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『ブオオオオォォォォン・・・。』
轟音とともに大きな砂丘をバイクが走っていた。
そのバイクには、ヨロイを着けていた人物が乗っていた。

一方その頃洞窟では、コウモリの怪物(バットアンデッド)と、同じくヨロイを着けていた人物が戦っていた。
だが、かなり苦戦していた。

栞『剣崎君!目標地点まで南西20キロ!』
広瀬栞(ひろせしおり)は、砂丘を走っている
剣崎一真(けんざきかずま)=仮面ライダーブレイドに通信をしていた。
『了解!』と剣崎は返事をする。

剣崎は、幼い頃に両親を火事で失っていた。
何故ライダーになったかというと、ボード(人類基盤史研究所)にスカウトされたからだ。

怪物と戦っているライダーは、橘朔也(たちばなさくや)=仮面ライダーギャレン。
ブレイドより先に開発されたライダーである。

怪物=アンデッド。
不死生物の事である。元々は53枚の『ラウズカード』と呼ばれるカードに封印されていたが、
何故か封印が解除されてしまった。

そのアンデッドを封印するために、ボードは『ライダーシステム』を開発した。


その頃、洞窟ではカメラを持った青年が洞窟に来ていた。

栞『急いで剣崎君。橘さんが苦戦してる!』
烏丸『橘を助けるんだ。急げ、剣崎!』
ボード所長、烏丸啓(からすまけい)は剣崎に通信した。
栞『剣崎君、目標地点が北へ2キロ移動。急いで!』
ブレイドは素早く移動した!

バットアンデッドの攻撃を受け続けるギャレン。
もう限界かと思ったその時!ブレイドが洞窟の壁を突き破って現れた!
ブレイド『橘さん!』
ギャレン『ああ、剣崎!』
ブレイド『大丈夫ですか橘さん!』

仮面ライダー剣 第1話 紫紺の戦士

ギャレンは銃型の武器、ギャレンラウザーを発射!
だがバッドアンデッドは素早く回避した!
ギャレンは連射を続ける!
バッドアンデッドが雄叫びをあげた!
どうやら命中したらしい!
翼を使ってバッドアンデッドは逃走した!
ギャレンは専用バイク、レッドランバスに乗り込みバッドアンデッドを追跡した!
同じくブレイドも専用バイク、ブルースペイダーに乗り込み、
ギャレンの後に続けた!
カメラを持った青年も二人の後を追跡した!

一方、栞と烏丸はボードの司令室で戦闘の様子を見ていた。

ブレイドとギャレンはバッドアンデッドを見失ってしまった!
そして、洞窟の隅でバッドアンデッドを見つけた!
ギャレンはすぐさまギャレンラウザーを発射!
バッドアンデッドは翼を使って素早く回避した!
そして弾がバッドアンデッドに当たった!
素早く追跡を続ける!
そしてブレイドは剣型の武器、ブレイラウザーを投げつけた!
急所を突いたのかバッドアンデッドは倒れた!
ブレイドはブルースペイダーを降り、ブレイラウザーのカードホルダーを取り出した!
ブレイドは『タックル』と書かれたラウズカードを取り出す!
そして、カードをラウズ(スキャン)した!
ブレイラウザーから『タックル』の音声が鳴り出した!
ブレイドは気合をため、素早く突進した!
ブレイド『うおーっ!!・・・うわっ!?』
だがブレイドは逆にバッドアンデッドに突き飛ばされた!
ブレイドは洞窟の壁に叩き付けられた!
ボードのコンピュータからダメージコールが鳴り響き、栞は驚いた!
ギャレン『お前の歯の立つ相手じゃない!見てろ!』
ギャレンラウザーを発射しながらギャレンは言った。
そして、ギャレンラウザーのカードホルダーを取り出し、
『ドロップ』、『ファイヤー』と書かれた二枚のラウズカードを取り出す!
そして二枚のカードをラウズした!
ギャレンラウザーから『ドロップ』と『ファイヤー』の音声が鳴り出した!
ギャレンはジャンプし、錐揉み回転をした!
そしてギャレンの脚から炎がほとばしった!
炎の脚でギャレンはバッドアンデッドに攻撃した!
バッドアンデッドは直撃を受けた!
バッドアンデッドの体から緑色の体液が噴水のごとく噴き出した!
石状のバックルのようなものが開き、『8』と書かれた数字が現れた!
ギャレン『カテゴリー8(エイト)か・・・面白い!』
ギャレンは8の数字のブランクカードを取り出し、バッドアンデッドに投げた!
光をほとばしりながら、バッドアンデッドはカードに封印された!
そして、封印されたカードは『スコープ』と書かれたラウズカードになった。
青年『何だ?あのカード・・・。』
息を呑むように青年は言った。

ギャレン『剣崎。闇雲に戦えばいいというもんじゃない。』
そう言うとギャレンは変身ベルト、ギャレンバックルのハンドルを引いた。
するとダイヤのエンブレムが刻まれたバックルが反転し、
ギャレンのチェンジ用のラウズカードの入ったバックルになった。
ギャレンはチェンジカードをバックルから取り出した。
ブレイド『は、はい。』
ギャレン『甘いな。』
ギャレンは変身が解かれ、橘の姿に戻った。
橘はせきをした。
ブレイドもブレイバックルのハンドルを引いた。
スペードのエンブレムが刻まれたバックルが反転し、
ブレイドのチェンジカードの入ったバックルになった。
ブレイドはチェンジカードをバックルから取り出した。
青白いゲートがブレイドを通り抜け、変身が解かれた。
ブレイドは、剣崎の姿に戻った。
剣崎『やっぱり一流だよな橘さんは。俺はまだ足元にも及ばねえや。』
橘はレッドランバスに乗り込み、洞窟を後にした。
剣崎もブルースペイダーに乗り込み、洞窟を出ようとした。
その時、剣崎の前を青年が通った。
青年『最初はカッコよかったけどね、君。』
からかうように青年は言った。
剣崎『何だお前!?』
青年『後は全然ダメだった。』
剣崎『何言ってんだよ!』
虎太郎『初めまして。俺、白井虎太郎(しらいこたろう)。
    科学専門のノンフィクションライター目指してるんだ。
    ねえ、良かったら取材させてくれない?』
剣崎『取材!?』
剣崎は驚いた。
虎太郎『ずっと君達の事調べてきたんだ。
    ヨロイの男が未知の生命体と激しいバトルを繰り広げているという都市伝説。
    仮面ライダーって呼称されるその類(たくい)の話は・・・。』
剣崎『知らないよ!』
剣崎はきっぱりとシラを切った。
虎太郎『根拠のない噂と思われている。けど・・・いたんだ!』
剣崎『何言ってんだよ!』
剣崎は大慌てでブルースペイダーに乗り込んだ。
虎太郎『ちょっと待ってよ。どこ行くのさ?取材させてよ!』
虎太郎はブルースペイダーのエンジンを消した。
剣崎『何してんだよ!勝手に消すなよ!』
虎太郎『ちょっとだけ、ちょっと。』
剣崎『やばいやばい、お腹痛い!早く帰んなきゃ!』
虎太郎『ちょっと、取材したいんだって!』
剣崎『ダメダメ、もう!
   はい、やばいやばいやばいやばい!』
虎太郎『やっと見つけたんだよ!』
剣崎『やばいやばい!』
剣崎はブルースペイダーを発進させ、洞窟を出た。
虎太郎『ちょっと・・・ねえ、君!』
虎太郎はため息をついた。

戦闘が終わり、司令室も静まり返った。
烏丸は司令室を後にした。

剣崎は遅れながらボードの敷地内に入った。
入口前で剣崎はブルースペイダーのエンジンを止めた。
携帯での照合、指紋照合、網膜照合をし、剣崎は研究所に入った。

橘は先ほど封印したバッドアンデッドのカードを見せた。
橘『これでこの2ヶ月で3体目です。出現したアンデッドは・・・。』
烏丸はデータカードにデータチップを入れた。
栞『どんどん活動が活発になってるような・・・。
  一体何であんな化け物たちが・・・?』
心配するように栞は言った。
そして剣崎が遅れて所長室に入った。
烏丸『君たちは封印に全力を注いでくれればいい。
   そっちの方は我々が調べている。』
橘『『調べている』か・・。』
嫌気をさすように橘は言った。
橘『ラウズカードシステムが奴らに効くのは分かってるけど・・・。』
烏丸『何だ橘。何が言いたい?』
橘『素朴な疑問を一つ。俺を早く助けろと剣崎を急かしたそうですね。
  そんなに俺の力が信じられませんか?』
烏丸『いや、信じてる。君の力は。だがまあ、万が一の場合を考えて・・・。』
橘は黙り込んだ。
剣崎『で、でも流石ですよね、橘さん!
   やっぱカッコいいって言うか、何て言うか・・・。』
橘『聞いてもいいか?』
剣崎『・・・はい。』
橘『お前は何のために戦ってる?
  何のためにライダーになった?』
剣崎『ううーん・・・、仕事と言っちゃったら身もフタもないんですけど
   やっぱりアレですかね。地球と人類を守る・・・ため・・・。なんちゃって。』
橘『その純粋さを利用されないようにしろ。俺からの忠告はそれだけだ。』
橘は所長室を出た。

一方虎太郎は、ボードの事について調べていた。
虎太郎(『人類基盤史研究所・・・通称、ボード。
    この研究所は地球上で人類が勝ち残った理由は
    進化論で片付けられない何らかの要因があるハズだと。
    その謎を調べている・・・。』)
虎太郎はビンの牛乳を飲んだ    
虎太郎(・・・でも何でそんな研究に仮面ライダーなんてものが必要なんだ?
    それにあの怪物は・・・。)

剣崎は『氷川キャッスル』という看板があるアパートに着いた。
剣崎『あー、久しぶりの我が家。2ヶ月ぶりか。』
剣崎はアパートに入った。
剣崎の隣の部屋の前には大きな荷物があった。
剣崎『あれ?隣の人引越しかな?』
剣崎はドアのカギを開けようとした。
だが、カギは開かない。
剣崎『あれ?』
突然ドアが開いた。
剣崎『痛っ!!』
剣崎は頭をぶつけた。
部屋からほうきを持ったおばさんが出てきた。アパートの大家さんの金満里子だ。
里子『おお、おお帰ったか。』
剣崎『ただいま・・・。』
里子『いやアンタの部屋ね別の人に貸したから。
   うん、そういうわけで。悪いね!』
剣崎『ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい大家さん!』
またドアが開き、剣崎はまた頭をぶつけた。
今の騒ぎが他の住人に聞こえたらしい
住人『何騒いでんだ?うるせえんだよ。』
剣崎『ご、ごめ、ごめんなさい・・・。すいません。』
住人はドアを閉めた。
剣崎『ちょっと待って下さいよ大家さん!』
剣崎はアパートを出た。

剣崎『ちょっと待って下さいよぉ!そりゃないでしょ!?
   俺、仕事先の特訓があるから2ヶ月は戻れないけど
   必ず帰ってくるって言ったじゃないですか!』
剣崎はバイクに乗り込む里子に言った。
里子『いや、ウチもね慈善事業でやってるわけじゃないから。
   そっちの都合で家賃2ヶ月滞納されたら干上がっちゃうわけよ。』
剣崎は里子に泣きすがった。
剣崎『じゃあ俺どうするんです?仕事先の寮は引き払っちゃったし、今更!』
里子『気の毒だけどね、それはそっちの問題だから。退くよ!』
里子はバイクを発進させた。
剣崎『・・・ったく、ごうつく婆あ。』
里子は急ブレーキをかけた。図星だったようだ。
里子『何か言った?』
剣崎『いえ、何も!』
里子は再びバイクを発進させた。
剣崎『どうしよっかなぁー・・・。』
その時、聞き覚えのある声が聞こえた。
虎太郎『何か大変みたいだね、色々。』
洞窟で取材しようとしていた虎太郎だ。
剣崎『お前!』
虎太郎『ねえ、モノは相談だけど・・・どう?ウチ来ない?』
剣崎『ウチ!?』

柵に『白井農場』と書かれた看板が見えた。
剣崎『ここがお前んち?』
虎太郎『そうだよ。
    両親が死んで、親代わりだった叔父さんが僕に遺してくれたのさ。』
鳥の声が響き渡る。
虎太郎『その叔父さんも去年死んじゃってさ。』
剣崎『へえー。じゃあ一人暮らしだ?』

そして、ログハウスのような虎太郎の家に着いた。
その前には古い自動車があった。
剣崎『へえ、カッコいいじゃん。』
虎太郎『ああ。動かないけどね。』
虎太郎の家は、かなり汚れていた。
剣崎『しかし、汚くてボロボロだな。』
虎太郎『だからさ、君と僕で直して使おうよ。
    仲良く掃除したりしてさ。』
剣崎『ちょっと待てよ。俺まだ住むって言ってないよ!』
虎太郎『でも行くあてないんだろ?』
二人は部屋に入った。
虎太郎『君の調べたとこだと、君は天涯孤独だって。』
剣崎『は?お前、ちょっと待て。
   お前、そんな事まで調べてるのか?』
二人は荷物を置いた。
虎太郎『本当に仮面ライダーの事を本にしたいんだよ。
    だから君に部屋を提供する。そして君は僕の取材を受ける。
    ね?いい考えでしょ?』
剣崎『そんなにな、俺たちのやってる事は大っぴらにできる事じゃないんだよ。』
虎太郎『分かってるさ。
    だからさ、君のOKが出るまで取材しても発表しない。
    それならいいでしょ?』
剣崎『ううーん・・・ホントかな?』
虎太郎は頭をかいた。

そして虎太郎はカーテンを開けた。
虎太郎『天気予報じゃ、北の方から寒気が来てるから
    今日は冷えるって言ってたよなあ。
    ひょっとしたら零下2度か3度。辛いだろうなあ、外で寝るの。』
剣崎は頭をかいた。
剣崎『分かった!分かったもう!分かったよ!』
虎太郎『何が?』
剣崎『とにかく今は住む。いや、住んでやるよ。
   でもなあ、取材全てOKってわけじゃないからな。いいな!?』
虎太郎『了解。』
虎太郎は冷蔵庫にあるビンの牛乳を飲んだ。

その頃、橘はボードの研究室で突っ立っていた。
そこにはイナゴの卵があった。
そして、その卵が割れて・・・。

バイクに乗った一人の青年が喫茶店『ハカランダ』に向かっていた。
そして青年はハカランダに到着した。

その頃ハカランダでは虎太郎が栗原遥香(くりはらはるか)とその妹の天音(あまね)に
仮面ライダーの事を話していた。
虎太郎『人類のために戦うヒーローなんだけどね。』
天音『仮面ライダーが?』
虎太郎『うん。そいつが今日からウチに住む事になったんだよ。
    凄いだろ!』
青年はハカランダに入った。
天音『わー、面白そう!会ってみたい!ねえ、ウチに連れて来て!』
虎太郎『ああ、そのうちね』
遥香『何バカな話してるの?
   そんな事より、ちゃんと仕事してるの?』
コーヒーを運びながら遥香は言った。
遥香『辞めちゃったんでしょ、出版社。』
虎太郎『大丈夫だよ。書きたいものが見つかったんだ。』
遥香『え?』
虎太郎『本を売る方より本を書く方!見てなさいって。
    今にすっごいベストセラー書いて
    姉さんも天音ちゃんもパッチシ幸せにしてやるからね。』
虎太郎は天音の頭をなでた。
遥香『ありがと。』
その時、青年が天音の前に来た。
始『ただいま。』
相川始(あいかわはじめ)と名乗る青年は挨拶をした。
天音『おかえりなさーい!』
遥香『おかえりなさい。どう?写真。』
始『ええ。難しいです。』
虎太郎は見覚えのあるカメラに目を澄ませた。
虎太郎『あれ?それ亡くなった義兄さんのカメラじゃない?写真始めたんだ。』
始『まだ、全然未熟ですけど・・・。』
遥香『いいのよ。最初から上手い人なんていないんだから。
   ウチの人も下手だった。
   結婚前にね、私を撮った写真なんか全部ピンボケ。』
虎太郎『でもその不器用さが気に入って結婚したのでした。』
遥香『まあね。なのにコラ。何で早く死んじゃったんだよ。
   こんな美しい奥さんと可愛い子供を残して・・・。』
遥香は亡くなった夫の写真を指で突付いた。
虎太郎『姉さん!』
遥香『ゴメン。私らしくないか、しめっぽいのは。』
虎太郎『俺さ、何にもできない弟だけど・・・。』
遥香・天音『その通り!』
虎太郎『この二人の事が凄く心配なんだ。』
遥香『アンタでしょ?』
虎太郎『だから、君がいてくれると助かるよ。
    ボディーガード兼下宿人として、これからも・・・。』
始『俺は・・・この家、気に入ってますから。』
始は地下の部屋に行った。
虎太郎『何だ?アイツ・・・。』
遥香『照れ屋なのよ。大丈夫。口数少ないけどいい人だから。』
天音『虎太郎もさ、いつもお喋りばかりしてないで、
   始さんくらいクールに決めてみたら?』
虎太郎『天音ちゃん、どうしていつもそうやって
    叔父ちゃんの事呼び捨てにするのかな。』
天音『さん付けされたかったらもっと尊敬される人間になってみれば?』
遥香『よく言った、天音!』
遥香は天音の頭をポンポン叩いた。

始は、突如出てくる力を懸命に抑えようと耐えていた。
始『仮面・・・ライダー・・・。
  仮面・・・ライダー・・・。
  仮面・・・ライダー・・・!』
そして、始の部屋に仮面ライダーカリスのチェンジカードが落ちた。
そして、始の体にカリスの姿が重なる・・・。

その夜、剣崎は夢を見てうなされていた。
剣崎『・・・お母さん・・・。』
火事で両親を亡くした時の夢を見ていたようだ。
燃え広がる剣崎の家・・・。
そこに取り残された両親がいた。
剣崎(子供)『お父さん!お母さん!』
そして剣崎はゆっくりと目を覚ました。
剣崎『・・・人類と地球を守るため・・・か。』
そう言うと剣崎はいら立った。
その時、携帯電話の着信音が鳴り響いた。
剣崎は電話に出た。
剣崎『もしもし?』
ボードにいた栞は大慌てで話をした。
栞『剣崎君!?大変!ボードが襲われてるの!早く来て!』
剣崎『分かった、今すぐ行く!』
剣崎は急いでボードへ向かった!

ボード内はパニックに陥っていた!
イナゴの大群がボードを襲撃している!
施設内の機械は全てやられてしまい、電力も失った!
警報サイレンが鳴り響いた!
そして生き残った研究員が見たのは、イナゴの姿をした
ローカストアンデッドだった!

剣崎はボードに到着した!
倒れている研究員を見つける!
剣崎『おいっ!どうした!?おいっ!』
だがすでに死んでいた!
研究室のほとんどは跡形もなく残骸と化していた!
剣崎『何だよコレ・・・!?』
剣崎は再び倒れている研究員を見つける!
剣崎『どうした!?おいっ!
   おいっ!おいっ!』
すでに死んでいた!
剣崎『何なんだよ、コレ・・・!?どうしたんだよ・・・。一体何が・・・?』
隣の研究室のドアが動いている!生きている人がいるようだ!
剣崎はドアをこじ開けた!そこには栞の姿があった!
栞は左手にケガをしていた!
剣崎『広瀬さん!大丈夫!?』
栞『アンデッドが・・・アンデッドが襲ってきたの。それがね・・・、
  橘さんがそのアンデッドを操ってるみたいなの・・・。』
衝撃の言葉に剣崎は驚く!
剣崎『橘さんが!?何言ってんだよ!』
栞『さっき私見たの。橘さんと烏丸所長がもめてるとこ・・・。』

数時間前・・・。
烏丸『何ぃ!?』
橘『アンタがな!アンタが全て悪いんだよ!!』
烏丸『何を言ってる!お前に何が分かる!私の苦しみの・・・!』
橘『ふざけるな!もういい!!とにかく俺の邪魔立てはさせない!
  俺の邪魔をするなら例えこのボードでも・・・!』
橘は猛スピードで所長室を飛び出した!
烏丸『橘っ!!!』

剣崎『そんな・・・。それだけの事で橘さんを疑うのか?
   そんなの俺信じられないよ!』
その時、ガラスをぶち破ってイナゴの大群が侵入した!
剣崎は研究室を飛び出した!
栞『剣崎君!剣崎くーん!!!』

剣崎(ウソだ!絶対ウソだ!)
剣崎の脳裏には、初めて橘と出会った頃の記憶が浮かんだ。
橘『君がブレイドか。俺は橘、ギャレンだ。力を合わせて二人で頑張ろう。』
剣崎『はいっ!!』

剣崎(ウソだ!橘さんが・・・橘さんが裏切ったなんて・・・
   そんな事信じられるか!)
ボードの外へ出ると、イナゴの大群が剣崎に迫っていた!
剣崎はとっさに回避した!
そしてイナゴの大群は合体してローカストアンデッドとなった!
剣崎『貴様か!!貴様がみんなをぉ!!!』
剣崎はブレイバックルを取り出し、チェンジカードを装填した!
ベルトは形状され、剣崎の腰に装着した!
剣崎が変身のポーズをあげる!
剣崎『変身っ!!』
剣崎がそう叫ぶとブレイバックルのハンドルを引き上げた!
バックルは反転し、スペードのエンブレムが刻まれたバックルになった!
エンブレムからゲートのようなものが現れた!
ローカストアンデッドは突進するが、ゲートに弾き出された!
剣崎は猛スピードで突っ込み、ゲートを潜った!
ブレイドに変身!
ブレイドは必死に攻撃するが、逆に反撃されてしまった!
ブレイドは庭に転がり立ち上がった!
だがブレイドの目に見えたのは、ギャレンの姿だった!
ブレイド『橘さん!?何故見てるんです!?』
ブレイドはローカストアンデッドの攻撃を受け続けた!
ブレイド『橘さん!』
だがギャレンは黙って見つめていた!
ブレイド『本当に裏切ったんですか!?』
そう叫びながらもブレイドは攻撃を受け続けた!
ブレイド『アンタと俺はぁ!仲間じゃなかったんで・・・うっ!』
ブレイドは地面に叩きつけられた!
ギャレンはその場を立ち去った!
ブレイド『そんな・・・そんな・・・そんな!!』
ブレイドも互角に攻撃した!
ブレイド『何故だ!!何故だ!!何故だぁぁ!!!』
ブレイドは獣のごとく叫んだ!

第2話へ続く。

2話予告
ナレーション『仮面ライダー剣(ブレイド)!』
虎太郎『百回人を裏切った奴より百回裏切られて
    バカを見た人間のほうが僕は好きだな。』
剣崎『アンデッドはどこから来たんだ!俺は何のために戦ってたんだよ!?』
栞が剣崎を叩く。
栞『目の前に苦しめられてる人たちがいるのよ!
  その人たちを救うために戦うしかないでしょ!
  それがライダーの仕事じゃないの!?』
女性『天文台に化け物が現れたって!』
遥香『天音・・・友達と天文台に!』
カリス『全てが俺の敵だ!貴様もなぁ!』
ブレイド『これが俺の仕事だ!!』
ナレーション『今、その力が全開する!』

仮面ライダー剣(ブレイド)はフィクションです。

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