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光戦隊マスクマンの第1話


1987年・早春


タケルの乗る車がレースを繰り広げていた。

4人「頑張ってタケル!!」「負けんな」

応援しているのはケンタ、アキラ、ハルカ、モモコの4人である。

タケルのマシンがコーナリングに到着する。

部品の交換に入る。

モモコ「タケル、エンジンの調子はどう!?」

タケル「最高」

ハルカ「やだ! 早く早く!!」

アキラ「わかったよ。それよかこの足どうにかしてくれよ」

ハルカ「え?」

いつの間にかハルカがアキラの足を踏んでいた。

そこへ、タケルの恋人・美緒がレースを観に来た。

アキラ「よし、OKだ」

モモコ「タケル、頑張って」

美緒「タケル」


美しき謎の逃亡者



タケルのマシンが再び走行開始した。

美緒(止まって、タケル)

すると美緒がこけると靴が脱げてしまう。

そしてあの時のことを思い出す。

タケルがバイクを走らせていると、美緒がマンホールから出てきてジャンプし、転倒する。

美緒が裸足でいるのに驚いたタケルはギターの箱に入れた赤い靴をプレゼントする。

美緒「タケル、大変なことが起きるの。タケル」

地底帝国チューブ
地帝城


アナグラス「地の底奥深く、我が地底人が生まれて5000年。我らは光を開いて冷たく暗い闇の中にひっそりと生きて来た。だがその歴史も今、終わろうとしている。悪の壮大なる帝国・地底帝国チューブをお引きになられた我らが王がありあふれる世界を征服するとのたぼうたのだ。おお、なんと偉大なる王よ。全知全能の王よ、我らを導かれるその尊い、王方の名を。地底王ゼーバと申すなり」

すると突然、地帝王ゼーバが現れる。

ゼーバ「地上をこの地底と同じ、冷たく暗い闇の世界に帰るのだ。その時こそ地帝王ゼーバが全地球の支配者となるのだ」

一同「ゼーバ!! ゼーバ!!」

一方、サーキット場では。

美緒「タケル、止まってタケル」

タケル「うわ、危ない!!」

タケルは美緒が飛び出したので急ブレーキをかける。

その際、靴がもう一足脱げてしまう。

ケンタ「一体何があったんだ!?」

ハルカ「どうしたのかしら!?」

ケンタ「アキラ、乗れ!!」

アキラは肩車で双眼鏡で覗き込む。

ケンタ「アキラ、どうなんだ!?」

アキラ「ひゃあ、美緒さんじゃないか」

ケンタ「何だって!?」

美緒「逃げて、私と一緒に逃げて」

タケル「一体どうしたっていうんだ!?」

美緒「地底帝国チューブが攻めてくるんです」

タケル「何だって!?」

アナグラス「地上のスパイに裏切り者が出ました」

一同「何!?」

ゼーバ「いつの世も愚か者はいるものだ。地上に未来などありえぬものだ」

アナグラス「ごもっともです」

ゼーバ「総攻撃だ。地底獣イグアドグラー」

ナレーション「兵等洞窟に眠る闇の地底人は今、数千年の眠りから覚めようとしている」

地帝ドグラーと寄生獣イグアが引き寄せられる。

イガム「地帝王子イガム、出撃します。アングラモン戦闘機、発進!!」

戦闘機が一斉に出撃した。

バラバ「急げ!!」

アナグラス「そうじゃ、整列じゃ」

バラバ「ゲンシドラモン出撃!!」

アナグラス「急がるぞ」

もう1機の戦闘機も発進される。

一方、タケルは美緒をバイクに乗せて走っていた。

タケル「美緒、なぜ君はチューブなんか知っているんだ!?」

美緒「タケル、今は何も聞かないで」

回想。

タケルと美緒が海岸を走っていた。

美緒「早く遠くへ連れて行って。私とあなただけに世界へ」

するとそこへアングラモン戦闘機が現れた。

美緒「チューブだわ」

そしてタケルと美緒に攻撃する。

今の攻撃でバイクが転倒し、2人は走って逃げる。

すると突然、地面が割れ、2人が落ちてしまう。

美緒「タケル」

今度は砂に穴が開き、そこから怪物が出現する。

そして舌で美緒の足を巻きつく。

美緒「ああ〜〜〜〜ッ!!」

タケル「美緒!!」

美緒が引きずられていく。

美緒「タケル!!」

タケル「美緒、頑張れ!!」

美緒の元に駆けつけ、手を伸ばすタケル。

タケル「美緒、つかまるんだ。美緒、つかまるんだ」

美緒「私はもうダメ。こ、これ……」

タケル「何を言うんだ、俺の手をつかめ。美緒」

タケルは手を掴めず、代わりにペンダントを掴んだ。

美緒「タケル〜〜〜〜!!」

美緒はそのまま引きずられていく。

タケル「美緒、美緒〜〜〜〜!!」

一方、戦闘機は街を攻撃し、破壊し始める。

イガム「ハハハハ」

戦闘兵・アングラー兵も街で暴れていた。

フーミン「やれー!!」

ゼーバ「殺戮せよ、破壊せよ、地上を地獄の荒野と化せ。その地獄から闇が生まれるのだ」

そこへマスキードリル、マスキージェットが現れ、チューブや戦闘機に攻撃を仕掛ける。

マスキージャイロは照準を合わせ、ミサイルを発射して戦闘機を破壊する。

マスキータンクもチューブに攻撃する。

そして4機のマシンから4色の戦士が降りてくる。

バラバ「おのれ、何者だ!?」

ブルー「ブルーマスク!!」

イエロー「イエローマスク!!」

ピンク「ピンクマスク!!」

ブラック「ブラックマスク!!」

バラバ「こしゃくな奴らめ、地底帝国チューブの恐ろしさを思い知らせてやるぞ。ドグラー!!」

崖からドグラーが現れ。イグアと合体し、イグアドグラーとなる。

イグアドグラー「イグアドグラー!!」

ブルー「合体したぞ」

イグアドグラーと戦闘機が4人に攻撃する。

4人は倒れてしまう。

そこへマスキーファイターが現れ、チューブに攻撃する。

バラバ「おのれ」

イガム「おのれ、まだいたか」

地上に着陸するマスキーファイター。

そこへレッドマスクが現れる。

ブラック「タケル」

そして崖に上る。

ピンクたち「タケル」「タケル」

レッド「心配かけてすまなかった」

イガム「何者だ!?」

レッド「レッドマスク!! よーく覚えておくがいい。地球人の中にも地底帝国チューブの侵略を予期していた者がいたのだ。そして、ひそかに結成された俺たち5人の印」

バラバ「何だと!?」

レッド「光戦隊」

5人「マスクマン!!」

イガム「光戦隊マスクマン!?」

バラバ「ふざけおって、貴様らこそ地の底から叩き込んでやる」

レッド「何!? 許さん」

バラバ「かかれ!!」

アングラー兵が5人の前に現れる。

5人はアングラー兵を圧倒する。

その光景を謎の人物が映像で見ていた。

オヨブーは手裏剣でブラックとブルーを攻撃する。

フーミンは火炎攻撃でピンクとイエローに攻撃する。

イグアドグラーは舌でレッドを巻きつける。

さらにイグアーとドグラーに分離し、4人に攻撃する。

そしてレッドを引き寄せる。

レッドは先ほどの美緒のことを思い出している。

レッド「おのれ、美緒の敵を」

マスキーソードで舌を切るレッド。

イグアとドグラーは再びイグアドグラーに合体する。

奴の火炎攻撃に5人は倒れる。

レッド「おのれ!!」

レッドがイグアドグラーに突進してくる。

4人「タケル」

そしてマスキーソードで奴の体を貫く。

だが、自分の目の光線で倒れる。

ブラック「大丈夫か!?」

レッド「レーザーマグナムだ」

5人「レーザーマグナム!!」

5人はレーザーマグナムでイグアドグラーを撃ち抜く。

そして片付ける。

レッド「ショットボンバーだ」

5人は最強バズーカ・ショットボンバーを取り出す。

レッドがエネルギータンクを背負っていた。

レッド「クロスターゲット・発射」

ショットボンバーが発射され、イグアドグラーに命中し、爆発する。

フーミン「おのれ!」

バラバ「覚えていろ、マスクマン!!」

戦いが終わり、5人は光戦隊基地に帰ってくる。

タケル「姿長官、勝ちました。地底帝国チューブに勝ったぜ」

アキラ「ちょろいもんだよなぁ」

長官「バカモン!!」

長官の怒鳴り声でアキラがりんごを落とす。

長官「地底帝国チューブの力はあんなものではない。そのままではチューブには勝てん」

タケル「長官……長官、じゃあどうしたら勝てるんですか!?」

長官「オーラパワーを引き出せ」

タケル「オーラパワー!?」

ハルカ「オーラパワー!?」

長官「そうだ」

長官がリモコンを操作すると、部屋の回りは機械だらけになる。

そして天井からピラミッドのような光も現れる。

ナレーション「姿長官は一体何をしようとしているのか、オーラパワーとは一体何か、そして、美緒とは何者!? 果たしてその運命は!? 地底帝国チューブの挑戦を受けて5人の若者は今、想像を絶した未知の世界への入り口に立ったのである」


つづく
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