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名探偵コナン 紺碧の棺のオープニング
 

東京都

高木「至急至急! 警視503から警視庁!」

無線「至急至急! 警視503!! どうぞ」

高木「現在手配中の拳銃強盗犯らしき不審者を発見。外堀通りより、夕日通りへ逃走!!」

無線「警視庁了解。不審者の車両、bネらびに、マル披のの人着を言ってもらいたい……」

高木「警視503了解! 不審者は黒のバン! 新宿500、差の32-55。マル披の人着は……ルパンと、不二子です……!」

逃走中の車には、ルパンと不二子が乗っていた。

無線「警視503! ふざけないでください……」

高木「ふざけてなんか……」

逃走車が左折。

佐藤の運転する覆面パトカーも左折する。

高木「警視503から警視庁! ルパンは夕日通りから中央通りを左折!!」

無線「警視503! しつこいですよ。どうぞ」

高木「だからふざけてなんんていませんって……」

2台は右折。

高木「ちょ、ちょっと佐藤さん! もう少し安全運転を……」

佐藤「本部に連絡しなくていいの!?」

高木「あ、はい……警視503から警視庁! マル披は晴海通りを……」

佐藤「強盗の覆面にルパンを使うなんて……許せないわ!!」

佐藤が思い切りブレーキを踏む。

コンビニ

店員「いらっしゃいません。こんばんは!」

客たちが立ち読みをしていた。

店員「合計で1237円になります……」

逃走者と佐藤の車がコンビニの前を過ぎる。

客たちはそれに気づく。

高木「そこの車、止まりなさい!!」

少年2人がでてくる。

少年「何か事件かなぁ!?」「かっこいい……」

逃走車を追跡中の覆面パトカー。

高木「そこの車、止まりなさい!! 繰り返す! もう逃げられないぞ!! 路肩に車を寄せて止めなさい!!」

逃走車が佐藤の車に体当たり。

高木「うわっ!!」

覆面パトカーが止まる。

佐藤「やったわね! 目には目を、歯には歯をよ!!」

佐藤が再び追跡を開始。

いよいよ追い詰めるが、逃走者は右折してしまう。

高木「佐藤さん! 逃げられちゃいますよ!?」

佐藤「しっかり掴まってて!」

高木「え?」

覆面パトカーがスピードを上げる。

高木「佐藤さん……な、何を!?」

佐藤「しゃべってると舌噛むわよ!!」

覆面パトカーが不当にUターン。

前方には逃走車が向かってくる。

高木「さ、佐藤さん……」

佐藤「黙って!」

もうすぐ2台が向かい合う。

高木「ちょ、ちょっと……佐藤さん!? ひっ!!」

覆面パトカーが左に寄せて止まる。

逃走車は横転。

佐藤が車から降りる。

佐藤「高木君、本部に連絡!」

高木「わかりました!!」

佐藤はルパンに近づき、拳銃をしまう。

佐藤「全く……」

高木が佐藤に駆ける。

高木「佐藤さん! 応援の車と救急車、すぐに来ると……」

佐藤「自業自得ね……」

高木「え?」

高木「私の初恋の人を覆面なんかに使うからよ……」

高木「ええっ!? は、初恋ですか?」

佐藤「不二子の方を見てきて……」

高木「は、はい……」

佐藤はルパンの覆面を取る。

男「ううっ……」

佐藤「しっかりしなさい! すぐに救急車が来るわ」

高木「佐藤さん! 不二子ちゃんも、気を失ってるだけで、軽傷みたいです……」

佐藤「そう。なんだってまた、こんなふざけた覆面被ってまで強盗なんかしたのよ!?」

男「こ、神海島……」

佐藤「神海島!?」

高木「ハハーン……さてはその島で遊ぶ金欲しさに……」

男「違う……」

佐藤「違うって……その島に何かあるの!?」

男「ジョ……ジョリー……ジョリー.ロジャー……」

佐藤「ジョリー.ロジャー……!? 聞いたことある?」

高木「さあ……」
 

神海島
 

海水浴を満喫する客がほとんどいた。

とある1軒のホテル

フロント係「おはようございます。ご予約のお名前を……」

そこに小五郎たちが来ていた。

小五郎「毛利小五郎です。名探偵の……大人2人、学生2人、子供5人」

フロント係「少々お待ちを……」

小五郎「日売新聞に、周一でパズルが載ってんだろう? あの町超難しい奴。正解者がいないと、賞金が繰り越しになるんだけど、それが貯まりに溜まってなんと30万!! 誰が正解してその30万をいただいたと思う!?」

フロント係「さあ……あ、もしかして……」

小五郎「ピンポーン!! 何しろ名探偵だから、パズルなんてお手のもんで……」

コナン(ま、解いたのは俺だけど……)

小五郎「30万もあればパリでのんびりできる。だろ!? 俺が1番に会うのはパリの町だからな……だが思ったんだ。俺1人がいい思いしていいのかってな! どうせなら、こいつらにも楽しい思いをさせてやろう。そう思ったんだ! 優しいだろう!?」

フロント係「は、はぁ……」

小五郎「で、部屋番号は!?」

フロント係「申し訳ありません。それが予約を受けたまっていないようなんですが……」

小五郎「マジ!?」

コナン(おいおい……)

小五郎「ちょ、ちょっと待て!! 俺はちゃんと予約したぞ!?」

フロント係「ですが、予約リストにお名前がありませんので……」

元太「野宿すんのか!? 俺たち……」

光彦「この島、熱帯ですから毒虫もいるでしょうし」

歩美「来なければよかった……」

哀「ま、何とかなるんじゃない!? ここの言葉が通じない外国じゃないんだから……」

光彦「大人ですね。灰原さん」

コナン「ま、子供じゃねぇことは確かだな……」

哀「……」

博士「フロントが観光課に連絡すると言っとったから心配じゃろう」

蘭「すいません」

小五郎「でも確かに言ったんだ。予約を受けたまわりましたって電話の相手が……」

フロント係「そう言われましても……」

「どうも、お待たせしました!」

やってきたのは神海島観光課の岩永城児である。

岩永「毛利小五郎さんですね!? 名探偵の……うわっ!!」

岩永が躓く。

数分後

岩魚が「すいません。観光化の岩永です……いやあ、今月に入って急に観光客が増えまして。どこの宿もいっぱいで、うれしい悲鳴を上げているところなんです……ですが、なんと皆さんの宿を確保しました。何しろ名探偵の毛利小五郎さんですからね! さあ、どうぞ。ご案内します」

男が岩永とぶつかってそのまま進む。

小五郎「何なんだあいつら!?」

コナン「トレジャーハンターじゃない!?」

小五郎「トレジャーハンター!?」

元太「水道工事の人か!?」

コナン「え?」

元太「トイレでジャーとかするんだろう!?」

歩美「……?」

光彦「違いますよ元太君。世界各地でお宝を探し回ってる人のことですよ」

歩美「へー」

哀「でも、どうしてわかったの? 彼らがそうだって……」

コナン「ああ、よく見てみろよ。あの人たち、かなり日焼けしてたけど、手首から先と首から上以外は少し日焼けが薄いだろう!? あれはいつもウエットスーツを着てるって証拠。それに、紙も海水で脱色してしまってる」

光彦「でも、それだけだとただのダイバーかも……」

コナン「確かにそうだけど……あんなポスターを見せられちゃ、そう思ってもおかしくないだろう!?」

壁のポスターには「神海島 海底宮殿の眠る島 あなたも財宝も財宝を見に行きませんか」と書かれていた。

元太.光彦「おおーっ! お宝!!」

コナン「ああ。夢見てるだろうぜ……海に眠る、財宝って奴がな……」
 

名探偵コナン
紺碧の棺(ジョリー.ロジャー)
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