!」

レッド「させるか!」

5人のブラスターが岩を破壊。

ミゾーグが落ちる。

ミゾーグ「うわあっ!! これでも暗いな。逆噴射!!」

ミゾーグの岩を5人は破壊。

ミゾーグ「何!?」

レッド「ゴセイウェポンで行くぞ!」

一同「ゴセイウェポンカード、天装!!」

『サモン! スカイックソード!』

5人は自分たち専用のウェポンを装備。

ミゾーグ「こうなれば……はあっ!!」

レッド・ピンク「スカイコンビブレイク!!」

ピンク「ピンクトリック!」

レッド「レッドブレイク!」

スカイックの技が炸裂。

イエロー「わ、すごい!」

ブラック「やるじゃん、スカイック」

イエロー「私たちも……」

ブラック「おい!」

イエロー「はああっ!」

ブラック「ブラックアタック!」

イエロー「イエローショック!」

ブルー「ブルーチェック!」

5つの技が炸裂。

レッド「今こそ、天使の技を見せるとき!」

一同「アセンブル! ゴセイバスター!!」

5つのゴセイウェポンが合体。ゴセイバスターが完成。

ミゾーグ「何!?」

レッド・ピンク「煌くスカイックパワー!」

ブラック・イエロー「猛るランディックパワー!」

ブルー「冴えるシーイックパワー!」

『ゴセイダイナミック!』

一同「パニッシュ!」

ゴセイバスターが炸裂。

ミゾーグが大爆発。

戦いを終えた5人は望を見に行く。

望「ごめん!」

ユウタ「いいよいいよ。バイバイ」

望「バイバイ……バイバイ!」

アラタ「やっぱ望は、やるべきことをちゃんとわかってる」

アグリ「おい……カードを落としたこと、ちゃんと反省しろよ」

エリ「ま、結果オーライだからいいでしょ!?」

ハイドはマスターヘッドとの通信を試みていた。

モネ「どうしたのハイド?」

ハイド「やはりまだ、マスターヘッドとは連絡がつかないようだな……」

するとそこへデレプタが姿を現す。

アラタ「あいつ……」

デレプタ「傷は癒えたか? ゴセイレッド……」

(続く)

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