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時は2007年。
とある遺跡を八両の特急列車『デンライナー』が走っている。
レールは自動的に敷設されている。
谷も平気で降りられる。
谷の底に不思議な光があったが、デンライナーが近づくと共に消えた。

そして、東京。
上空から粉の様な光が降り注いだ。
そんな時、目をこすっている赤いマフラーをしている青年がいた。
彼の名は野上良太郎。
彼もその光を見ていた。
工事監督『おい!大丈夫か!?』
近くにいた工事監督が良太郎を見つける。
良太郎『はい、ちょっと目に砂が・・・。』
良太郎は木のてっぺんに自転車ごと止まっていた。
工事監督『そうじゃなくてさー!』
工事監督はすぐに脚立を良太郎のいる木に置いた。
工事監督『普通、あり得ないだろこれ!』

数分前。
風で看板が傾き、偶然自転車で走っていた良太郎は傾いた看板で自転車ごとジャンプして、現在に至る。

工事監督『運の悪い奴も、いるもんだなーおい!』
そう言いながら、工事監督は脚立をよじ登った。
そして良太郎のいる場所へたどり着いた。
工事監督『大丈夫か!?』
良太郎『あっ、倒れた。』
良太郎は、無事に救出された。
良太郎『すいませんでした。』
工事監督『気を付けろよ!』
良太郎『はーい!』
自転車で道路を走っていると、酒屋の店員が一本のビール瓶を割ってしまう。
その破片がタイヤに触れ、タイヤはパンクした。
コントロールが効かなくなり、自転車は地下通路の壁にぶつかった。
近くには四人のチンピラがいた。
良太郎『すいません!大丈夫です・・・か?』
四人のチンピラは良太郎に近づいてきた。

一方、デンライナーは通った場所をバックし、別の方向を進んだ。
一度通ったレールは撤去される。
デンライナーの中には、オーナーと乗組員のナオミ、そしてハナがいた。
デンライナーは橋を猛スピードで駆けていた。

ナレーター『時の列車、デンライナー。次の駅は過去か、未来か・・・?』


                 第1話 俺、参上!

良太郎は四人のチンピラに囲まれ、大ピンチに陥っていた。
サトシ『文句言わずに慰謝料ちょうだい。』
チンピラの一人、サトシは優しそうに言った。
良太郎は恐る恐る財布を出した。
テツオは財布を奪い取り、すぐに財布を開けた。
テツオは財布のファスナーに付いているネームプレートを見つめた。
ネームプレートには良太郎の名前と住所が書かれていた。
テツオ『野上良太郎・・・。は?何だこれ?』
良太郎『いや、後で財布捨てますよね?それ付けてると、戻ってくる確率高いから・・・。』
そう言うと、四人は笑い出した。
四人は歩き出した。
良太郎は近くにあった空き缶を拾う。
そしてゴミ箱に投げるが、空き缶はゴミ箱のふちに当たり、テツオの背中に当たった。
良太郎『あっ。』
四人は振り向いた。
テツオ『何だ?いい根性してんな。』
良太郎は逃げようとするが、鈴の様な音が耳に入る。
それはテツオのポケットから出ているキーホルダーの音だった。
良太郎は呆気なくボコボコにされた。
立ち上がり、服に付いた砂を払い落とした。
そして、良太郎はある物を見つける。
それは、パスケースの様な物だった。
良太郎はそれを拾った。

良太郎はパスケースを届けようと近くのビルに向かった。
ビルの時計が『11時11分11秒』になった瞬間に良太郎はビルへ入った。
良太郎『落し物です・・・へ?』
良太郎は、驚くべき光景を目の当たりにした。
ビルの中のはずが、別の空間になっていた。
良太郎『えぇ〜っ!?』
そして、その空間の中にデンライナーが良太郎の前に停車する。
デンライナーのドアが開き、ハナが素早く降りた。
そして、謎の空間を飛び出した。
良太郎の目の前のドアが開き、ナオミがコーヒーを持ってやってくる。
そして、カップにコーヒーを入れた。
ナオミ『コーヒー、いかがですか?』
ナオミはコーヒーの入ったカップを手渡す。
良太郎はカップを受け取った。
そして、訳が分からずビルの外へ出た。

一方ハナはある物を探していた。
だが、結局見つからない。
ハナ『無い・・・。そんなぁ・・・。』
電車の音が路上に響き渡る。
ハナ『まずい・・・。』
諦めかけて次を探そうとした時、ハナは何かを踏みつけた。
それは、チンピラの一人であるテツオが持っていたキーホルダーだった。
ハナ『とにかく、すぐ取り返さなきゃ・・・。』
そして、ハナは別の場所へ向かった。
そして、テツオが現れ、キーホルダーを探していた。
テツオ『クソォ・・・!』
交番の警官と共にキーホルダーを探していた。ハナが拾ったのだとは知らないようだ。
テツオ『なぁ、叔父さん。この辺にさ、キーホルダー落ちてなかった?鈴の付いた奴。』
警官『いや・・・。あぁ、落し物って言ってきた子がいたが、よく分かんないうちに帰っちゃったな。』
テツオ『帰った?どんな奴?』
警官『う〜ん・・・、赤いマフラーしてたかな?』
テツオ『赤いマフラー・・・?』
その時、テツオはある男を思い出した。
『野上良太郎』という赤いマフラーをしていた青年の事を・・・。
テツオは走り出した。
だが、黄色い光がテツオの身体に埋め込まれた。
そして、身体からは大量の砂が降り注いだ。
テツオ『何だよ・・・!?』
その時、砂は怪人の姿になった。
バッドイマジン『お前の望みを言え。どんな望みも叶えてやろう。お前が払う代償はたった一つ・・・。』

一方別の黄色い光も上空に降臨しようとしていた。
自転車の修理屋で自転車のタイヤの修理を終えた良太郎は、自転車を押して店を後にした。
良太郎『やっぱり、錯覚だよな・・・。あんな事、あるはずが・・・。』
良太郎の身体に光が埋め込まれ、大量の砂が降り注ぐが、良太郎は全く気が付かなかった。
そして、砂は怪人の姿になった。
良太郎は自転車に乗り、腕時計を見た。
良太郎『うわっ、遅刻だ!』
良太郎は急いで自転車をこいだ。
モモタロス『お前の望みを・・・。』
モモタロスは良太郎に言おうとするが、気付かずタイヤに轢いてしまう。

場所は変わって、ライブラリーカフェ『MILK DIPPER(ミルク・ディッパー)』。
店にはたくさんの客と、常連客として尾崎正義と三浦イッセー、
オーナーとして良太郎の姉である野上愛理がいた。
愛理がコーヒーを入れている姿に客は思わず釘付けになった。
三浦は『愛理さんへ』と書かれた封筒と注文書を愛理に渡そうとした。
三浦『愛理さん、これ・・・。』
だが、多数の客によって抑えられる。
客は愛理に花束とプレゼントの入った小包を見せびらかす。
愛理『今コーヒー達が、最後の仕事をしているところですから・・・。』
客は一気に静まり返った。
三浦『すいません。』
尾崎は三浦の持っていた手紙を奪い取る。
尾崎『三浦君!常連のくせに愛理さんの気を散らしちゃダメだな!』
その時、良太郎が店に入ってくる。
良太郎『姉さん、遅れてごめん!』
三浦『どうしたんだ良太郎君?』
尾崎『あぁ〜!こりゃまた派手に・・・。』
愛理『良ちゃん、今日は何?マンホールに落ちた?それともこの間みたいに三輪車に跳ねられた?』
良太郎『いや、自分でも何がなんだか・・・。』
尾崎『いや〜、良太郎君の運の悪さはギネス級ですね。』
そして、良太郎のテーブルには、ひじきサラダが置かれた。
良太郎『ひじきサラダ・・・?』
愛理『そう。』
良太郎『ありがとう・・・。』
尾崎『良太郎君!ほら、まだ砂が・・・。』
尾崎と三浦は砂を払い落とした。
良太郎は、ポケットに何かが入っているのに気が付く。
落し物として届けようとしたパスケースだった。
良太郎『あっ!まずい、持って来ちゃった!』
良太郎は店を飛び出した。
愛理『良ちゃん!』

良太郎は、大急ぎで自転車をこいだ。
良太郎『悪い事しちゃったな。落とした人、今頃探してるよ・・・。』
その時、後ろからデンライナーが良太郎を追ってくる。
良太郎『あぁ〜っ!?』
猛スピードで自転車をこいだ。
デンライナーのドアが開き、ハナが良太郎を見つける。
ハナ『ねえ、ちょっと!』
良太郎『何で電車がこんな所に!?』

一方、自動車に乗っていた少女がデンライナーを見かける。
少女『ねえママ。電車だよ。』
母親『ええ?』

デンライナーと自転車は互角に走っていた。
ハナ『ねえ、パス拾ったでしょ!それ私のなの!返してくれるかな?黒いケースのパス!』
良太郎『落し物は交番に言って下さ〜い!』
ハナ『何言ってんの!?お願い!それ凄い大切な物なの!』
良太郎はデンライナーを振り切り、別の場所へ向かった。
ハナ『待ってよー!』
その時、ハナは良太郎の何かを感じていた。
ハナ『え?まさか・・・。』

良太郎は、橋の下の道路にたどり着いた。
良太郎『何なんだ?今の・・・。』
その時、階段で見覚えのある人物に出会う。
良太郎と絡んでいた四人のチンピラだった。
カトー『お兄さん、ドロボーはいけねーな。』
マコト『テツオのキーホルダー、アンタのだろ?』
良太郎『え?キーホルダー?いや、全然知らないですよ。ごめん、今急いでるから・・・。』
チンピラ達は良太郎を追う。
良太郎『何か、不自然なくらい次から次に・・・。ホントに、僕に何か憑(つ)いてるんじゃあ・・・?』
モモタロス『ああ、憑いてるぜ。この俺が。』
良太郎『え!?』
そして良太郎は雑草のかごにぶつかった。
そして、良太郎は追い詰められた。
サトシ『鬼ごっこはやめにしようぜ。』
マコト『逃げるって事は知ってんだな。』
カトーは、良太郎の胸倉を掴んだ。
カトー『あのキーホルダー、テツオの大事なモンなんだよ。』
良太郎『ちょっと待って。キーホルダーって、どんな・・・?』
カトー『鈴のついてる奴だ。知ってんだろ!?』
そして、良太郎は思い出した。テツオのポケットからキーホルダーが出ている事を・・・。
良太郎『あっ。』
マコト『やっぱり知ってんだな!』
良太郎『持ってたのは知ってるけど、でも・・・。』
良太郎は顔面にパンチを受ける。
マコト『思い出した?』
良太郎は頭をフルフルした。
だが、サトシのパンチが良太郎の横っ面に炸裂する。
サトシ『てめーが拾ったっつってる奴がいんだよ!』
良太郎『僕が、拾ったのは・・・。』
カトー『早く言わねーと、言いたい時にゃ口利けなくなっちゃうよ!』
そして、良太郎は三人にボコボコにされる。
良太郎(俺、死ぬのかな?ごめん、姉さん・・・。)
サトシのキックが炸裂しようとした時、良太郎は素手で受け止め、サトシを木に放り投げた。
マコト『サトシ!?』
良太郎はマフラーと上着を放り投げ、砂が二人に迫る。
良太郎は、先程のとは違い、赤い目をし、髪の毛が逆立っている。
良太郎はモモタロスに憑依したのだ。
一方ハナも駆けつけた。
良太郎(モモタロス)『俺・・・参上!』
ハナ『やっぱり・・・!』
良太郎(モモタロス)『こいつは俺の契約者だ!ここまでやられて黙ってる訳にはいかねえな。
           いいか?俺に前振りはねえ。最初から最後まで、徹底的にクライマックスだ!
           覚悟決めとけよ?』
二人は思わず逃げ出した。
良太郎は金属の棒を掴み取り、振り回した。
壁は崩れた。
チンピラの二人にも振り回すが、逃げ回ってばかりだった。
良太郎(モモタロス)『行くぜ行くぜ行くぜぇ―――!!』
良太郎はジャンプし、二人の目の前に追いつく。
良太郎(モモタロス)『逃げるなよ!今考えた俺の必殺技を見せてやる!』
良太郎の身体からは赤い光がほとばしっていた。
良太郎(モモタロス)『必殺・・・俺の必殺技!』
金属棒を使った必殺技が炸裂しようとした、その時。
良太郎の心(うわぁ〜、ちょっと待った!)
良太郎の心の声が、モモタロスに憑依した良太郎に響き渡る。
良太郎は一瞬苦しむが、必殺技が炸裂する。
だが、その瞬間に二人は回避しており、地表が砕けた。
二人とハナは驚く。
良太郎の心(何やってんの?僕・・・。)
良太郎(モモタロス)『おい!いいとこなのに止めんじゃねえよ!』
良太郎の心(君、誰?)
良太郎(モモタロス)『・・・どうでもいいだろ!!』
良太郎の心(良くない!やめ――――!!)
そして、良太郎は苦しみだし、右手に握っていた金属棒を放してしまう。
良太郎は正気に戻った。
ハナ『嘘でしょ・・・!?抑え込んだ・・・!』
ハナは驚く。
良太郎は何がなんだか分からず、逃げ出した。
ハナ(あの子、もしかして・・・!)

良太郎はとある工場にたどり着き、そこでつまづいた。
モモタロス『おいお前!何で俺を止められんだよ!?』
良太郎の身体から砂が降り注ぎ、それがモモタロスの姿になった。
良太郎は驚く。
モモタロス『妙な奴だな。ま、いいや。今から決まり事をいうからな。
      お前の望みを言え!どんな望みでも叶えてやろう。お前が払う代償はたった一つ・・・。』
良太郎は怖気づく。
モモタロス『おい!』
良太郎『悪霊退散!』
モモタロス『誰が悪霊だこの野郎!』
ハナ『そういう種類のものじゃないよ。』
良太郎の横に、ハナがやってくる。
ハナ『君の中にいるのは・・・。』
良太郎『君は、電車の・・・。』
良太郎は思い出した。先程、パスケースを求めていた少女であったと。
ハナ『あの時、気付くべきだったんだよね。君が、特別な存在、『特異点』だって。』
良太郎『え?特異・・・?』
モモタロス『特異点!?マジかよ!?あぁ〜、最悪じゃねぇか!!』
ハナ『見つけた。君なら、『電王』になれる!』
良太郎『え・・・?』
その時、砂嵐が襲う。
テツオが良太郎の前に現れる。
テツオ『返せ・・・。』
ハナ『こいつ・・・!』
ハナは、テツオに敵意を感じていた。
テツオ『返せ・・・!』
そして、バッドイマジンが姿を現す。
テツオは気絶してしまう。
良太郎『怪物・・・!』
バッドイマジン『なるほど、特異点か。潰すしかないな!』
バッドイマジンが二人に迫る。
モモタロス『てめえ!』
モモタロスは突っ込むが、呆気なく踏み潰されてしまう。
バッドイマジンはジャンプし、追いつかれてしまう。
良太郎は気絶するが、ハナによって素早く起こす。
ハナ『しっかりして!ねえ、あのパス、持ってるよね!』
良太郎『え?』
ハナ『あれを使って、変身するの!』
良太郎『変身・・・?』
ハナ『あいつと戦って!』
バッドイマジンの攻撃が炸裂し、二人は弾き飛ばされる。
ハナ『戦うのよ!』
良太郎『無理だよ、そんなの・・・。』
良太郎がそう言うと、ハナが良太郎の胸倉を掴む。
ハナ『バカ!死にたいの!?』
良太郎『え?』
モモタロス『おい!お前が死んだら俺も消えんだぞ、やれよ!
      てゆーか俺にやらせろ!』
モモタロスはバッドイマジンに突っ込む。
モモタロス『この野郎ー!あったま来た!』
だが、呆気なく弾かれてしまう。
ハナ『ほら!』
良太郎はポケットからライダーパスを取り出す。
だが、良太郎はおろおろしていた。
ハナ『早く!』
良太郎『変身!』
良太郎が叫ぶと、デンオウベルトが腰に形成される。
ハナ『もう!』
ハナは良太郎のベルトをバックルにセットした。
良太郎はパスケースをかざす。
すると、スーツが形成し、装着される。
良太郎『えぇ〜っ!?』
そして、仮面ライダー電王『プラットフォーム(PF)』に変身した。
電王(PF)『何これ?』
ハナ『ぼーっとしてないで!来るよ!』
バッドイマジンは電王に攻撃をかけるが、逃げてばかりだった。
ハナ『ちょっと!戦ってよ!』
電王(PF)『そんな事言われても〜!』
そして、倉庫の中で背中を掴まれ、攻撃を受けてしまう。
モモタロス『さっさと変われ!』
電王(PF)『だからどうやって〜!?』
ハナ『ベルトの赤いボタンを押して!』
電王(PF)『え?ボタン・・・ボタン・・・。』
電王は赤いボタンを押し、ライダーパスをセタッチさせた。
デンオウベルト音声『ソード・フォーム』
ベルトの音声と共に電王のスーツに割れた桃を思わせる赤い目や赤い装甲が装着される。
そして、ソードフォーム(SF)の変身が完了した。
電王の身体もモモタロスに完全に支配した。
電王(SF)『俺、再び参上!』
電王はベルトにセットしてあった四つのパーツを取り外し、自動的に連結、万能武器『デンガッシャー』になった。
ソードモードになったデンガッシャーで、飛び掛ったバッドイマジンに斬りかかる。
バッドイマジン『貴様、何を考えている!?我々の使命を忘れたか!』
電王(SF)『そんなモン、最初っから覚えてねえ。さっきはヘコんだが、こっちの方が面白そうだぜ!
      てゆーか、俺はこういうのがやりたくて来たんだよ!相手は関係ねえ!』
電王はデンガッシャーでバッドイマジンを突き出した。
バッドイマジン『・・・バカか?』
電王(SF)『言っとくが俺は、最初からクライマックスだぜ!』
電王の連続斬りが炸裂し、バッドイマジンは倉庫の壁をぶち破り、外へ飛ばされた。
電王の攻撃がバッドイマジンに炸裂する。
そして、電王はライダーパスをセタッチさせ、待機させた。
デンオウベルト音声『フルチャージ』
そして、ソードモードのデンガッシャーの剣先が分離した。
電王(SF)『俺の必殺技、パート2!』
電王はデンガッシャーを振ると、デンガッシャーの剣先も誘導した。
バッドイマジンの身体は十字に斬り裂かれ、爆発した。
電王の初勝利の瞬間である。
電王(SF)『決まったぜ!』
そして、電王の変身が解かれ、良太郎の姿へと戻る。
良太郎はよろけた。
良太郎『怖かった・・・。』
ハナ『今のが電王。ずっとなれる人を、探してたんだよね。』
良太郎はハナをずっと見つめていた。
ハナ『一緒に戦おう。』
ハナは良太郎と手をつないだ。
ハナ『未来から侵略者が来てる。時の運行を守らなきゃ。』
良太郎『え?何?何て言ったの?』
デンライナー接近の音声が鳴り響き、すぐにデンライナーがやって来た。
デンライナーのドアが開く。
ハナ『とりあえず、乗って!』
良太郎『もう、倒れる力もない・・・。』
ハナ『早く!出発しちゃうよ!』
二人は急いでデンライナーに乗り込んだ。
そして、デンライナーのドアが閉まる。
デンライナーは発進した。
そこにテツオがやって来る。
テツオの身体に砂が降り注ぎ、倒れたはずのバッドイマジンが現れる。
デンライナーは猛スピードで走っている。

不幸な青年の運命の物語は、ここから始まったのである・・・。


第1話 完

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