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仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツのオープニング


夜の都会。
1人の青年が妖しい笑みを浮かべ、体から砂を滴らせつつ、ビルからビルへと飛び回っている。


地上ではモモタロスが、風呂上りのウラタロスたちや寝起きのリュウタロスを引きつれ、歩き回っている。

モモタロス「匂うぜ、匂うぜ…… イマジンの匂いがよぉ!」
ウラタロス「もう、湯冷めしちゃうよぉ。先輩、ホントにいるのぉ?」
モモタロス「あぁ、間違いねぇ。もう、ついて来いよぉ!」
キンタロス「まぁ、モモの字のイマジンを嗅ぎ分ける鼻だけは確かやからな」
リュウタロス「鼻『だけ』はね」
モモタロス「褒めんじゃねぇよ、小僧! 褒めんじゃねぇ」
ウラタロス「褒めてないって…… あぁ、見つけた!」

建物の上に人影。

モモタロス「おぅ! 行こうぜ、おい! どこだ…… えぇ、どこだよぉ!」
キンタロス「イマジンのヤツ、もう入っとるでぇ!」
モモタロス「どこにいんだよぉ!」
ウラタロス「先輩、あっち! あの男と契約したってことだね」

その青年は、なんと仮面ライダーディエンドこと、海東大樹。
しかし、その目と髪の色は、イマジンが憑依したかのように色が変わっている。

モモタロス「あれぇ? あいつ、どっかで見たような……?」
リュウタロス「えっ、知り合い? ねぇ、誰、誰?」
モモタロス「揺らすんじゃなぇ! ……あぁっ、思い出せねぇ!」
ウラタロス「フフン、早くも老化現象?」
モモタロス「何だと、てめえ! ジジイ扱いすんじぇねぇ!」
ウラタロス「そんなことより、イマジン!」
モモタロス「おい、お前! 俺とどっかで……」

海東が突進。モモタロスたちを突き飛ばす。

モモタロス「野郎! やるってのかぁ!?」
キンタロス「相手になるで! よっしゃあ!」

海東が一同の攻撃を次々にかわす。
モモタロスたちも負けじと、四方から海東を取り囲む。

キンタロス「どすこいっ!」
ウラタロス「もう逃げられないよ」

4人が一斉に海東目がけてパンチ。
海東が軽くかわし、モモタロスたちのパンチは、互いの顔面に炸裂する。

一同「ぐぅっ……」

そこへ良太郎が駆けつける。

良太郎「みんな!?」
モモタロス「良太郎……」
海東「お前が野上良太郎か!?」

声も海東のものではない。

良太郎「……そうだけど、君は?」
海東「望みは果たした」

海東の体から砂があふれ、憑依していたスパイダーイマジンが実体化する。

モモタロス「こいつ……」
スパイダー「契約完了だ」

スパイダーイマジンが海東の体を通り抜け、時間の彼方へと消える。

リュウタロス「今の何ぃ!?」
ウラタロス「どうやら、良太郎と会うのが望みだったみたいだね」
モモタロス「何だか知らねぇが、取りあえずイマジンを追いかけるぜ、良太郎!」
うん

良太郎がチケットを海東にかざす。日付は「2008年11月22日」。
デンライナーが到着する。

ウラタロス「追いますか!」
モモタロス「行こうぜ! 良太郎、来い!」


2008年11月22日。

デンライナーが飛来し、電王ソードフォームがマシンデンバードで着地する。
スパイダーイマジンがいる。

電王「俺、バイクで参上! へへっ、来たぜ!」
スパイダー「クッ、もう来たのか!?」
電王「前フリなしで行くぜぇ!」

電王の振るうデンガッシャーが、次々にイマジンに炸裂。

電王「必殺……」

FULL CHARGE

いつものようにパスをベルトにかざし、パスを放り投げる。

電王「俺の相手は百年早ぇんだよ!! でやぁぁっ!!」

必殺剣のエクストリームスラッシュが炸裂。イマジンが爆死。
良太郎とモモタロスが変身を解き、ウラタロスたちもそこへ駆けつける。

ウラタロス「あれっ、もう一件落着!?」
キンタロス「えらい、あっけない野郎やったなぁ」
良太郎「でもあの契約者、僕と会って何がしたかったんだろう?」
モモタロス「そんなこと、どうだっていいじゃねぇか。おい小僧、パス捜せ」
リュウタロス「えぇ!? やだぁ! めんどくさい〜! 投げたのはモモタロスじゃないか!」
モモタロス「なんだよぉ!?」
キンタロス「パスがないと帰られへんのに、いちいち投げよってからに」
モモタロス「はぁ…… お前なぁ、フルチャージの後で大事にしまってたんじゃ、カッコつかねぇだろ!?」
リュウタロス「意味わかんない〜」
キンタロス「お前、そればっかりやな」
モモタロス「はい、捜そう!」
リュウタロス「やだよぉ! 自分で捜しなよ!」
モモタロス「みんなで捜したほうが早ぇだろうが!?」
ウラタロス「まぁ、まぁ。捜すよ。ね、リュウタ」
リュウタロス「もう〜!」
キンタロス「捜しましょ、捜しましょ」
リュウタロス「めんどくさい〜!」
ウラタロス「ほら、良太郎も」
キンタロス「この辺か?」
モモタロス「確か、この辺……」
リュウタロス「ないよぉ!」

デンライナーが到着し、窓から海東が顔を出す。その手にパスがある。

海東「捜し物なら、ここさ」
良太郎「さっきの契約者!?」
海東「電王のパスとデンライナーは、この僕が頂いた」
ウラタロス「そんなぁ!?」
モモタロス「させるかぁ!」
海東「君たちは僕のために良く働いてくれた。その思い出を一生のお宝にしたまえ」
モモタロス「おっ、思い出したぞ! あいつはお宝好きの泥棒ライダーだ!」
良太郎「泥棒ライダー?」
リュウタロス「何それ!?」
ウラタロス「早く思い出してよぉ!」
モモタロス「名前は確か…… あっ、ダイオキシン!」
海東「ダイキだ! 海東大樹」

モモタロスたち目がけ、海東がディエンドライバーの銃撃を見舞い、デンライナーで走り去って行く。


(続く)
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