戻る TOPへ

巨獣特捜ジャスピオンの第1話

エジンの惑星

ジャスピオンがジャンプしながら洞窟にやってくる。

ジャスピオン「エジン、呼んだか?」

エジンが振り向くと手に何かを持っていた。

ジャスピオン「何だいそれは?」

エジン「古代銀河バイブル……」

ジャスピオン「バイブル!?」

エジン「サタンゴース蘇る…… 銀河宇宙は、跋扈する巨獣に蹂躙されて滅びる……」

ジャスピオン「本当にそう書いてあるのかい?」

エジン「サタンゴースを倒すには……」

ジャスピオン「倒すには?」

エジン「残念ながら…… 古代銀河バイブルは、ここまでしか発見されていない……」

ジャスピオン「何だ! よっと!」

ジャスピオンが座る。

ジャスピオン「サタンゴースなんて、どうせ伝説の魔神だろう? どうってことねぇや」

ジャスピオンがリンゴをかじると振動で揺れ始める。

ジャスピオン「うわーっ! エジン、さぁ早く! こっちだ」

謎の影が歩いている。

2人は外に出る。

ジャスピオン「エジン、さぁ!」

歩いているのは先ほど話していたサタンゴースだった。

エジン「サタンゴースだ!」

ジャスピオン「あれが? すごい奴だ」

エジン「古代銀河バイブルの予言どおりになった…… 巨獣が暴れだすぞ。ゆけじゃすぴおん! 巨獣と戦い、サタンゴースを倒し、宇宙の平和を守るのじゃ!」

巨大怪獣の惑星

超惑星戦闘母艦ダイダレオン

ジャスピオンが寝ていた。

そこへアンリがやってくる。

アンリ「おい、起きろじゃすぴおん! 食事だ」

しかし、アンリが起こしてもジャスピオンは起きない。

アンリは口に何かを入れ、水をかける。

ジャスピオン「うわーっ! 俺を殺す気か! ったく」

アンリ「食事は決まった時間に与える。オイラの人口知能にそうインプットしてあるのさ」

ジャスピオン「エジンももう少しマシなアンドロイド作ってくれたらよかったのによぉ……」

すると突然警報音が鳴り響く。

ジャスピオン「隕石だ!」

ダイダレオンが爆発。

2人「うわーっ!」

内部はパニックに陥る。

ジャスピオン「ものすごい引力だ! アンリ、エンジン逆噴射だ!」

しかし、隕石の引力によりアンリは手も足も出ない状態だった。

ジャスピオン「早くしろ!」

アンリがメカを操作。

ジャスピオン「フルパワー!!」

ジャスピオンがレバーを引くとダイダレオンは方向を変え、軌道を逸らす。

コンピューターも正常に戻る。

ジャスピオン「ふーっ。やれやれ…… 蒸し焼けにされる所だったぜ…… なぁアンリ。ん? アンリ?」

ふと見るとアンリは気絶していた。

ジャスピオン「アンリちゃん? お前レディーだろう? レディーならもっと講恥じらいってものがなくちゃ…… あーん」

ジャスピオンが棒をアンリの口に入れるとアンリが動き出す。

ジャスピオン「おや? 気分はどうだい!?」

ビージー星

ダイダレオンが不時着。

アンリ「よし、着いたぞ」

ジャスピオン「そのようですね……」

そこは何もない荒野の世界だった。

アンリ「ジャスピオン、武器は持ったか!?」

ジャスピオン「はい、持ちました」

アンリ「我々の探査目的を忘れるなよ!」

ジャスピオン「はい、忘れません」

アンリ「よし!」

ジャスピオン「かわい子ちゃんに会えるかな?」

アンリ「我々の探査目的はかわい子ちゃんじゃなくて巨獣だぞ!」

ジャスピオン「まったくその通り! アンリ……」

ジャスピオンがワープ。

アンリ「待て!!」

アンリも後を追いかける。

ジャスピオン「ほいほいほい!」

アンリ「ジャスピオン、待て!」

2人は外に出る。

アンリ「見ろ!」

アンリの指差した先は人影だった。

ジャスピオン「お―――い!」

人影の正体はエイリアンであり、2人はジャスピオンとアンリに矢を放った。

アンリ「おい、逃げろ!」

2人が逃げようとすると矢がジャスピオンの尻に刺さる。

ジャスピオンは矢を抜いて走る。

2人を追うエイリアン。

するとアンリが花に捕まってしまう。

ジャスピオン「アンリ!」

ジャスピオンも木のつるに絡まってしまう。

アンリ「ジャスピオン!」

ジャスピオン「アンリ!!」

エイリアンが矢を放とうとすると、珍獣ミーヤが体当たり。

ジャスピオンの木を食いちぎる。

アンリ「何だこれ? 気持ち悪いな!」

エイリアンの矢が2匹のうち1匹のミーヤに刺さる。

ジャスピオン「アンリ、逃げろ!」

2人が逃げた先は崖だった。

ジャスピオン「アンリ……」

するとエイリアンたちは突然逃げ出してしまう。

ジャスピオン「おいおいおい! 何だ何だ、急に怖気づけやがって。しょうのないやつだな。来るな、向こういけ! あっちいけ」

背後から巨獣マリゴスが現れる。

2人「ああっ!」

ジャスピオン「巨獣だ!」

アンリ「きゃあああっ!!」

空からハネダーが現れる。

ジャスピオン「アンリ、逃げろ!」

2人が逃げようとすると、そこには町があった。

ジャスピオン「シティーだ」

2人は町に乗り込み、エスカレーターで建物に入る。

ジャスピオン「すげぇ……」

そこはビージー星人でいっぱいだった。

ジャスピオン「どうも……」

メイドが話しかける。

ジャスピオン「は? 注文!? ジンジン!」

カメレオンがハエを捕まえる。

ジャスピオン「おーっ……」

ジャスピオンはジュースをもらうが、吐き出す。

ジャスピオン「何だこれ!?」

そこへ先ほどのミーヤが連れられる。

頭にはリンゴが乗せられ、エイリアンはそれに矢を放つとそれが見事命中。

もう1発放とうとするとジャスピオンがそれを止める。

客たちは起こってジャスピオンに挑む。

アンリ「ジャスピオン!」

ジャスピオンが猛反撃。

ジャスピオン「ピース!」

アンリ「ゆけーっ!」

アンリも加勢する。

ジャスピオンがミーヤを解放。

アンリ「さぁ、早く!」

ジャスピオン「アンリ!」

ミーヤ「ミーヤ!」

ジャスピオン「アンリ、あっちだ!」

2人はミーヤと別れて荒野に逃げる。

しかし、そこに追手が待ち受けていた。

ジャスピオン「囲まれた!」

2人は走り出すが、アンリが箱に閉じ込められてしまう。

ジャスピオン「アンリ!」

ジャスピオンも閉じ込められる。

エイリアンたちが箱に槍を投げるとそれが大爆発。

黒煙が晴れるとジャスピオンはメタルテックスーツを装着し、影にジャンプ。

ダイダレオン

ジャスピオン「ガービン、テイクオフ!」

ナレーション「ジャスピオンは、本格的な巨獣の調査に乗り出した……」

ダイダレオンから超惑星戦車ガービンが出動。

するとそこへハネダーが飛来。

ガービンは間一髪交わす。

アンリ「ジャスピオン、左に寄れ!」

ガービンが不時着。

ジャスピオン「びっくりさせやがって! ん? なんだありゃ!?」

2人は降りて落ちている物を拾う。

ジャスピオン「何だこのにおいは?」

2人が目にしたのは洞窟だった。

ジャスピオン「洞窟だ……」

2人は洞窟の中に入る。

すると後ろからコウモリが飛来。

ジャスピオン「何だこれ!?」

アンリ「コウモリだ!」

ジャスピオン「うわあーっ!」

コウモリはそのまま飛び去る。

「ミーヤ!!」

ジャスピオン「アンリ!」

2人が戻るとそこにいたのはミーヤだった。

ジャスピオン「何だ、お前か…… どうした!?」

すると泣き声が響く。

2人が目にしたのは巨獣の赤ちゃんだった。

ジャスピオン「巨獣の卵だったのか……」

他にも卵がたくさんあった。

ジャスピオン「アンリ、シーっ……! 1,2,3,4,5……」

ジャスピオンたちは静かに奥に進む。

ジャスピオン「すげぇ!」

アンリ「これが全部孵化してみろよ。惑星は巨獣たちでいっぱいになっちまうぜ!? よせ、ジャスピオン!」

ジャスピオンがマグマに落ちそうになるが、助かる。

巨獣の赤ん坊が孵化し、内部が揺れ始める。

ジャスピオン「地震だ!」

その間に赤ん坊が次々と孵化する。

3人とコウモリは洞窟から脱出。

洞窟は大爆発してしまう。

するとそこへサタンゴースが現れる。

ジャスピオン「サタンゴース!」

サタンゴースは目から光線を巨獣2体に向けて放射。

ナレーション「サタンゴースは、巨獣を凶暴化させる、魔力を秘めているのだ……」

ジャスピオン「逃げろ!」

マリゴスがジャスピオンたちを攻撃。

ハネダーがジャスピオンを捕まえてそのまま落とす。

するとジャスピオンはメタリックスーツを装着。

マリゴスの投げた岩を砕いた後、プラズマレーザーソードを取り出すが、マリゴスやハネダーの猛攻に苦戦。

ダイダレオンに戻る。

ジャスピオン「ガービンジェット、テイクオフ!」

ダイダレオンからガービンジェットが分離。

マリゴスを射撃。

するとマリゴスがシティーに向かう。

ジャスピオン「シティーが危ない!」

エイリアンたちが逃げ回る。

2体の巨獣の猛攻によりシティーが破壊される。

それによりエイリアンの1人が瓦礫の下敷きとなる。

ジャスピオン「戦闘巨人ダイレオン!」

ダイダレオンが変形。

超惑星戦闘巨人ダイレオンとなる。

巨獣たちはダイレオンに挑むが圧倒的不利になる。

ジャスピオン「コズミック.クラッシュ!!」

ダイレオンの必殺技、コズミック.クラッシュが炸裂。

2体の巨獣は倒れて動かなくなる。

戦いは終わり、ジャスピオンは空を見ていた。

ジャスピオン(エジンが言った通りなんだろうか? 伝説の魔神が目覚め、巨獣たちが暴れだした……)

巨獣の猛攻によりシティーは壊滅してしまう。

アンリ「ジャスピオン!」

アンリがジャスピオンの元に駆け寄る。

アンリ「ジャスピオン! 出航だ」

ジャスピオン「ああ……」

2人が星を去ろうとすると、ミーヤが現れる。

ミーヤ「ミーヤ!」

ジャスピオン「何だ? お前か」

ミーヤ「ミー!」

ジャスピオン「ジャングルも平和になった。安心してお帰り」

アンリ「バイバイ!」

ミーヤがジャスピオンについてくる。

ミーヤ「ミーヤ!」

ジャスピオン「ん? 何だ!? そんなに一緒に行きたいのか?」

ミーヤ「ミー!」

ジャスピオン「よし! じゃあ一緒に連れて行ってやろう!」

アンリ「おい、やめろ。足手まといになるだけだ」

ジャスピオン「大丈夫だ……」

アンリ「宇宙船で生き物なんか飼っちゃいけないんだぞ! ジャスピオン、エジンに言いつけるからな」

ジャスピオン「じゃあ、行こうな!」

アンリ「おい、オイラを置いていくなよ。待て!」

ジャスピオン「ほいほい!」

3人はダイダレオンに乗り込む。

アンリ「オートコントロール解除!」

ミーヤ「ミーヤ!」

ジャスピオン「よし! ダイダレオン、テイクオフ!!」

ナレーション「ジャスピオンは、次の惑星を目指して船出した…… 夢と、冒険を求めて無限の宇宙空間へ!」

つづく

inserted by FC2 system