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五星戦隊ダイレンジャーの第1話


眼鏡をかけた少年がヨーヨーを回しながら歌っていた。

一方、中華料理店店員の亮が出前から店に帰ってきた。

店員「亮、ごみ出してくれ」

亮「これだよ、昨日、ゴミ出したのに」

店員「亮!!」

亮「はーい。人使い荒いんだよな」

外に出てゴミ出しをする亮。

すると、謎の男・道士嘉挧がひそかに亮を見ていた。



転身だァァッ



亮がゴミ捨て場に着くと、少年がヨーヨーを回して歌っている所を見る。

すると自転車が亮にぶつかり、ゴミが落ちる。

亮はそれを拾う。

由美「お兄ちゃ―――ん、私、手伝ってあげる」

亮「ああ、由美ちゃん。ありがとう。いいよ、手ぇ汚れちゃうから」

謎の影が草むらを進み、由美に巻きつく。

由美「お兄ちゃ―――ん!!」

亮「由美ちゃん!!」

亮が由美を追いかける。

由美は穴に吸い込まれてしまった。

穴から由美のランドセルが出てくる。

さらに謎の触手が亮に襲い掛かる。

その場を逃げる亮。

何とか隠れるが、もう追って来ない。

そこへ、またあの時の少年が現れる。

すると今度はまたあの触手が現れ、亮に巻きつく。

亮「は、離せ!!」

突然、空から竜が火を吹き、亮を連れ去る。

謎の男はそれを見上げるのだった。

亮はどこかの基地で気絶していたが、ようやく目を覚まし、あたりを見回る。

すると物音がし、振り向くとドアが閉まる。

何とか開けようとするが、ようやく開き、外に出る。

そこには5色のバイクがおいてあった。

だが、突然、赤いのが動き出す。

亮が走って外に出るとそこは街だった。

その時、車が亮を轢きそうになる。

兵を飛び越える亮。

そこは東京駅前だった。

そこへ、大五・和・将児がそれぞれの道から現れ、逃げようとする亮を取り押さえ、どこかへ連れて行く。

着いたのはさっきの場所だった。

亮「お前たち、誰なんだ!? これ、どういうこと!?」

嘉挧「私の名前は、嘉挧。あの時、私があとひと足遅かったら、お前は間違いなく紐男爵の餌食だった」

亮「紐男爵!?」

嘉挧「ゴーマの繰り出した怪人だ」

亮「ゴーマが!?」

嘉挧「6000年前、1度は人類を滅ぼそうとした恐ろしい輩だ。それが今まで蘇ったんだ」

亮「一体どういうこと!? 俺に関係ないじゃないか!!」

嘉挧「奴らは妖力というとてつもない能力を持っている。それに勝つには気力しかない。お前はその力を秘めている」

亮「何言ってんだよ、俺は、そんな力を持っちゃいねぇぜ!?」

嘉挧が物凄い引力で亮を壁に飛ばす。

嘉挧「これが気力だ。いいか、精神を集中させるんだ。必ず木に潰せ、信じることだ。そうすればお前にもできる」

今度は剣を取り出し、亮に向ける嘉挧。

そしてそれが発射されるが、亮の顔の横に刺さる。

将児「なーんだ、お宅もなかなかやるじゃねぇの」

将児が剣を抜いて亮を立ち上がらせる。

将児「ま、俺の足を引っ張らねぇようにな。俺は将児っていう。よろしく頼むぜ」

和「僕は和です。オープンマインドで新しいことに挑戦しよう」

大五「俺は大五」

嘉挧「お前は今日からダイレンジャーの一員だ」

亮「ダイレンジャー!?」

嘉挧「まもなくもう1人の戦士がここへやってくる。それでゴーマとの戦いが始まる。気力と何か、ダイレンジャーがどんな戦士かその時、よくわかるはずさ。今はゴーマと戦うしかない。ゴーマを倒さなければ、お前たちだけでなく、人類は滅びる!!」

古い鉄道

そこへ、ゴーマの幹部・ガラ中佐が姿を現す。

空からも謎の大きな玉が現れる。

一方、リンが何か考えごとをしていた。

空港に黒い車が走ってきた。

そこから降りたのはガラと同じゴーマ幹部のシャダム中佐とザイドス少佐であった。

彼らはガラの元にやってくる。ガラがケースを開けるとリンが歩いている映像が映し出される。

自転車の男たちがリンに襲い掛かる。

リンは逃げるが、奴らに遠回りされたので、別ルートを辿る。

しかし、とうとう追いつめられてしまい、逃げ場を失う。

今度は男たちが自転車でリンを攻撃。

だが、交わされてしまう。

気力を放ち、男たちを倒すリン。

すると残りのメンバーがリンに自転車を当て、リンが亮の方に飛ばされる。

リン「あなたたち誰!?」

男たちはゴーマの戦闘兵・コットボトロに姿を帰る。

亮「ゴーマだ、逃げろ」

逃げる5人。

亮「ニイハオ、はるばる中国からようこそ」

リン「ニイハオ、あなたたち道志嘉挧の!?」

和「その通り、お迎えに上がりました」

亮「歓迎するぜ」

リン「私に、素敵な歓迎して」

5人はコットボトロから自転車を奪い、逃げる。

そこへ、2りづつウエイトレスとボーイが現れ、コットボトロに姿を変えてお盆を投げるが、交わされて他のコットボトロに当たる。

有料駐車場のバーを越える5人。

だが、それがコットボトロに当たる。

5人が逃げ切っていると、前のトラックにぶつかり、飛ばされる。

そこに、またあの少年が現れた。

すると、紐男爵の姿に変える。

紐男爵「私、紐男爵!!」

亮「紐男爵!?」

紐男爵「君たちを五目そばにして立ち上げる。とろろが入ってますよ」

紐男爵は5人を触手で巻きつく。

これでは5人は手が出せない。

紐男爵「上がれ!!」

紐男爵に持ち上げられる5人。

紐男爵「止めだ!!」

紐男爵の槍が亮に向けられ発射。

(嘉挧『精神を集中させ必ず気に潰せ』)

嘉挧の言葉を思い出した亮は槍を何とか交わす。

亮「気!!」

大五「力!!」

将児「天!!」

和「身!!」

リン「了!!」

亮「オーラチェンジャー!!」

5人がオーラギャザーをオーラスプレッダーに装着させる。

それにより、5人の体が光りだす。

紐男爵の触手も千切れる。

ダイレンジャーに変身し、階段の前に着地する5人。

紐男爵「お前たちは!!」

リュウ「リュウレンジャー・天火星亮!!」

シシ「シシレンジャー・天幻星大五!!」

テンマ「テンマレンジャー・天重星将児!!」

キリン「キリンレンジャー・天知星和!!」

ホウオウ「ホウオウレンジャー・天風星リン!!」

リュウ「天に輝く5つ星!!」

5人「五星戦隊ダイレンジャー!!」

紐男爵「ダイレンジャーだと!?」

リュウ「やい紐男爵、お前は俺が倒す!!」

紐男爵「猪口才な、カモンベイビー!!」

リュウ「いくぞ!!」

ダイレンジャー5人がそれぞれの戦場に駆け寄る。

ホウオウ「鳳凰拳!!」

シシ「獅子拳!!」

テンマ「天馬拳!!」

キリン「麒麟拳!!」

4人の拳法がコットボトロに次々と炸裂する。

紐男爵が触手でリュウに襲い掛かる。

だが、リュウは何とか交わし、着地する。

次に、何かポーズを構える。

紐男爵「その構え、激流拳飛びか!? 6000年の眠りから覚め、久しぶりに紐がなる。命がけの、この地獄の表拳、受けてみろー!!」

必殺憲法で紐男爵を攻撃するリュウ。

すると紐男爵が槍で反撃。

倒れたリュウがジャンプし、スターソードとスターカッターを出して紐男爵を斬るが、受け止められ、触手で縛られる。

そこには先ほど落としたスターソードとスターカッターが落ちていた。

リュウが気力を使うと、2本がリュウの元に寄せられる。

紐男爵の触手がスターソードに斬られる。

リュウ「天火星稲妻炎上破!!」

ナレーション「天火星稲妻炎上破とは、気力で火と稲妻呼ぶ、必殺技である」

紐男爵が飛ばされる。

すると、紐男爵の触手の口から、飲み込まれた人たちが出てきた。

リュウ「由美ちゃん! 由美ちゃーん!! しっかり! なんともないかい!?」

紐男爵「まだだ、まだ勝負はついていない!! 巨大化爆弾!!」

紐男爵が爆弾を落とすと、巨大化してしまう。

リュウ「リン、将児、子供たちを早く!!」

紐男爵に足で飛ばされるリュウたち。

もはやどうすることもできない。

リュウ「どうしたらいいんだ!?」

一方、嘉挧の部屋で何か異変が起きていた。

嘉挧「気伝招来!!」

リュウ「気伝招来! 龍星王!!」

リュウがスターソードを天にかざすと、空から気伝獣龍星王が現れる。

ナレーション「龍星王とは、リュウレンジャーが気力で操る気伝獣だ」

リュウ「ダイバスター!!」

ダイバスターで龍星王の角を結び、頭の上に乗るリュウ。

リュウ「行け、龍星王! 紐男爵を倒すんだ!!」

ナレーション「この地上にゴーマが復活した。5人の戦士ダイレンジャーは勝つことができるか!? 人類の興亡をかけた戦いが、今、始まった」


つづく
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