戻る TOPへ

電子戦隊デンジマンの第1話
 

ナレーション「今から3000年も昔、太陽系が幾十か、飛行物体が飛来した。デンジ星から送り込まれたデンジランドである……」

デンジランドが着陸する。

ナレーション「デンジランドはとある炭鉱に到着した。デンジランドの中には1匹の犬が、永い眠りについていた。そして、長い歳月が流れた」

デンジランド岩場

父親「行くよ」

娘「はーい!」

すると突然、地震が起こる。

デンジランドのメカが作動し始める。

「アイシー……アイシー……起きろ、時が来た。ベーダー一族がやってきた。アイシー」

警報が鳴り響き、アイシーが起きる。
 

超要塞へ
急行せよ
 

赤城一平が空手の練習をしていた。

すると異空間から光線が放たれ、町を破壊し始める。

瓦礫が赤城を押し潰そうとするが、アイシーが彼の前にシールドを張る。

赤城「怪我1つないなんて……」

アイシーが目を光らせる。

アイシー「赤城一平、君はデンジレッドとなってベーダー一族と戦うのだ!」

赤城「デンジレッド!?」

アイシー「それは集合の合図だ!」

赤城「集合の合図!?」

テニスコートでは、桃井あきらがテニスの練習をしている。

すると異空間がまた現れる。

あきら「危ないコーチ!!」

そこからまたビームが放たれ、コーチの服に火がつく。

あきら「コーチ!!」

後ろのアイシーが再び目を光らせる。

アイシー「桃井あきら、君はデンジピンクとなってベーダー一族と戦うのだ!」

工事現場では異空間から謎の物体が落下する。

そこに警察や科学者が駆けつける。

緑川の父「達也、ちょっと見てくる」

緑川「うん!」

赤城が現場に来ていた。

黄島純が科学者たちと調べているのは丸い物体だった。

「この金属は地球上のものではない。隕石らしい……」

黄島「え?」

アイシーが目を合わせたのは黄島だった。

アイシー「黄山純、君はデンジイエローとなってベーダー一族と戦うのだ!」

警察や科学者たちが帰ろうとしている。

緑川の父「達也! 生きてるぞ、この隕石は」

緑川「まさか、父さん……」

赤城「生きている!?」

研究所

隕石内には怪物が写っている。

「この隕石、何かの卵かと……」

「卵!?」

物音

緑川とその父が資料室に行くと、卵が破壊されていた。

緑川「先生!!」

「孵化したんだ……」

緑川「父さんの言った通り、生きてたね! 

緑川の父「デカの勘だよ。お前も早く一丁前の刑事になれ」

緑川「うん!」

緑川の父「よし、わしゃああっちを探す!」

緑川の父が見つけたのは、赤い足跡だった。

すると上から怪物が姿を見せる。

緑川は銃声がしたので部屋に駆け込むと、父が倒れていた。

緑川「父さん! 父さん、父さん!!」

緑川の父「怪物だ……」

緑川「え!?」

そこには、アイシーの姿があった。

アイシー「緑川達也、君はデンジグリーンとなってベーダー一族と戦うのだ!」

サーカス会場

青梅大五郎が夜回りをしていた。

青梅「ライオンちゃんに虎ちゃん、今日は疲れたかな!? ん? 何の匂いだこりゃ!?」

背後から怪物が現れ、青梅に襲い掛かる。

青梅「おのれ化け物!!」

怪物が青梅を翻弄する。

後ろにはアイシーがいた。

青梅「消えた……危なかった。お前が俺を助けてくれたのか!? 礼を言うぜ」

アイシー「青梅大五郎、君はデンジブルーとなってベーダー一族と戦うのだ!」

ベーダー城

女王「鏡よ鏡、全宇宙で1番美しいのはだーれ!?」

「それはヘドリアン女王様でございます!」

女王「よろしい……下がれ、ミラー」

鏡が幹部・ミラーに戻る。

へドラー「女王様! ただいま、ベーター00・ムササビラーが戻ってまいりました」

女王「予想よりはるかに早い壁はないか!?」

ヘドラー「東京一帯の空気中には、一酸化炭素と窒素が満ち満ちており……そのために孵化を早めたんだと思います……」

女王「よろしい。ヘドラー将軍、早速侵略開始!!」

ヘドラー「ハッ!」

地球では、船の作業員たちが苦しみだし、白骨化してしまう。

警察や機動隊が駆けつける。

海にはムササビラーが潜っていた。

銃を撃つが、奴が巨大化してしまう。

機動隊は逃げ、ムササビラーが暴れ始める。

野球場では、赤城が特訓を続けているが、異変に続く。

同じように、青梅、黄島、あきらも気づく。

緑川(父さんの敵はきっと撃つ!!)

緑川が銃を撃つが、何かに気づく。

5人が鉱山に集まり、中に入る。

そこはなんと、デンジランドだった。

青梅がアイシーを目にする。

青梅「ここはどこだろう!?」

「ようこそ、デンジマンたち。我が故郷デンジ星は3000年前にベーダー一族に滅ぼされてしまった。我々は地球を守るため、電子ロボット・ダイデンジンを地球に送り込んだ……君たちは、デンジ犬アイシーに選ばれた戦士だ。電子戦隊デンジマンとしてベーダー一族と戦うのだ……右手を上げるがいい」

5つの指輪が5人の指にそれぞれ装着され、デンジマンへと変身する。

レッド「デンジレッド!!」

ブルー「デンジブルー!!」

イエロー「デンジイエロー!!」

グリーン「デンジグリーン!!」

ピンク「デンジピンク!!」

ナレーション「強化服を着たときから、彼らは、デンジマンとしての全ての能力を得た」

アイシー「行け、電子戦隊デンジマン!」

モニターにはそれぞれのメカが映し出されている。

ピンク「デンジマシーンね」

ブルー「デンジタイガーだ」

警報が鳴る。

レッド「出動だ!」

ブルーたち「オー!!」

岩が開く。

レッド「デンジタイガー、発進!!」

戦闘母艦・デンジタイガーが発信される。

レッド「キャタピラ、作動!!」

デンジタイガーからキャタピラが下ろされ、地上に着陸する。

ベーダー城

ヘドリアン女王たちがデンジタイガーをモニターで見ていた。

ヘドラー「デンジタイガー!!」

女王「何!? つぶせ!!」

ベーダー城から戦闘機が発進される。

レッド「ベーダー戦闘機だ!」

デンジタイガーが戦闘機の攻撃に苦戦する。

レッド「ミサイル、発射!!」

デンジタイガーのミサイルが戦闘機を次々と撃破。

デンジマンがデンジタイガーから降りる。

そこにはムササビラーと戦闘兵・ダストラーの姿があった。

ムササビラー「こしゃくな……」

レッド「デンジレッド!!」

ブルー「デンジブルー!!」

イエロー「デンジイエロー!!」

グリーン「デンジグリーン!!」

ピンク「デンジピンク!!」

デンジマン「見よ! 電子戦隊デンジマン!!」

ムササビラー「おのれ……」

ミラー「抹殺せよ!!」

ムササビラー「やれ!!」

デンジマンがダストラーに挑む。

所詮、ダストラーなどデンジマンの敵ではない。

レッド「デンジパンチ!!」

ムササビラーが逃げる。

ナレーション「デンジマンは100mを3秒で走ることができる」

レッド「逃がすものか! デンジジャンプ」

ナレーション「デンジマンは150mのジャンプ力がある」

デンジマンがムササビラーのほうにジャンプするが、奴は消えてしまう。

レッド「デンジスコープ!!」

ナレーション「デンジスコープは、異次元空間をも透視できる電子の目である」

レッド「いたぞ! デンジスティック!!」

レッドがデンジスティックでムササビラーを落とす。

レッド「逃がさん!!」

デンジマンが着地する。

すると、ムササビラーの毒がデンジマンを襲う。

レッド「デンジパンチ!!」

レッドがデンジパンチでムササビラーを飛ばすが、5人まとめて飛ばされ、やぐらを組む。

レッド「デンジタワー!!」

しかし、交わされてしまう。

レッド「デンジブーメランだ!!」

4人「おう!!」

5人のデンジスティックが合体し、それがムササビラーに炸裂する。

すると、再びムササビラーが巨大化してしまう。

ナレーション「ベーダー怪物は、体内の細胞体を自由にコントロールして巨大化やミクロ化することができるのだ」

レッド「デンジファイター出動!!」

デンジタイガーから巨大戦闘機・デンジファイターが発進される。

そして巨大ロボ・ダイデンジンに変形する。

レッド「搭乗せよ!!」

4人「おう!!」

デンジマンがダイデンジンに乗り込む。

レッド「アクション!!」

ムササビラー「来るか!!」

レッド「攻撃!!」

2体が激しい戦いを繰り広げる。

ダイデンジンブーメランが落とされてしまう。

レッド「デンジボール!!」

デンジボールがムササビラーに炸裂する。

レッド「デンジ剣!!」

ダイデンジンのデンジ剣がムササビラーを翻弄する。

レッド「電子満月斬り!!」

ダイデンジンがムササビラーを一刀両断。

ムササビラーが大爆発してしまった。

グリーン「やった。父さんの、敵を取った!!」

ヘドラー「女王様、地球にも電子戦隊が出現しました!」

女王「何!? それが何だろうと、地球をヘドロの星にしてやる! 怪物に卵たちは生まれたくてうずうずしているんだからね。ウハハハ!!」

一方、デンジマンがダイデンジンから降りる。

ナレーション「異次元の侵略者・ベーダ一族は地球上を腐りきったヘドロの海に変えようとしている。デンジ剣アイシーに選ばれた5人の戦士の戦いは今、始まったばかりなのだ。果たして、ベーダー一族とは何者か!? 超異次元空間とはどんな空間なのか!? 電子戦隊によって、その謎が明らかにされているのだ」

つづく
inserted by FC2 system