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スイートプリキュア♪の第一話


演奏会が開かれていた

?「我がメイジャーランドの女王、アフロディテ様のご登場」

アフロディテ「皆様、本日はメイジャーランド大音楽会へようこそ。次は恒例の曲、幸せのメロディをお聞き下さい。この楽譜は、遠い昔からメイジャーランドに伝わる伝説の楽譜です。伝説の楽譜に書かれている幸せのメロディの力によって、世界の平和と人々の幸せは守られているのです。では、今年から新たに、この幸せのメロディを歌う歌姫を紹介しましょう。歌の妖精、ハミィ」

ハミィ「ニャップニャプー。ハニャ?」

アフロディテ「気を付けてハミィ。お前の声は音符を操る力があるのよ」

ハミィ「ニャプ?」

アフロディテ「初めてで慣れていないのね。伝説の楽譜の音符は今のように1年経つと、楽譜から浮き上がってきていつかは飛び去っていってしまいます。1年に1度、選ばれた歌の妖精が楽譜通りに幸せのメロディを歌うことで、魔法の力が生まれ、音符はまた1年、楽譜に染み込んで世界を平和にするパワーを放つのです。今日はその為の大事な儀式なのよ。頑張ってね、ハミィ」

ハミィ「分かったニャ。頑張るニャ」

メフィスト「ハーッハッハッハッハ」

まわりが暗くなる

メフィスト「幸せのメロディなど歌わせはしないぞ」

アフロディテ「はっ!」

ハミィ「んニャ?」

メフィスト「伝説の楽譜は頂いた」

アフロディテ「メフィスト!」

メフィスト「おお、ご機嫌麗しいな。アフロディテ。この通り、伝説の楽譜は我がマイナーランドが頂くぞ」

アフロディテ「その楽譜をどうするつもり?」

メフィスト「フン!」

楽譜に細工をしている

メフィスト「楽譜を不幸のメロディに書き換えてやった。これでこの世界全てを、不幸のどん底に陥れてやるのさ」

アフロディテ「何をするのかと思えば。楽譜を書き換えたって、それを歌う歌姫がいなければ何の意味も無いのよ。ハミィがそんな歌、歌うわけ無いし。残念だったわね、メフィスト」

メフィスト「残念なのは果たしてどっちかな?我らが歌姫、来い、セイレーン!」

セイレーンが現れる

アフロディテ「セイレーン!なぜお前がメフィストと一緒に?」

ハミィ「久しぶりだニャ、セイレーン」

セイレーン「フン、相変わらずね。天然ボケの子猫ちゃん」

ハミィ「誉めてくれてうれしいニャ」

セイレーン「誉めてないし!いい?本当の歌姫は私よ。私の歌声で、世界を不幸一色に染めてみせるわ」

アフロディテ「止めなさい、セイレーン!お前の歌声はハミィと同じくらい強い力を持ってるのよ」

観客が悲しみだした

アフロディテ「いけない!セイレーンの歌声で、皆の心から幸せのメロディが消えていく。あっ!」

楽譜が定着し始めた

アフロディテ「不幸のメロディの楽譜が出来上がりつつあるんだわ。」

メフィスト「ハハハハ。そうだ、その調子で歌い上げて、不幸のメロディの楽譜を完成させて、この全ての世界を不幸どん底に沈めてしまえ!」

アフロディテ「いけない!音符達よ!」

楽譜の音符をばらし始めた

メフィスト「おのれ、アフロディテ!音符を寄越せ!アフロディテ!」

アフロディテ「ダメだわ、奪われる!音符達よ、しばらくその身を隠しなさい!」

メフィスト「よくも!」

アフロディテ「あなたの好きには好きにはさせませんよ、メフィスト」

メフィスト「へっ、これで諦めると思うな。セイレーン、トリオ・ザ・マイナー!」

トリオ「お呼びで?」

メフィスト「お前ら、今の音符どもの後を追って、全部かき集めて来い。不幸のメロディを完成させ、この世界全てを悲しみ一色に染め上げるのだ」

セイレーン、トリオ「了解」

アフロディテ「そうはさせません!ハミィ!」

ハミィ「ニャプ?」

アフロディテ「お前もすぐ後を追うのよ」

フェアリートーンが回りに集まる

アフロディテ「音符の精、フェアリートーンよ。一緒に連れて行けば、きっと力になってくれるわ」

ハミィ「分かったニャ。よろしくニャ」

メフィスト「へっ、あんな間抜けな猫じゃ探せまい。伝説の楽譜も我が手にあるし、マイナーランドの勝利だな」

アフロディテ「それはどうかしら?音符を送った先には私達と共に戦う戦士がいるのよ」

メフィスト「戦士?」

アフロディテ「ハミィ。必ず見つけて頂戴。音楽を愛し、心にあの印を持った者達を。伝説の戦士、プリキュアを!」


             ニャプニャプ〜!スイートプリキュア誕生ニャ♪


響(ナレーション)「私の名前は北条響。勉強はちょっと苦手だけど、スポーツは大得意。性格は負けず嫌いでちょっぴりおっちょこちょい」

響「ここで決めなきゃ、女が廃る!」

響(ナレーション)「色んな運動がしたいから、部活は助っ人専門だけどね。それから、甘いものが大好き」

奏(ナレーション)「私の名前は南野奏。スポーツはちょっと苦手だけど、勉強とお菓子作りは大得意。自分では大人しい性格だって思っているけど、皆からはよく奏は怒らせたら誰より怖いって言われるわ。失礼しちゃう」

部員A「悔しいけど、奏の作るお菓子は抜群よね」

部員B「プロ並の部長と互角に渡り合えるのは、奏だけだもんね」

奏「ちょっと、皆誉めすぎ。皆のだって凄く美味しいじゃない。私、おかわりしちゃおうかな?・・・ん?」

響が忍び込んでつまみ食いしているところだった

奏「響!」

響「えっ」

奏「何度注意したら分かるの!今日こそは許さないわよ!」

響「もう、遅いよ」

構わずつまみ食いしている

奏「響!」

部員A「あーあ。また始まったよ。あの二人の喧嘩」

奏「勝手に食べるの止めてって、いつも言ってるでしょう!」

響「どうせいつも余るんだから、少しくらいいいじゃない、ケチ!」

奏「ケチ?」

響「じゃなきゃ、石頭だ」

奏「石頭?ちゃんと頼めば食べさせてあげるのに」

響「あげるだって?ほら、その上から目線。だから、頼みたくなんかないんだよ」

奏「あっそ、じゃ二度と食べに来ないで!大体、響なんかにあげるケーキはここには無いんだから!」

響「響なんか!」

部員B「こらこら、あなた達。友達の事を悪く言わないの。親しき仲にも礼儀ありって言うでしょ」

響、奏「親しくなんかありません!」

部員C「あ、ハモった」

響、奏「フン!」

奏「クリームくらい拭いていったら?」

響は鼻先のクリームを舐める

響「いーだ」

奏「あっ、べーっ!」

部員C「ねえ、奏と響って小さい頃は毎日一緒に遊んでたって本当?」

奏「え?」

部員A「へえ、そうなんだ。意外。本当は仲良しなんだったりして」

奏「あっ・・・そんなわけ無いじゃない。昔からずっと喧嘩ばっかりよ」

部員D「そうよね。奏と響が仲良くしてるとこなんて、想像できないし」

奏「はぁ・・・今日もまた言い過ぎちゃったな」

一方響は

響「はぁ・・・何でいつも喧嘩しちゃうんだろう?私のバカバカバカ。昔は楽しかったな」

響が足を運んだのは

響「ここでいつも歌ってたっけ?」

子供の頃のことを思い出している

響「もう、あの頃には戻れないのかな。折角一番の友達だったのに・・・」

エレン「友達なんかいらないじゃん」

響「誰!」

エレン「私の名前はエレン」

響「エレン?」

エレン「本当は友達なんか要らないって思ってるでしょ?」

響「そんな悲しい事、思ってないよ」

エレン「嘘おっしゃい!私はね、人の心が見えるの。ほら、もっとよく見せてご覧」

響の心に謎のマークが

エレン「やっぱり。ト音記号の臭いがしたのよね。それがないと楽譜が始まらない」

響「何の話?」

エレン「あんたには関係ない話」

飛び降りる

響「危ない」

正体はセイレーンだった

セイレーン「頂くわ、その印!」

響「猫になった!」

驚いて逃げる

セイレーン「お待ち!」

トリオ「通さない!」

響「何?何?」

セイレーン「大丈夫よ、ちょっと胸がチクっとするだけ。観念おし」

ハミィ「ダメだニャー!」

セイレーン「ハミィ!」

響「猫が空から?」

ハミィ「ハミィだニャ。怪しいもんじゃないニャ」

響「思いっきり怪しいんですけど。何か変なのくっついてきてるし」

ハミィ「フェアリートーン達ニャ。ハミィの大事なお友達ニャ」

フェアリートーン「こんにちわ」

セイレーン「何しに来たの、ハミィ。音楽界でモタモタしてて伝説の楽譜奪われたくせに」

ハミィ「そんな悲しいこと忘れたニャ」

セイレーン「どんだけ前向きなのよ!どうでもいいけど、邪魔しないで!猫は炬燵で丸くなってな」

ハミィ「そう言うセイレーンも猫ニャ」

セイレーン「やかましいわ!」

響「何か、私と奏みたい」

奏「響?」

響「奏」

奏「何してるの?」

響「奏こそ。ってかそのレコード」

奏「うちレコードかけるの無いから、時々聞きたくなったらここに来るの。昔みたいに。どうせ、響は覚えてないと思うけど」

響「何それ!知らないし、そんなレコード」

奏「酷い!」

響「喧嘩はもうたくさんだよ」

奏「そっちのせいでしょ!このレコードのこと覚えていないなんて!」

ハミィ「喧嘩はよくないニャ」

セイレーン「いいんだよ。もっと喧嘩しな」

奏「猫が喋った!」

ハミィ「ハミィだニャ。怪しいもんじゃないニャ」

奏「思いっきり怪しいんですけど」

ハミィ「ありゃ、同じ事言った。二人は仲良しニャ?」

響、奏「全然!」

ハミィ「ハモったニャ」

セイレーン「ん?こいつもか」

奏の心にもト音記号が

セイレーン「ちょうどいい、二つまとめて頂くわ!そっちは任せたわよ、トリオ・ザ・マイナー」

トリオ「了解」

ハミィ「危ないニャ!」

響「奏!」

セイレーン「あんたもよ!」

ハミィ「しまったニャ」

セイレーンが襲い掛かってくる

奏「響!」

手を伸ばすが弾かれてしまう

ハミィ「ニャ?」

響、奏「何?」

セイレーン「どうして?なぜ奪えない?」

ハミィ「何でかニャ?もしかしてこの二人、特別だったりするのかニャ」

奏のレコードに音符がいた

ハミィ、セイレーン「音符見っけ!」

セイレーン「真似するな!」

ハミィ「お先ニャ」

セイレーン「させるか!出でよ、ネガトーン!」

レコードが化け物に変わった

奏「止めて!そのレコードは」

響「奏・・・」

ハミィ「ニャ?あのレコードがどうしたニャ?」

響「あれは、あのレコードは。私達二人の思い出が詰まった、大切なレコードよ!」

奏「響・・・」

響「奏・・・」

二人の心のト音記号が共鳴した

ハミィ「あーっ。やっぱりこの二人は」

セイレーン「そうだ、そのまま町に行って、悲しみのメロディを撒き散らして来い!」

響「あの大切なレコードを」

奏「あんな怪物にするなんて」

ハミィ「うん?」

響、奏「絶対に許さない!」

また共鳴した

響「何?何?」

奏「何なの?」

ト音記号はキュアモジューレに変化した

響、奏「何、これ?」

セイレーン「あんた達何者?」

ハミィ「やっぱりそうニャ!この二人は、伝説の戦士プリキュアニャ!」

響、奏「えっ?」

セイレーン「プリキュア!?」

ハミィ「出番だニャ。フェアリートーン。ニャップニャプー」

スタンバイはOKだ

ハミィ「二人で声を揃えてレッツプレイ!プリキュアモジュレーション!って叫ぶニャ!」

響、奏「えっ?」

ハミィ「早く早く。あの怪物が町を襲う前に!」

響「レコード取り返そう、奏」

奏「OK、響」

響、奏「レッツプレイ!プリキュアモジュレーション!」

メロディ「爪弾くは荒ぶる調べ、キュアメロディ!」

リズム「爪弾くはたおやかな調べ、キュアリズム!」

メロディ、リズム「届け、二人の組曲!スイートプリキュア!」

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