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獣電戦隊キョウリュウジャーの第1話


ナレーション「恐竜…… 遥かな太古。地球を支配していたすごい生き物たち! だが、彼らは滅び、歴史の中に消えた。そして今、我々人間にも滅びの危機が 訪れる!」

氷結城が海底の地面に突き刺さる。

その中に百面神官カオスがいた。

カオス「氷結城が動き始めた…… 我らデーボス軍、6千年を超 え、完全復活のとき……」

各世界に戦闘員ゾーリ魔が現れ、人々に襲い掛かる。

ダイゴ「必殺岩烈パンチ!!」

桐生ダイゴが強力なパンチを繰り出す。

人々「キング!!」

ダイゴ「みんな、逃げろ!! 荒れるぜ…… 止めてみな!」

ダイゴがゾーリ魔に挑む。

すると銃撃がゾーリ魔に命中。

上空から賢人トリンが飛来。

ダイゴ「こいつは……」

トリンがガブリボルバーをダイゴに投げる。

トリン「行け……」

ダイゴはガブリボルバーを連射。

ゾーリ魔が大爆発。

トリン「見事だ……」

トリンが指を鳴らすと火山から獣電竜ガブティラが現れ、ゾーリ魔を一掃。

ダイゴ「恐竜だ…… 恐竜に会ったぜ。親父!」

するとガブティラ は鼻息をダイゴに吹きかける。

ダイゴ「何だ? お前も悪者なのか!?」

トリン「君を気に入ったんだろう…… 彼の名はガブティラ」

ダイゴ「ガブティラ?」

トリン「そして私は賢人トリンだ! 我々は人類を滅ぼす悪魔たちと戦える者、キョウリュウジャーを探している!」

キョウリュウブラック、ブルー、グリーン、ピンクもそれぞれの世界で戦いを繰り広げている。

ダイゴ「キョウリュウジャー? 何だそれ!?」

トリン「その名の通り、強き竜の者……」

ダイゴ「そいつはまさしく、俺のことだな!」

トリン「ハッハッハ! そこまで言い切るか。ブレイブな奴だ!」


ブレイブ1
でたァーッ!
まっかなキング


ナレーション「キョウリュウジャーになる ために、ダイゴのガブティラへの挑戦は日々続いていた!」

ダイゴ「こっちだ! うわっ」

トリン「やめるなら今のうちだ、ダイゴ…… ガブティラは本気だ」

ダイゴ「こっちだって超本気だ!」

ガブティラが頂上から飛び降りるとダイゴはガブリボルバーを連射。

さらに落石の上に乗るが、ガブティラの口の中に落ちてしまう。

トリン「食われたのか!?」

ガブティラは倒れ、口の中からダイゴが出てくる。

ダイゴ「どうだ!! 俺の勝ちだ!!」

トリン「ガブティラをひれ伏せさせる人間など初めてだ……」

ダイゴ「ブレイブだろう!」

トリン「ああ…… 極めてブレイブ! 妙だ。ガブティラが君を真に認めたのなら、その戦士の証、ガブリボルバーが輝きに染まるはずだ……」

ダイゴ「何? これでもキョウリュウジャーになれないのか!?」

するとトリンが何かを感じ取る。

氷結城

カオスが幹部たちを復活させていた。

カオス「君の名は!?」

ドゴルド「へっ、腹立たしい! お忘れか! デーボス軍怒りの戦騎、ドゴルドだ!」

カオス「その怒り、解凍は完璧だが、安心した。君の同胞を紹介しよう…… 彼は悲しみの戦騎アイガロン……」

アイガロン「怖そうな奴が増えたな。くうっ! 染みるわ……」

キャンデリラ「私は喜びの戦騎キャンデリラ! 美貌の秘訣は笑顔。キープスマイリングよ、ウフフ!」

ラッキュー ロ「僕はラッキューロ! キャンデリラ様の直属の部下で楽しみの密偵だよ」

カオス「この星の支配生命体を滅ぼすのが我々の使命…… だが偉大なるデーボス様は心を凍らされ眠りについておられる。その心を満たし、復活させることが 第1だ……」

トリン「デーボス軍が動き出すぞ」

ダイゴ「そいつらが悪魔か! この白い銃で勝てるのか?」

トリン「無理だな…… だが君以外にも獣電竜に打ち勝ち、力を得た若者たちがいる……」

力を得たのはイアン・ヨーグランド、有働ノブハル、立風館ソウジ、アミィ結月である。

トリン「君と彼らで獣電戦隊を結成し、人類自らの手で滅亡を食い止める…… それが私と恐竜たちの夢だった。戦士になれない君は巻き込めない。私とガブテ ィラで何とかする」

ガブティラの口から獣電池が飛び出し、それをキャッチするトリン。

ダイゴ「ええっ? ガブティラ、電池で動いてたのか!?」

トリン「獣電地だ。ここには滅びでしまった恐竜たちの魂、キョウリュウスピリットが詰まっている…… 獣電池がなければ、ガブティラは戦闘モードになれな いのだ」

ダイゴ「おい、ちょっと待て!」

ダイゴはトリンを掴んだ途端、どこかにワープしてしまう。

ダイゴ「いてて…… どこだここ?」

ファミレス内

イアンはボタンを鳴らし続けていた。

イアン「ジューシーハンバーグ♪ ジューシーステーキ♪」

そこへアミィがやってくる。

アミィ「ご注文ですか?」

イアン「ああ、追加注文は……君の笑顔」

アミィ「え?」

イアン「ねぇ、仕事の後、デートしようよ……」

アミィ「ちょっと、困ります」

ノブハル「変なやつに絡まれたなぁ……」

イアン「ジューシーなデートを……」

そこへダイゴが入ってくる。

ダイゴ「おい、やめろ!」

イアン「何だよ? 美人の前で、ナイト気取りか」

ダイゴ「ナイトじゃなくて、キングだよ!」

一同「キング!?」

ダイゴ「どこいっても、なぜかそう呼ばれるんだ……  さぁみんな、遠慮しないで呼んでくれ!」

一同「呼ばない!」「呼ぶかよ!」

ダイゴ「ああ、そう…… とにかくだ。痛い目見るからやめとけ! この子相当強いぞ」

アミィ「私、そんな強くなんかないです……」

イアン「そうだよ。こんなスマートな美人がさ……」

イアンが肩に手を置くとアミィはフランクフルトを蹴り上げ、それを跳ね返すソウジ。

フランクフルトをぶつけたノブハルはバランスを崩して落ちそうになるが、ダイゴがそれをキャッチ。

ノブハル「あいたた……」

イアン「オーマイ!」

するとダイゴは穴を見つける。

ダイゴ「何だこりゃ?」

ガブリボルバーが輝き、穴に入っていくダイゴ。

イアン「あれ? あのバカ、消えやがった?」ダイゴが降り立ったのは謎の基地だった。

氷結城

ヒョーガッキ「デーボ・ヒョーガッキ……」

アイガロン「これが有名なデーボ・ヒョーガッキ……」

ドゴルド「恐竜を滅ぼした伝説のデーボモンスターか……」

ヒョーガッキ「そう。俺こそがデーボス様の最高傑作!」

カオス「いよいよ戦いの時だ……」

スピリットベース

ダイゴ「何だこれ?」

トリン「来てしまったのかダイゴ…… ここがスピリットベース。キョウリュウジャーの基地だ! この黄金の地には、キョウリュウスピリットが集まるのだ。 ん?」

ダイゴのペンダントが光る。

ダイゴ「また光ったぞ……」

トリン「誰かの形見か?」

ダイゴ「うるせぇ! 親父の置き土産だ。俺は子 供の頃からずっと親父と世界中を旅してきたんだ」

数年前の回想

ダイゴ「親父、何だいそれ?」

ダンテツ「これはな、強い男になるための、道しるべだ……」

現在

ダイゴ「親父はこれを俺に託して消えた」

トリン「君と恐竜とは運命で結ばれているようだな…… なぜガブティラは君を認めてくれないのか」

するとトリンは何かを感じ取る。

トリン「いかん! ガブティラが戦いに向かってしまった!」

ヒョーガッキが現れ、町中を凍らせてしまう。

ゾーリ魔たちが集まり、巨大ゾーリ魔となってしまう。

逃げ惑う人々。

そこへガブティラが現れ、巨大ゾーリ魔に挑む。

ヒョーガッキ「獣伝竜か。恐竜の残党め、返り討ちにしてやる!」

ガ ブティラが凍らされる。

トリン「ガブティラは、仲間の仇の復活で、怒りに我を忘れたのだ。獣電池がなくては、パワーが出せないのに……」

ダイゴ「そうか…… それであいつ……」

するとダイゴはベースを出ようとする。

ダイゴ「電池が溜まるまでの間、一暴れしてくるぜ!」

トリン「ブレイブすぎるな、君は!」

トリンがダイゴにジャケットを投げる。

ダイゴは地上に現れるとそこにはゾーリ魔がいた。

その横ではガブティラが倒れていた。

ヒョーガッキ「人間、正気か? 貴様」

ダイゴ「超正気だ! 人間の底力、見せてやる!」

ダイゴがガブリボルバーを連射。

ヒョーガッキが再び冷気を繰り出すとガブティラが前に出る。

ダイゴ「ガブ ティラ! やっぱりな。あいつらの恐ろしさが身に染み付いてるからこそ、俺を戦わせたくなかったのか……」

ガブティラが頷く。

ダイゴ「優しいやつだ。だが、忘れんなよ! 俺はお前に勝った男だぜ? 俺たち2人のブレイブで、氷河期野郎を溶かしちまおうぜ!」

ガブティラの氷が砕ける。

するとガブティラは口から光を放射。

ガブリボルバーが輝きに染まる。

ダイゴ「おおっ……」

トリン「受け取れ!」

ダイゴは獣電池をキャッチ。

トリン「獣電池を込めろ。今こそキョウリュウチェンジだ!」

ダイゴ「よっしゃあ! ブレイブイン!」

『ガブリンチョ! ガブティラ』

ダイゴ「キョウリュウチェンジ! ファイヤー!」

ダイゴがキョウリュウレッ ドにキョウリュウチェンジ。

カオス「まさか、キョウリュウジャー?」

レッド「うおーっ、俺かっこいい!」

トリン「行け、牙の勇者よ!」

レッド「ガブティラ、これを受け取れ! ブレイブイン!」

『ガブリンチョ、ガブティラ!』

ガブティラに獣電池がセット。

レッド「よーし、レッツゴー!」

ヒョーガッキ「恐竜と人間の力が1つに?」

ガブティラが巨大ゾーリ魔に挑む。

レッドもゾーリ魔を打ち倒していく。

レッド「ガブリカリバー!」

レッドがジャンプ。

レッド「でかいの、今度は俺の番だ! どりゃ!」

レッドが巨大ゾーリ魔に切りかかる。

レッド「ガブティラ、交代! 強ぇだろ!」

ヒョーガッキ「貴様1人で何ができる?」

レッド「え? 1人じゃないらしいぞ。俺たちは、戦隊だ! さーて、第2ラウンド開始……」

すると銃撃がヒョーガッキを怯ませる。

レッド「誰だ?」

現れたのはブラックたちだった。

ブルー「お待たせしました……あららら!」

ブラック「チャオ」

ブルー「ご、ごめん……」

グリーン「ふっ」

ピンク「ハーイ!」

キャンデリラ「あーら、キョウリュウジャーが5人も!」

ドゴルド「腹立たしいことこの上ない!」

レッド「お前らが仲間か」

ブルー「トリンが言ってた最後の1人は君か」

ブラック「無茶な野郎だな……」

ヒョーガッキ「き、貴様らは?」

レッド「行くぜみんな!」

ピンク「うん!」

レッド「聞いて驚け! 牙の勇者、 キョウリュウレッド!」

ブラック「弾丸の勇者、キョウリュウブラック!」

ブルー「鎧の勇者、キョウリュウブルー!」

グリーン「斬撃の勇者、キョウリュウグリーン!」

ピンク「角の勇者、キョウリュウピンク!」

一同「史上最強のブレイブ!」

レッド「獣電戦隊!」

一同「キョウリュウジャー!!」

ヒョーガッキ「おのれ……行けーっ!」

レッド「荒れるぜ。止めてみな!」

キョウリュウジャーが立ち向かっていく。

ブラック「1&2、3! そろそろ終わるか」

『ガブリンチョ! パラサガン』『バモラ、ムーチョ!』

ブラック「フィニッシュ!」

ブルー「こうして×2、合体!」

『バモラ!』

ブルー「ガブルキャノン! おら、もういっちょ!」

グリーン「斬撃剣!」

『ガブリンチョ!』

グリーン「行くよ。獣電ブレイブフィニッシュ!」

『バモラ!』

ピンク「オラ×4! バーイ! いくわよ。イエイ! シーユー」

『ドドリーン』

ブラックたちがゾーリ魔を一掃。

レッドもヒョーガッキに立ち向かう。

ガブティラが巨大ゾーリ魔に噛み付く。

巨大ゾーリ魔が大爆発。

レッド「俺たち2人のブレイブ、受けてみろ!」

『ガブリンチョ、ガブティラ×2!』

ヒョーガッキ「やられてたまるか!」

レッド「ガブティラ。島でやったみたいに俺を食え!」

レッドがガブティラの口に入る。

『バモラ、ムーチョ!』

レッド「獣電ブレイブフィニッシュ!!」

レッドの必殺技が炸裂。

レ ッド「よし!」

ヒョーガッキ「こいつら、強い…… うおーっ!!」

ヒョーガッキが大爆発。

キャンデリラ、アイガロン「ああーっ!」

カオス「くうっ!」

ガブティラの口から獣電池が飛び出し、レッドがそれをキャッチ。

そこへブラックたちが集まる。

レッド「ガブティラ、サンキュー! よし、ご対面だな」

ブルー「ちょ、ちょっと待ってくれ。できればこのまま、素顔を明かさずにいかないか?」

レッド「えっ?」

ブルー「戦うときだけの仲間ってことにしてほしいんだ……」

ブラック「俺も賛成。プライベートは大事だ」

グリーン「確かに……」

ピンク「ちょっとみんな……」

ブルー「ごめん!」

するとレッドはキョウリュウチェン ジを解除。

ダイゴの姿に戻ってしまう。

ブルー「はっ!」

ブラック「お前……」

ダイゴ「俺は桐生ダイゴ。あだ名はキングだ! さぁみんな、遠慮しないで呼んでくれ」

一同「呼ばない!」「呼ぶかよ!」

ダイゴ「あ、そう…… とりあえずよろしくな!」

ブラック「なんちゅうマイペースなやつだ……」

トリン「ついに我らの1億年以上の悲願がかなった。獣電戦隊キョウリュウジャーの誕生だ!」


(続く)


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