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仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラルのオープニング


ターミナル。フリーマーケットが開催され、多くの出店や利用客で賑わっている。
アナウンスが流れる。

『お客様に、お知らせいたします。ただ今、当ターミナル内において、乗車チケットの盗難が発生いたしました。防犯のため、手荷物から手をお放しにならないよう、お願いいたします』

ざわめく客たちの中を、数人の警備員が駆け抜ける。
その先には妖しげな覆面姿の人物。チケットを手にしている。

「いたぞ、チケット泥棒!」「捕まえろ!」

警備員たちが捕まえようとするが、覆面は彼らを軽くあしらい、たちまち捻じ伏せる。
それでも果敢に立ち上がり、覆面に挑む警備員たち。
しかし覆面が、妖しげな紫色の煙を吐き出すと、警備員たちが苦しみだし、次々に倒れる。


ターミナルを抜け出て、ビルの屋上に降り立つ覆面。
良太郎が待ち受けている。

良太郎「チケット、あきらめたほうがいいよ。でないと、すごくうるさいことになるから」

覆面は、聞く耳を持たない様子。

良太郎「じゃあ、行くからね。変身」

SWORD FORM

良太郎にモモタロスが憑依し、電王ソードフォームに変身する。

電王「俺、参上! へへっ、おめぇ運が悪ぃな。俺たちがターミナルにいるときに当たっちまうなんてよぉ!」

覆面が2本の鎌を構える。

電王「やる気なら言っとくぜ。俺は最初から最後まで、クライマックスだ! 覚悟決めとけよ。行くぜ行くぜ行くぜぇ!!」

覆面が鎌を振るい、光の刃を放つ。
電王がよけ、光の刃が背後のビルを砕く。

良太郎 (モモタロス、気をつけて!)
電王「へへっ、心配するな。一気に決めてやるよぉ!!」

デンガッシャーの攻撃で、覆面が吹っ飛ぶ。

電王「へへっ! こいつ、大したことねぇなっ!」

倒れた相手に電王が馬乗りになり、顔の覆面を剥ぎ取る。
正体は女性型のイマジン、マンティスイマジン。

マンティス「いやぁん……」
電王「何っ!? お前?」
マンティス「お願い、許して」
電王「え!? え!?」

調子を狂わされた電王に、マンティスの吐き出した毒煙が直撃。

電王「おわぁ!? 何だっ!?」

苦しみだす電王を、マンティスが吹き飛ばす。

電王「くそぉ!」

電王が苦しみつつもマンティスに飛び掛るが、逆にキックを食らう。
ビルの屋上から落下しそうになり、かろうじて屋上の端にしがみつく。

電王「わ、やべぇ! 落ちるっ! や、やめろ! 俺は、高いところは苦手なんだよぉ!!」
マンティス「運が悪かったのは、そっちのようね!」

鎌で斬りつけるマンティス。電王が必死にデンガッシャーで反撃。

マンティス「痛ぁい!」

なんとか電王が這い上がる。

電王「ふぅ、ふぅ…… 危ねぇ…… 舐めたマネしてくれるじゃねぇか、このぉ!」

電王がデンガッシャーで斬りかかる。
だがマンティスは鎌で反撃。電王の蹴り上げた足を、2本の鎌で思い切り挟みつける。

電王「あぁぁっ!! あ、足がぁっ!」
マンティス「さっきの、お返しよぉ!!」

なんとか電王が拘束から逃れるものの、足をやられ、とても立ち上がることができない。

電王「う、うあぁっ! うあぁぁっ!」
マンティス「抵抗してもムダ。このまま地獄へ…… 行きなさい!!」

そのとき。眼下の海面から、デンライナーが飛び出す。

電王「どっから出てくんだよ!?」
ウラタロス「大丈夫、先輩!? 乗って!」
電王「助かったぜ!」
マンティス「待ちなさい!!」

電王を乗せ、デンライナーが時間の彼方へと走り去る。

マンティス「いいわ、しばらく動けないでしょう。落ち着いて契約を果たせるってもの。フフフ……」

マンティスもまた、どこかと飛び去っていく。


(続く)
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