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仮面ライダー555 パラダイス・ロストのオープニング


スマートブレイン本社ビル。
数人の会社員風の男たちが、段ボール箱を台車に乗せて搬入する。

エレベーターに乗り込む。
合図と共に背広を脱ぎ捨て、Gジャンやベストなどのラフなスタイルとなる。
さらに段ボールを破り、中からライフル銃などを取り出す。

エレベーターから降りた彼らが、それぞれ銃を構え、廊下を突き進む。


廊下を歩く1人のOL。
先の男たちがOLを捕まえ、口を塞ぎ、一斉に銃を向ける。
その中の1人、水原が言う。

水原「騒ぐな。帝王のベルトはどこにある? 帝王のベルトだ!」
OL「帝王のベルトは……」

口を割るかと油断した水原たちの隙をつき、OLがオルフェノクに変化。

水原「どけ!」

水原たちが一斉に銃を撃つ。
だが、オルフェノクには全く効き目がない。
逆にオルフェノクの攻撃が男の1人に命中。体が灰となって崩れ去る。

水原「おい!?」
スマートレディ「ハ〜イ! 人間解放軍の皆さんですね。いらっしゃ〜い!」

廊下の先からスマートレディが歩いてくる。

スマートレディ「突然来るものだから、お姉さんびっくりしちゃった。でも大歓迎で〜す! 歓迎の印に、皆さんを天国にご招待しちゃいま〜す!」

スマートレディの背後から現れた数人の社員が、一斉にオルフェノクに変化。
オルフェノクたちが男たちを襲い、銃弾が飛び散り、戦いが始まる。


為す術もなく、水原たちはビルから脱出を余儀なくされる。
なおも追ってくるオルフェノクたち。

ビル前を舞台に戦いが続く。
通行人が歩いているが、路上で戦いが繰り広げられているというのに、全く無視している者、ちらりと一瞥しただけで通り過ぎる者など、異常なまでに周囲は平然としている。

オルフェノクに吹き飛ばされた男の1人が、街頭のテラスにたたき付けられ、テーブル上の飲み物がこぼれる。
テラスに掛けていたカップルがムッとして男を睨みつけ──2人もオルフェノクへと変化する。
周囲の通行人たちもまた、すべてオルフェノクなのだ。

そこへ駆けつけるサイドバッシャー。車上には草加雅人。

草加「変身っ!!」

草加がカイザに変身。
そのカイザの姿を見るや、それまで静かだった通行人たちが、怪物でも見たかのように悲鳴を上げて逃げ惑う。
カイザの猛攻が、オルフェノクを次々に倒してゆく。


水原が1人、街を行きかう人々に紛れ、逃げ出して行く。


街頭スクリーンで、スマートレディがニュースを伝える。


スマートレディ「ハ〜イ! たった今スマートブレイン本社が、人間解放軍の人たちに、襲撃されちゃいました〜! でも安心してね。こっちに被害はありませ〜ん。解放軍の兵士さんは6人、お亡くなりになりました。え〜ん、可愛そう! これで生き残っている人間の数は、2433人。あともう少しで、世界は完全にオルフェノクのものになります。皆さん、頑張ってね!」


遠くない未来、どこかの国──

全世界は人類の進化形
〈オルフェノク〉によって支配されていた


仮面ライダー555
MASKED RIDER φ's
パラダイス・ロスト
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