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特捜エクシードラフトの第1話
 
 
とある港。

叶隼人がバイクで船を降りて駐車場に着く。。

先生「はーい、皆さん、バスに乗りますよ!」

茜「あっ!」

茜が転ぶと隼人が駆け寄る。

隼人「大丈夫!?」

茜「はい!」

クレヨンと画用紙を茜に渡す。

茜「ありがとう。はい、これ!」

茜が隼人に花を渡す。

隼人「僕に!?」

茜「うん!」

隼人「ありがとう」

先生「茜ちゃーん、いらっしゃい!」

隼人「茜ちゃんか。ほら、皆、待ってるよ」

茜「お兄ちゃんの名前は!?」

隼人「隼人。叶隼人だよ」

茜「バイバーイ、隼人お兄ちゃん!」

先生「どうも、ありがとうございました」

特捜エクシードラフト本部

ここでは本部長・桂木重吉が部屋の整理をしている。

そこへ隊員・日向愛が入ってくる。

研究所

氷室兄弟が入って銃を乱射する。

研究員1人が松男の銃弾を食らう。

梅男が装置を奪う。

警報が鳴る。

竹子が銃を警備員に乱射。

特捜エクシードラフト本部

アナウンス「緊急指令、緊急指令! 新日本宇宙工学研究所に毒が侵入!!」

アナウンスを聞いた村岡幸作と大熊拳がスクラムヘッドのガレージに駆けつける。

拳は車に乗るが、耕作は髪を梳き始める。

拳「何やってんの!?」

耕作「まずは身だしなみだ。よし!」

耕作も車に乗り込む。

スクラムヘッドが発射される。

現場では氷室3兄弟が車に乗り込む。

耕作「あれだ!!」

拳「逃がさん!!」

スクラムヘッドとパトカーが車を追跡する。

エクシードラフト本部

愛がキーボードを打つ。

宇宙には情報探査衛星シムが浮いている。

愛「アクセス完了! それにしても、大丈夫かな、あの2人で。やっぱり隊長が車で待ったほうがよかったんじゃ……」

本部長「日向君、隊長ならもうとっくに現場に行っとるよ」

愛「本部長!」

本部長「立った今、連絡が入ったよ」

愛「もう、現場に? それにしてもいつ、ここにいらしたんですか!?」

本部長「今。ここはいいねぇ、落ち着いて」

現場では、犯人の車を追跡中。

1台のパトカーが銃の乱射により転倒する。

すると隼人が銃でタイヤをパンクさせる。

それにより車がガードレールにぶつかる。

竹子が3人に乱射する。

すると前のバスを目にする。

梅男「このやろう!!」

梅男の投げた爆弾に3人が怯む。

氷室兄弟はバスに乗り込む、運転手を外に出す。

先生「何するんですか!!」

竹子「うるさい!!」

竹子が先生を殴る。

竹子「静かにしろ!!」

梅男が乗り込む。

竹子「早く!!」

前のパトカーを竹子が乱射。

隼人がバスにしがみつく。

隼人「茜ちゃん!!」

茜「隼人お兄ちゃん、隼人お兄ちゃん!!」

隼人「茜ちゃん……」

バスがパトカーに接触。

隼人が落ちる。

茜「隼人お兄ちゃん、隼人お兄ちゃん!」

隼人「茜ちゃん……」
 

死の幼稚園バス
 

バス内では園児が騒ぐ。
 
梅男「うるせぇ!!」

バスが再びパトカーや電話ボックスに接触する。

すると転がっていた機械が作動し始める。

パトカーが真っ二つになる。

拳「おい、大丈夫か!? しっかりしろ!!」

隼人「バスを追え。ただし、俺が新日本宇宙工学研究所から戻るまで手を出すなよ!」

拳「おい、あんた……いったい!?」

耕作「おい、どうやらあれが隊長らしいな」

拳「え? あの人が隊長!?」

新日本宇宙工学研究所

研究員「盗まれたあのバリアー発生装置は、宇宙空間で隕石などから人工衛星を守るために開発されたものなんです。その強度の前には、ミサイルやレーザーさえ無力です。しかし、もし、これを地球上で使用した場合は、瞬く間に出力が上昇、装置のキャバシティを越え、自爆します」

隼人「自爆……!?」

バス内

園児たち「先生、怖いよぉ」

エクシードラフト本部

愛が氷室兄弟のデータを見ていた。

愛「氷室3兄弟……悪徳産業ブローカー」

本部長「金のためなら、人殺しでも何でもやる連中ってことだ。日向君、ここは頼んだよ……」

愛「本部長!」

スクラムヘッドは今もバスを追跡中。

耕作が銃を構える。

拳「待てよ、手は出すなって隊長が……」

耕作「こういうことは塗装志士に任せろ!!」

前に隼人のバイクが出現。

スクラムヘッドが急ブレーキをかける。

耕作が落ち、服に火がつく。

耕作「あち、熱い!!」

拳「そういうことは消防志士にお任せ!」

トライキャノンが発射。

耕作の火は消えたが、体は白まみれだった。

耕作「お前なぁ!!」

拳「ははっ、お似合いだぜ」

隼人「行くぞ。バリアから十分距離を取って追跡だ」

耕作「バリア!?」

隼人「急げ!!」

バス内

バリアーがどんどん強くなっている。

松男「最新鋭のバリアとは聞いていたが、これほどとはな……値段もすりあがるわ」

兄弟が笑う。

後ろからスクラムヘッドとバイクが追跡する。

隼人「バリアを停止させろ! これ以上作動を続けると自爆するぞ!!」

耕作「聞こえないのか!? お前たちも死ぬんだぞ!?」

すると竹子が茜を人質に取る。

茜「隼人お兄ちゃん、お兄ちゃん!!」

隼人「茜ちゃん!!」

先生が竹子を振り払うと、その銃弾が当たる。

茜「先生!!」

すると、装置が暴走を始める。

そこから流れる電磁波が歩道橋を破壊し、人々が落ちる。

隼人「しっかりして!」

耕作「大丈夫ですか!?」

拳「大丈夫ですか!?」

装置が火を噴く。

バスがガソリンスタンドに入る。

ガソリンスタンドが大爆発する。

松男「まさか、本当に自爆を……!? バリアの出力を下げろ!!」

2人が手を伸ばすが、爆発で手が出せない。

茜「先生、大丈夫!?」

事故現場

落ちた人々が救急車に運ばれる。

隼人「バリアの出力は限界に近いぞ!」

耕作「このままじゃ町は壊滅だ!」

拳「どうすりゃいいんだ!?」

上空では救助のヘリが飛んでいる。

本部長が帰ってくる。

愛「本部長、こんな大変なときにいったいどこに!?」

本部長が電話を取る。

本部長「隼人、聞こえるか!? たった今、新日本宇宙工学研究所で、あのバリア発生装置のモデルスケールを使って、臨時の実験をしてもらった。その結果、バリアは強度の衝撃によって、瞬間的に僅かな喜連調を生ずることが判明した。日向君、現場周辺のマップを出してくれ」

愛「はい!」

愛がコンピューターでマップを写す。

本部長「そのコースを西にたどれば、断崖に出る。その断崖から落とす!」

愛「まさか……」

本部長「そのまさかだ。唯一のレスキュー方法はそれしかない。転落のショックがバリアに吸収され、車内の人間には影響はない。だが、問題が1つある。バリアを消滅させたら最後、1分後には装置が自爆する。バスもろとも爆発するんだ! レスキュータイムはその1分しかない。実践は、隊長のお前に任せる!」

耕作「ふっ!」

耕作が指を鳴らす。

拳が額を叩く。

拳「よし!」

隼人「よし!」

隼人がスクラムヘッドに乗り込む。

隼人「実装!」

隼人がアクセスロックSを入れる。

耕作「実装!」

拳「実装!」

耕作や拳もアクセスロックsをトライジャケットトランクに指すと中にはトライジャケットがあった。

3人がそれを装備するとドラフトレッダー、ブルース、キースとなる。

女性たち「わあ〜〜ッ!」

レッダー「ターボユニット!!」

レッダーの足首のターボユニット−Wが回転し、レッダーが猛スピードで走り出す。

それにより、女性たちのスカートがめくれ、犬が浮かび上がる。

ブルースとキーすもスクラムヘッドに乗り込む。

バス内の装置はバリアがどんどん高くなっていく。

レッダーはようやくバスに追いつき、しがみつく。

茜「助けて!」

しかし、あまりに激しいバリアに振り落とされる。

するとスラムヘッドがレッダーにトライキャノンを浴びせる。

ブルース「レッダー!」

キース「炎をすうぜ!」

レッダー「よし!」

レッダーが再び走り出す。

レッダー「本部、断崖まで誘導してくれ!」

愛「了解!」

愛がシムを操作する。

愛「このまままっすぐ。まっすぐです! レッダー、右です。右に!」

レッダー「了解!」

レッダーがバスに体当たりして右に寄せる。

キース「トライキャノン!」

トライキャノンがレッダーに浴びせる。

そこは断崖、湖だった。

バスは湖に落ちる。

キースはトランクからハイドランダーを持って飛び降りる。

レッダー「ハイパーブラスター!」

キース「ハイドランダー!!」

ブルース「トライキャノン!!」

バリアが消え、バスが沈む。

ガラスが割れ、水が噴き出す。

茜「先生!」

松男「竹子!」

竹子「足が……足が……」

梅男「大丈夫か!?」

茜「先生!」

レッダー「トライシャフト!!」

レッダーのトライシャフトがガラスを割る。

レッダーが乗り込む。

レッダー「もう心配ない!」

竹子「お兄ちゃん、足が……」

松男「竹子、しっかりしろ!」

梅雄「兄ちゃん、どうしよう……」

レッダー「さあ、急いで。キース!」

キースが園児たちをブルースに渡す。

キース「ブルース!」

ブルース「もう大丈夫だ」

バス内

竹子「兄ちゃん!」

キース「さあ、早く!」

すると、装置の自爆スイッチが作動し始める。

レッダー「自爆まであと1分!」

松男「早く脱出するんだ!」

レッダー「2人とも急げ。急がないと爆発するぞ」

茜「先生を助けて!」

レッダー「茜ちゃん、先生は必ず助ける。さあ、早く!」

レッダーが茜をキースに渡す。

茜「先生、先生!」

バス内

竹子「助けて!!」

レッダーが2人の救助に向かう。

竹子「足が……」

ブルース「ダメだ、もう時間がない!」

キース「隊長!」

茜「先生!」

松男「竹子……!!」

竹子の足を抜くレッダー。

竹子「早く!!」

ようやく足が抜ける。

レッダー「さあ、がんばるんだ」

装置がもうすぐ爆発しようとしている。

先生「やだ!!」

レッダー「潜るぞ!」

水中に潜る3人。

装置が爆発し、バスが炎上する。

松男「ああ――ッ!!」

茜「先生!」

水中から水柱が立つ。

そこから出てきたのは先生と竹子を連れたレッダーだった。

茜「先生!」

梅雄「竹子……」

松男「竹子!」

茜「先生!!」

先生「茜ちゃん……」

竹子「お兄ちゃん……」

園児たち「先生!!」

レッダーがヘルメットを取る。

茜「あ、隼人お兄ちゃん!」

隼人が茜を抱える。

隼人「茜ちゃん」

茜「ありがとう、隼人お兄ちゃん」

ブルースとキースもヘルメットを取る。

拳「隊長、見事でした」

耕作「おたくが隊長なら、最高です!」

耕作と拳の拳に隼人が手を置く。

エクシードラフト本部

愛「やった……やりましたよ、本部長!」

本部長「ご苦労さん……」

本部長が椅子でのんびりしている。

ナレーション「今、ここに新しい3人のヒーローが誕生した。特捜エクシードラフト・レッダー、ブルース、キース。人々の今日を、そして明日を守るため、彼らの熱い戦いが始まった。今!」
 

つづく
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