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※この話を読む前に、劇中に使われてる下記の歌の歌詞を覚え、(持ってたら)CDを聞いて『想像してください』の
 説明が表示されましたら下記の歌を歌っているバサラ(と歌)を想像して物語を読んでください。
 また、覚えられなくてもこの歌詞を読み返しても結構です。


ここには「突撃ラブハート」の歌詞が書かれていましたが、
著作権等の問題から管理人の判断で削除させていただきました。
歌詞はCDを購入するなどして入手してください。



覚えましたか?それでは、マクロス7の物語をお楽しみください……。










































ナレーション「2009年、地球人類は初めて異星人と接触。
       その異星人“ゼントラーディ”という名の巨人の軍隊と宇宙戦争に突入し、地球は滅亡の危機に瀕した。
       2010年3月、戦争終結。同年4月、新統合政府が樹立され
       地球人類と異星人ゼントラーディは共存の道を歩み出した。
       希望するゼントラーディは“マイクローン化”と言う技術によりその身体を地球人サイズに変えた。
       2011年9月、地球統合政府は種の存続を主眼に置き人類移住計画を立案。
       翌年9月、第一次超長距離移民船団“メガロード1”が出航した。
       2030年9月、メガロード級大型移民船に変わり、超大型移民船の新マクロス級1番艦が出航。
       100万人規模の移民船団となった。
       2038年、新マクロス級7番艦を中核とした第37次超長距離移民船団マクロス7出航。
       銀河の中心へと向かい、旅立った。
       そして、2045年……」





そのマクロス級超長距離移民船団マクロス7の街、“シティ7”の野外コンサート会場では
ロックバンド“ファイヤーボンバー”のライブが行なわれている。
キーボード担当のレイ・ラブロック(以下レイ)がキーボードを弾く。
もうすぐライブが始まるというのに肝心のメンバーが1人いない。



                        ―スピーカーポッド―


ベース及びボーカル担当のミレーヌ・フレア・ジーナス(以下ミレーヌ)がレイに寄ってくる。
ミレーヌ「大丈夫?まだ来てないよ。」
レイ「時間だからな、始めるぞ。」
と演奏を始めるレイ。それに続いてドラム担当のビヒータ・ヒューズ(以下ビヒータ)がドラムを叩く。
(ビヒータは作中にほとんど喋りません)(BGM『PLANET DANCE』)
仕方なくミレーヌもベースを弾く。
とグババ(ミレーヌが飼ってる銀河毛長ネズミ)が慰めかミレーヌの肩に乗る。
しかし彼女の表情は冴えなかった。
尚もベースを弾きながらももう一人のメンバーのギターを見る。

一方、ある場所で、熱気バサラ(以下バサラ)が逆さづりで瞑想中(?)

ライブ会場で観客は盛り上がっているもののまだイントロ。その観客の中に白い帽子を被った花束の少女(知ってる人いるかな?)が
観客の後ろでライブを見たいが為に飛んだりもするが見えない。仕方なくモニターを見る。

そしてライブ会場から離れた高台では一人の男がそれをスコープで見ていた。
ミレーヌの父であるマクシミリアン・ジーナス(以下マックス)である。
マックス「……なかなか歌が始まらんな。
     最近の曲は分からん。…………こんなことをさせる為にピアノを習わせたわけではないんだが……。」

ミレーヌ「どうしよう、このままじゃお客さん怒っちゃうよ。」
レイ「そうでもないさ。」
ミレーヌ「……もう!あいついい加減なヤツなんだから!」
レイ「そうでもないさ。」
スタッフA「ミレーヌ、カリカリしてるな。」
スタッフB「う〜ん、そのうち慣れるだろ。」
渋々とベースを弾くミレーヌ。

一方瞑想中のバサラは相変わらずそのまんま……。
しかもぶら下がってる所はシティ7の天井裏。
シティ7のシェル(?)の映像ではあるが月が彼の横を通り過ぎたその瞬間、なんと足場を自ら外し落下。
そしてパラシュートを開きそのままライブ会場へと向かっていった。
ミレーヌ「バサラ!」
パラシュートを外し観客達にガッツポーズした後ギターのもとへと向かうバサラ。
ミレーヌ「もう!何やってたのよ!?」
バサラ「待たせたな!」
ミレーヌ「待たせたじゃないわよ!大遅刻!」
バサラ「……へへっ!」
にやりとするバサラ
ミレーヌ「!……何よ!?もう……」
バサラ「行くぜ!!」
観客達「わぁぁぁぁ〜っ!!」
バサラ「♪さあ始まるぜ SATURDAY NIGHT 調子はど〜うだい?」
     LET’STAND UP ビートを感じるかい」
暢気に菓子を食べてる者、ジュースを飲んでる者、寝ている者、寄り添うカップルにノリノリに乗ってる者など
観客は多種多様。
バサラ「♪ここは空飛ぶパ〜ラダ〜イス 忘れかけてるエ〜ナジ〜
     NOW HAPPY UP 取〜り戻そうぜ〜
     NO MORE WASTIN’TIME まるで〜夢のよう〜に〜
     な〜にもかもな〜がされてしまうま〜えに〜……」
バサラ&ミレーヌ「HEY!EVERYBODY 光をめざせ〜
         踊ろう〜ぜ DANCIN’ON THE PLANET DANCE……
         HEY!EVERYBODY 心のままに……」

マックス「ふむ……。」
通信が入る。
マックス「?」
車に乗り通信を入れる。
マックス「私だ。」
美保美穂(以下美穂)「マックス艦長!前衛艇からSOSが!」
マックス「なに!?」
美穂「1624、正体不明の部隊から奇襲を受けていると……」
マックス「敵の数は?」
美穂「分かりません。」
マックス「確認急げ!艦載機出撃準備、ダイヤモンドフォースを待機させておけ!
     すぐに戻る!」
車を発進させようとするマックスだが、『MY FRIENDS』が流れた為ライブ会場に目が行く。

バサラ「新メンバー、ミレーヌの歌行くぜ!」

マックス「!……聴きそびれたか。」
車を発進させ場を後にする。

ミレーヌ「♪恋〜す〜る〜よ〜うに 声をか〜さねれ〜ば〜 Kiss
      あたしのHEARTは〜……」

一方バトル7のバルキリーの格納庫では慌しく出撃準備が調えられていた。

マックス「ボロネーズから連絡は?」
美穂「ありません!」
マックス「シェルダウンの必要性があるかもしれん、手配しておけ!」
美穂「はい!」


ライブ会場
ミレーヌ「♪だけど〜Oh!き〜みの 輝く目は〜何を
      さがしつ〜づ〜け〜る〜の〜? Oh!MY FRIENDS……」

バトル7ブリッジ
マックスが入ってくる
アナウンス「艦長、ブリッジイン」
美穂「艦長!」
サリー・セイント・フォード(以下サリー)「ボロネーズより連絡、敵機9機確認。」
マックス「9機?」
席に着くマックス
エキセドル「前衛艇は大分混乱している。」
(エキセドルはマイクローン化していないためブリッジに頭のみ出ている)
美穂「艦長!1次防衛ラインに突入します!」
マックス「出撃しろ!」
美穂&サリー「了解!」

バトル7からVF−11サンダーボルトが次々と出撃する。
それに続けてダイヤモンドフォースのステルス型バルキリー、VF−17ナイトメア3機も出撃準備に入る。
「ダイヤモンドフォース、カタパルトスタンバイ!」
「こちらエンジェルリーダー、敵戦闘機体確認……」
ドッカー「ガムリン、初出撃だ!腕の見せ所だぜ!」
ガムリン木崎(以下ガムリン)「これは訓練じゃないぜ!」
金竜「分かっているな!?軍は我々に特別な金を注ぎ込んできた。
   バトルスーツ、特殊兵器、特殊訓練だけではない!食料から宿泊施設まで、並の兵隊とは異なった
   特別な金がかかっているんだ!
   いいか、ガムリン!ドッカー!功を焦って勝手な真似をし、無駄に死んだら許しゃしない!
   勲章は愚か涙ひとつ提供などしてやらん!ダイヤモンドフォースの名に恥じぬ働きをするのだ!」
ガムリン&ドッカー「了解!」
カタパルトからVF−17が発進する。

ライブ会場(まだやってた)
ミレーヌ「♪見〜つめあ〜えばほら……」

場所は変わって戦場
先程出撃したVF−11が戦闘に入っている。
敵は正体不明の戦闘機もといFz−109エルガーゾルン。
サンダーボルトが一機撃墜される。しかしコックピットを残して。
そのコックピットを人型のエルガーゾルンが掴み取り青白いビームをコックピットに向けて照射する。
他のバルキリーもある機体は撃墜されずそのまま青白いビームを照射され、ある機体は同じように
コックピットを残して撃墜されてから照射される。
ガムリン「なんだ、あれは!?」
金竜「こちらD1、敵の武器不明、機体に影響なし。」
ガムリン機がビームを照射された機体に寄り添う。
ガムリン「応答しろ!大丈夫か?」
パイロット「………………。」
ガムリン「どうした?何をやっている!?」
呼びかけるもパイロットは反応しない。
ガムリン「なんだこれは!?」
金竜「報告しろ!」
ガムリン「意識を失っています!……いや、意識はありますが……」
金竜「なにっ!?」

一方こちらは戦闘のことなど一切知らないライブ会場
ミレーヌ「♪近ご〜ろあ〜いつ 不安になるくら〜い
      遠くを〜み〜つ〜め〜て〜 Oh!MY FRIENDS
      君と〜さが〜して〜た〜……」

戦場
ガムリン「でやあぁぁぁぁぁ!!」
ガムリン機、違う色(紫)のエルガーゾルンと交戦、攻撃をかわされる。
ガムリン「なにっ!?」
ギギル「純度65、良いスピリチアだぜ!」

一方サンダーボルトは先程と同様青白いビームによりそのパイロットが精神崩壊したかのようになる。

マックス「状況が掴めん!映像回線解放しろ!全部だ!!」
オペレーターA「エンジェル03、反応ありません!」
オペレーターB「チェンネル6、リンクさせて!」

次々にバルキリー部隊がやられオペレーター達に不安が募る。
美穂「シモクリス2次防衛ライン、限界配備中!」
サリー「艦長!あれは、あの武器は!?」
マックス「モニターから目を離すな!」
サリー「はい……。」
エキセドル「初めて見る。」

しかし戦況は一方的に不利、オペレーター達の不安はますます募る。
マックス「……音声フル回転にしろ!」

撃墜された機体はさておき、ガムリン機がエルガーゾルンに機関砲を命中させる。
ガムリン「あのスピードはリーダー機(紫のエルガーゾルン)だけか。」
それから撃墜させ、再び違うのに攻撃を仕掛ける。
ガムリン「でやあぁぁぁぁぁ!!」

ドッカー機がミサイルを駆使しエルガーゾルンを一機撃墜する。
ドッカー「やったぜ!!」
金竜「ドッカー油断するな!04被弾!GBC!!」
ドッカー機の後ろにギギルのエルガーゾルンが攻撃、それを回避。今度はガムリン機がエルガーゾルンを攻撃する。
ガムリン「今度は逃がさん!!」
しかしギギル機が宙返りをし後ろをとった後人型に変形する。
ギギル「72、へっ!いけるな!」
標準をあわせ青白いビームを発射、ガムリン機はそれをなんとか回避するもドッカー機に当たってしまった。
ドッカー「うわあぁぁぁぁぁ!!」
ガムリン「ドッカーーーーー!!」

アイキャッチ(Aパートはグババとじゃれるミレーヌ。Bパートはガムリン&VF−17のカット)

サリー「艦長!一次防衛ライン突破されました!この艦へ向かっています!」
マックス「モニターから目を離すな!」
サリー「はい!」
マックス「シェルダウンだ!」
美穂「市長には!?」
マックス「あとで話をする!」

ガムリン「うおぉぉぉぉぉぉ!!ただじゃおかないぜ!!」
ガムリン機がミサイル発射し次々とエルガーゾルンを破壊する。

一方こちらは戦闘のことをまったく知らないライブ会場。……相変わらず盛り上がっている。
バサラ「へへっ!ノリ過ぎだぜみんな!ライブはまだ始まったばっかりだ!」
ミレーヌ「勝手なこと言ってる!」
バサラ「本当の感動はこれからだ!いくぜ!!」
と『突撃ラブハート』の前奏が始まる。しかし演奏の途中でシティ7の天井に異常が発生し照明も消えていく。
レイ「?」
ミレーヌ「?……えっ!?」
突然の出来事にざわめく会場

美穂「艦長!市長からホットラインが!」
マックス「…………モニターから目を離すな!」
受話器を取る
マックス「マックスです。……いえ、それは…………なんですって!?
     ……いえ、ご心配なく……詳しくは後ほど……」
受話器を元の位置に戻す
マックス「誰がシェルオフしろといった!?シェルダウンだ!」
美穂「はは……はい!!」
サリー「いえ…………分かりました。」
マックス「モニターから目を離すな!すぐにシェルオンしつつシェルダウン!」
ため息を挙げるマックス。
エキセドル「みんな初めてだ、無理もない。」
マックス「は?」
エキセドル「どのみちもう遅い。」
マックス「……カタスミパーク!」

一方そのカタスミパークのライブ会場にて観客達はパニック状態。
シェルオフされた天井から閃光が飛び交っている。
バサラ「なんだありゃ!?」
花火(?)があがると激しい突風が吹いてくる。それにバサラがミレーヌをかばって覆う。
突風が止んで再び花火が起こるとまたしても突風が起こった。
シェルダウンが広がりつつ会場から避難シェルターが現れ警報が鳴る。
バサラ「どうなってるんだ!?」
レイ「怪我は?」
バサラ「大丈夫だ!一体何が起きてるんだ!?」
レイ「分からん。だがさっきの光は戦闘機の行動だ。
   このすぐ外で戦闘がおっ始まったってワケさ。」
バサラ「戦闘!?」
レイ「ああ。シェルが消えたのもそのせいだろう。」
バサラ「戦争が始まったって事か。」
レイ「分からん。とにかく今日のライブは中止だ。」
隠れていたグババがミレーヌの頭の上に乗る。
バサラ「大丈夫か?」
ミレーヌ「うん……もう離して良いよ。」
スタッフ「レイ、シュルターへ!」
レイ「おう!」
シェルターへ向かうミレーヌとレイ、しかしバサラは動かない。(あとビヒータも)
レイ「バサラ!」
バサラ「…………戦闘。」
突風が起こる。しかしそんなことに構わず突如ビヒータがドラムを叩きだす。
ミレーヌ「どういうこと?」
レイ「分からん。……ビヒータは楽しんでるな。」
ミレーヌ「えっ!?」
レイ「ま、やるか!」
キーボードを弾くレイ。それに会わせて観客達が何故か盛り上がる。
唖然としたままミレーヌも仕方なくベースを弾く。
するとバサラが……
バサラ「いくぜ!」
と、突然走り出す。
ミレーヌ「えっ!?」
ライブ会場向こう見ず走る!走る!
ミレーヌ「ちょっとバサラ、どうする気よ!?」
バサラ「ちょっと行ってくる!!」
少女が花束を渡そうとするがバサラには周りが見えていないため渡し損ねる。
ミレーヌ「もう、ホントに勝手なんだから!!いい加減……きゃあ!」
突風が起こり思わず身を引くミレーヌ。ついでに少女の花束も散っていく……。

とにかくバサラは走る!走る!走る!!
そして建物(バサラが住むアパート)の中にある扉を開けるとそこには赤い人型のロボットがあった。
ちなみに名はVF−19改ファイヤーバルキリーである。
バサラ「遂にこの時が来たぜ!」





一方その頃、戦闘を何処かで見ている。敵の首領らしき女(?)ゲペルニッチ。
彼女(彼?)の目的は果たしてなんであろうか……。

それはさておき戦場では相変わらずサンダーボルトが撃墜されている。
受け止めようとするギギル機にガムリン機が攻撃を仕掛ける。
ギギル「純度が上がってるぜ!」
ギギル機が青白いビームをガムリン機に照射。しかしガムリン機はなんとか回避し事なきを得る。
ガムリン「うおぉぉぉぉぉ!!」
金竜「ガムリン!」
ガムリン「でやぁ!!」
ギギル「いいぜ、どんどん上がれ!……ん?」
戦いの途中で一機の赤いバルキリーが乱入してくる。バサラのファイヤーバルキリーである。
ガムリン「なにっ!?」

美穂「未確認戦闘機キャッチ!」
サリー「識別信号キャッチ!」
マックス「コンタクトをはかれ!」
バサラ(通信)「聞こえてるぜ!こっちはよう!」
美穂「ユーザー回線チャンネル24!」
モニターにバサラが映る。
マックス「熱気……バサラ……?」

ビヒータがドラムを叩き出す。
スタッフ「何やってんだ?」
レイ「軍の回線をジャックするんだ。」
スタッフ「なんだって!?……!」
爆風が起こる。
スタッフ「そんなことできるのか!?」
レイ「コツがあるのさ。」
レイがスイッチを入れるとライブ会場のモニターに戦場を飛び交うファイヤーバルキリーが移る。
レイ「やはりな。」
スタッフ「なんだあれ?」
レイ「バサラ。」
スタッフ「えっ!?」

金竜「聞こえんのか!?退去しろ!!」
バサラ(俺は、この時を待っていたんだ!)
一機のエルガーゾルンをガムリン機が撃ち落す。
ガムリン「何処のアホだ!!アイツは!?」
ファイヤーバルキリーを追うエルガーゾルン。
ギギル「どういうことだ!?計器がイカレちまったのか!?」
ギギル機の何かのメーターが乱れている。

戦場を飛び交うファイヤーバルキリーを見て唖然とする観客達
ミレーヌ「…………うそでしょ?」

そして反転して敵陣に向かって突っ込んでいく。(ここでBGMが『突撃ラブハート』になる)
バサラ「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ファイヤーバルキリーはファイター(戦闘機)形態からバドロイド(人型)形態に変形すると
ガンポッドを撃ちまくる。しかし敵味方問わずに命中。損害もなし
ガムリン「なっ!?なんだ!一体!?」

レイ「スピーカーポッドだ。」
ミレーヌ「えっ!?」

バサラ「いくぜ!!
    ♪LET’GO 突き抜けよ〜うぜ、夢でみた〜夜明〜けへ〜〜
     まだ〜まだ遠いけど……」
(バサラ『突撃ラブハート』を熱唱中(想像してください))
スピーカーポッドを打ち込まれた機体のコックピットにバサラの歌が響く。
唖然とするマックスとエキセドルとブリッジクルー達。

ギギル「…………作戦を進行させろ!」
ギギル機がファイヤーバルキリーを攻撃、しかし攻撃はすんなりとかわされる。
バサラ「♪簡単なこ〜とさ〜(IT’S SO EASY)
     2つのハートをクロス〜させる〜なんて……」

モニターに映るファイヤーバルキリーとバサラの歌声に避難していた観客がシェルターから出て来てノリノリに盛り上がる。
バサラ「♪夜空を〜駆ける〜ラブハート、燃えるお〜もいをの〜せて〜……」
ミレーヌ「……最低。」
レイ「?……フッ……。」

ガムリン機がファイヤーバルキリーの側を飛び交う。
バサラ「♪おまえの〜胸にも……」
ガムリン「いい加減にしろ!!貴様の行為は、軍務の妨げになっている!
     速やかに退去しなければ、撃ち落すぞ!!」
バサラ「♪何億光年のかな〜たへ〜も突撃ラブハ〜〜ト」

エキセドル「リン・ミンメイの真似でもしているつもりか?」
マックス「ああ、多分な……。」
美穂「リン・ミンメイって映画のヤツ!?」
サリー「えっ?」
美穂「35年前、歌で戦争を終わらせたってヤツ。」
サリー「ああ!見た見た!」

相変わらずわいのわいのと盛り上がっている観客達。
バサラ「♪翼を振ったら……」
(しつこいようですが、歌ってます。)
レイが受話器を片手にどこかに電話してるようです。
レイ「俺だ、レイ・ラブロック。
   ヤツ(バサラ)の歌を銀河ネットワークに流せるか?……そうだ!」


(BGMなし)
別のところで戦場を見ていたゲペルニッチは……。
ゲペルニッチ「どういうことだ?このゲージの乱れは……。」
一旦消した後改めてモニターを移す。やはり機械は故障しておらず、バサラのバルキリーからメーターが乱れている。
ゴーグルを外しファイヤーバルキリーをモニター越しで睨みつける。

(BGMあり)
バサラ「♪明日を〜駆ける〜ラブハート 真っ赤な〜軌跡を描き〜
    ときめきと微笑を……」
ギギル「初期の作戦は完了した!引き上げる!」
敵部隊が撤退を始める。
バサラ「♪すべての心にラブハート(ここで一旦歌うのを中断する)
    ……ちょっと待てよ、まだ終わってねえぞ!
    ♪溢れる想いは流線型 突撃ラブハ〜〜ト……」
(BGM止まる)
ファイヤーバルキリー止まる。
バサラ「なんだよ?」

美穂「敵部隊、S1150方面へ退却。速度4300、ダイヤモンドフォースで追尾可能!」
マックス「戦闘配備解除。各隊生存者を収容し帰還させろ!」
美穂&サリー「了解!」


バサラ「俺の歌が聞けねえってのか!?冗談じゃねえぜ!
    ……♪LET’GO 突き抜けようぜ ゆ〜めでみた〜よあ〜けへ〜
    まだ〜まだ遠いけ〜ど……(アカペラで歌うのを想像してください)」
戦闘が終わりドッカー機にガムリンがワイヤーを使って機体からよってくる。
ガムリン「ドッカー、しっかりしろ!」
ドッカー「…………」
ガムリン「帰るぞ!」
バサラ「♪お〜れ〜のう〜たをき〜け〜ば〜 簡単なこ〜と〜さ〜……」
(バサラ熱唱中。想像しててください)

ライブ会場にいたお客さん達がどよどよと喚いて帰っていってしまう。
と渋げな顔をしてベースを弾くミレーヌ。
何故かほく笑んで会場を後にするレイ。
ビヒータは落ち着いて佇んでいる。
バサラ「♪まっすぐ〜受け止〜めて〜デスティニ〜〜
     何億光年のかな〜たへ〜も 突撃ラブハ〜〜〜〜ト……」



エンディング(主題歌MY FRIENDS(前期))


次回予告
バサラ「ミレーヌ!朝っぱらから男の部屋に飛び込むんで来るな!
    親子喧嘩に俺を巻き込んじゃねぇ!」
ミレーヌ「バサラを頼りに来たんじゃない!レイが居ないんだもん!」
バサラ「かーっ!燃えてきたぜ!!」
ミレーヌ「次回『スピリチアレベル』」
バサラ「過激にファイヤー!!」

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