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※『ラジャー』で撮られてるシーンがありますが、『ロジャー』と表記します。

一台の赤いレーシングカーのようなマシンが猛スピードで走っていた。
レッド「どこまで逃げりゃ気が済むんだカブト虫野郎!!」
カブト虫のようなマシンも猛スピードで駆けていく。
そのマシンにはアリエナイザー(宇宙の犯罪者)が操縦していた。
ここ、第28銀河系・惑星チャベーナにてカブト虫のマシンと赤いマシンがカーチェイスを繰り広げていたのである。
赤いマシンの名は“パトストライカー”。
レッド「スピードなら負けないぜ!」
カブト虫マシンに隣接すると
レッド「はっ!」
そのまま体当たりを仕掛ける。
アリエナイザー「むっ!?」
一時ハンドル操作を失う。
レッド「くっ!」
アリエナイザー「そうはいかんぞ!」
アクセルを踏んでパトストライカーとの距離を離す。そして後部が開き出して……ハンドルボタンを押す。
レッド「わあ!!」
後ろのパトストライカーに向かって激しい攻撃。それにより距離がどんどん伸びてしまう。
レッド「あ〜っ!!もう!!デリートしてやる!!青の人!!(アリエナイザーのこと)」
上官の通信が入る。
上官「やめろ!見習いには無理だ!!」
激しい攻撃の中走るパトストライカーであったが
レッド「わあ!!」
爆破の衝撃で大ジャンプ(!)コースアウトしてしまう。
レッド「嘘だろぉぉぉぉーーーーー!?」


とある教会。
チャベーナ星人の結婚式が行われていた。(言葉は地球とは全然違う為なんて言ってるかは想像に任せます。)
神聖な雰囲気の中誓いの口づけが行われようとしてたときパトストライカーが壁を突き破って登場(!)
結婚式は逃げ惑う人々でパニック状態!
レッド「ごめんね!」
レッドがコックピットに置いてある手帳のような物を見渡すと×の字から
英語で『緊急ミッション・デリート』のホログラフが浮かぶ。
レッド「裁判所の許可(殺して良し!の)出てんじゃん!見習いだからってほっとけるかよ!」
教会の扉から再び道路へと出るパトストライカー。教会の人々は唖然とする。

レッド「どこ行きやがった!?」
再び道路に出たパトストライカーは先程のマシンを再び探す。
レッド「!」
マシンをすぐさま発見する。
アリエナイザー「しぶとい奴め!」
レッド「見つけたぜ!今度こそ逃がすか!!スペシャルポリス7人の命を奪った上、逃走中に子供まで跳ねやがって!
    俺の怒りは“空前絶後”!!“疾風怒濤”だ!!」
レバーのボタンを押し、引く。パトストライカーのアフターバーナー展開!速度は時速およそ1300キロになる!
レッド「うおおおおおおおお!! わあああああ!!」
そしてカブト虫のマシンに体当たり!
アリエナイザー「うおっ!?」
レッド「ヤベ!!」
転がるマシンに巻き込まれそうになる前にハンドルを切りやり過ごす。
マシンはそのままコースアウトし大爆発。
アリエナイザー「うおぉぉぉ!!」
レッド「やったぜ!!……わ!?」
ガッツポーズするもつかの間前を見渡すと障害物が!
レッド「うっそーーーーーーーーー!!」
勢いあまってそのまま障害物を乗り越え突破!
レッド「わっ!!…!?」
さらにその先には道路がない!!このままでは即死は免れない!?
レッド「道がない!!」
レッドは脇のボタンを押しストライカーアームを展開させ道路の両サイドをつかみブレーキをかける。
そしてパトストライカーは半分崖に乗り出しなんとか止まった。
安心して変身を解くレッド。
バン「ふう……。」
懐から六方星が描かれたペンダントを取り出しおもむろに見つめる。
バン「やったぜ……!」
そのペンダントを持っていた子供のことが頭によぎる。そしてそのペンダントを握り締める。
上官「こらーーー!!」
バン「!!」
上官のホログラフが映し出される。
上官「候補生“赤座伴番”!!上官を無視するような奴はクビだ!!スペシャルポリスの資格は取らせん!!」
バン「えーーーーーーーー!!」
上官「……と言いたいところだが、何故かたった今辞令が降りた!お前は正式に地球署の刑事(デカ)だ!!」
バンのプロフィールが掲載される。それを見るバン。
バン「地球署刑事……赤座伴番(あかざばんばん)!?よっしゃあーー!!」
喜ぶものの勢い余ってコックピットの天井に頭を思い切りガン!と打つ。
バン「いってぇーー。」
その衝撃で道路がぐらついた。今にも落ちそうだが落ちることはなかった。


Episode.01 ファイヤーボール・ニューカマー

地球では慌しく1台の覆面パトカーと2台のパトカーがサイレンをならし街を走っていた。
通信を行う宮内刑事。
宮内刑事「機動104から531、バスジャック犯の現状況を送られたい!」
現場ではバスの顧客達が助けを求めている。何故か運転手も窓際で助けを求めていた。
警官「人質に凶器を突きつけてなにか要求している模様!尚、意味不明の言語の為要求の詳細は不明です!」
宮内刑事「機動104了解!……どこの国のヤツなんだ!?」
そして3台のパトカーが現場に着くと宮内刑事はビックリ仰天!
パトカーを降りその目線にはなんと天秤のような巨大な宇宙人がバスを担いでジャックしていた。
バスを揺らされ振り回される中の人達。
宇宙人は訳もわからぬ言葉を発している。
宮内刑事「アリエナイザー!…デカレンジャーを呼べ!」
警官「はっ!」

パトシグナーが巨大電光掲示板(?)で一般車両にサインを送る。内容は道路標識風で「SPD ONLY」の表示。
アナウンス「こちらは宇宙警察地球署です。巨大緊急自動車が通過します。中央に寄せて、両側の車線を解放して下さい。
      アリエナイザーの出現により、ここから先事件が解決するまで通行止めになります。」
中央に寄った一般車両をまたいで通る“パトレーラー”“パトアーマー”そして空からは“パトジャイロ”が飛来する。
4台のデカマシンが現場に到着、天秤宇宙人を囲むように止まる。
宮内刑事「来てくれたか!」
各デカマシンが停止したあとグリーン、イエロー、ブルーがマシンから降りる。
イエローがディーナックルとディースティックを合わる。
イエロー「セット、ディーショット!」
ディーショットの銃口を天秤アリエナイザーに向ける。
イエロー「命名…天秤君。」
ブルー「そのあだ名、SUPER COOL!」
SPライセンス(変身アイテムでもある警察手帳)で天秤アリエナイザーを調べるブルー。
グリーン「刑事ドラマなら、『来るな!撃つぞ!』ってトコだな。」
再び意味不明の言葉でいう天秤アリエナイザー。
イエロー「ナマリがあるけど、第28銀河系の言葉ね。意味は『来るな!撃つぞ!』」
通訳にコケるグリーン
グリーン「まんまかい!……あれ?ウメコは?」
メンバーが1人いないのに気づいたグリーンは通信をする。
グリーン「ウメコ、今ドコ?」
ウメコ「バスのまっただ中。」
3人「はぁ?」
3人がバスを見上げるとバスの入り口にウメコ姿があった。
ウメコ「おつかい中に乗り合わせちゃったの!」
グリーン「おお!特等席!」
ウメコ「そうね……すっごく良い眺め……!!」
バスを突然揺らされた。天秤アリエナイザーが両目からビームを出し両サイドのビルを破壊する。
頭から蒸気を出しまたしても意味不明の言葉で脅迫する天秤アリエナイザー
宮内刑事「デカレンジャー!」
イエロー「『逃走用のロケットを用意しろ!』って。」
グリーン「簡単に言うね。」

バスの中では人達が怯えていた。そこでウメコが……。
ウメコ「大丈夫だよみんな!もうちょっとだから……歌おう!」
人々「ええっ!?」
女「なに言ってんのよ!?」
ウメコ「♪ぼ〜くらはみんな〜い〜きている〜、いき〜ているから歌うんだ〜……、みんなも!
    ♪ぼ〜くらはみんな〜」
女の子「♪い〜きている〜」
女の子に合わせて人たちも歌い出す。
人々「♪いき〜ているからかなしいんだ〜」
天秤アリエナイザーがうっとおしさにバスを揺らす。
人々「わぁ!!」
バスを揺らされ中の人々振り回されてしまう。
ブルー「アースベースクライムファイルへの照会完了。作戦を転送する。」
各人のSPライセンスに作戦内容が展示される。
イエロー「プロセス確認!」
グリーン「突入!攻撃!捕縛!」
ブルー「作戦開始!」
グリーン・イエロー「ロジャー!」
3人は各自のデカマシンに搭乗する。

ウメコ「皆さん、後ろに下がってしっかり捕まっていてください!」
人々「はい。」
SPライセンスのモードを“チェンジ”に変える。
ウメコ「エマージェンシー!デカレンジャー!」
ウメコ、SPライセンスを掲げボタンを押しデカピンクにチェンジする。
ブルー「ふっ、大したヤツじゃない。とっとと逮捕してムショ送りだ!」
イエロー&グリーン「そうね(だね)。」
4人「レディ・ゴー!」
そして瞬く間に天秤アリエナイザー確保&バス奪還。(早ッッ!!)
何が起こったか分からず人々は立ち上がり辺りを見渡すと助かったのを確認して喜ぶ。
警察もなにがなんだかわからず取りあえず。
警官「解決…ですか!?」
宮内刑事「なにがどうなったんだ!?」

ナレーション「驚くのも無理はない、そのプロフェッショナルの技を特別にリプレイしよう!」
ウメコ「みんな!行くよ!」
パトシグナーを遠隔操作して作戦開始の合図を出す。
4人「レディ・ゴー!」
まずはパトアーマーが発進
イエロー「いくわよ天秤君!ライトフラッシュ!」
パトアーマーのライトで天秤アリエナイザーの目をくらませる。
ピンク「ディーショット!」
ピンクが天秤アリエナイザーの足元を射撃。
グリーン「シグナルキャノン、キャッチロープ!」
パトレーラーから三連銃が出てきて真ん中の黄色から黄色いロープを発射。天秤アリエナイザーを拘束する。
ブルー「マグネワイヤー!」
パトジャイロのワイヤーで振り落とされたバスをキャッチ。地面にゆっくりと降ろす。

ピンク「みんな!もう大丈夫よ!」
人々「わぁ!!」
女の子「お姉ちゃん、ありがとう!」
ピンク「よかったね!」
ピンクはバスから降りる。
ピンク「おいで、パトシグナー!」
そしてパトシグナーに乗る。
ピンク「ラブーリ星人バラン・スー!バスジャックの現行犯で逮捕します!
    ホージさん、やっちゃって!」
ブルー「俺に命令すんな!ジャイロワッパー!」
パトジャイロから巨大な手錠をビルと共にバラン・スーにかける。
ブルー「ふんっ。これにて一件コンプリート!」
バラン・スーの目から涙がこぼれる。
警官「やったぁ!」
事件解決を実感して喜ぶ警官。
宮内刑事「うむ!」
宮内刑事もうなづく。

しかし、その一部始終をサングラスかけた怪しいコートの男が見ていた。

帰還するデカマシン
ブルー「天秤野郎を転送。俺たちもデカベースに帰ろうぜ。」
ピンク「ロジャー!」

デカベース格納庫内。デカマシンが収納されていた。
コックピット内でチェンジを解く4人
デカピンク、ウメコこと故堂小梅
ウメコ「やったね!アタシたちってチョー強い!」
デカブルー、ホージーこと戸増宝児
ホージー「あれぐらいではしゃぐなって。俺達4人の実力なら当然の結果だ!」
デカグリーン、センちゃんこと江成仙一
セン「メンテありがとう!踏み込み良くなった。」
1人の女性スタッフが窓際で微笑む(後に紹介されます)
デカイエロー、ジャスミンこと礼紋茉莉花(れいもんまりか)
ジャスミン「いらないね!5人目は。」

デカルームへと向かう3人(ウメコがいない)
ホージー「ひよっ子のレッドか?」
セン「俺たち4人のバランス、絶妙なのにね……。」
デカルームに入ると犬の頭をした宇宙人(失礼!)がグルルと唸り声をあげていた。
セン「ボス!ただいま戻りました!」
ボス「おう!」
サングラスを外し席から立つボスと呼ばれる宇宙人(また失礼!)
ナレーション「アヌビス星人ドギー・クルーガー。それが彼の本当の名だ。宇宙警察歴戦の勇士で
       現在は地球署の最高責任者である。」
ドギー「戻って早々悪いが緊急会議だ。……ちょっと気になることがある。
    ……?、ウメコはどうした?」
辺りを見回しウメコがいないのを確認する3人。
ホージー「あいつ、こっそり直行したな。」

そのころウメコは……。
ウメコ「♪〜♪♪……(鼻歌で『手のひらを太陽に』を歌ってる)。」
……入浴していた。(笑)
ウメコ「バス(Bus)で流した汗は、バス(Bath)で流す!……な〜んてね!」
ドギー(アナウンス)「つまらん!」
ウメコ「えっ!?」
ドギー(アナウンス)「すぐ来いウメコ!事件はまだ解決終わっちゃいない!」
ウメコ「は〜〜い!ウメヨ、ウメノスケ、ウメゴロウ、待っててね!」
アヒルのオモチャに声かけて浴槽からあがる。

デカルーム。机の真ん中には不思議な物体が置かれていた。
ドギー「天秤野郎を留置場にぶち込む前、ボディチェックした。……そのとき腹の中から出てきたものだ。」
ジャスミン「意味不明物体ですね。」
SPライセンスに物体を記憶させるジャスミン。
ドギー「素線は鑑識に調べさせてる。どうやら天秤野郎は、何者かに運び屋にされたようだ。」
ウメコもSPライセンスに物体を記憶させる。
セン「運び屋に……。」
ドギー「うむ。……事件の直前、天秤野郎と地球外の何者かとの交信を本部がキャッチした。
    それを翻訳したものがこれだ。」
ドギーはコンピューターを操作して会話内容を再生する。
バラン・スー『太陽系第3惑星への侵入に成功したぞ、約束を果たせ!』
?『もうお前に用はない……腹の中のブツだけをいただく……。』
ウメコ「天秤君は、雇い主に裏切られちゃったってこと?」
ジャスミン「よくある話。」
ドギー「事件の全貌をつかむには、まずそいつ(物体)の謎を解くことだ!捜査を開始してくれ!」
4人「ロジャー!」

アナウンスが流れる中デカビークルに乗る4人。
ウメコとセンは“マシンブル”に
ホージーは白バイの“マシンハスキー”に
ジャスミンは“マシンドーベルマン”に(後にバンも乗ります)
(それぞれのマシンはSPライセンスをセットすることにより起動するようだ)
そしてデカベースからデカビークル発進。

グルル…と唸るドギー。(このグルルはドギーの口癖で『うーむ』とか『困ったもんだ』などの意味がある)
ドギー「……嫌な予感がするな。」


アイキャッチ(Aパートはタイトルの上に乗るデカレン5人、Bパートはその話のキーパーソン(その話のメインのメンバー)
       による射撃(全員の場合はレッドだが、この回はレッド))


とある夜道に先程のバスジャック事件を見ていたコートの男がなにやら銃を片手に睨んでいた。
そこに見回り中の2人の警官がやってきた。
警官A「おい!そこで何をしている!?……なんだそれは!?」
男が1人の警官に発砲。
警官A「うわっ!!」
もう1人の警官が発砲して応戦。
逃げるコートの男。
警官B「おい!大丈夫か!?」
撃たれた警官に寄り添う応戦した警官。
警官A「追え!」
コートの男を追う警官。
警官B「B地区ナカザワから警視庁!47地区57通りにて事件発生!北17通りに向けて逃走中!!」
逃げるコートの男に向かってサイレンを鳴らしているパトカーが近づいてくる。
警官C「アイツだ!」
コートの男が今度はパトカーに発砲、しかしパトカーは怯まない。
再び逃げる男をパトカーに乗っていた警官は降りて再び追う。
警官B「止まれ!止まらんと撃つぞ!!」
しかしコートの男は逃げ続ける。
その途中、一台の小型トラックと激突してしまう。
駆けつけた警官は、倒れた男を見る。どうやら即死したようだ。

一方こちらはデカベースの鉄工所。1人の女性がデカマシンの整備をしていた。
そこにドギーがやってくる。
女性「ロボのジョイントなら、まだよ。」
ドギー「そうか……。」
この女性の名は白鳥スワン。チョーニョ星人という宇宙人だが、外見はほとんど地球人とまったく変わらない。
デカマシンの整備も行なっているメカニックでドギーの昔からの友人でもある。
ゴーグルを外すスワン。
スワン「……なに焦ってるの?ドゥギー?」
ドギー「……気になるんだ。このところの不可思議犯罪は、今までとは何かが違う……。
    巨大な影がこの地球に覆いかぶさっている。……そんな気がしてな……。」
スワン「まさかそれで急遽召集?5人目君。」
ドギー「そうだ。……刑事(デカ)としての勘でな……。」
しばらくしてドギーを見て微笑むスワン。

一方その召集を受けた5人目ことバンはパトストライカーで地球に向かっていた。
バン「来たよ!来たよ!来たよ〜!!
   赤座伴番が60億の期待に応えて地球に帰ってきちゃったよ〜!!
   “天上天下”!“唯我独尊”!“拍手喝采”!“こうご期待”!!」
しかし地球に着こうとした途端バリアに引っかかる。犯罪者なんかが入ってこないようにする為のものである。
バン「うそ〜〜〜!?俺が来るって分かってたから……バリア解除しといてくんなきゃ……!」

ナレーター「デカレンジャーは、事件の鍵を握る宇宙金属の謎を追って聞き込みを続けていた。
      地球には、善良なエイリアンが人間の姿を借りて居住している。(スワンは人そのもの)
      彼等の中に金属の秘密を知る者がいる可能性にかけたのだ。」
先程の正体不明物体について聞き込みをする各メンバー、しかし手がかりはまだ見つからない。
とある雑貨屋の店主に聞き込みをすると……。
店主「勘弁してくれ!……他のことならなんでも吐くが、こいつにだけはかかわりたくない!」
ウメコ「何か知ってるのね!?」
セン「隠すと、かえってためになりませんよ!」
しばらくすると店主はセンに睨まれた為観念したのか話し始める。
店主「……その金属は、怪重機の……ぐわあ!!」
話してる最中に何者かに撃たれる。
2人「!!……しっかりしてください!」
ウメコ「……ダメ!心臓に命中しちゃってる!」
死体が人間からエイリアンの姿に変わる。(死んだりすると解けるそうだ)そして消滅。
車のブザー音が鳴り響きセンがその方向に振り向くとフードコートの男らしきものが逃走していた。
セン「あの男!……ウメコ!」
ウメコ「うん!……ボス!」
SPライセンスで通信するしながらセンと共に走るウメコ。

ドギー「なに!?よし分かった!……ホージー!ジャスミン!すぐ合流して追跡だ!」

2人「ロジャー!」
ジャスミン「行きましょう!」
ホージー「ああ!」

セン「待てー!」
ウメコ「待ちなさい!」
フードの者を追う二人。
その最中にマシンドーベルマンとマシンハスキーがフードの男の前に立ちふさがる。
4人は道を塞ぐ。
セン「そこまでだ!」
ジャスミン「おとなしくしなさい!」
ホージー「あきらめろ!」
フードの男「フンッ!」
フードの男はあざ笑うように大きくジャンプして階段の中部に着地。
4人「ああっ!」
ジャスミン「人間技じゃない!」
SPライセンスで解析するセン。そして正体が発覚する。
セン「メカ人間だ!」
そしてフードを被ってる為分からないがメカ人間はジャンプしながら逃走する。
ホージー「!」
ウメコ「逃げられちゃう!」
ホージー「俺に任せろ!」
ホージーはSPショットを取り出しメカ人間に向けて発砲。ビームは命中しメカ人間は建物内に落下。
ウメコ「行くわよみんな!」
ホージー「お前が指揮るな!」
メカ人間が落下した所に駆け込む4人。それ向かって全員SPショットを構える。
ホージー「メカ人間!何をたくらんでいる!?」
メカ人間はコートを脱ぎ捨てる。メカ人間(アーナロイド)の姿が露になる。
そして訳も分からぬ言葉を発する。
ジャスミン「『お前たちを倒す!』って言ってるわ!」
ウメコ「チェンジスタンバイ!」
ホージー「だからお前が指揮るな!」
メカ人間が左手からビームを発砲。
4人「エマージェンシー!デカレンジャー!」
ナレーション「コールを受けたデカベースから、形状記憶金属“デカメタル”が微粒子状に分解され送信される。
       そして、彼等の身体の表面で定着されデカスーツとなるのだ!」
4人「フェイスオン!」
爆煙と共に4人のデカレンジャーが現る。
ブルー「デカブルー!」
グリーン「デカグリーン!」
イエロー「デカイエロー!」
ピンク「デカピンク!」
4人「特捜戦隊!デカレンジャー!」
SPライセンスを掲げてポーズ完了。そして戦闘開始。
4人「ディーアームズ!」
ブルーとグリーンは“ディーロッド”をイエローとピンクは“ディースティック”を持ち仕掛ける。
グリーン「はぁ!」
グリーンが仕掛けた後イエローも仕掛けるが、弾かれて反撃を食らう。
イエロー「ああ!」
グリーンも攻撃をくらう。
グリーン「うおっ!」
ブルー「はぁ!」
ブルーも攻撃するも防がれつばり合いに負け、後ろの障害物に叩きつけられる。
ピンク「はぁ!……ああっ!」
ピンクも同じように反撃をくらう。
グリーンが隙を突いてアーナロイドを羽交い絞めにする。それでも抵抗するアーナロイド。
グリーン「とどめは刺さないよ!逮捕して連行するんだ!うわっ!」
結局振りほどかれてしまい攻撃をくらう。
ブルー「分かってる!背後関係を吐かせるんだろ!?」
ブルー、メカ人間に飛びついて体制を一時崩す。
グリーン「はぁ!やあ!」
起き上がったところにグリーンの攻撃が炸裂。
イエロー・ピンク「はあ!」
さらに2人の飛び蹴りが炸裂。
そして距離を置く。
イエロー「そこまでよ!」
イエロー、アーナロイドにむけて指差すもアーナロイドはおもむろに穴の開いたボールのような物を取り出し投げる。
ブルー「ああ!?」
そして投げ出されたボールから多くのバーツロイドが現れる。
ブルー「なんだこいつらは!?」
グリーン「こいつらもメカ人間だ!」
イエロー「どうやらやるしかなさそうね!」
そして4人は仕方なくバーツロイドと戦う。
アーナロイドその間に建物を出て逃げようとする……しかしそこにパトストライカー登場。
バン「ストライカーアーム!」
片方だけ出してアーナロイドを掴み、そして再び建物内に送り返す(?)
一方4人は未だにバーツロイドと戦っていた。
そしてパトストライカーは一旦止まる。
戦闘中の最中気配を感じ4人が振り向くとそこには影で暗いがバンの姿が……。
ピンク「あれって……。」
グリーン「あれか!」
イエロー「突然な奴。」
バン「一気にいくぜーーーーーー!!」
ブルー「でしゃばるな!ひよっ子の出番じゃねえ!」
そしてバンはSPライセンスを掲げて。
バン「エマージェンシー!デカレンジャー!」
スイッチオン!
バン「フェイスオン!」
デカレッドにチェンジ。4人と違うのは両腰に銃を提げてるところである。
レッド「オレ!特捜戦隊デカレンジャーの…デカレッド!」
ポーズをとるレッド。
アーナロイドは再びボールを取り出しバーツロイドを召喚する。
レッド「出たなー!……腕が鳴るぜ!」
バーツロイドが襲い掛かってくるが、レッドは難なく蹴散らす。しかしその途中でアーナロイドのビームをくらう。
レッド「うわっ!!」
吹き飛んだレッドにアーナロイド達が向かってくる。
レッド「油断大敵……!ディーマグナム!!」
両腰から形状の違う銃を抜く。
レッド「行くぜ!オレのジュウクンドーを見せてやるぜー!!はあああああ!!」
発砲しながらバーツロイドを蹴散らしながら走り出す。
レッド「はあ!はあ!はあっ!!」
レッドの華麗な銃さばきがバーツロイドに炸裂。次々と倒していく。
レッド「はああああああ!!」
さらにはムーンサルトショットも炸裂。
レッド「絶好調!!」
レッドのバックにはブルー達がいる。
ピンク「アタシ達を差し置いて目立ち過ぎ!」
イエロー「実力は分かったから、とっとと捕獲!」
レッド「うおおおおおお!!」
撃って撃って撃ちまくり、次々とバーツロイドを倒していく。
さらには同時に襲い掛かっても一斉に撃破。
アーナロイドはビームで反撃、レッドは避けた後高い所に向かってジャンプ
レッド「とおっ!!」
4人「おおっ!?」
唖然と見上げる4人。
レッドに向かってアーナロイドビームを発射。
レッド「うおおおおおお!!」
今度は高い所から垂直壁くだりで走りながら発砲。残りのバーツロイドも撃破。
レッド「とおっ!」
そしてアーナロイドに向かって発砲し着地。
レッド「へっ!」
再びビームで攻撃するアーナロイド。
レッド「はああああ!」
しかしレッドはビームの合間をぬって飛び蹴りし、それが炸裂しアーナロイドは吹っ飛ぶ。
レッドの所に駆けつける4人。
ブルー「調子に乗りやがって!」
グリーン「まあまあ良いじゃない、とにかく捕獲さえできれば……。」
ブルー「オイ!」
グリーン「あっ?……!!」
レッド「ディーマグナム02!」
片方のディーマグナムがまっすぐな形態に変形する。
レッド「ディーマグナム01セット!!」
その後方にもう一方のディーマグナムがセットされる。
レッド「ハイブリットマグナム!!」
ブルー「ちょっと待て!!」
聞いちゃいねーのかそのまま続けるレッド。
レッド「ディーパワーチャージ!シュートーーーーーー!!」
そのまま発射……。アーナロイドにエネルギー弾が命中。
そしてアーナロイドは爆音と共に撃破。
ハイブリットマグナムを抱えて爆発に背を向けるレッド。
レッド「やったぜーーー!!」
後ろではアーナロイドの残骸が……。
4人「違うだろ(でしょ)!!」
レッドのもとへ向かう4人
レッド「いやー、待たせごめんね!みんな!」
ブルー「お前!何やってんだよ!?」
レッド「あっ?これッスか?」
ハイブリットマグナムを分離させる。
レッド「いやオレ、二丁拳銃なんスよ!」
ピンク「そうじゃなくて……。」
レッド「えっ?」
ブルー「このバカ野郎!!!!!」
突然レッドを殴り飛ばすブルー
レッド「ぐわ!!この野郎!!いきなり暴力はないだろ!?」
殴り返すレッド
ブルー「こうでもしなきゃわかんねえだろうが!!」
レッド「なにすんだよいきなり!!」
ブルー「まだわかってないのか!!」
いがみ合う2人
イエロー「よしなさいって!」
レッド「このヤロー!!」
2人の喧嘩の仲裁に入るイエロー。するとグリーンが
グリーン「いたはずだよね……。」
ブルー「?」
レッド「ん?」
グリーンアーナロイドの残骸を見て言う。
グリーン「このメカ人間達に、指示を出した親玉が……」

一方場所は変わって警視庁
先程トラックにひかれて即死した男の死体が霊安室に置かれていた。
しかし、死んだはずなのに目を明けて起き上がる。
顔からうっすらとエイリアンの顔が浮かぶ。
そしてベッドから立ち上がった後霊安室の扉を開けて出る。

レッド「ん?」
SPライセンスに緊急告知が入る。それを見渡す4人。
レッド「!、これは!?」

一方デカベースでは……。
ベース内のシステムがダウンしてデカルーム内の明かりが消える。
ドギー「!、これは一体!?」
パソコンを操作して状況を調べると……。
ドギー「惑星バリアシステムが解除されていく!どういうことだ!?」

そして地球に正体不明の巨大物体が落ちてくる。
ひとつは東京タワーに、ひとつは東京駅前に、最後のひとつはレインボーブリッジの支柱に。
ナレーション「デカルームが突然の異変に見舞われる中、次々と落下した巨大物体。果たしてその正体は何なのか!?
       急行せよ!5人のスペシャルポリス達!捜査せよ!特捜戦隊デカレンジャー!!」

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