戻る TOPへ

フレッシュプリキュア!の第1話


長老がシフォンを背負ってある場所を目指す

長老「あれか」

シフォンを下ろし

長老「世界に危機がせまりし時、プリキュアの森で祈りを捧げば、伝説の戦士甦るなり、フン」

杖を立て

長老「パララ、プリパラ、キュアパラプリ、フン。パラ、プリパラ、キュアパラ。パラプリ、フン。パラ、プリパラ!」

杖を振り回しながら詠唱し、再び杖を立てる

長老「カーッ!甦れ、プリキュアの戦士達よ!」

祠に雷が落ち、長老が転がり落ちる

シフォン「プリ?」

シフォンが目を覚ます

シフォン「キュア?」

長老「ギャッ」

祠から4体の妖精が姿を現す

シフォン「?」

シフォンの周りに集まる

長老は呆然とする

ピックルン×4「キー」

ピックルン達はバラバラに散った

シフォン「キュアキュア、プリプー!キュアー!」

その頃四葉町、なぜかラブが泣いている

祈里「どうしたの、ラブちゃん?」

美希「どうせお弁当ひっくり返しちゃったとかそんなんじゃないの?」

祈里「ねえ、何があったか教えてくれる?あ、もし言いたくなかったらいいのよ。でも、泣いてばかりじゃ分からないから」

ラブ「振られた・・・」

美希、祈里「えっ?」

ラブ「先輩に振られちゃったよー!」

美希、祈里「えーっ!」

事情はこんな感じ

由美「ごめん、ラブ。私、やっぱりいい」

ラブ「ストップ!ずっと先輩のことが好きだったんでしょう?」

由美「そうだけど」

ラブ「先輩が引越しちゃったら、もう二度と会えないかもしれないんだよ。告るなら今しかないっしょ」

由美「う、うん」

先輩が現れる

ラブ「あ、あの人が先輩?」

由美「うん」

ラブ「よしっ!」

由美の背中を押す

ラブ「ほらっ、幸せゲットだよ」

告白内容を説明する

ラブ「私、ずっと先輩のことが好きでした。学校が変わってもお付き合いして下さい」

祈里「って言ったのその子が」

ラブ「うん」

美希「それで、それで!」

祈里「ちょっと、美希ちゃん」

先輩「悪りぃ、俺他に好きな人いるんだ」

ラブ「えーっ!」

美希、祈里「えーっ!」

先輩「じゃあな、元気でやれよ」

ラブが突っかかる

ラブ「お願いします、先輩!そんな事言わず付き合ってあげて下さい」

由美「ちょ、ちょっとラブ!」

ラブ「由美はとってもいい子なんです。だから付き合ってあげて下さい」

先輩「分かったから、手離して」

ラブ「嫌です!由美の気持ちを少しは・・・」

由美「止めてラブ。もういいから。すみません先輩」

ラブ「先輩!」

祈里「つまり、振られたのはラブちゃんじゃなくてお友達の方?」

美希「て言うか普通、他人の恋愛にそこまで首突っ込む?って言うか泣く?」

ハンカチを差し出す

ラブ「ありがとう」

美希「まあ、そんな所がラブらしいけどね」

祈里「小さい頃から人の事になると放っておけないとこあったもんね」

美希「ええ。人の為に泣いて」

ラブ「あーすっきりした」

美希、祈里「笑ってる・・・」

ラブ「いっぱい泣いたらお腹すいちゃった。ねえ、これからカオルちゃんのドーナツ食べに行かない?」

美希「行かない」

ラブ「美希たん?」

美希「だってこれからデートなんだもん。じゃあね」

ラブ「げっ、あれが美希たんの彼氏?」

祈里「大胆・・・」

ラブ「いいなあ・・・じゃあブッキー、二人で行こっか?」

祈里「あ、ごめんね。私もお母さんにお使い頼まれてるの」

ラブ「あ、そうなの?」

祈里「ごめんね。じゃあね、また今度」

ラブ「うん、さよならブッキー」

             
              もぎたてフレッシュ!キュアピーチ誕生!!


ラブ「ドーナッツ、ドーナッツ♪」

鼻歌歌いながらスキップしてなぜか森の中に入っていた

ラブ「おいしいんだよね。うふふふ。カオルちゃんのドーナツ。あっ、よだれが」

道に迷う

ラブ「あれ?ここ、どこ?」

迷ったことに気付く

ラブ「あ、完全に迷子だ!しまった、いつもの道使うんだった」

戻る道まで分からなくなる

ラブ「あれ?どっちだろう?だーっ!もう分かんない!」

建物を見つける

ラブ「あ、あそこに誰かいるかな?」

ドアが勝手に開いて驚く

ラブ「うわっ、開いた。自動ドア?なら、ウェルカムってことだよね?」

中に入る

ラブ「お邪魔しまーす」

反応は無い

ラブ「こんにちはー」

やっぱり反応は無い

ラブ「誰かいませんか?」

?「占い館へようこそ」

ラブ「うわっ!占い館?ここってそういう所?あの、それで実は迷っちゃって・・・たまには違う道から帰ろうかなってつい思っちゃった私のバカ。なんて・・・いや、いないし」

?「こちらへ」

ラブ「あ、はい」

招かれるままに中へ進む

ウエスター「あれが今日のお客様か?」

サウラー「彼女は知ってると思うかい?インフィニティの在り処を」

ウエスター「さあな。メビウス様が異世界中を探して回っても見つからなかったインフィニティだ。そう簡単に見つかるとも思っていないが」

サウラー「見つかるといいね」

ラブ「あの、私占ってもらいに来たんじゃ・・・ただちょっと道に迷っちゃって・・・」

せつな「では、私が正しい道へと導いてあげましょう」

ラブ「いや、だからそうじゃなくって・・・あ、私と同い年くらいだ。この人。私別に占いなんて全然興味ないし、信じてないし、ただクローバータウンストリートに帰りたいだけなの」

せつな「あっ・・・」

ラブ「だからー・・・」

せつな「あなたにはこれから素晴らしい幸せが訪れます」

ラブ「えっ!本当?」

ウエスター「ふふっ、下らないな。幸せになるとさえ言えば、皆喜ぶ」

サウラー「幸せなんて幻想に過ぎないことに気付いてないのさ。哀れだね」

紅茶に砂糖を大量に入れすぎたためとんでもない味になっている

サウラー「よくこのようなものが飲めるな。この世界の奴らは」

上機嫌で帰るラブ

せつな「今の子。近い内に私達の敵になるわ」

ラブ「素晴らしい幸せ♪一体何だろう?」

ピルンはラブを見て何か思ってる

ピルン「キー?」

ラブ「あ、本当だ。クローバータウンストリートにちゃんと帰れた」

パン屋「おかえり。ラブちゃん」

ラブ「ただいま」

花屋「ラブちゃん」

ラブ「こんにちは」

そば屋「よう、ラブ。今帰りか?」

ラブ「うん、ただいま。ただいま・・・・」

そして家に着く

ラブ「たっだいまー!」

ラブの母「おかえり」

ラブ「お腹すいた。おっ、うまそう・・・」

ラブの母「こら!お行儀悪い!早くうがいして、手を洗ってきなさい」

ラブ「へーい」

ラブの母「そしたらいいものあげるから」

ラブ「何、何?いいものって?」

ラブの母「ジャーン。トリニティのイベントチケット!」

ラブ「えっ、嘘!マジ!明日、駅前のイベント広場でやるやつ?絶対チケット手に入らないと思って諦めてたのに。凄い。お母さんやった。素敵。愛してる。わーい」

ラブの母「うがいして手を洗ってから!」

言われた通りにうがい手洗いをする

ラブの母「はい」

ラブ「わー」

その頃シフォンを背負ったタルトは

タルト「はあ、何でワイらがプリキュアを探しにいかなならへんねん。シフォンなんかまだ赤ん坊やんか」

シフォン「プリプー」

タルト「プリプーって・・・だいたいこないな広い町のどこ探せっちゅうねん?ほんま勘弁してほしいわ」

夜になってもラブは興奮している

ラブ「明日トリニティに、ミユキさんに会えるんだ!占いで言ってた幸せってきっとこれのことだ♪」

美希から電話がかかってくる

ラブ「あ、美希たん。もしもし」

美希「あ、ラブ。今日はごめんね。明日なら付き合ってあげるよ。どうせ予定無いんでしょ?」

ラブ「へへーん、残念でした。明日はトリニティのイベントにいくのだ。にひっ」

美希「えーっ。何それ、ずるーい」

ラブ「ごめーん。チケット1枚しか手に入らなかったんだもーん。うん、そうそう・・・そうなの。幸せゲットだよ」

ラブの家の屋根にいたタルトが去っていた

一方

メビウス「我が名はメビウス。全世界の統治者なり。さあ、わが僕達よインフィニティを手に入れるのだ」

翌日。興奮気味のラブは

ラブ「もうすぐ生ミユキさんに会えるんだー。幸せー♪あれ?由美と先輩?」

由美「あ、ありがとう、ラブ」

ラブ「え?」

由美「実はね、先輩ったら恥ずかしくてつい気の無い素振りしちゃったけど、本当は先輩も私のことが好きだったんだって」

ラブ「あ、マジで?」

由美「でね、先輩が引っ越した後も交際することになったんだ」

ラブ「はうー、よかったじゃん」

由美「ラブに背中押されなかったら私達お互いの気持ちを知らないままだった。本当ラブのおかげだよ。ありがとう」

ラブは素直に喜ぶ

由美「でも、どうして私の為にあんなに必死になってくれたの?」

ラブ「だって、由美の笑顔が見たかったから」

由美「ラブ・・・」

ラブは二人を見送る

ラブ「幸せゲットだよ!」

その頃タルトは

タルト「やっと一つ目のピックルンを見つけたんはええんやけど、何であないな所におんねや?」

いかにも凶暴そうなブルドッグの鼻先だった

そしてイベント広場。イベントがはじまり、観客達もノリノリだ

ラブ「凄い、心が弾む。体が勝手に動き出す」

すっかり魅了されたラブは

ラブ「私もあんな風に踊りたい。ミユキさんみたいになりたい」

ステージ裏で

せつな「この熱狂と興奮を恐怖と絶望に変えてあげるわ」

手をすりあわせ

イース「スイッチオーバー!」

本来の姿になる

イース「我が名はイース。ラビリンス総統メビウス様が僕」

ミユキ「皆さーん。こんばんは、トリニティです。本日は私達トリニティのライブに・・・」

スタッフ「あ、ちょっと。あなた何?今日の出番の人?聞いてないな、名前は?困るんだよね、勝手に変更されちゃ・・・」

イース「ナケワメーケ、我に仕えよ!」

アンプが怪人になる

ナケワメーケ「ナケワメーケ!」

スタッフ「うわーっ!」

ラブ「何、あれ?」

観客席に超音波を放つ

ラブ「わーっ、頭が割れそう」

イース「フフフ。もっと泣け。もっと喚け」

ゲージを取り出す

イース「お前達の嘆き悲しみは負のエネルギーとなって不幸のゲージに溜まっていく」

観客が逃げ出す

イース「そして不幸のゲージ嘆き悲しみでいっぱいになった時、インフィニティはその姿を現すのだ」

ラブ「逃げなきゃ・・・あ、ミユキさん!」

その頃、ピルンを取ろうとしているタルト

タルト「起きんな、起きんなやー」

寸前で逃げてしまう

タルト「うわー、殺生やで・・・って何かもの凄ぅ殺気が」

ブルドッグが起きた

タルト「あ、やっぱり」

ミユキ「嫌。来ないで!」

ナケワメーケ「ナケワメーケ!」

ラブ「このーっ、化け物!」

必死にミユキを守ろうとしている

イース「あの子、あの時の・・・やはり現れたか」

ラブは吹っ飛ばされるが、ピルンがラブに目をつける。さらにタルトも現れる

タルト「待たんかいや・・・何や?」

シフォン「キュア?」

ラブ「早く逃げて!こっち!」

ミユキを逃がそうとする

ナケワメーケ「ナケワメーケ!」

イース「追え、ナケワメーケ!」

タルト「何や、豪いこっちゃで!」

舞台裏

ラブ「もしもし!もしもし!・・・ダメ、つながらない」

ミユキの体調が心配なので

ラブ「あ、大丈夫ですか、ミユキさん」

ミユキ「ええ、ちょっとびっくりしただけだから。ありがとう」

ラブ「よかった無事で」

ミユキ「あなた、ファンの子?どうしてこんなに必死になって私を助けてくれるの?」

ラブ「だって、ミユキさんのダンスがもう一度みたいからです」

ピルン「キー?」

シフォン「キュア?」

機材の下敷きになりかけたが

ミユキ「キャーッ!」

ラブ「危ない!」

ピルン「キー!」

ラブの携帯電話の中に入り込み、倒れてきた機材を押し返す

タルト「あーっ!」

ラブの携帯はリンクルンになっていた

ラブ「え、何?」

タルト「見つけたで。あの子がプリキュアの戦士や!」

シフォン「キュアキュア、プリプー!」

そして覚醒する

ラブ「チェンジ、プリキュア!ビートアップ!」

プリキュアに変身した

ピーチ「ピンクのハートは愛ある印!もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!レッツ、プリキュア!」

イース「何?変身したのか?」

ミユキを安全なところに寝かせる

ナケワメーケ「ナケワメーケ!」

反撃する。嘘みたいに攻撃が通る

タルト「やるで!」

シフォン「プリプー」

ピーチ「悪いの悪いの飛んで行け!プリキュア、ラブサンシャイン!」

元のアンプに戻る

イース「貴様、何者?」

ピーチ「プリキュアレジェンド、伝説の戦士プリキュア」

イース「伝説の戦士プリキュア?」

ピーチ「もう、あなた達の好きにはさせない!」

イース「我が名はイース。貴様とは長い付き合いになりそうだ」

イースは去っていった。ピーチは自分のやったことに驚いていた

ラブ「ミユキさん!」

ミユキ「またあなたが助けてくれたの?えっとまだ名前を」

ラブ「桃園ラブです。カタカナでラブ」

ミユキ「フフッ、可愛い名前。ありがとうラブちゃん。もう大丈夫」

ラブ「さっきの私は一体何?まるで自分が自分で無いような・・・もしかして夢?」

腰のリンクルンを見て

ラブ「夢じゃない。一体全体どうなっちゃったの、私?」

起こった状況に呆然とする

inserted by FC2 system