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●太陽の子だ! RX

  (山の上を飛ぶ一台のヘリコプター。青年が操縦し、女性が乗っている)

女性「すっごい! いい写真が撮れそうだわ!」
青年「おっこちるなよ!」
女性「馬鹿にしないで! これでもプロのカメラマンよ。そんなヘマをするもんですか!」
青年「ヘェーーーーそれっ!」

  (操縦桿を動かす青年。とたんにヘリが急上昇する)

女性「ああ!」

  (このヘリに乗っている青年・その名は南光太郎。かのゴルゴムと戦った仮面ライダーBLACKその人だ)
  (カメラマンの女性は白鳥玲子。光太郎のガールフレンドである)

玲子「何ひとりでニヤニヤしてんの?」
光太郎「平和っていいな〜〜って思ってさ」
玲子「わたしはもっとスリリングなほうがいいわ」
光太郎「俺はこのままヘリコプターのパイロットで人生をまっとうできたら最高だと思ってんだ。時たま玲ちゃんのようなじゃじゃ馬を乗    せなきゃいけないけどこれも商売、平和のうちだから我慢するさ」

  (かつての激しい戦いの苦悩を感じさせず、明るく平和を満喫している光太郎)

  (その時、光がヘリの目の前を通り過ぎて地上に落ちていく。驚く二人)

光太郎「見た!? 今の光!?」
玲子「見たけど・・・」

  (光は地面に刺さり、3本の柱のような杭のようなものになる)
  (3本の杭から光が放たれ、とたんにヘリに異常が)

玲子「どうしたの!?」
光太郎「あれっ!? 操縦桿が全然動いてくれない!?」
玲子「何言ってんの! ふざけないでよ!?」
光太郎「こちら9450! 管制塔応答! ダメだ!」

  (ヘリの異常はおさまらない)

  (車が到着し、サングラスをかけた男が降りてくる。佐原航空の社長・佐原俊吉だ)
  (部下とともに管制室に入る俊吉)

通信者「9450応答願います! ダメです! 交信不能です!」
俊吉「乱気流でも発生したのかな?」
部下「いやあ、それは考えられません」
俊吉「光太郎は一流のパイロットだ。事故を起こすなど考えられん」


  (光太郎と玲子が乗っているヘリ。異常がおさまらない)

玲子「光太郎さん! 助けて!!」
光太郎「くっ!!」

  (必死に体勢を直そうとするもうまくいかず)

光太郎「玲ちゃん飛び降りるぞ!」
玲子「!? わたしは嫌っ! 光太郎さんだけ飛び降りたらいいじゃない!!」
光太郎「飛び降りるんだ!」

  (半ば強引に玲子を飛び降りさせようとする光太郎だが彼女は降りず。先に自分が飛び降りる)
   
   バシャーン!(下は水だ)

  (玲子はヘリにひっかかっていた)

玲子「きゃあああ〜〜〜〜!!」

  (ヘリが水面すれすれのところでようやく飛び降りた玲子)

  (ちょうどそのころ、杭から光が消えた)

  (岸に上がって歩く光太郎と玲子。前を見ると無事に着陸したヘリが)

光太郎「俺のヘリだ!」

  (ヘリに近づき、すみずみまで見渡す光太郎。操縦席に座る)
  (光太郎の隣に玲子も座った)

玲子「何なのよう? 何なの? もうだめかと思ったわ・・・」
光太郎「頼むぞ・・・動いてくれ・・・」

  ブルブルッ!!(光太郎が操縦桿を動かすとエンジンがかかった)

玲子「!?」
光太郎「!!」

  (再び空を飛ぶヘリコプター。その背後では例の杭が・・・・)




  (アクシデントから無事生還した光太郎は食卓についている)
  (佐原俊吉以下、佐原家の食卓だ。俊吉の妻・唄子が光太郎にご飯をよそう)

唄子「光ちゃんもう三杯目よ」

  (ものもいわず三杯目のご飯をかきこむ光太郎)

俊吉「なんだってえ? 三本の杭が不思議な光を発したというのかね?」
光太郎「ゴクッ! そうなんです。そのためにヘリの機能が全て停止してしまったんですよ」
俊吉「玲ちゃんといちゃついてたんじゃないのか?」
唄子「なに馬鹿なこと言ってんの。光ちゃん夢でも見たんじゃないの?」
光太郎「夢だったらどんなにいいか。でもこれは本当の話なんですよ」

  (あまり本気にされていない光太郎の話)

  (と、タクシーが佐原家の前に止まる。降りたのは白鳥玲子だ)

玲子「光太郎さん!」
光太郎「よう!」
玲子「あれだけ撮ったのに全部これなの! 締め切りは明日なのよ! どうしたらいいの!?」

  (玲子が撮ったらしい写真。だがそれは全部真っ白で何も写っていない)

光太郎「・・・・・・あの光のせいだ・・・」
俊吉「光太郎。ちょっと、ちょっと・・・」
光太郎「ああ、はい」

  (写真を俊吉に見せる光太郎)

俊吉「ほおお〜〜ふむ〜〜〜」
唄子「ねえあなた理解できて?」
俊吉「!!」
唄子「ねえ! あなた!」
俊吉「!! 理解できないから唸ってるんでしょ! 静かにしなさいこの馬鹿者!」
唄子「馬鹿者とはなによ! 婿養子のくせに!」
俊吉「!! 何だとこのオカメブタ! 嫁さんにしてやっただけでもありがたいと思え!!」
唄子「もらってやったのはこっちでしょ!!」

  (夫婦喧嘩が勃発する。形勢は俊吉不利だ)

光太郎「ちょ〜〜〜っと待った、ちょっと待った!!!」

  (喧嘩の仲裁に入る光太郎)




  (ところかわって夜中の道路。自転車に乗って走る3人の小学生)
  (佐原家の長男・茂と、その友人である三郎、健吾だ)

茂「まったくあの先生嫌になっちまうよな〜」
健吾「宿題二つも出すんだもんな」
茂「俺の頭じゃ宿題二つも出来ないんだよ」

  (自転車を止めて降りる3人)
  (茂はなにやら怪しい人影を見るがとりあえず店の中へ)

  (漫画雑誌を手に取った茂。石ノ森章太郎の『仮面ライダーBLACK』が連載中だ)
  (流し読みすると、ドクロの怪人の絵が見える)

  (雑誌を見ながら横目で隣を見る茂。よく見るとそこには漫画に出ているようなドクロの怪人がいた)

茂「!?」

  (真っ黒なローブに身を包むドクロ怪人は3人。角のあるリーダーらしき1人を先頭に歩いていく)
  (怪人たちは自転車に跨って走っていく)

茂「ああ、それ僕のチャリンコ!」

  (茂たちの自転車を盗んだ怪人たちが去っていく)

茂「泥棒! 三郎!」
健吾「どうした?」
茂「自転車泥棒だ!」
三郎「なに!?」

  (自転車泥棒を追っていく茂たち)

茂、三郎、健吾「「「待てーーー! 泥棒ーーー!!」」」

  (茂たちの叫びを意に介さず、悠々と進んでいく怪人)

  (角を曲がると自転車が乗り捨ててある)

三郎「ひでえ奴らだなあ!」
茂「ちくしょ〜〜あちっ!!」

  バチッ!(自転車に触る茂。なぜか火花が散る)

健吾「あちっ!」
三郎「あちっ!」

  (茂と同じく三郎、健吾も自転車に触れると火花が散った)

三郎「ものすごい熱だ。ビリビリくるぜ!」


  カキーン! カキーン!(なにやら奇妙な音が聞こえてくる)

茂「? 何だ?」

  (音のする方へ行く茂たち。見るとドクロの怪人たちがなにやら作業をしている)

茂「へんなことしてるぞ」

  (怪人たちは大きな杭のようなものを上の道路に打っているようだ)
  (と、角のある怪人が振り向いた)

健吾「顔がドクロ怪人だ!」

 カキーン! (杭は道路を突き破っていく)

茂「俺、光太郎兄ちゃんに知らせてくるから、見張ってろよ、いいな!」
三郎、健吾「「うん!」」




光太郎「何だって! ドクロ怪人が光る杭を!?」

  (こちらは佐原家。茂からの電話に出る光太郎)

光太郎「わかった、すぐ行く」

  (受話器をおいて出かけていく光太郎)

玲子「光太郎さん!」




  (茂たちが密かに見守る中、三本の杭を打ちつけたドクロ怪人たちは歩いていく)

  ブルンブルン!(向こうから三大のバイクがやってきて杭の光を浴びる)

ライダー「うわああ!」

  (ライダーは三人とも投げ出されてしまう)

  (パトカーがサイレンを響かせてやってきた。それを見たドクロ怪人たちはバイクを盗んでその場を離れる)

  (現場に到着したパトカー。杭がまたしても光を放ち、なんとパトカーが宙に浮いた!)

警官「!?? うわあああああ」

  (たちまち上空に舞い上がるパトカー。それを見て唖然とする人々)

人々「!?」「何だあれ?」
警官「助けて!!」
茂「あいつらなんてことを!」

  (そこへ光太郎と玲子がバイクに乗って登場。パトカーが宙に浮く様子を唖然と眺める)

茂「光太郎兄ちゃん!」
光太郎「茂くん!」
茂「あの三本の杭がピカッと光ると車が空中に飛ばされて!」
光太郎「茂くん、ドクロ怪人はどうした!?」
茂「あいつらならオートバイに乗ってあっちに!」

  (ドクロ怪人を追おうとする光太郎)

  バチッ!(写真を撮っていた玲子。だがカメラが光を発すると壊れてしまう)

玲子「!?」

  (と、突然に杭の光が消えた。同時にパトカーが落下する)

光太郎「!?」
玲子「光太郎さん、危ない!!」

  (光太郎の頭上に落下するパトカー。人々は思わず顔を伏せる)

光太郎「!!!」

  ドカー!(地面にぶつかるパトカー)

  (玲子が恐る恐るパトカーの下を見ると、そこから光太郎が這い出してくる)

玲子「光太郎さん!」
光太郎「・・・・死ぬかと思ったよ!」
玲子「大丈夫、光太郎さん!?」

  (立ち上がる光太郎)

玲子「怪我は!?」
光太郎「大丈夫、大丈夫! ほらなんともないよ!」
玲子「怪我ひとつないなんて・・よかったあ! でも・・・へんね?」

  (パトカーの下をさらにさぐろうとする玲子)

光太郎「玲ちゃん、君は救急車を呼んではやくこの人たちを病院へ運んだほうがいいよ。俺は三人のドクロ怪人を追ってみる」

  (そう言うとバイクに乗り走っていく光太郎)





  (バイクで走ってきた光太郎。遊園地らしき場所だ)

  (ドクロ怪人がバイクで光太郎を襲う)

光太郎「!?」

  (3台のバイクで周囲を囲み。さらに飛び上がって光太郎を襲うドクロ怪人たち)

光太郎「うわっ!?」

  (地面を転がる光太郎。顔を上げると蟲のような巨大な何かの姿がうっすらと見える)

  キィン!(そこに振り下ろされる鎌。ドクロ怪人たちが鎌を手に光太郎に襲い掛かってきた!)

  (鎌の攻撃を避けつつドクロ怪人と格闘する光太郎)

  (ふっとばされ、看板を突き抜けてベンチに叩きつけられる)

光太郎「うわっ!!」

  (動けない光太郎に近づくドクロ怪人たち)

ドクロ怪人「機能停止ビーム!」

  ビビビビ!!(角のあるドクロ怪人よりビームが放たれ光太郎を縛り上げた)

光太郎「!? しまった、変身できない!」

  (仮面ライダーBLACKに変身しようとする光太郎だが、ビームによって妨げられているようだ)

光太郎「君たちは一体誰だ!?」
ドクロ怪人「我ら怪魔妖族スカル魔!!」

  (ドクロ怪人改め怪魔妖族スカル魔が名乗ると、大風が吹き始める)
  (スカル魔は緑色の竜巻に飲まれて消えた)

  (光太郎が上を見ると、先ほどの蟲のような何かが迫ってきた)
  (遊園地のアトラクションよりも大きいその何かは、光太郎を緑色の竜巻で包む)

光太郎「うわあああああああああ!!!」






  ピピピピピピ(何やら音が響く中、光太郎が倒れている。光太郎の首を掴むスカル魔たち)

  (そこへ4人の怪人が現れた)

  (虫のような異形。怪魔異生獣 牙隊長ゲドリアン)
  (頭に羽飾りを挿した女。怪魔妖族 諜報参謀マリバロン)
  (顔のついたヘルメットを被った怪人。怪魔獣人 海兵隊長ボスガン)
  (バイクに乗った一つ目ロボット。怪魔ロボット 機甲隊長ガテゾーン)

  (倒れた光太郎を値踏みするかのように集まった四人)
  (ガテゾーンが光太郎を掴み持ち上げた)

ガテゾーン「この男が仮面ライダーBLACKか。フン、噂ほどでもなかったぜ。ケッ!」

  (光太郎を放り出すガテゾーン)

  (上から小さなロボットが降りてくる。官房長ロボ チャックラムだ)

ボスガン「ジャーク将軍はなぜこんな男に会おうといっているのだ? それだけの価値があるとは思えんな」
マリバロン「あたしたちは仮面ライダーBLACKの全ての能力をコンピューターで分析したわ。この男の変身機能を停止させる強力ビームを発      明して、それを怪魔妖族スカル魔に与えた・・・・」

  (光太郎を踏みにじるマリバロン)

光太郎「うっ!」
マリバロン「だからこの男があたしたちに太刀打ちできないのはあたりまえよ。でも将軍には将軍のお考えがあるのよ。
      口を慎むことね!」
ボスガン「ムッ・・・・・・」

  (倒れている光太郎に近づくチャックラム)

チャックラム「ゲッタップ! ゲッタップ!」

  カチカチ(光太郎の顔の前でアームを動かすチャックラム。その音で光太郎が目を覚まし起き上がる)

光太郎「!?」

  (状況を飲み込めない光太郎。周囲には例の杭が3本あり、さらに見えない壁もあるようで動くことが出来ない)

光太郎「はっ!!うわっ!」

  (見えない壁に殴りかかる光太郎。だがびくともしない)

光太郎「きさまら何者だ!?」
マリバロン「無礼な態度は許しませんよ。跪きなさい!」「ジャーク将軍がお前に話がある」
光太郎「冗談じゃないぜ! 何様のつもりだ!」
マリバロン「跪かないか!!」

  (マリバロンの言葉とともに杭から光が放たれ光太郎を苦しめる)

光太郎「うわあああ!!」

  (耐えられず倒れる光太郎)

チャックラム「アテンション! アテンション! ジェネラル・ジャーク! ジェネラル・ジャーク!」

  (扉が開くと、独特の足音ともに全身を黄金の甲冑で固めた人物が現れた)

光太郎「あんたがジャーク将軍か?」
黄金怪人「我らは全知全能の神・クライシス皇帝の支配するクライシス帝国よりこの地に遣わされしもの」
    「余の名はジャーク」
光太郎「クライシス帝国だがなんだか知らないけど・・・ウッ・・・おかしなマネはやめてくれ!」

  (ダメージが大きいのか、躓きながらも立ち上がろうとする光太郎)

光太郎「この光る杭にはいったいどういう意味があるんだ?」
ジャーク将軍「この光る杭のあるところに我らクライシス帝国は存在する」
光太郎「何!?」
ジャーク将軍「我らは日本を戦略基地として地球を支配し、新たにクライシス帝国を築くことに決定した」
マリバロン「1年後にはあたしたちの祖国から50億の民がこの日本にやってくるわ」
光太郎「冗談じゃないぜ! そんなに来られたら地球の人間はどうなると思ってんだ!」
マリバロン「人間? ハッ!」
ゲドリアン「人間どもなど全て滅ぼしてやる。人間は全てに気に食わん。何千年も地球を支配し、まるで宇宙の王者気取りだ」

  (杭から杭へと身軽にかつおちつきなく移動しながら話すゲドリアン)

ゲドリアン「それに引き換え我々は暗くねじれた空間に、何千年も閉じ込められて生きてきた。日の光に当たり、清らかな水に恵まれての      うのうと生きる人間どもをじぃ〜〜っと見つめながらな!」
光太郎「クライシス帝国は一体どこにあるんだ!?」
ジャーク将軍「我らが祖国クライシス帝国は地球にあって地球に無い帝国だ。ムッ!」

  (手に持った杖をつきつけるジャーク将軍。同時に3本の杭が光りだす)

光太郎「!!??」


  (瞬く間に移動し、橋のような鉄塔のようなところに張りつけられる光太郎)

ジャーク将軍「光太郎。余の言った意味がやがてお前にもわかる時が来るだろう。人間どもにまかせておけば、遠からず地球は滅びる」
      「だが我らなら地球に理想の王国を築くことが出来るのだ。どうだ光太郎。我らの尖兵となってクライシス帝国のために働い       てみないか?」
マリバロン「光太郎。承知するならあたしたちは仮面ライダーBLACKに今までの2倍の力を与えようではないか」
光太郎「何!?」
ガテゾーン「あんたは所詮改造人間だよ。人間どもに義理立てする筋合いはないんじゃないの?」
光太郎「確かに俺は改造人間だ。しかし、それでも俺は人間だと思っている。俺は人間が好きだ。人間を滅ぼす企みに死んだって加担する    もんか!!」
ボスガン「どうあってもか?」
光太郎「俺たちが欲しいのは自由に生きられる・・・・・平和だぁ!!!」
ジャーク将軍「南光太郎・・・・・きさまの処刑を決定する」

  (再びジャーク将軍が杖を突きつけると、光太郎は元の要塞内部に戻っていた)

マリバロン「南光太郎。お前の体内の変身機能はすべて破壊してある。お前はこれより宇宙のチリとなり、永久に宇宙の墓場を彷徨うがい      い」

  (とこからともなく聞こえてくるマリバロンの声)

マリバロン「ハハハハハハハハハハ!!!」
光太郎「ぐああああ!!!」

  (緑色の光線を浴びて苦しむ光太郎にチャックラムが近づく)

チャックラム「ヘイ! カモン、カモン!」

  (光太郎から離れようとするチャックラムだが、彼に捕まえられる)

チャックラム「オー!!」
光太郎「うわああ!!」

  (チャックラムを捕まえたまま引きずられる光太郎)

  (通路に出た光太郎。向こうからバイクに乗ったガテゾーンが迫ってくる)

  (必死で逃げる光太郎。やがて通路は宇宙空間となり、光太郎は放り出されてしまう)

  (もがき苦しむがどうすることもできない光太郎。やがて光の杭が飛んできて腹に刺さる)

光太郎「!!」

  (もがく力も失い空間を漂う光太郎)

  (街に巨大な杭がそびえる映像が見える)


  (その時、はるか彼方より太陽が姿を現す。その光が光太郎に不思議な変化を与えた)

  (太陽の光を浴びた光太郎は輝きに包まれる)

  (光太郎の命の源・キングストーンの形が変わり、そこから放たれた光が地上に届いた)

  (地上に横たわるのはゴルゴムとの戦いで大破したかつての相棒バトルホッパー)
  (光太郎から放たれた光を浴びたバトルホッパーの残骸は、新たな姿に生まれ変わった)

  (光に包まれた光太郎は大気圏突入。地球に戻ってくる)

  バキューン!!(光太郎の帰還とともに激しく起こる爆発)


  (爆発の後に横たわるのは光太郎が変身した仮面ライダーBLACK・・・・ではない!)

光太郎(変だな・・・・? これはBLACKの体じゃない・・・・俺は生まれ変わったのか?)

  (立ち上がりポーズを決めると全身を覆っていた光が消えた)

  (そこにいるのは明らかに仮面ライダーBLACKではない)
  (新たなベルトに腹部の模様、胸の紋章も新しい彼の名は仮面ライダーBLACK RX!!)


  (蟲のような姿をしたクライス要塞が姿を現す)

マリバロン「そんなバカな! 光太郎の変身機能はすべて破壊したはずよ!」
ジャーク将軍「我らが始めて見る仮面ライダーだ。おそらく光太郎は、我らの理解を超えた恐るべき力で新しい仮面ライダーに変身したの       だろう」
      「マリバロン! スカル魔に奴を襲わせろ!!」


  (ガケの上に佇むRX。生まれ変わったバトルホッパー・・・その名もアクロバッターが近づいてくる)

RX「バトルホッパー」

  (アクロバッターに近づき撫でるように触れるRX)

RX「お前も生まれ変わったのか?」


  ブルンブルン!(エンジン音が響く。バイクに乗ったスカル魔たちだ)

RX「奴らだ!」

  (一斉に走り出すスカル魔)

RX「行くぞ!!」

  (アクロバッターに跨り走り出すRX。スカル魔との激突は間近だ)



「今まさに、光の王子、太陽の子、仮面ライダーBLACK RXとクライシス帝国との戦いの火蓋が切って落とされようとしている」



  (ジャンプして交差するRXとスカル魔たち・・・・)



  つ づ く



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