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元気爆発ガンバルガーの第1話


                 ロボットみーっけ!

藤兵衛「待て!虎太郎!たあーっ!」

手裏剣を投げる。木に捕まるが枝が折れる

虎太郎「げっ、やばっ!落ちるー」

着地

虎太郎「はっ、痛てえ」

藤兵衛「修行の途中で逃げ出すなど、忍者一筋400年、霧隠家の長男として恥を知れ!」

虎太郎「父ちゃん!今日は野球の試合があるんだよ。忍者の修行の続きはまた今度やればいいじゃん」

藤兵衛「えーい!虎太郎!お前は忍者の修行よりも球遊びの方が大事だと言うのか!」

虎太郎「大事だよ!」

藤兵衛「かー、情けない!父はお前をそんな子に育てた覚えはない!かくなる上は、愛の鞭じゃ!」

しかし、刀が抜けない

藤兵衛「ぬ、抜けん・・・」

虎太郎「へっへっへ・・・忍法瞬間接着剤、何てね、バイバイ」

藤兵衛「おのれ猪口才な!忍法木っ端微塵!喰らえ!」

打ち返す

虎太郎「てやっ」

さらに打ち返す

藤兵衛「何の、たぁーっ!」

すると爆弾は石碑の前で爆発する。

藤兵衛「ん?何じゃ?」

石碑の封印が解けたようだ

ゴクアーク「我が名は暗黒魔界王ゴクアーク。遂に我が封印は解かれた。人間界を闇に包み、地上を
      大魔界に変えてくれる」

手のようなもので月を掴み握りつぶす。すると謎の光が現れ月が元通りになる

ゴクアーク「うおっ」

エルドラン登場

ゴクアーク「貴様はエルドラン!」

エルドラン「魔王ゴクアークよ。この私がいる限り地球を好きにはさせん!大人しく闇の世界に戻るのだ!」

ゴクアーク「小癪な!はっ!」

エルドラン「フン!はっ!」

ゴクアーク「うわっ!」

エルドラン「私が貴様を封印する!」

ゴクアーク「うわーっ」

再び封印される

エルドラン「魔王!再び闇に帰るがよい!」

石碑の小さな隙間からヤミノリウスV世が出て来る

ゴクアーク「くっ!おのれエルドラン!行け!ヤミノリウスV世!人間界を混乱に陥れるのだ!」

ヤミノリウス「ははーっ」

エルドラン「頼むぞ、ガンバルガー」

藤兵衛「むっ、不気味な地鳴りは・・・ん?」

光と闇の玉が突っ込んでくる

藤兵衛「な、何だあれは?ぎゃーっ!」

力哉が野球の試合に出かけようとする

力哉「行ってきまーす!」

力哉の父「力哉!応援に行くからな!」

力哉の母「何言ってるのよ、父ちゃん!店はどうするの?」

力哉の父「決まってんだろ!そんなもんは休みだ!」

力哉の母「もう、バカ言ってんじゃないよ!」

力哉の父「だーっ」

力哉「はーっ、いっつもこれだ・・・」

虎太郎「力哉!」

力哉「おう、虎太郎!」

虎太郎「おー、いいバット持ってるじゃん」

力哉「へっへっへ買ったんだ。高級品だぞ」

虎太郎「うっひゃー、見せて見せて!振らせて!いいなー。ホームラン」

力哉「まっ、未来のプロ野球選手としてはそれくらいいいバット使わないとな。小遣い全部無くなっちゃったけど」

虎太郎が電柱にぶつけてバットが曲がってしまう

力哉「ん?」

虎太郎「痛ってえ」

力哉「あーっ、曲がった・・・」

虎太郎「あー悪りい悪りい」

力哉「虎太郎・・・」

虎太郎「高い割には弱いねこれ・・・」

力哉「虎太郎!」

虎太郎「おっ先ぃ!」

力哉「待て!虎太郎!」

虎太郎の家の前で千夏が鷹介の予定を見て驚く

千夏「わーすごい!野球の後に学習塾、そろばん塾も行くの?鷹介君大変ね」

鷹介「塾休むとママが怒るんだ」

かすみが出てくる

かすみ「ごめんね」

千夏「かすみさん」

かすみ「やっぱり虎太郎の奴、父さんと山へ行ったみたい」

千夏「また忍者の修行?」

かすみ「多分ね」

力哉「待てーっ!」

鷹介「あっ、帰ってきた」

虎太郎「一着!よっ千夏、今日の試合のヒーローはこの俺だからかっこよく撮ってくれよな」

千夏「試合て活躍すれば新聞記者として撮ってあげるけど無理よね」

虎太郎「はっはっは。たかが学校新聞のくせに」

千夏「何ですって!」

虎太郎「何だよ!」

力哉「虎太郎!俺のバット!」

虎太郎「わざとじゃないって!痛たた」

かすみ「はい、そこまで!ほら、早く行かないと試合に遅れちゃうよ。力哉君」

力哉「で、でもバットが・・・」

かすみ「一流選手は道具を選ばない」

虎太郎「そっ、選ばない選ばない」

かすみが虎太郎をぶん殴る

かすみ「お前が言うな!」

虎太郎「痛てえよ、姉ちゃん!」

かすみ「はい、行った行った」

虎太郎「分かってるよ・・・」

源蔵「ZZZZZ・・・ん?」

藤兵衛が屋根の上を駆け回ってる

源蔵「霧隠さんか。全く何やってるんだ、あの男は・・・」

光と闇の玉が続けて出てくる

源蔵「あわわわ」

入れ歯が落ちる

藤兵衛が家に帰ってくる

藤兵衛「とあーっ!」

掛け軸の中に隠れる

光と闇の玉が出て行く

藤兵衛「逃げおったな!手裏剣よーし!覆面よーし!鎖鎌よーし!よし、行くぞ!」

やよい「あら、お父さんいらしたの?また修行ですか?お気をつけて」

光と闇の玉は街中で衝突、闇の玉は映画館、光の玉は山へ行った

女優「おお、どうしてあなたはロデオなの・・・」

ヤミノリウス登場

男性客A「こら、何やってんだよ!」

男性客B「見えねえぞ、どけ!」

女性客A「やだ、何あの人?もういい加減にしてよ!」

ヤミノリウス「はーっ」

スクリーンに魔法陣を描く

男性客C「なんだ、あいつ?」

ヤミノリウス「ゾイワコノイワコ、マカイヤゾイワコ・・暗く湿った魔界の森より今こそいでよ我が前に。
       ハズラムサライヤー」

すると魔導書が開きその1ページが切り取られ、スクリーンが暗くなる

男性客D「お、おい、何やってんだよ?」

女性客B「何あれ?これって何かのショー?」

魔界獣がスクリーンを破って現れる

男性客D「か、怪物!」

女性客B「キャーッ」

ヤミノリウス「ハハハハハ」

その頃、虎太郎達は

力哉「ほら、早く来いよ!フン!」

虎太郎「分かってるよ!べーっ!」

三つの光の玉が地面に落下した

虎太郎「な、何だ?」

力哉「じ、地震か?」

後ろを振り向くと煙が上がっていた

虎太郎「UFOか隕石だ!行ってみようぜ!」

力哉「ま、待てよ!」

そこには虎型、象型、鷲型のロボットがあった

力哉「なんだこりゃ?」

虎太郎「地底人のロボットだ・・・」

市民「か、怪獣だ!」

自分の影を切り、分身にする。その分身はビルを切り裂く

虎太郎「地底人は乗ってなさそうだな・・・動いたらどうしよう」

力哉「こ、こんなのはりぼてに決まってる」

虎太郎「わーっ!」

力哉「うわーっ!」

力哉が驚いて固まる

虎太郎「へへ、怖いんでやんの」

力哉「こんのー」

鷹介「ねえねえ」

虎太郎、力哉「ん?」

鷹介「これ中すごいよ。虎とか象にも乗ってごらんよ」

力哉「乗ってごらんよってお前・・・」

虎太郎「よーし」

力哉「虎太郎!」

虎太郎「やっぱり力哉、怖いんだ」

力哉「怖くなんかないよ!」

虎太郎と力哉もコックピットに向かう

虎太郎「うおーっほほ。ひゃーっ、かっこいい!さあ、発進だ!がおー・・・」

力哉「ど、どうってこと無いや。へへ」

鷹介が何かボタンをいじってみる

ヤミノリウスが何か気配を感じ取る

ヤミノリウス「ん?」

力哉「こ、怖くなんか無いや」

鷹介「聞こえる?」

力哉「わーっ!脅かすな、この!」

鷹介「通信できるよ」

虎太郎「感激ぃ!」

鷹介「あれ?」

コックピット内のモニターにエルドランが現れる

エルドラン「私はエルドラン」

力哉「す、すいません!あいつが、虎太郎が載ろうって言うもんでつい」

虎太郎「俺がいつ誘ったよ!勝手に乗ったんだろ!」

鷹介「やめなよ、二人とも!謝れば許してくれるよ」

鷹介はエルドランに謝罪する

鷹介「ごめんなさい。すぐ降ります」

エルドラン「私はエルドラン」

鷹介「え?」

エルドラン「私は太古の昔より地球を守ってきた戦士エルドラン」

力哉「は、はい」

エルドラン「私は今、暗黒魔王との戦いのため動くことが出来ない。子供達よ。君達が私の代わりに
      大魔界の魔の手から、この地球を守って欲しい」

鷹介「大魔界?」

エルドラン「そう、大魔界から地球を守るのだ。頼んだぞ、地球の子供達よ」

力哉「は、は・・・」

鷹介「地球を守る?」

虎太郎「あん?」

するとエルドランは消え、ブレスが三人の腕に装着される

虎太郎「うわーっ、ん?」

力哉「ひゃっ」

鷹介「わーっ、ん?」

するとブレスは光り出す。

鷹介「うわっ、わーっ」

力哉「何だ?何だ?」

虎太郎「うおっ、おーっ」

すると三人は変身した

力哉「わーっ、ど、どうなってるんだ?」

鷹介「変身しちゃった・・・」

虎太郎がヘルメットを脱ぐ

虎太郎「何だ、こりゃ?うわっ!」

ジョキラーが目の前に現れる

虎太郎「何だ、こいつ?」

力哉「か、か、か、うわー」

鷹介「だ、大魔界の怪獣だ!」

ジョキラーが襲い掛かる

鷹介「うーん・・・」

間一髪でよける

鷹介「う、動いた」

さらにグリップを握るとマシンガンが発射される

虎太郎「わー、動く・・・」

力哉「に、逃げろー!」

源蔵「ZZZZZZ・・・な、何じゃ騒がしい」

そこへゴウタイガー、キングエレファン、マッハイーグルが現れる

源蔵「ああああ・・・」

入れ歯が落ちる

虎太郎「うわあ」

鷹介「ねえ、待ってよ!」

虎太郎「鷹介の鳥だろ?飛べよ!」

鷹介「あ、そっか。よーし・・・」

しかし止まってしまった

鷹介「あーっ、止まっちゃった。飛ばないよ」

虎太郎「知るか!」

鷹介「何とかしてよ」

虎太郎「そのへんにあるもん、押すなり踏むなりしてみろよ!」

鷹介「押す、踏む」

するとマッハイーグルは飛び始めた

鷹介「やった、飛べた」

ヤミノリウス「なぜだ、なぜ奴らは戦わん?」

ビルの上に藤兵衛がいた鎖鎌をゴウタイガーに引っ掛けて飛び移った

藤兵衛「うおーっ」

虎太郎「まだ追っかけて来る。しつこいな。ん?」

藤兵衛は中のパイロットが虎太郎であることに気付く

虎太郎「と、父ちゃん!」

藤兵衛「虎太郎!お前が乗っていたのか!えーい、バカ者!なぜあいつをやっつけん?」

虎太郎「怪獣となんか戦えるかよ」

藤兵衛「情けない。逃げるな!」

虎太郎「う、うわーっ!」

虎太郎が急ブレーキを踏んで藤兵衛が飛ばされる

藤兵衛「ひえー、どうなっとるんじゃ」

千夏がこの戦いに興味を持ってカメラを持って動き出した

千夏「すごーい、本物の怪獣だ」

虎太郎「こ、怖そう・・・」

力哉「止まらない!」

ゴウタイガーを吹っ飛ばす

虎太郎「うわーっ」

ジョキラーの影に反対方向に吹っ飛ばされる

虎太郎「ひぃー」

キングエレファンとぶつかる

虎太郎「痛てえ。あれ、動かなくなっちゃった。ん?」

ブレスからカードが落ちたことに気付く

虎太郎「これか・・・」

するとゴウタイガーは人型に変形した

虎太郎「うーん・・・」

ビルの鏡越しに変形に気付く

虎太郎「おお、人型になっている。そうか、カードの上下を入れ替えるとロボットの形が変わるのか」

力哉「来たーっ」

キングエレファンも変形する

力哉「俺は野球に、野球に行くんだ!」

体当たりで影を吹っ飛ばす。すると影はジョキラーのもとへ戻っていった

ビルの非常階段に登った千夏は

千夏「すごーい、特ダネ!」

鷹介が千夏に気付く

鷹介「あんなところに誰かいる・・・えーっと、千夏ちゃんだ!」

千夏「キャーッ」

鷹介「虎太郎君、千夏ちゃんがいるよ!」

虎太郎「何でいるんだよ!」

大声で呼びかける

虎太郎「千夏!何やってんだ!早く降りろ!」

千夏「うっ、特ダネ・・・ダメーっ」

虎太郎「落ちる!待ってろ!」

千夏「もう、ダメ・・・」

マッハイーグルが人型に変形

千夏「キャーッ!」

間一髪で助けることに成功。千夏は気を失う

鷹介「はーっ、危機一髪・・・」

虎太郎「心配させやがって、もう」

力哉「わーっ」

キングエレファンが吹っ飛ばされてゴウタイガーにぶつかる

マッハイーグルは千夏を安全なところに避難させた

虎太郎「このままじゃやられちゃうよ!」

力哉「よ、鷹介!何とかしろよ!」

鷹介「何とかって言っても・・・」

鷹介は合体できることを突き止めた

鷹介「こ、これって・・・」

虎太郎「鷹介!鷹介!ん?押すのか?」

鷹介「虎太郎君、そのカードを光ってるところに入れて!」

虎太郎「入れるの?」

鷹介「いいから入れて!」

力哉「早く入れろ、虎太郎!」

虎太郎「分かったよ!入れりゃいいんだろ」

カードを入れた

虎太郎「このーっ」

合体を開始した

虎太郎「ガ、ガンバルガー?」

ヤミノリウス「えーい、構わん、殺れ!ジョキラー!」

虎太郎「うわっ、来た」

飛ばしてきた刃物を受け止めた

虎太郎「うおーっ」

力哉「虎太郎、ナイスキャッチ!」

虎太郎「よーし、鷹介、武器、武器!」

鷹介「えーっと・・・剣があるよ」

力哉「それだ、虎太郎!」

虎太郎「おう!」

ガンバーシールドから光の輪が出現してジョキラーを拘束。さらに地中からガンバーソードが出てくる

虎太郎「うおりゃーっ!」

ジョキラーを切り裂き、倒した

ヤミノリウス「おのれ、魔界獣をいとも容易く倒すとは。何という力・・・」

藤兵衛がヤミノリウスに襲い掛かる

藤兵衛「覚悟!妖術使い!」

鷹介「あっ、おじさんが誰かと戦ってる。行こう!」

虎太郎「うん」

三人はコックピットを降りる

藤兵衛「うおりゃー!」

ヤミノリウスに手裏剣を投げる

ヤミノリウス「フン」

イエロー「おーい!」

ヤミノリウス「イザカービック!」

刀で受け止めるが、呪いの力で犬にされてしまう

イエロー「うわっ、犬になっちゃった」

ヤミノリウス「お前達にも呪いをかけてくれる。それっ!」

イエロー、レッド、ブルー「うわーっ」

ヤミノリウス「なぜ犬にならん?しかし呪いはかかったのだ。貴様らの正体が誰かにばれた時には
       我が呪いの力で必ずや犬になるのだ!覚えておけ!」

ヤミノリウスは消えた

ブルー「今のは大魔界の人・・・」

レッド「みたいだな」

イエロー「と、父ちゃん!」

藤兵衛「ワン・・・」

イエロー「本物の犬だ。父ちゃんが犬になっちゃった」

藤兵衛「参ったな、どうも。ワン・・・」

イエロー「し、喋れるのかよ?」

藤兵衛「まあな」

イエロー「変なの・・・」

ブルー「僕らも正体を秘密にしないと犬になっちゃうんだ」

レッド「えっ・・・」

するとガンバルガーは消える

ブルー「うわあ、綺麗」

虎太郎達の変身も解ける

鷹介「ん?これは?」

力哉「あ、ロボットが消えた!」

千夏「おーい、虎太郎!」

力哉「ロボットがない!?」

千夏「すっごい、ねえ、見た今の戦い?あのロボットかっこよかったよね!操縦してるのどんな人だろ?
   大人じゃなかったみたいだけど・・・」

力哉「うるさーい!黙れ!」

千夏「何怒ってんのよ?」

力哉「ロボットが・・・」

鷹介「力哉君!しーっ!」

力哉「俺のバットとグローブ乗せたままだ!」

千夏「何言ってんの?バットとグローブよりあのかっこいいロボットとヒーローよね」

虎太郎「どうする、父ちゃん?」

藤兵衛「知るかっつうの」

力哉「うるさーい!」

エルドラン「頼んだぞ、地球の子供達よ」


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