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ふたりはプリキュアMaxHeartの第一話


なぎさの母「なぎさ、早くしなさいよ」

なぎさ「はーい」

ポテチを齧りながら

なぎさ「あれ?変ね、筆箱入れといたはずなのに。おかしいな」

亮太がつまみ食いしようとしていたが

なぎさ「亮太!人のポテチに手を出すな!」

亮太「うわぁ」

なぎさ「こら、待て!」

亮太「助けて、お母さん」

なぎさの母「静かになさい」

亮太「だってお姉ちゃんが」

なぎさの母「なぎさ、あなたももう3年生になるんだから少しは落ち着きなさい」

なぎさ「だって、亮太が私の大事なポテチを」

なぎさの父「何だ?二人とも朝から。うるさいな」

歯を磨きながらなので

なぎさ、亮太、なぎさの母「何言ってるのか分かんない」

なぎさ「じゃ、行ってこようかな」

部屋の引き出しを開け

なぎさ「おはようメップル、ポルン。今日から学校なんだ」

その頃ほのかも同様に

ほのか「行ってくるね、ミップル」

その頃、光の園では

長老「何という穏やかな光景じゃ。これこそ、光の園の本当の姿なんじゃ」

番人「これもプリキュアが、ジャアクキングの邪悪な闇の意思を粉砕してくれたおかげです」

長老「そうじゃ、ただ・・・」

何かを思い出していた

クイーン「その時が来たようです」

長老「そんな事をおっしゃらずに」

クイーン「心配する事はありません。原初の姿、遠い昔に会った元の姿に戻るだけです」

番人「そんな・・・」

クイーン「あの時」

ジャアクキング「クイーン!覚えておれ!うぉぉぉ!」

クイーン「ジャアクキングが断末魔の際に放ったものによって、私は大きな痛手を負いました。まもなく、私は元の姿に戻ります」

長老「それでは、この世界はどうなってしまうのでしょうか?」

クイーン「よく聞くのです。恐らく、ジャアクキングも命の交代をするでしょう」

長老「な、何ですと!」

番人「ジャアクキングが!?」

クイーン「心を強く持つのです。未来は全て、あなた達に託します。光の園、虹の園、そしてあらゆる世界を照らし出す、光の意思を受け継ぐのです。伝説の戦士とともに皆の心が繋がれば、私は必ずあなた方の前に再び現れる事が出来るでしょう」

長老、番人「クイーン・・・」

クイーン「さあ、もうここから離れなさい」


       やっぱりふたりはプリッキュア〜!伝説は続くよどこまでも!


校長「今年もまた、この季節がやって来ましたね」

教頭「来ましたね。花見で一杯やるには最高の季節ですよ、校長」

校長「いやそうじゃなくて、私は生徒達が夢を胸いっぱいに膨らませる季節がやって来たと言っているんです」

教頭「おっしゃる通りでございます」

よし美先生「今日から始まるこの一年は、最上級生としての自覚を持って、下級生の見本となるような学園生活を送りましょう。分かりましたね?」

一同「はーい」

よし美先生「他に何か質問は?」

志穂「先生、先生、先生!」

よし美先生「はい何ですか、久保田さん?」

志穂「あの、私達の学園生活はともかく、よし美先生の新婚生活はどうなんですか?」

よし美先生「え?そんなことが聞きたいの?」

志穂「聞きたいよね?」

なぎさ「え?そりゃあ・・・聞きたい!」

一同「聞きたい、聞きたい!」

よし美先生「え?そんなに?」

一同「聞きたい、聞きたい!」

よし美先生「こう言っちゃなんだけど、私達、ラブラブモード全開よ」

一斉に冷やかしだす

莉奈「先生、どんな感じでラブラブなんですか?」

よし美先生「どんな感じって、そうねえ・・・どこに行くのも二人一緒だし、私の耳元で愛してるよって言ってくれるし、昨日だって私の作った肉じゃがを凄く凄く喜んでくれて、私がおじゃがをあーんってすると、ダーリンも大きな口をあけてあーんって・・・」

さすがに引いていた

よし美

先生「はっ、とにかく、悔いの無い一年を送るように」

一同「はーい」

その頃、光の園

番人「何だ?」

長老「これは、まさか」

クイーンに異変が

番人「長老!遂にクイーンが」

長老「クイーンのお姿は?」

クイーンの所へ向かう

長老、番人「あーっ!」

長老「クイーン・・・」

理科室

ほのか「何か一つでも成果を残せるよう、皆で力を合わせて頑張りましょう。よろしくお願いします」

ユリコ「いいぞ、部長!」

グラウンド

なぎさ「以上で今日の練習を終わります。解散」

志穂「ちょっと、ちょっと、ちょっと!それだけ?」

なぎさ「え?」

莉奈「新キャプテンとして、何か一言挨拶は無いわけ?」

志穂「そうよ、そうよ、そうよ!最初くらいビシっと決めなくちゃ」

なぎさ「え、そんなこと言われても」

莉奈「キャプテンとしての抱負か何かあるでしょ?」

なぎさ「抱負か・・・抱負ね・・・皆さん、私の抱負は」

志穂、莉奈「おお」

なぎさ「一つでも多く、一つでも美味しいチョコを食べる事で」

当然引いていた

なぎさ「あ、いや、それは個人的な抱負でした」

志穂、莉奈「だめだこりゃ」

帰路

なぎさ「あーあ、キャプテンなんて気軽に引き受けるんじゃなかったな」

ほのか「だって、ラクロス部全員一致で決まった事なんでしょ?」

なぎさ「確かにそうだけど、私はほのかみたいに皆を纏めていく才能なんて全然無いし」

ほのか「そんな事・・・ん?」

なぎさ「ん?・・・連れてきちゃった」

ほのか「私も」

なぎさ「もうお別れしたんだけど、私毎日話しかけてるんだ」

ほのか「私も」

なぎさ「さてと、たこ焼きでも食べに行こうか?」

ほのか「え?あかねさんの所改装中だって、なぎさ言ってなかったっけ?」

なぎさ「あ、いっけない。そうだった」

河川敷。ひかりがボーっとしていた

なぎさ、ほのか「ん?」

道路の反対側でひかりがボーっと立っていた

ひかり「ん?」

お互い不思議そうに見ていたが、ひかりは居なくなっていた

なぎさ「何だろう、あの子?」

ほのか「なぎさも何か感じた?」

なぎさ「うん」

番人「クイーンは一体どうなってしまわれたのだ?」

長老「元のお姿に戻られたのじゃ」

番人「え、元のお姿?」

長老「初めクイーンは光の意思の集まりじゃった。それが気の遠くなるような時の流れの中で、練りに練られ、そして凝縮され、やがて3つの要素に固まっていったのじゃ。それを元に、さらに長い年月をかけてクイーンは今のお姿になられたのじゃ」

番人「3つの要素?」

長老「クイーンの元となる3つの要素。それはつまり、命と心。そして12のハーティエルなのじゃ」

番人「ハーティエル?光の園の伝説に語り継がれるクイーンの意思、12の志」

長老「そうじゃ。クイーンの内ににある12の志。それがハーティエルじゃ」

番人「では、先ほどの光は?」

長老「クイーンの命と心。そしてその後に続いて飛び去ったのが12のハーティエルじゃろう」

番人「しかし長老」

長老「何じゃ?」

番人「今日は淀みないですね。度忘れもないし」

長老「ここは大事な所じゃからの。しょっちゅうボケとるというわけにはいかん。儂にもTKOっちゅうものがあるからの」

番人「TPO」

そらが暗くなりだす

なぎさ「あれ?」

ほのか「どうしたのかしら?」

なぎさ「危ない!」

街灯が倒れてきた

なぎさ「何なの?」

ほのか「これって一体」

なぎさ、ほのか「キャーッ」

信号機から電柱から次々倒れてきた

なぎさ「一体どうなってるの?」

嫌な予感がしていた

なぎさ「まさかこれって・・・」

ほのか「そんな、闇の世界は撃退したはずよ」

なぎさ「そ、そうだよね」

なぎさ、ほのか「キャーッ」

ザケンナー「ザケンナー!」

なぎさ「何でこいつが出てくんのよ」

ザケンナー「ザケンナー!」

なぎさ、ほのか「キャーッ」

ザケンナーが詰め寄ってくるが眠りについたはずのメップルとミップルが現れる

なぎさ、ほのか「えーっ」

メップル「変身するメポ!」

ミップル「急ぐミポ!」

ほのか「ミップル」

ミップル「ほのか」

なぎさ「だってあの時、永遠の眠りにつくって」

メップル「え?うーん・・・って今はそんな事を言ってる場合じゃないメポ!」

ザケンナー「ザケンナー!」

番人「それでは長老、クイーンが元に戻る事はもう無いのでしょうか?離れ離れになった3つの要素はどこに?」

長老「さあな?しかし、手掛かりが無いわけではない」

番人「と、言いますと?」

長老「例え散らばってしまったとはいえ、3つの要素はお互いを強く引き合っておるはずじゃ。付かず離れず離れず付かずじゃ」

番人「では、クイーンの命と心、そして12のハーティエルはお互い近くに?」

長老「そう遠くないというべきか。それからもう一つ」

番人「もう一つ?」

長老「クイーンと心を一つにするもの。その者達はいつもクイーンとともにある」

番人「あ、それってまさか!」

長老「そうじゃ。伝説の戦士」

番人「あ」

長老「プリキュラじゃ」

番人「「ア」だっつうの!」

ザケンナーに追いかけられる

ミップル「早く!」

メップル「変身するメポ!」

なぎさ「って、これじゃ無理でしょうが」

メップル「相変わらず要領悪いメポ」

なぎさ「スリーパー!」

首を絞める

ほのか「ん?あそこに逃げましょ」

隙間に逃げ込む

ほのか「今の内に」

なぎさ「変身ね」

メップル「ミップル!」

ミップル「分かったミポ!」

ほのか「あれ?二人とも前と変わってない?」

なぎさ「そういえば」

メップル「いいから急ぐメポ!」

なぎさ、ほのか「デュアルオーロラウエーブ!」

ブラック「光の使者、キュアブラック!」

ホワイト「光の使者、キュアホワイト!」

ブラック、ホワイト「二人はプリキュア!」

ホワイト「闇の力の僕達よ」

ブラック「とっととお家に帰りなさい!・・・やっぱりこれだよね」

ホワイト「少し変わってるみたいだけど」

ザケンナー「ザケンナー!」

ブラック、ホワイト「キャーッ!」

ザケンナー「ザケンナー!」

ブラック「ホワイト!」

捕まってしまう

ザケンナー「ザケンナー!」

ブラック「ホワイトを放せ!」

解放できたのだが

ブラック「ありゃ?」

ホワイト「凄い」

メップル「凄いパワーだメポ」

ブラック「大丈夫?」

ホワイト「ありがとう」

ザケンナー「ザケンナー!」

立ち上がるが落ち着いて投げ飛ばす

ホワイト「あ・・・」

ブラック「おお・・・」

ミップル「ホワイトも凄いミポ」

メップル「何だか二人ともパワーアップしてるみたいメポ」

ホワイト「パワーアップしてるのはいいけど」

ブラック「あっちもまだまだやる気満々みたい」

ザケンナー「ザケンナー!」

ブラック「こうなったら、久しぶりにやるっきゃないよね」

ホワイト「うん!」

ブラック「ブラックサンダー!」

ホワイト「ホワイトサンダー!」

ホワイト「プリキュアの美しき魂が」

ブラック「邪悪な心を打ち砕く!」

ブラック、ホワイト「プリキュア、マーブルスクリュー!マックス!」

番人「と、いうことはクイーンは?」

長老「全ての鍵は虹の園にある」

番人「あーっ!」

メップル「ブラック、やったメポ!」

ミップル「ホワイト、素敵ミポ!」

ブラック「何かマーブルスクリューもパワーアップしてる気が」

ホワイト「うん・・・」

家に着くなぎさ

なぎさ「ただいま・・・え?何よ、真っ暗じゃない」

電気をつける

なぎさ「誰もいないの?」

メモを見つける

なぎさ「亮太と買い物にいってきます・・・か」

話し声が聞こえる

なぎさ「誰かいるの?」

恐る恐る自分の部屋に行く

なぎさ「も、もしかして泥棒!?どうしよう、メップル」

寝ていた

なぎさ「ったく、寝てる場合じゃないでしょ一人じゃ心細いじゃない・・・ハーッ」

覚悟を決める

なぎさ「よーし、誰なの!」

長老「お帰り」

番人「お勤め、ご苦労であったぞ」

なぎさ「何だ、長老と番人だったの。驚かさないでよ・・・ってな、な、な、な、何でここにいるの?」

長老「年寄りにはちときつい道のりじゃったよ。番人とポルンがここまで虹をかけてくれたんじゃ」

なぎさ「え、ポルン?」

ポルン「ポポー」

呆然としていた

ポルン「なぎさ!」

なぎさ「ポルン!」

ポルン「会いたかったポポ!」

番人「と、言うわけでしばらくはここに厄介になるぞ」

長老「よろしく頼むぞい」

なぎさ「えーっ、嘘!絶対ありえない・・・」

高台にほのかも呼ぶ

長老「やはり感じる、クイーンの心を。だから儂らは虹の園に来たんじゃ」

なぎさ「え、どういうこと?」

長老「あ、じゃからクイーンはこの虹の園のどこかにいると言っておるのじゃ」

ほのか「クイーンが?」

長老「そうじゃ、メップルとミップルが目覚めたのもそのためじゃ」

なぎさ「まっさか、クイーンがここにいるわけないじゃん」

長老「いるといったらいるんじゃ!・・・ほら、いた」

なぎさ「え?あーっ!何これ?これが?」

メップル「メポ?」

ミップル「ミポ?」

ほのか「この子がクイーン?」

長老「クイーンに宿る12の志、ハーティエルの一人じゃ」

番人「これがハーティエルなのか」

シークン「探したです、プリキュア」

なぎさ、ほのか「え?」

河川敷、ひかりが物思いに耽っていた

ひかり「ここが私のいるところ?」

古びた洋館

執事A「こらー、ちゃんとやれザケンナ」

執事B「もう掃除は飽きたザケンナ」

執事A「何!もう一度言ってみろザケンナ!」

執事B「飽きた、飽きた、飽きたザケンナ」

執事A「このーザケンナ!」

喧嘩になる

執事B「やめるザケンナ」

男の子が帰ってきた

執事A、B「お帰りなさいザケンナ」

男の子「ただいま」

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