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地球戦隊ファイブマンの第1話
 

ナレーション「銀河系には命の宿る星がたくさん。だが、これらの星が次々と滅んでいく謎の現象が起きた」

宇宙船が宇宙をさまよっていた。

ナレーション「そんな星の人に現況圧シドニーで死の星を生き返らせようと開拓に取り次ぐ、地球人の一家があった」

星川博士とその妻・緑が子供のほうに走る。

学「父さん……」

博士「何だ? どうした!?」

学「ほら、咲いてるよ」

学の指先には花が咲いてた。

博士「さっ……」

学「リーヤ、トーヤ!!」

リーヤ「博士!!」

数美「お父さん」

花のつぼみが一気に開き始めた。

緑「すごいわ。まあ、なんて綺麗なのでしょう」

博士「リーヤ、トーヤ、花が咲いたということはね、実がなるということなんだ。君たちはこの星で生きていけるんだよ」

リーヤ「ありがとう、星川博士」

トーヤ「ありがとう、お母さん」

緑「苦労が実りましたね。地球を出てから1年、地球の水と緑と生命で銀河の星を蘇らせようというあなたの夢……今やっと実現したんです」

博士「緑、君がいてくれたからさ」

アーサー「おめでとう、博士。おめでとう」

彼の名はアーサーG6。その言葉に博士たちが駆けつける。

博士「アーサー、とうとうやったよ」

アーサー「よかった。よかったね」

そこには2人の子供がゆりかごにいた。

博士「レミに文矢、とてもいい日になったよ。お父さんたちはジドーン星人たちのために役立つべきなんだ」

アーサー「じゃあ早速、記念写真を撮ろうよ宇宙で初めて咲いた花を記念して」

アーサーはピントを合わせている。

学「アーサー、しっかり撮ってよ」

アーサー「僕のカメラアイはバッチリさ。はーい、僕の目を見て……笑って笑ってチーズ」

こうして写真は撮られた。
 

五兄弟戦士
 

その時、博士たちが何かに気づいた。

アーサー「どうしたのみんな!?」

アーサーが振り向くと謎の戦艦が飛来してきた。

緑「あなた、なんなのあれは!?」

戦艦はビームを発射し始めた。

博士たちは一刻も早く逃げる。

戦艦のビームより回りはメチャクチャなってしまう。

リーヤ「ママー!!」

緑「危ない!!」

戦艦のビームが花壇に駆けつけたリーヤとトーヤに命中し、倒れてしまう。

学「リーヤ、トーヤ!!」

博士「リーヤ、リーヤ!!」

学「トーヤ、トーヤ!!」

緑「なんてことを!!」

博士「なぜ、なぜこんなことを!?」

その時、戦艦から謎の連中が降りてきた。

彼らは銀帝軍ゾーンである。

メンバーは銀河剣士ビリオン、銀河博士ドルドラ、銀河商人ドンゴロス、銀河の牙ザザ、そしてガロア艦長である。

ビリオン「余計なマネはやめてもらおう」

博士「何!?」

ドルドラ「この星はこの私たちが滅ぼした。生き返らせることは許さん!」

博士「何だと!? じゃ、今この銀河で次々と星が滅びていくというのは……」

ドンゴロス「銀帝国ゾーンの偉大なる支配者・銀河皇帝メドー様の作戦や」

緑「銀河皇帝メドー!?」

ガロア「メドー様の狙いは全銀河の命を抹殺すること。いわんや一度滅ぼした星を蘇らせようという様な者は絶対に許されん!!」

ガロアが剣を振ろうとした時、学が銃を乱射。それがガロアに命中した。

博士「学!!」

ガロア「銀河戦艦バルガイヤーの艦長・ガロアの顔に傷をつけるとはいい度胸だなボウズ。しかし生かしておくわけにはいかん!!」

アーサー「危ない!!」

アーサーは目のビームでガロアたちの目をくらました。

博士「逃げろ!!」

ガロア「ガメルギン!!」

銀河闘士・ガメルギンが現れ、博士たちを追いかける。

さらにビームを放った後、姿を変える。

博士はガメルギンや戦闘兵・バツラー兵を銃で撃った後、扉に入って鍵を閉めるがガメルギンが破ってしまう。

博士「早く、マグマベースに逃げるんだ!!」

緑「アーサーお願い」

扉は今にも破れそうになっている。

博士たちは緑と共に道を塞ぐ。

博士「早く!!」

緑「アーサー、何やってるの!? 早く行って!!」

学「やだ、一緒じゃなきゃやだ!!」

博士「私たちは構うな!!」

その時、ガメルギンが扉を破り、攻撃をしかける。だが、また博士に銃で撃たれ、倒れる。

博士「退け、点滅してもいいのか!? アーサー、早く逃げるんだ」

緑「早く!!」

博士「早く!!」

アーサー「はい」

緑「アーサー、この子を……子供たちを頼みましたよ」

アーサー「はい……」

ガメルギンはとうとう中に入ってしまった。

一方、アーサーたちはマグマベースで逃げる準備に入っていた。

アーサー「さあ、急いで。みんな、早く!!」

星川夫妻はガメルギンの猛攻により爆発してしまう。

学「お父さん、お母さん!!」

アーサーは涙ながらにレバーを引く。そうするとマグマベースが宇宙へと飛び出す。

ガロア「子供だけでどこまで飛べるやら。ヘッハッハッハ……」

マグマベース内。

学たちが星川夫妻の死に涙する。

それからもまだ泣いている少年であった。

アーサー「学……」

学「アーサー……」

学がアーサーのボタンに触れると、先ほど撮った写真が出て来た。

アーサー「博士、お母さん……子供たちはこの僕が立派に育ててみせます」

やがて、マグマベースは地球に降り立つ。

ナレーション「こうして、アーサーG6が5人の子供たちを地球へ連れ帰ってから20年の歳月が流れ」
 

1990年・春
 
 
アーサー「みんなー、起きろー。いつまで寝てるんだよ。先生が遅刻してもいいのか!?」」

そこへ長男・学が降りてきた。

学「アーサー、おはよう」

アーサー「おはよう」

次に降りてきたのは三男・文矢。

文矢「おはよう」

アーサー「よう!」

次に長女・数美、次女・レミが降りてきた。

数美「アーサーおはよう、おはよう……」

レミ「おはよう……」

アーサー「はい急いで!」

4人「いただきまーす!!」

最後に降りてきたのは次男・健である。

健「アーサー、おはよう。文矢! また俺のパンツと間違えたろう?」

文矢「ごめんごめん、健兄貴」

レミ「よしてよ、食事中に」

学「本当にもう、生徒たちには見せられない姿だ。あ!?」

学が新聞を読もうとしたら、アーサーに取り上げられてしまう。

アーサー「まず、君こそ何度言えばわかるんだ!? 食事中に新聞読んじゃダメだとあれほど言ってるのに」

アーサーはフライパンで学の頭を叩く。

学「いたぁ……」

4人「ハハハハ」

アーサー「みんなよくこれで学校の先生が勤まるよなぁ……」

ニュータウン小学校

ナレーション「成長した5人は兄弟揃って小学校の先生になった」

音楽室

レミが音楽の授業をしている。

歌っているのは『手のひらを太陽に』。

グラウンドでは健が体育をしていた。

健「よし、行くぞ。よーい!!」

健の笛で生徒たちが走り出した。

数美は生徒に算数を教えていた。

数美「えーじゃあ、りんご6個を3人で分けると1人何個になるでしょう!? わかる人!」

生徒たち「はーいはーい!!」

文矢は国語をしている。

文矢「さあ、今日は皆の夢を書いて大空に飛ばそうね。みんなの夢は何かな!?」

生徒の紙には色んな文字が書いてあった。

生徒たちはそれを紙飛行機にしてベランダから飛ばす。

最後は学の理科の授業であった。

生徒「咲いてる。先生、咲いてるよ」

学「え?」

生徒たち「ほんとだ、咲いてる!」

学「とうとう咲いたか……」

生徒「先生はどうしてこの花がそんなに好きなんですか!?」

学「いろんな思い出がいっぱい詰まってるんだよ」

学の心に20年前の記憶が甦る。

その時、空からあの時の戦艦が現れた。

名前は宇宙戦艦バルガイヤー。銀帝軍ゾーンの戦艦である。

学(来た!! 遂にあいつが来たのか!?)

さらに、空に人の顔が写し出される。

名前は銀河皇帝バルガイヤーである。

ガロア「銀河皇帝メドー様……」

メドー「私はすでに、命あふれる星を999個滅ぼしてきた―――あと1つ、1000個の星を滅ぼしたとき……私は永遠の命を得る。全銀河、永遠の支配者になることができる。ガロア艦長、この地球こそまさに最後の1000個目を飾るにふさわしい星だ。視力氏と化して私に捧げよ!!」

ガロア「ははー。地球を滅ぼせ!! 銀帝軍ゾーン必見!!」

バルガイヤーから戦闘機が出撃。

戦闘機の砲撃が町を破壊し始める。

さらに、学たちの学校も襲撃に遭う。

文矢「みんな逃げろ!!」

生徒たち「怖いよ先生!!」

健「さあ、早く逃げるんだ!!」

生徒「やだ、先生と一緒じゃなきゃやだ!!」

今の言葉で学の心にまた20年前の記憶が甦る。

学「子供たちは、子供たちだけは絶対に守るんだ!!」

健は頷く。

健「大丈夫。逃げるぞ、早く!!」

学「さあ皆、急いで!」

生徒たちはすばやく避難する。

戦闘機は今も町を破壊している。

数美「早くこっちよ」

レミ「みんな早く、急いで!!」

戦闘機の襲撃により校舎が破壊されていく。

生徒「僕たちの学校が……」

学「おのれ、許さん!!」

ガロア「千個目の星をもうすぐ銀帝軍ゾーンの物……」

ビリオン「この星はつまらん……あっという間に滅ぼすことが出来る。俺の剣が泣いているわ!!」

その時、ファイブマシン・スカイアルファー、キャリアベータ、ランドガンマが現れる。

ビリオン「何だ!?」

ガロア「野郎ども!!」

戦闘機がスカイアルファーに砲撃。

しかし、スカイアルファーは戦闘機を一掃してしまう。

ドンゴロス「えらい損害やで……」

ビリオン「おのれ!!」

ドンゴロスはそろばんを数え、ビリオンはガラス玉を割ってしまう。

ランドガンマやキャリアベータも戦闘機を一掃する。

3機のマシンが止まる。

そこへ、謎の5人がゾーンの前に現れる。

ガロア「何者だ!?」

一同「地球戦隊ファイブマン!!」

ナレーション「銀河の悪魔・銀帝軍ゾーンの前に断然と立ちはだかった5人の戦士・地球戦隊ファイブマンとは何者? 果たして銀帝軍ゾーンの侵略からこの地球を守ることができるのであろうか!?」
 

つづく
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