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高速戦隊ターボレンジャーの第1話
 

海上。
 
そこでショベルカーが石を落とすと石が爆発する。

作業員たち「うわああっ!!」

手型の岩が炎に包まれ、去っていく。
 

君達は妖精を見たか!
 

謎の光が走行中の電車に現れる。

「大変です、暴魔百族の封印が解けてしまいました。暴魔百族が蘇ろうとしています……」

山が揺れる。

「暴魔百族は人間を滅ぼし、世界を支配しようとしているのです」

地中から出てきたのは謎の岩だった。

そこの先ほどの手が装着され、動き出す。

都立武蔵野学園高校

3年A組

山口「これが答えなのよね。わかりましたか!? まあ皆に今日は問題を解いてもらうけども……」

炎力が授業中に早弁をしている。

「誰か、誰か助けてください!」

力「誰だ!?」

力の他に山形台地、浜用兵、日野俊介、森川はるなが立ち上がる。

「聞こえたのね、私の声が……」

山口「なんですかあなたたちは!?」

はるな「あの、誰かが呼んだんです……」

「そうです。私たちはあなたたちを探していたんです……あなたたちは暴魔百族と戦う戦士なんです!」

大地「暴魔百族!?」

山口「え?」

力「先生、今の聞こえませんでした!?」

一方、丘では岩から暴魔獣・イワガミボーマが出現した。

イワガミ「大復活! 暴魔獣・イワガミボーマ!!」

教室

「急いでください、早く!!」

力「いてっ!!」

「急いで、早く!!」

鉛筆が洋平の尻に刺さる。

洋平「いてっ!!」

生徒「きゃああっ!!」

今度は俊介や大地の尻にも刺さる。

「お願い、急いで!!」

はるなの髪が引っ張られる。

山口「何やってんの!?」

5人は廊下に放り出される。

「さあ、急いで!!」

力たちが空間に吸い込まれる。

飛ばされたのはどこかの丘だった。

力「ここはどこだ!?」

イワガミ「蘇れ! 暴魔百族!!」

イワガミボーマが岩を破壊。

その様子を力たちが見ていた。

出て来たのは暴魔百族の幹部たちだった。

「あっ、大変! とうとう蘇ってしまったわ……」

ジンバ「大復活……暗闇暴魔ジンバ!!」

ジャーミン「大復活、姫暴魔ジャーミン!!」

レーダ「大復活……暴魔博士レーダ!」

暴魔百族「我ら、暴間百族!!」

レーダ「今、蘇れ!!」

力「何だあいつらは!?」

ジャーミン「臭い……この匂い、人間の匂いよ」

5人が逃げる。

ジンバ「人間どもだ!」

ジャーミン「逃がすものか!!」

ジャーミンがむちで5人の動きを止める。

ジャーミン「人間ども! 100も長きの間、よくも封印の中に閉じ込めてくれたな……暴魔百族の恨み、思い知れ!!」

力「暴魔百族だと!?」

ジャーミン「我ら暴魔百族が、この世を支配するのだ!」

ジャーミンが再びムチを投げた途端、謎の光が5人の腕に装着され、変身アイテム・ターボブレスとなった。

力「何なんだこれは!?」

「戦士・ターボレンジャーの印です!」

大地「戦士・ターボレンジャー!?」

「さあ、早くスイッチを入れて」

はるなはスイッチを入れるが、作動しない。

はるな「作動しないわ……」

「そんなバカな……」

はるな「きゃああっ!!」

5人は爆発の影響で丘を転げ落ちる。

そこへ、太宰博士が車で現れる。

博士「早く乗りたまえ!!」

5人が車に走る。

博士「急げ!!」

その時、イワガミボーマが炎が5人を怯ませる。

イワガミボーマの砲撃が続く中、車が発車。

博士「よかった。助かって……探していたんだよ、ずーっとずーっと君たちのような若者を探していたんだ」

力「一体あなたは……!?」

博士「太宰と呼んでくれ。一応博士なんでね……妖精シーロンと一緒にそのブレスレットを作ったんだ」

太宰研究所

博士「ここに、人間と妖精が暴魔百族と戦った記録が少しだけ残っているんだ……やっと何年も前に歴史には残っていない人類と妖精が仲良く暮らしていた時代がある。それを破壊しようとしたのが暴魔百族だ」

博士が明かりを消す。

洋平「何だこれ!?」

博士の用意した置物に何かが映し出されていた。

大地「こいつはさっきの!?」

博士「多くの人々や妖精が傷つき、倒れたんだ。人々は妖精と共に暴魔百族を封じ込めることはできた……そして、それ以来妖精たちは封印を守り、地球の平和を密かに守り続けていた……」

大地「それなのに、なぜ暴魔百族が出てきたんですか!?」

博士「人間が自然を破壊したからだ」

はるな「何ですって!?」

博士「人間の文明が進みすぎ、人間は空を汚し、火を汚した……そのために、妖精たちは生きていけなくなってしまったんだ……密かに守り続けていた封印をもう守れなくなってしまったんだ。君たちが聞いた声……あれはね、この世に生き残ったたった1人の最後の妖精シーロンの叫びなんだ」

はるな「最後の妖精の!?」

一方、暴魔百族が旗を広げている。

暴魔百族「いでよガーゾック! 暴魔城を探せ!!」

地底から戦闘機・ガーゾックが現れる。

研究所の車が揺れる。

さらに外から強風が吹き荒れる。

ガーゾックが飛行モードに変形。

博士「大変だ! 奴らは暴魔城を蘇らせようとしている。暴魔大帝ラゴーンが蘇ったらこの世は終わりだ……」

力「みんな、行くぞ!!」

4人「うん!!」「よし!」

力たちは研究所を出て戦場に向かう。

ガーゾックが5人の上を通り、銃撃を繰り出す。

一同「うわあっ!!」

レーダ「ガーゾックよ、探せ!!」

ジンバ「暴魔城を探せ!」

レーダ「暴魔大帝ラゴーン様を……」

ガーゾックの砲撃が町を破壊する。

市民が炎に包まれる。

力たちは町にやってくるが、ガーゾックの砲撃に倒れてしまう。

一同「うわあっ!!」

ようやく襲撃が収まる。

「大地、力、俊介、洋平、はるな……みんな、みんな頑張って。地球を守れるのはあなたたちしかいないのです」

力たちが目を覚ます。

力「シーロン、妖精のシーロン!! どこにいるんだ!?」

「お願い、頑張って」

5人がテトラポッドを登る。

「頑張って!!」

そこへ妖精シーロンがパッと現れた。

力「見えた!!」

洋平「見えた……」

俊介「見えた」

シーロン「ええ? 本当ですか? 私が見えたの?」

シーロンの足が岩に挟まれていた。

俊介「おい、挟まれてるぞ。よし! 今、助けるぞ!!」

俊介はシーロンを助けようとするが、突然痛み出し、倒れる。

力「俊介!」

シーロン「私は大丈夫。それよりも、暴魔城を止めてください……暴魔城を」

力「バカ言うな! 放っておけるか」

力がシーロンの元に降りる。

力「助けてやるからな」

シーロンを助けた5人が岸に上がる。

俊介「大丈夫か!?」

シーロン「ありがとう」

はるな「あなたが妖精シーロンなの!? なんて美しい……」

シーロンを見て笑みを浮かべる力たち。

その力たちの元に太宰博士が現れる。

大地「博士、シーロンが!」

シーロン「博士!!」

博士が妖精グラスでシーロンを調べる。

博士「シーロン! 私はね……この妖精グラスをかけなければシーロンを見ることができない、話をすることも出来ないんだよ。君たちだけなんだよ、妖精を見ることができるのは……君たちが信じたから、心の底から信じたから妖精シーロンを見ることができたんだ」

5人が頷く。

力「シーロン、俺たちはやるぜ」

一方、ガーゾックが暴魔城を空から探していた。

レーダ「ハッハッハ、早く探し出すんだ」

そこへ、5人が駆けつける。

イワガミ「お前ら、ただの人間じゃないな!?」

力「そうさ、俺たちはこの世で一番美しいもの見たんだ。そして誓ったんだ!!」

大地「貴様たちと戦うことをな!!」

レーダ「何だと!?」

謎の光が5人を怯ませる。

現れたのはかっとび暴魔ズルテンであった。

ズルテン「かっとび暴魔ズルテン!!」

洋平「また変な奴が出てきやがったぜ」

ズルテンが笛を吹くとミサイルが発射される。

一同「うわああっ!!」

力「行くぞ」

一同「ターボレンジャー!!」

5人がスイッチを押すとターボレンジャーへと変身する。

レッド「高速戦隊!!」

一同「ターボレンジャー!!」

ジャーミンが炎を吐き出す。

レッドはレーダに挑むが、返り討ちに遭い、崖の前に立つ。

レッド「ターボレーザー!!」

ジャーミンがムチでピンクに巻きつき口から炎の蛇を吐き出す。

ピンク「ああっ!!」

イエローがジンバにターボレーザーを振るうが、受け止められる。

ジンバがイエローを切り刻む。

ズルテン「ズルパッチン!!」

イエロー「うわああっ!!」

イワガミボーマがブルーとブラックに手形の岩石を繰り出す。

ブルー・ブラック「うわあっ!!」

ブラックが岩の手形を落とすが、爆発する。

2人の元にレッドたちが集まる。

レッド「大丈夫か? コンビネーションアタック!!」

4人「アタック!!」

レッド以外の4人がイワガミボーマにキックとパンチを繰り出す。

今度はレッドがタワーになった4人を潜り抜けてイワガミボーマをGTソードで斬る。

レッド「ターボレーザー!!」「ターボレーザー!」

一同「プラズマシュート!!」

ターボレーザーで作られたエネルギーがイワガミボーマに炸裂。

イワガミ「ああっ……」

イワガミボーマが大爆発。

ターボレーザーをしまい、Vサインを決める5人。

レーダ「おのれ……ガーゾック!!」

レーダの掛け声でガーゾックが飛来。

ガーゾックの砲撃がターボレンジャーを襲う。

博士「レッドターボ、ターボGTを呼ぶんだ!」

レッド「ターボGT!!」

レッドターボの掛け声でターボGTが現れ、レッドがそれに乗る。

レッド「ターボGT、発進!!」

ターボGTがガーゾックに苦戦する中、ジェットモードに変形。

レッド「水銀レーザー、発射!!」

ターボGTのレーザーがガーゾックを撃破。

レッド「かっ飛ばしてやるぜ。発射!!」

ターボGTはレーザーでガーゾックをどんどん撃破。

レッド「やった!!」

ターボGTが着陸。

変身を解いた4人がターボGTに駆けつける。

大地たち「力!!」「力、大丈夫か!?」

雄叫びが響く。

シーロン「ラキア! ラキアよ、ラキアの声だわ!!」

博士「聖獣ラキアが生きているというのか!?」

ナレーション「果たして、聖獣ラキアとは何か? ターボレンジャーは暴魔城と暴魔大帝ラゴーンの出現を防ぐことができるであろうか!?」
 
 
つづく
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