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機動戦士ガンダムSEED

PHASE-01 「偽りの平和」





コズミック・イラ70年。

受精卵の段階で遺伝子操作により優れた能力を持って産まれた人種「コーディネーター」と、自然のまま産まれた「ナチュラル」が住む時代。彼らの間に生まれた溝は「血のバレンタイン」と呼ばれることになる、ナチュラルの核ミサイルによる攻撃をきっかけに一気に本格的武力衝突へと発展した。

数で劣る「ザフト」・・・コーディネーターの軍はその優れた能力で、ナチュラル達「地球連合軍」が扱う戦車やモビルアーマーと呼ばれる戦闘機を遥かに凌ぐ人型機動兵器「モビルスーツ」を開発し、その性能でこれに対抗した・・・。



・・・そして戦局は膠着したまま、開戦から11ヶ月が経過。

未だ続く戦争も中立国「オーブ」で暮らしていたコーディネーター、「キラ・ヤマト」にとっては外の世界の話だった。ナチュラルの友人達と共にニュースを通して見る世界・・・のハズだったのだ。しかし現実は違った。地球連合軍は戦局を打開すべく独自のモビルスーツの開発に着手し、オーブにおいて5体の試作機を完成させていたのだ。中立国で極秘に行われたいたこの動きだったが、ザフト軍の士官「ラウ・ル・クルーゼ」はこれを察知し、彼の率いる部隊は試作機の奪取を試みる。



いつものようにゼミで友人達と過ごしていたキラはその作戦に巻き込まれた。避難する中迷い込んだ施設で彼はモビルスーツの襲撃現場に遭遇したのだ。そこで目にしたザフト軍の兵士・・・それは幼年学校時代の親友「アスラン・ザラ」だった。「アスラン・・・?」「キラ・・・!?」 一瞬、呆然と互いを見つめる二人。すでに5機の内3機は奪取された。アスランもまた自らの任務を遂行するため、そして地球軍の士官「マリュー・ラミアス」は最後の1機だけでも守るため、迷い込んだキラを連れてそれぞれコックピットに滑り込む。

施設は崩壊を始め、爆炎を背にただ1機、地球軍に残されたモビルスーツ「ストライクガンダム」が立ち上がる・・・。

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