とある研究施設

謎のメンバーが研究員を1人連れ出している。

研究員はパスワードを入力し、指紋を照合して扉を開ける。

集団が中に入ると、そこにはたくさんのビンが置いてあった。

すると研究施設が大爆発。

警視庁で会議が行われていた。

宇野「えー、本日21時50分過ぎ、西多摩氏にある国立国立微生物研究所が、7人組の武装グループに教われました!　武装グループは、警備員2名を高速! 　当直の研究員を拉致し……　コード安全実験室に侵入!　数分後、室内に仕掛けたプラスチック爆弾を爆発させ、逃走しました。爆破された実験室の中には、 ある非常に危険な細 菌が保管されていて、犯人グループによって持ち去られたものと推測します!」

「危険な細菌?」

宇野「感染すれば、死亡率80%の最近で、治療方法はまだ見つかっていません!」

「爆発で、細菌がもれたということは?」

宇野「それはありません!　爆発の威力が大きかったため、細菌が残ってたとしても全て燃え尽きたと研究員の所長が証言しています」

「犯人グループの目的は?」

宇野「それはまだ……　しかし、バイオテロの可能性も思案に入れています」

小田切「ここで皆さんに要請があります! 妙なパニックを防ぐため、あくまでも報道は爆発事件だけ。細菌および、バイオテロの可能性については、触れないでもらいたい……」

「報道規制を敷くということですか?」

すると記者たちの携帯が鳴り響く。

警官は持ってきたパソコンを小田切に見せる。

「部長!　犯人グループからネットに犯行声明を流しているようです。しかも、あのテロリストの……」

小田切「『赤いシャムネコ』を名乗っている……　『「我々は赤いシャムネコは、国立東京微生物研究所を襲撃し、所持品『バクテリア』を手に入れた。7日以内に、次の行動を起こす。心して待て』」

記者たちがざわめく。

小田切「やはり、細菌は持ち去られていたか……」

宇野「しかし、『赤いシャムネコ』は、10年前に壊滅したはずでは?」

「部長!　これで報道規制はなしですね?」

小田切「止むを得んな……」

次の日・平次の家

菌のニュースが放送されていた。

キャスター「ここで本日は、細菌学者の太田千秋先生にお越しいただきました」

大田「この菌に感染すると、まず、体のどこかにかゆみを伴い発疹が起きます……」

平次「ホンマ、偉い事件が起きてしもたなぁ……　もう朝からこのニュースばっかりや」

コナン「ああ…… 」

コナンもテロのニュースを見ていた。

大田「感染経路は、主に飛沫感染で、特に小さいお子さんには感染しやすく……　すぐに症状が出るみたいです」

平次「やて。どないする?　小さいお子さんになってしもたコナン君?}

コナン「ほっとけ!」

平次「へへ……」

コナン「それより服部……　俺が引っかかるのは……」

平次「犯人グループが、何で実験室を爆破したかやろ?」

コナン「細菌を持ち去るのが目的なら、爆破までする必要はないはずだけど……」

平次「せやな……　それにしてもや…… この『赤っいシャムネコ』っちゅう組織……　知っとったか?」

コナン「いや……　10数年前、財閥を標的にテロを繰り返してたってことぐらいしか……」

平次「まぁ、お互いその頃は書きやったからのぉ……　ああ、すまんすまん。コナン君は、今もガキやったのぉ」

コナン「しつけぇな」

平次「ところで工藤……　お前、飛行船に乗るっちゅうてたな。東京から大阪に飛んでくるやつ」

コナン「ああ……　あの爺さんが、性懲りもなく、またキッドに挑戦状をたたきつけたからな……　やつからもついさっきOKの返事が届いたそうだ(こりゃ今頃あの爺さん……)」

鈴木邸

次郎吉「おのれ、『赤いドラネコ』どもめが……　ワシが中心となって完成させた、世界一の飛行船のニュースを一面から奪いおって!　おかげで我が宿敵、怪盗キッドへの挑戦状もすっかりかすんでしまったではないか!」

毛利探偵事務所

平次「ほんなら工藤……」

コナン「ん?」

平次「そん時は、俺んトコ泊まっていけや。約束してたお好み焼き屋さん、連れてったるさかいな」

コナン「ああ……　わあったよ。じゃあな」

 

(続く)