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魔法少女リリカルなのはA’sの第1話


6月3日 PM9:05  海鳴市 中丘町

はやては留守電のメッセージを再生する

留守電「留守電メッセージ一件です」

石田医師「もしもし、海鳴大学病院の石田です。えっと、明日ははやてちゃんのお誕生日よね。明日の検査の後、お食事でもどうかなと思ってお電話しました。明日、病院に来る前にでもお返事くれたら嬉しいな。よろしくね」

留守電「メッセージは以上です」

はやてはベッドで本を読んでいた

はやて「あっ、もう12時」

闇の書が黒い光を放つ

はやて「あっ!」

闇の書「封印を解除します」

はやて「あっ」

闇の書「起動」

闇の書の封印が解けた

                    はじまりは突然になの

12月1日 AM6:35 海鳴市 桜台

なのはが魔法のトレーニングをしていた

なのは「それじゃ、今朝の練習の仕上げ、シュートコントロールやってみるね」

レイジングハート「All right」

なのは「リリカルマジカル!」

魔方陣が出てくる

なのは「福音たる輝き、この手に来たれ!導きの下、鳴り響け!」

なのははターゲットの空き缶を上に投げる

なのは「ディバインシューター、シュート!」

空き缶に連続でぶつける

なのは「コントロール・・・」

レイジングハート「18、19、20、21・・・」

なのは「アクセル・・・」

スピードを上げる

レイジングハート「55、60、64、68、70、73・・・」

さらに気を高める

レイジングハート「98、100」

なのは「ふぅ・・・ラスト!」

ゴミ箱を狙うが外してしまう

なのは「あーっ・・・」

レイジングハート「Don’t mind, my master」

なのは「ありがとう、レイジングハート」

なのは(ナレーション)「私、高町なのは。割と最近まではごくごく平凡な小学3年生だったんですが、春先に起こったとある事件がきっかけで魔法使いになってしまいました」

なのは「今日の練習、採点すると何点?」

レイジングハート「About 80 points」

なのは「そっか」

なのは(ナレーション)「私に魔法といくつもの出会いや勇気をくれたあの時のみんなとは、今は少し離れ離れ。でも、きっとまたすぐに会えるから」

恭也「なのは、郵便が来てるぞ」

なのは「ん、本当?」

恭也「海外郵便。差出人、フェイト・テスタロッサ」

なのは「ありがとう、お兄ちゃん」

美由希「いつものあの子だね。またビデオメール?」

なのは「うん、きっとそう」

士郎「その文通も、もう半年以上にもなるよな」

桃子「フェイトちゃん、今度遊びに来てくれるのよね?うちに来てくれたら、お母さん、もううーんと歓迎しちゃう!」

なのは「うん!」

美由希「ユーノも本当の飼い主が見つかっちゃって、めっきり寂しいしね」

恭也「お前は特にかわいがってたからな」

なのは「えっと・・・でもまた預かることになるかもだよ。その飼い主さん次第」

美由希「だといいな」

桃子「ねえ」

美由希「ねえお母さん、ユーノ私のこと覚えてる?」

なのは「フェイトちゃん、ユーノ君、クロノ君にリンディさん、エイミィさん・・・みんな元気かな?」

同時刻 時空管理局艦船アースラ

スタッフA「管理局本局へのドッキング準備、すべて完了です」

リンディ「うん、予定は順調。いいことね」

エイミィ「失礼します。艦長、お茶のおかわりいかがですか?」

リンディ「ありがとう、エイミィ。頂くわ」

お茶を注ぐ

リンディ「本局にドッキングして、アースラも私達もやっと一休みね」

エイミィ「ですね」

リンディは緑茶に砂糖を入れる

リンディ「子供達は?」

エイミィ「今は三人で休憩中のはずですよ。クロノ執務官とフェイトちゃん、さっきまで戦闘訓練してましたし、ユーノ君それに付き合ってましたから」

リンディ「そう、明日は裁判の最終日だって言うのにマイペースね・・・ん、はい」

羊羹をエイミィに渡す

エイミィ「まあ、勝利確定の裁判ですから」

クロノ達は裁判の打ち合わせをしていた

クロノ「さて、じゃあ最終確認だ。被告席のフェイトは裁判長の問いにその内容通りに答えること」

フェイト「うん」

クロノ「今回はアルフも被告席に入ってもらうから」

アルフ「分かった」

クロノ「で、僕とそこのフェレットもどきは証人席、質問の回答はそこにある通り」

ユーノ「うん、分かった・・・って、おい!」

クロノ「何だ?」

ユーノ「誰がフェレットもどきだ!誰が!」

クロノ「君だが、何か?」

ユーノ「そりゃ動物形態でいることも多いけど、僕にはユーノ・スクライアっていう立派な名前が!」

アルフ「ユーノ、まあ、まあ」

フェイト「クロノ、あんまり意地悪言っちゃダメだよ」

クロノ「大丈夫。場を和ませる軽いジョークだ」

まだ、ユーノは怒ってる

クロノ「事実上、判決無罪。数年間の保護観察という結果は確実といっていいんだが、一応、受け答えはしっかり頭に入れておくように」

フェイト、アルフ「はい」

ユーノ「はい」

リンディはレティと通信していた

レティ「お疲れ様リンディ提督。予定は順調?」

リンディ「ええレティ。そっちは問題ない?」

レティ「うん、ドッキング受け入れとアースラ整備の準備はね」

リンディ「え?」

クロノが現れ、そのことが彼の耳に入ったようだ

レティ「こっちの方では、あんまり嬉しくない事態が起こってるのよ」

リンディ「嬉しくない事態って?」

レティ「ロストロギアよ。一級捜索指定がかかってる超危険物」

クロノ「あっ」

レティ「いくつかの世界で痕跡が発見されてるみたいで、捜索担当班はもう大騒ぎよ」

リンディ「そう・・・」

レティ「捜査員を派遣して、今はその子達の報告待ちね」

リンディ「そっか」

クロノは何やら難しい顔をし出した

フェイトはなのは達の写真を見ていた

12月2日 AM2:23 海鳴市オフィス街

魔導士「うわーっ!」

ヴィータ「雑魚いな。こんなんじゃ大した足しにもならないだろうけど・・・」

闇の書を掲げ、リンカーコアを強奪する

ヴィータ「お前らの魔力、闇の書の餌だ」

魔導士「うわーっ!」

12月2日 PM4:24 風芽丘図書館

リムジンからすずかが降りる

すずか「じゃ、また明日ね」

アリサ「うん」

なのは「バイバイ」

車椅子のため、高いところの本が取れないはやてをすずかが見つける

すずか「あっ」

取ってあげる

はやて「あっ」

すずか「これですか?」

はやて「はい。ありがとうございます」

すずか「そっか。同い年なんだ」

はやて「うん、時々ここで見かけてたんよ。あ、同い年くらいの子やって」

すずか「あ、実は私も」

はやて、すずか「クスッ・・・」

すずか「あ、私、月村すずか」

はやて「すずかちゃん。八神はやて言います」

すずか「はやてちゃん」

はやて「平仮名ではやて。変な名前やろ?」

すずか「そんなことないよ!綺麗な名前だと思う」

はやて「ありがとう」

図書館の入り口付近にシャマルがいた

はやて「ありがとう、すずかちゃん。ここでええよ」

すずか「うん、それじゃ」

はやて「お話してくれておおきに。ありがとうな」

すずか「うん。またね、はやてちゃん」

すずかは帰っていった

シャマル「はやてちゃん、寒くないですか?」

はやて「うん、平気。シャマルも寒ない?」

シャマル「私は全然」

駐車場にシグナムがいた

はやて「シグナム」

シグナム「はい」

はやて「晩御飯、シグナムとシャマルは何食べたい?」

シグナム「ああ、そうですね。悩みます」

シャマル「スーパーで材料を見ながら考えましょうか」

はやて「そやね。そういえば、ヴィータは今日もどこかお出かけ?」

シャマル「あ、えーっと。そうですね」

シグナム「外で遊び歩いているようですが、ザフィーラがついていますのであまり心配はいらないですよ」

はやて「そうか」

シャマル「でも、少し距離が離れても、私達はずっとあなたの側にいますよ」

シグナム「はい。我らはいつでもあなたの側に」

はやて「ありがとう」

12月2日 PM7:45 海鳴市 市街地

ザフィーラ「どうだ、ヴィータ?見つかりそうか?」

ヴィータ「いるような、いないような。こないだから時々出てくる妙に巨大な魔力反応。あいつが捕まれば一気に20ページくらいは行きそうなんだけどな」

ザフィーラ「分かれて探そう。闇の書は預ける」

ヴィータ「OKザフィーラ。あんたもしっかり探してよ」

ザフィーラ「心得ている」

ザフィーラが立ち去る

ヴィータ「封鎖領域、展開」

アイゼン「Magical Prison(英訳)」

ヴィータは町全体に結界を張った

なのはの部屋で

レイジングハート「Caution! Emergency!」

なのは「えっ!」

結界の気配を感じ取る

なのは「結界!?」

ヴィータ「魔力反応!獲物見っけ!」

ヴィータは構えた

ヴィータ「行くよ!グラーフアイゼン!」

アイゼン「Roger(英訳)」

レイジングハート「It approaches at high speed」

なのは「近づいてきてる。こっちに?」

なのはは現場に向かおうとする

なのは「うん!」

アイゼン「Approaching Target(英訳)」

なのははビルの屋上にいた

レイジングハート「It comes」

なのは「あっ」

レイジングハート「Homing bullet」

なのははシールドで防いだが反対側からヴィータが襲い掛かってきた

ヴィータ「テートリヒ・シュラーク!」

これもシールドで防ぐ

なのは「キャーッ」

なのはは落下するが

なのは「レイジングハート!お願い!」

レイジングハート「Stand by.Ready.Set up」

なのはは変身した

アイゼン「Swallow Flyer」

ヴィータ「フン!」

なのはに襲い掛かる

ヴィータ「オラァ!」

なのは「いきなり襲い掛かられる覚えはないんだけど、どこの子?一体なんでこんなことするの?」

問答無用で攻撃を続ける

なのは「教えてくれなきゃ分からないってば!」

ヴィータ「この野郎!」

レイジングハート「Flash Move」

攻撃をよける

レイジングハート「Shooting Mode」

杖が攻撃用に変形した

なのは「話を」

ヴィータ「あっ」

レイジングハート「Divine」

なのは「聞いてってば!」

レイジングハート「Buster」

帽子が飛んでいったことにヴィータはもの凄い怒りを表す

ヴィータ「グラーフアイゼン、カートリッジロード!」

アイゼン「Explosion」

攻撃力を増した

アイゼン「Missile Form(英訳)」

より攻撃的に変形した

なのは「えーっ」

ヴィータ「ラテーケン」

アイゼンを振り回した

ヴィータ「うぉぉぉぉぉぉぉ!」

なのは「あっ」

なのはのシールドを容易く破った

ヴィータ「ハンマー!」

なのは「キャーッ!」

どこかのビルに叩きつけられたようだ

なのは「ゲホッゲホッ・・・」

ヴィータ「てえぃ!」

レイジングハート「Protection」

ヴィータ「ぶち抜け!」

アイゼン「Roger(英訳)」

一方的に防御を破った

なのはは何とか抵抗しようとするが

なのは「こんなので終わり?嫌だ、ユーノ君、クロノ君、フェイトちゃん!」

フェイトが助けに来た

ユーノ「ごめんなのは、遅くなった」

なのは「ユーノ君」

ヴィータ「仲間か?」

バルディッシュ「Scythe Form」

フェイト「友達だ!」

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