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忍者戦隊カクレンジャーの第1話
 

講釈師「つつーわけで、始まった、忍者戦隊カクレンジャー!! その昔、戦国大名たちが血で血を争う戦いをしていた時、血で持って血を洗っちゃう、こっちのでこっちをゴシゴシ…どうやって洗うんだ?と言っていた頃、おっとろしい闇の世界では、あの有名な「猿飛佐助」「霧隠才蔵」「三好清海入道」「児雷也」「鶴姫」の5 人が力を合わして、二トウと二トウ、合わせて死闘が繰り広げられていたのであります」

戦国時代

佐助たちが敵の忍者と戦っていた。

その男の忍術により、異空間に飛ばされてしまう。

やがて、元の世界に戻る。

佐助が手裏剣を投げるが、奴は抜け身の術で消えてしまう。

そこへ、ヌラリヒョンの幻影が現れ、佐助たちを突風で攻撃する。

鶴姫「皆の者、今そこ封印の扉を!!」

5人が刀を地面に突き刺すと別の場所に移動してしまう。

そこはなんと、封印の扉のある場所だった。

鶴姫「ヌラリヒョンを捕まえるのだ!!」

ヌラリヒョンの攻撃に佐助たちが怯みが、佐助1人がジャンプする。

すると、封印の扉が開き始める。

佐助「封印の扉よ、妖気の力を、永遠に閉じ込めよ!!」

ヌラリヒョンが佐助たちと共に扉の中へと吸い込まれていく。

講釈師「こうして、5人の大活躍で妖怪忍者のボスヌラリヒョンを封じ込め、妖怪たちは力を失い、封印の扉を開けられなくなっちゃったのであります! 妖怪どもは妖気を失い、陰気になっちゃったのであります。そして! 時代はどひゅ――んと下がって、科学文明の現代へどひょっ!!」

現代

サスケとサイゾウがバイクを止める。

サイゾウ「え〜〜〜、ハンバーガーにしようよ」

サスケ「あ? ラーメン!!」

講釈師「〜にがハンバーガーだ、ラーメンだ! オムライスだよオムライス!! この2人、サスケとサイゾウ。実は霧隠才蔵、猿飛佐助の子孫であります」

サイゾウ「お金、これっきゃないのよ!? だいたい、サスケがケンカしてアルバイト首になるからいけないっしょ!!」

サスケ「あ〜、そういうこと言うの! この間コーヒーおごった時、『これからは兄貴と呼ばせてもらいます』って言ったの、誰だよ!?」

サイゾウ「ハンバーガー!!」

サスケ「ラーメン!!」

「助けて――!!」

男がチンピラに絡まれている。

サスケ「お前ら!」

サスケとサイゾウが男たちを追いかける。

靴に男をぶつけてカバンを取り戻す。

サイゾウ「大丈夫ですか? おっさん、これ!」

男「カバンを、このカバンを……この島の……カッパ稲荷へ届けて……」

男が気を失う。

サスケ「おいしっかりしろ、大丈夫か!? おい!!」

サイゾウが中を覗くと金が入っていた。

サイゾウ「サスケ!!」

サスケ「何だよ!?」

サイゾウ「大金だぞ……おい!」

男「礼金ははずむぞっ! 本当に届けて……」
 

忍者でござる
 

サスケとサイゾウがボートで島に向かっていた。

やがて到着する。

サスケ「わからねぇな、この地図……」

サイゾウ「お、おい……!!」

そこにはたくさんの子供たちがいた。

サスケ「ねえ、ちょっと聞きたいんだけど……」

子供たちが去る。

サスケ「おい、待てよ!!」

「とおりゃんせ、とおりゃんせ♪ こーこはどーこの細道じゃ♪」

サスケ「おい!!」

少女が違う場所へ行きながら歌う。

2人が再び追いかける。

他の子供たちは面をかぶっていた。

湖から妖怪.カッパが顔を出す。

サイゾウ「ねえ、もういいんじゃない? これだけ探して、稲荷神社どころか何にもないんだから……帰ろっ!」

サスケ「じゃあ、この金どうすんの!?」

サイゾウ「だから…...ね、警察に届けるとか、いろいろあるけど…...」

2人が子供たちが走るところを目にし、追いかける。

歌声が大きくなる。

すると、さっきの子供たちが花一匁をしていた。

次に、忍者の姿となる。

サイゾウ「うぉ、忍者だっ!」

忍者が槍を投げる。

槍が2人の足元に刺さる。

サスケ.サイゾウ「「うわぁ…逃げろ!!」

サスケとサイゾウが逃げるが、爆弾攻撃に怯んでしまう。

さらにサイゾウが穴に落ちる。

サスケ「サイゾウ!!」

サスケが忍者から逃げる。

サイゾウがいるのは骨だらけだった。

サイゾウ「金……金……金……あったぁ!! ……ん?」

少女が上から笑っていた。

サスケはまだ忍者から逃げていた。

すると罠にはまり、崖から落ちる。

ようやくサイゾウが脱出し、サスケと合流する。

サイゾウ「サスケ――!!」

サスケ「サイゾウ……死ぬかと思った……」

忍者たちがまだ追いかける。

2人がたどり着いたのは封印の扉だった。

サスケ「誰か! 誰かいねーのか!?」

サイゾウ「ダメだ、開かない。戻ろう!」

戻ろうとすると、忍者が現れるが様子がおかしくなる。

カバンが柱に置かれる。

そこには少女が岩に座っていた。

サイゾウ「にゃろ〜、お前なんかに、渡せるもんか!」

サイゾウが足のスイッチを踏むと、柱が動き出す。

サスケ「な、何だ!?」

扉が火を噴き、開く。

少女「やったやった!!」

少女があの時の男の姿に変わる。

サスケ「あーッ、てめぇは!!」

男「ありがとよ、アホなお2人さん! ハッハッハッハ! ぺっぺっぺ! お前たちは、俺にだまされてここまでやって来た。カバンの中を見てみろ!」

サイゾウが鞄の中を覗くと、大量のキュウリが入っていた。

サイゾウ「きゅ、きゅうりだ……金が、金がキュウリに!! この野郎!」

扉の向こうが赤くなっている。

サスケ「何だい、どうなってんだよっ!?」

「ホンマにアホウめ!」

空から百地三太夫が雲で降りてくる。

三太夫「金に目がくらみおって。この扉の向こうには妖怪のエネルギーが溜まっとって、飛び出したら最後、妖怪たちが再び力を得て、この世は混乱に陥るけ」

サイゾウ「妖怪? いったい何のこと!?」

男「今更遅いぞ、三太夫!」

男がキュウリを扉に投げる。

三太夫「あっ、いかん!」

扉から強力なエネルギーが放出される。

男が飛び降りる。

男「力が、みなぎるぞ―――!!」

男が妖怪・カッパへと姿を変える。

講釈師「がー怖っ! あー怖っ! この妖怪、実はカッパであります。このカッパとは、古くから沼や池に住んでるといわれ、特に女の人のお尻を触るのが大好きという……おじさんも、大好きであります! だはははは……」

カッパ「はっはっは!これで俺たち妖怪の天国だ。思い知ったか、三太夫!」

三太夫「こうなったら仕方あるまい。宿命じゃな、サスケ、サイゾウ!」

三太夫が去る。

カッパと戦闘兵・ドロドロが踊りだし、妖怪が封印の扉から抜け出す。

カッパ「お前たちには感謝しとるが、俺たちの邪魔はさせん! 地獄へ行け――っ!」

サスケとサイゾウが地下鉄に飛ばされる。

上に上がるとドロドロが追いかけてくる。

さらに逃げると、今度は妖怪・アズキアライがいた。

今度はヌリカベが壁を突き破って登場。

2人が引き下がると後ろにはモクモクレンに遭遇し、ようやく外に逃げることができた。

すると今度は謎の城があった。

サスケ「へ? 何だ、あの城は!?」

サイゾウ「頭が変になりそう……」

笑い声

歩道橋に三太夫がいた。

サイゾウ「またあいつだ!」

サスケ「誰なんだ、お前は!?」

三太夫「まっ、いずれ分かるけんの。妖怪たちと戦うんよ。オーッホッホッホ……まあ、しっかりやりんしゃい! 幻城で鶴姫様が待ちかねとるけ、ちと急ぐで。エイ!!」

三太夫が2人をどこかに移動させる。

そこはススキなどのある荒野だった。

5本の刀が刺さっていた。

サスケ「おい、刀だ。何のまじないだ?」

そこには先ほどの城だった。

サスケ「またあの城だ……」

「サスケ、サイゾウ……」

鶴が舞い降りてきて鶴姫の姿となる。

鶴姫「24代目、鶴姫参上!!」

サスケ「鶴姫ってあんたのこと!?」

サイゾウ「白衣じゃん……」

鶴姫「サスケとサイゾウのバカっ! どうして扉を開けちゃったの!?」

サイゾウ「怒ったところがまたいいね……」

サスケ「コギャルかい!?」

鶴姫「ぐずぐず言ってないで、早くここへ来て!!」

サスケとサイゾウが刀の前に立つ。

鶴姫「いい? 私と一緒にこの刀を抜くの」

サスケ「これ!?」

鶴姫「こっち! あんたはこっち!! まだわからないの!? 鈍いんだから。この刀はね、忍者の血を受け継ぐ、本物の子孫だけが抜くことが出来るの!」

サスケ「ハハハ…ホントかよ!?」

サイゾウ「やってみっか。試しに」

鶴姫「いいわね!? 行くわよっ!!」

3人とも刀を持つ。

鶴姫「1、2の、3!!」

3人が刀を抜くと空から雷が落ちてくる。

今度は落石が起き、刀から光が放射され、城に注がれる。

すると城が崩れ、神将・無敵将軍が現れる。

無敵将軍「参上!!」

無敵将軍の胸から5つの光が放射される。

サスケ「あれは!?」

鶴姫「私たちの先祖よ……」

サスケ「え?」

才蔵「猿飛殿、小童が刀を抜いたようでござるぞ

佐助「しかし忍者にしては、ちと妙な格好でござる。…大丈夫でござるかな!?」

先代鶴姫「猿飛、霧隠、例の物を……」

佐助・才蔵「ははっ!」

先代鶴姫「我が子孫よ、ドロンチェンジャーを受け取るのだ!!」

3人が投げた変身アイテム・ドロンチェンジャーを受け取るサスケたち。

佐助「それは、いざという時だけ使うのだ!」

サスケ「え?」

サスケ・サイゾウ「使うって、これ何!?」

才蔵「決して粗末にするでない。よいな!?」

佐助「戦いの時は来た! お前たちは、今こそカクレンジャーとなり、鶴姫を助け、妖怪たちをことごとく倒すのだ!!」

才蔵「よいか!? 毎朝ひげを剃り……」

佐助「歯を磨け!」

先祖たち「頼んだぞ!」

先祖たちが消える。

その後、銃撃が炸裂する。

カッパとドロドロが現れる。

カッパ「はっはっはっは……皆、カッパ巻きにしてやる!!」

サスケ「うるせー、よくも俺たちをだましてくれたな!!」

サイゾウ「にゃろー!!」

カッパ「はっはっは、お頭転々!!」

鶴姫「行くわよ。スーパー変化!!」

一同「ドロンチェンジャー!!」

サスケがニンジャレッドに、鶴姫がニンジャホワイトに、サイゾウがニンジャブルーへと変身する。

刀も秘剣カクレマルへと変わる。

刃には「忍者戦隊」と文字が刻まれていた。

3人はカクレマルをしまう。

ホワイト「ニンジャホワイト・鶴姫!!」

ブルー「ニンジャブルー・サイゾウ!!」

レッド「ニンジャレッド・サスケ!!」

一同「忍者戦隊カクレンジャー!!」

カッパ「かっこつけやがって!」

ホワイト「御さらば、妖魔退散!」

カッパ「OKベイビー! レッツゴー!」

3人が消える。

上からホワイトがカクレマルでドロドロを斬っていく。

崖からレッドとブルーが見ていた。

レッド「すげー……」

ホワイトの投げた手裏剣が炸裂。

ホワイト「隠流忍法・花吹雪!」

ホワイトの花吹雪がドロドロを一掃していく。

レッド「おう、かっこいい!」

ブルー「鶴姫、やるじゃん!!」

「もしもし」

カッパ「カッパーンチ!!」

カッパのパンチがレッドとブルーを落とす。

ホワイト「秘剣カクレ丸を使うのよ!」

レッドとブルーがカッパを斬ろうとするが、逆に斬られてしまう。

3色の閃光が激しく激突する。

しかし、カッパのほうが有利だった。

ホワイト「サスケ、サイゾウ!!」

カッパの蹴ったボールが3人に命中し、吹き飛ぶ。

カッパ「お頭てんてん! ユー・ジ・エンド!」

すると無敵将軍が火炎将軍剣を取り出し、カッパに切りかかるが、交わされる。

そこへ、カッパの下にロクロクビが現れる。

講釈師「ダーリンだなんて出てきたこの嫌らしい妖怪の正体は、果たして!? 次回まで、ひが3つ! ひ・み・つ! 次回まで、飛〜ぶよ〜ん!!」
 

つづく
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