地球に攻撃を仕掛けてきたのは もう3年も前のことだ…… だけど それで全てが終わりじゃなかった 奴らは今も虎視眈々と地球を狙い続けていたんだ ……そして── |
宇宙世紀0136── |
第1話|そして今宵 エウロペはゼウスのもとより降る |
3年前── 父クラックス・ドゥガチが地球への侵攻を計画していた時…… 私は── その母の生まれ故郷である地球がどんなところか知りたくて── 宇宙船で密航して そこでクロスボーン・バンガードに出会いました…… 宇宙海賊を名乗り 父の計画と戦っていた人たち 艦長ベラさん エースのキンケドゥさん みんなやさしい人たちだったけど ふふふ 初めはちょっと怖かったな 右も…… 左もわからなかったんだもの そんな時── 力になってくれたのがトビアでした 彼は木星との交換留学生だったけど 偶然 木星の陰謀を目にして 海賊軍に身を投じていたんです そして 長い…… 長い戦いの全てが終わった時…… ベラ艦長とキンケドゥさんは 地球の生活を選び 地球へ帰りました けれど それ以外の多くの人は 再び宇宙へ帰ったわ “海賊”を名乗っていた彼らに結局 安住の地などないから…… 私は彼らと共にゆくことを選びました 私をドゥガチの娘ではなく “ベルナデット”という“ひと”として受け入れてくれたから |