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絶対無敵ライジンオーの第1話


宇宙より
ベルゼブ「これが地球だ・・・」

ファルゼブ「綺麗な星ね」

ベルゼブ「次はここ、三次元」

ファルゼブ「五次元世界ジャーク帝国の究極兵器アークダーマを使うの?」

ベルゼブ「ああ、簡単なものだ・・・」

ベルゼブ、ファルゼブ「フフフフ・・・」

               

                 ライジンオー見参! 

吼児(ナレーション)「この世界には理解できない不思議なことがたくさんある。
           でも僕達のまわりではそんな不思議なことなんてちっともなかった。
           少なくとも今日までは・・・」

男子児童「さよなら」

校長先生「さよなら」

五年三組教室

「先生、他のクラスはもうみんな帰っちゃいましたけど」

篠田先生「まだダメだ!」

一同「えー、何でダメなんだよ!」

篠田先生「家庭学習ノートだ。ちゃんと書いてきたのは、白鳥マリアと小島勉の二人だけだぞ。
     あとは全員やり直しだ!」

一同「えーっ!そんなのないよ!」

篠田先生「各班の学習委員はノートを取りに来い」

飛鳥「本気でやれば軽いけどね」

れい子「わあ・・・」

篠田先生「先生はな、君達の事を思ってやってるんだぞ」 

仁「篠田先生、どうしてダメなの?ちゃんと書いたよ」

篠田先生「ちゃんと書いただと?」

仁「あ、ああ。だって俺、ちゃんと勉の見て書いたのに」

篠田先生「だからダメなの」

仁「はい」

姫木先生が入ってくる

姫木先生「あら、土曜日なのにまだ授業してらしたのね」

篠田先生「は、はい、もう終わりますが、何かお話でも?」

姫木先生「いいえ、誰がいるのかと思って覗いてみただけです。それじゃ」

吼児が何かを見つける

吼児「あっ・・・」

篠田先生「こら、吼児!またUFO探しか!」

吼児「あ、あれ・・・」

「何だ、何だ?」

「噴火だよ」

「天変地異だ」

吼児(ナレーション)「それが全ての始まりだったんだ。
           僕達五年三組の戦いと冒険の日々の・・・」

宇宙より

ベルゼブ「あのミサイルにたっぷりと詰まっているアークダーマが一気に発動すれば地球はお終いだ
     フッフッフ。タイダー、発射準備はいいか?」

タイダー「もうちょっとですだ、ベルゼブ様」

ベルゼブ「ん?」

何かが近づいてくる

ベルゼブ「何だ?」

エルドラン「攻撃をやめろ!ここは五次元人の来るところではない!」

ベルゼブ「誰だ、貴様!」

エルドラン「古より地球を守る戦士、大地の使者ライジンオー!」

ベルゼブ「小癪な・・・タイダー、ミサイルを発射しろ!」

タイダー「えっ、あの、しかし・・・」

ベルゼブ「発射!」

タイダー「ありゃ」

エルドラン「行かせはせん!」

ミサイルを受け止める

ベルゼブ「くっ、何というパワーだ・・・」

次元攻撃を仕掛ける

ベルゼブ「フン・・・」

爆発して、地球に落下していく

ベルゼブ「ライジンオーとか言ったな」

タイダー「ベルゼブ様、アークダーマはどうすんだ?」

ベルゼブ「心配するな。放っておいても地球はメチャクチャになる」

アークダーマが各地に散らばる

吼児がまた何かを見つける

吼児「あっ、UFOだ」

仁「貸してみろよ」

近づいてきた光はロボットの姿をしていた

仁「何だ、あれ?」

吼児「お、重い・・・」

「うわーっ、落ちてくる!」

「こっちくるんじゃないの?」

仁「うわーっ、来る来る!」

篠田先生「危ない、逃げろ!」

一同「うわーっ!」

ロボットが学校に墜落、衝突したはずだが・・・

れい子「何なの、これ?」

飛鳥「あーっ、て、天国だ!ぼ、僕達死んじゃったんだ!」

仁「一体どうなっちゃってるんだよ?」

吼児「仁、仁」

仁「ん?」
 
吼児「こ、これ、何?」

仁「わ、わーっ!ロボットだぜこれ!」

吼児「ロ、ロボット?」

仁「吼児の方がそういうの詳しいんだろ?」

飛鳥「あーっ、ゆ、夢だ!これは夢なんだ!」

ロボットの胸部からエルドランが出て来る

仁「な、何だ、あれ?ゆ、幽霊か?」

飛鳥「ゆ、夢だ・・・」

エルドラン「私はエルドラン。太古の昔より地球を守ってきた戦士だ。
      今地球は悪の五次元世界、ジャーク帝国に狙われている。
      今日からは私の代わりに君達がこの地球を守るのだ!」

仁「ちょっと待てよ!エル何とか!」

吼児「エルドラン」

仁「どうでもいいんだよ、そんなもん。おい、いきなり落っこちてきて学校壊しといて
  なーにが「君達がこの地球を守るのだ!」だよ!」

吼児「僕達は宇宙人と接近遭遇してるのかもしれないよ」

飛鳥「ぼ、僕は信じないぞ・・・」

エルドラン「私は休まねばならない。君達に力を託すしか方法がないのだ」

エルドランの体からメダルが散り出す

仁「こ、今度は何だよ?」

飛鳥「うわっ」

れい子「キャーッ」

マリア「あっ」

ひでのり「わっ」

あきら「うわっ」

仁「ん?」

仁達の手にメダルが渡った

エルドラン「そのメダルは君達が地球を守る戦士だという印だ。
      使い方はメダルが教えてくれる」

吼児「わーっ、体が小さくなっていく!」

エルドラン「後は頼んだぞ、地球の子供達よ」

仁「ま、待てよ!おい!・・・う、うわーっ」

気を失っていた篠田先生が目を覚ます

篠田先生「う、うーん・・・ん?わーっ、危ない!天井がー・・・あれ?」

教室は何事もなかったかのようになっている

篠田先生「おかしいな。確かロボット見たいのが落ちてきて、天井が・・・
     がーっはっはっは、今日はここまでだ。
     学習ノートは月曜にまでの宿題にする」

篠田先生が教室を出る

篠田先生「授業中に幻覚をみるとはな。保健室行って姫木先生に見てもらおうっと」

マリア「さっきのは何だったの?」

れい子「夢よ。私達夢をみていたんだわ」

勉「夢だとしたら、これは一体何ですか?」

飛鳥「夢なんかじゃないんだよ」

仁「何だこれ?」

夜、学校中に謎の光が現れる

翌日、ビルの屋上のひびの中からベルゼブ、床の目地からタイダーが現れる

タイダー「あれ?船長、船長?」

ベルゼブ「タイダー、私の前に立つな!」

タイダー「へ、へい」

ベルゼブ「アークダーマよ。人間が嫌がるものを敏感に感じ取れ。その姿にメタモルフォーゼせよ」

タイダー「メタモル?」

ベルゼブ「邪悪次元獣に生まれ変わるのだ。人間が最も嫌うものは何だ?」

タイダー「人間の嫌がるもんね・・・んーっと嫌うもん嫌うもん・・・
     あれはチャリンコじゃあーりませんか」

篠田先生「ゲホッ、ゲホッ。何て排気ガスだよ。これさえなきゃ地球はもっと綺麗になるのにな。
     排気ガスなんて迷惑だ!どっか行け!」

タイダー「チャリンコチャリチャリゲホッゲホッ・・・船長!地球人は排気ガスを嫌がるようであります。痛てっ」

ベルゼブ「アークダーマよ、排気ガスを吐き出す邪悪次元獣になるのだ。」

アークダーマが発動する

ベルゼブ「行け!」

ベルゼブの体内からファルゼブが現れる

ベルゼブ、ファルゼブ「邪悪パワー、照射!」

市民「か、怪物だ!」

仁が学校に向かって走り出す

仁「あの怪物がエルドランの言ってた敵なのかよ」

すると学校には五年三組の生徒が集まっていた

仁「あれ?日曜日だって言うのにどうしたんだよ、みんな?」

マリア「ニュースで怪物を見たら私達もここにこなきゃいけない気がしたのよ。見て」

マリアのメダルが光っている

仁「あっ、同じだ」

飛鳥「どういうことなんだよ?」

勉「わかりません」

吼児「おーい、みんな、早く教室に上がってきてよ」

仁「吼児!」

マリアの机が光っている

吼児「ほら、あれ」

仁「ひ、光ってる・・・」

マリア「私の机・・・」

メダルと同じ形に光っている

マリア「この光、メダルの形だわ」

マリアがメダルを光の中にはめると教室が動き出した

仁「じ、地震だ!」

飛鳥「ゆ、床が動き始めた」

仁「ど、どうなってるんだ、これ!机も、うわっ!」

飛鳥、吼児「あっ」

勉「お母様!」

吼児「き、教室が下がってく・・・」

飛鳥「えっ、うわーっ!」

教室が地下に移動した

マリア「うわーっ」

大介「うわーっ」

クッキー「キャーッ」

きらら「あっ、放送室が」

教室と放送室がつながる

勉「これは?僕のメダルの形ですね」

れい子「私のも」

ひろし「僕のも」

クッキー「ん?」

机の上にパネルが現れる

マリア「あっ、机が変なものになっちゃった。あっ窓が大型テレビに変わってく・・・」

勉「いや、もしかしたらここは司令室なのかも・・・」

仁「おい飛鳥、どこに入れればいいんだ?

飛鳥「知るか、そんなこと!自分で考えろ!ん?」

吼児「うわっ」

仁「な、何だよ、これ?」

仁、飛鳥、吼児の腕にブレスがはめられる。ブレスの中にメダルと同じ形の穴があった

仁「そうか、ここに入れるのか」

飛鳥「何だ、これでいいのか。ハハハハ・・・」

三人はブレスの中にメダルをセットした

仁「うわーっ!」

仁の机が下に移動

飛鳥「あーっ、うわーっ!」

飛鳥が掃除用具入れに放り込まれる

吼児「うわーっ!」

吼児が壁の中に放り込まれる

仁「わーっ」

飛鳥「あーっ」

吼児「うわあーっ」

三人はコックピットに向かって移動。仁は剣王、飛鳥は鳳王、吼児が獣王に乗り込んだ

仁「わっ」

飛鳥「あっ」

吼児「うおっ」

あきらが何かのスイッチを押す

あきら「ん?何だこりゃ?」

警報音が鳴り出す

きらら「キャーッ、誰か何かしたの?」

体育館、プール、グラウンドが開いて剣王、鳳王、獣王が発進スタンバイ

仁「えーっ、俺達がパイロットなの?」

飛鳥「冗談だろ?」

吼児「気持ち悪い・・・」

勉が三体のデータを見る

勉「ライオンが獣王、鳥が鳳王、人型が剣王ですか」

マリア「あのロボット達が」

仁「わーっ、こ、今度は何だよ?」

飛鳥「う、浮いた」

剣王、鳳王、獣王が発進する

マリア「行っちゃった・・・」

勉「あの三人で大丈夫でしょうか?」

仁「す、すげえ・・・」

三体が現場に到着する

仁「うわーっ、怪物!このーっ!」

しかしよけられる

飛鳥「わーっ」

タイダー「あわわわ・・・」

ベルゼブ「ライジンオーではない・あれは一体何者なんだ?」

タイダー「痛くて分かりまへん」

仁「くっ、あったま来た!やい!毒ガス怪物!日曜日だって言うのに出てきやがって!んあ?」

邪悪獣をよけようとして倒れる

仁「何やってんだよ、吼児!早く飛びかかれ!」

吼児「僕は嫌だよ、僕、帰る」

仁「おい、こ、吼児!」

仁が攻撃を喰らっている

仁「うわーっ、熱ちい!溶けちまう!飛鳥!飛鳥!」

マリア「飛鳥君、何してるの!早く仁を助けてあげて!」

飛鳥「そんな事言ってもどうすれば?」

マリア「その鳳王で突っ込めばいいじゃない」

飛鳥「バ、バカ言うなよ!そんなことできるかよ」

マリア「何よ!いつもはかっこいいことばっかり言ってるくせに!あんたって見掛け倒しだったのね!」

飛鳥「な、何ぃ!僕は、僕は見掛け倒しなんかじゃない!」

飛鳥が突撃するが捕まってしまう

飛鳥「わ、わーっ!捕まっちゃった!」

ベルゼブ「よーし、エキゾーストよ、一気に叩き潰してしまえ」

篠田先生「うわ、何をする気なんだ?」

川に逃げてきた獣王を一喝する

篠田先生「こら、ライオン!」

吼児「あ、篠田先生」

篠田先生「ボーッとしてないで早くみんなを助けに行きなさい!」

吼児「そんな事、そんな事いったって」

仁「このーっ、離せ!」

飛鳥「動かない・・・」

吼児「僕には・・・僕にはやっぱり無理だよ」

エルドラン「君達が地球を守るのだ」

仁「うわーっ」

飛鳥「お、落ちるーっ」

吼児「あっ」

仁「吼児!吼児!」

飛鳥「助けて!」

吼児「仁!飛鳥!」

勉「そうか、分かりました!」

マリア「何が分かったのよ?」

勉「あの三体は合体出来るんですよ」

マリア「合体?」

勉「ライジンブレスのボタンを押すんだ!」

飛鳥「よし、分かった!」

吼児「仁君、行くよ!」

仁「よーし、こうなったらやってやるぜ!」

合体してライジンオーになる

ベルゼブ「あの三体がライジンオーだったのか!」

仁「何だこれ?」

飛鳥「ミサイルだ!」

吼児「どうすればいいの?」

吼児がボタンに気付く

吼児「ん?」

ライジンシールドの中からライジンソードが出てきた

仁「てやっ・・・」

邪悪獣エキゾーストを斬りつける

仁「絶対無敵ライジンオー!」

一同「やったーっ!」

ベルゼブ「ライジンオー・・・許さん!」

夕方、篠田先生が学校に向かう

篠田先生「ライジンオーとか言ってたな、あのロボット・・・」

ライジンオーを目の当たりにして驚く

篠田先生「あっ、さ、さっきのロボットだ!」

マリア「先生!」

篠田先生「な、何で学校にロボットが?」

周りには仁達がいた

篠田先生「ど、どうしたんだ、このロボット?」

一同「もらったんでーす」

飛鳥「正確に言うと勝手に押し付けられたんですけどね」

仁「まっ、俺達地球防衛組ってとこかな」

吼児「えへへへ」

篠田先生「地球防衛組ってお前達が戦っていたのか?」

仁「そっ、ってわけで怪物と戦ってたから学習ノートパスしてもいいでしょ?」

篠田先生「ああ・・・はっ!それとこれとは話は別だ!地球防衛組だろうが何だろうが宿題は必ずやってもらう!」

仁「勘弁してよ!」

篠田先生「こら、仁!このでっけえのちゃんとしまって帰れ!」

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