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ハートキャッチプリキュアの第一話


キュアムーンライトとダークプリキュアが戦っていた

ダーク「キュアムーンライト。心の大樹とともに滅ぶがいい!」

ムーンライト「心の大樹を守る。それが私の使命。集まれ花のパワー!ムーンタクト!」

タクトを構えて

ムーンライト「プリキュア!フローラルパワー、フォルティシモ!」

ダーク「闇の力よ集え!ダークタクト!プリキュア!ダークパワー、フォルティシモ!」

シプレ、コフレ「うわーっ」

ダーク「くっ・・・」

ムーンライト「フッ・・・うわーっ!」

勝ったかに見えたが

サバーク博士「伝説の戦士プリキュア敗れたり。これで心の大樹が枯れてしまえば、世界は我ら砂漠の使徒のものになるだろう」

怯えるシプレとコフレ

サバーク博士「花は散ったのに、なぜ枯れぬのだ」

ムーンライト「ざ、残念だったわね。たとえ私が倒れても、心の大樹を守るプリキュアは、必ずお前達の前に現れる」

ダーク「ダークフォルテウエーブ!」

ムーンライトは攻撃に耐えていた

シプレ、コフレ「キュアムーンライト!」

ムーンライト「シプレ、コフレ!ココロパフュームを次のプリキュアに渡しなさい!」

シプレとコフレは飛ばされていく

ダーク「どけ!」

ムーンライト「妖精達よ、私の代わりを探して!」

持っていた心の種が割れる

つぼみ「ハッ!」

つぼみの母「どうしたの、つぼみ?」

つぼみ「な、何でもない・・・また、同じ夢」

花咲一家が引っ越し先に着く

つぼみ「お婆ちゃん!」

薫子「つぼみ、希望ヶ花にようこそ」

つぼみ(ナレーション)「私、花咲つぼみ。お父さんとお母さんが、お婆ちゃんの住む希望ヶ花市でフラワーショップを開く事になり、引っ越して来たんです。性格は恥ずかしがり屋で引っ込み思案。でも、転校を機にこんな性格を変えようと思っています。って言いますか、変えてみせます!」

つぼみ「あ、ありました!四葉のクローバーです!花言葉は幸福。クローバーさん、私のお願い叶えてください」

立ち上がり

つぼみ「よし、頑張るぞ。おーっ」

周りに笑われる


              私、変わります!変わってみせます!!


鶴崎先生「授業を始める前に、新しい仲間を紹介するよ。花咲さん、入ってきて」

つぼみ「は、はい!シャイで引っ込み思案な私にさよならです」

動きがぎこちない

つぼみ「私は変わります。変わってみせます。チェンジするのです」

鶴崎先生「花咲さん、黒板に名前を書いて自己紹介して」

つぼみ「勇気を出して、大きな声で・・・は、初めまして」

えりか「先生、字が小っちゃくて見えないよ」

笑われる。自己主張に欠ける大きさだ

つぼみ「クローバーさん。私、変われないかも」

鶴崎先生「花咲、書き直して」

やっぱり大きく書けない

鶴崎先生「花咲は謙虚というか、控えめなんだね。自己紹介して」

つぼみ「今日から転校してきました、花咲つぼみです。趣味は花を・・・」

えりか「はぁ?」

つぼみ「え?」

えりか「花咲さんて声も控えめなんだ!」

鶴崎先生「えりか、言い過ぎ!花咲が喋れなくなっちゃうだろう」

えりか「そっか。自分が声でかいもんだからつい。こりゃまた失礼しました」

笑われる

鶴崎先生「花咲、他に言いたい事ある?」

つぼみ「い、いえ。よろしくお願いします」

ななみ「花咲さん、よろしく」

なおみ「仲良くしようね」

鶴崎先生「えーっと、空いてる席は」

えりか「ここよ、花咲さん!」

つぼみ「げっ、あの子の隣!?」

えりか「私、来海えりか。分かんない事があったら、何でも私に聞いて」

つぼみ「はい・・・私、こういうタイプの子苦手なんですけど」

授業に入る

たつや「月影に映える花は美しくある。太陽を受けて咲く花は輝いている・・・」

えりか「ねえ、ねえ。花咲さんってどこから引っ越してきたの?」

つぼみ「鎌倉ですけど、というか授業中ですよ」

えりか「鎌倉?いい所じゃない。で、何で引っ越してきたの?」

つぼみ「お婆ちゃんの所に住む事になって」

えりか「お父さんとお母さんは何やってるの?」

つぼみ「一応、お花屋さんなんですけど・・・」

鶴崎先生「花咲、授業中は無駄口聞かない」

つぼみ「はい、すみません」

鶴崎先生「たつや、続けて」

トイレで

えりか「つぼみ、鶴崎先生って男っぽいけどさ、生徒にはとっても親身になってくれるいい先生だよ」

つぼみ「来海さん、私達まだ親しくないし、名前でよばれる・・・」

えりか「えりかでいいよ?」

つぼみ「はい・・・」

ななみ「へえ、鎌倉か。私も参堂行った事いい所よね」

なおみ「近くに海もあるしね」

つぼみ「ええ、とってもいい所でした」

えりかが乱入してきた

えりか「わぁ、こんな所にいたんだ!」

割り込んできた

えりか「あ、唐揚げ。私の玉子焼きと交換して」

つぼみ「あ、最後に食べようと思ってたのに」

えりか「え、何か言った?」

つぼみ「い、いえ」

えりか「おいしい」

構わず食べる

えりか「あれ?つぼみって好きなものは最後に食べるタイプだったんだ?ごめん、返すね」

つぼみ「いえ、いいです」

えりか「だよね」

ななみ「花咲さん。えりかって超マイペースだからビシっと言った方がいいよ」

つぼみ「は、はぁ・・・」

えりか「何よそれ。これも所謂コミュニケーションだよ」

なおみ「それがマイペースだって言ってるの」

えりか「そうなの?」

放課後

つぼみ「疲れました」

えりか「えーっ!やめちゃうの?」

えりかの叫び声が聞こえてきた

部員A「ごめん、塾もあるし」

えりか「ちょっと待ってよ、あなた達にやめられちゃったら、ファッション部私一人になっちゃうじゃない!」

部員B「もう、決めちゃったことだし」

部員A「ごめん」

えりか「ちょっと!」

黙って立ち去った

えりか「もーっ!どうすりゃいいのよ。部員私一人じゃ同好会になっちゃうじゃない。あっ!」

廊下にいたつぼみに気付く

えりか「待てーっ!」

逃げるつぼみを追いかける

えりか「ファッション部入って。まだ部活決めてないんでしょう?こ、この通りだよ」

つぼみ「ちょ、ちょっと待ってください。私、一応園芸部に入ろうと思ってい・・・」

えりか「つぼみん家ってお花屋さんなんでしょ?学校来てまでお花なんていいよ。ファッション部入ろう。楽しいよ。女の子だもんね。ファッションに関心ないわけないよね」

つぼみ「私、お花が大好きなんです。勝手に決めないでください!」

言い過ぎたと思って心配になる。えりかもまた、悲しそうな目をする

重い空気で帰路に着く

つぼみ「来海さん!」

えりか「えりかでいいって」

つぼみ「じゃあ、えりかさん。どうして付いて来るんですか?何度頼まれてもファッション部には」

えりか「私ん家あっちなの」

つぼみ「あ、そうだったんですか」

しばらくして

つぼみ「え、まだ一緒?」

そして

えりか「私ん家ここ!」

つぼみ「えーっ!」

えりか「何驚いてるのよ?」

つぼみの母「お帰りなさい」

つぼみ「ただいま」

えりか「嘘!つぼみん家ってうちの隣だったの?」

えりかは興奮している

つぼみ「みたいですね・・・え?」

えりか「初めまして!私、隣のショップの娘の」

つぼみの母「えりかちゃんでしょう?さっき、お母さんから聞いたわ」

えりか「そうだったんですか?つぼみとは同じクラスなんですよ」

つぼみの母「そうだったの?よかったわね、つぼみ」

えりか「おば様、ちょっとつぼみ借りていきますね。行くよ、つぼみ」

つぼみ「行くって?」

えりか「私ん家よ!まさか、家までお隣なんてね。私達って何か縁があるんだね?」

つぼみ「たまたまです。悪いんですけど、私、これから用があるんでこれで失礼します。・・・よし、きっぱり断われた。私、変われたかも」

えりか「へえ、変わりたかったんだ?」

つぼみ「あ、あの。私は」

えりか「それならそう言ってよ。私がバッチリ変わらせてあげる!」

眼鏡を取ったり、髪形をかえたりと色々と着せ替えしてみる

えりか「どう?めっちゃモテキャラになったでしょう?このワンピース、私が作ったの。つぼみにあげるね」

つぼみ「いい加減にしてください!」

えりか「ちょっと、どうしたのよ?変わりたいっていったの、つぼみじゃん」

つぼみ「か、変わりたいのは格好じゃなくて性格なんです。と、友達でもないのに勝手な事しないでください!返します」

えりか「嫌だよ!それ、あげたんだもの」

つぼみは走り去る

えりか「つぼみ!何よ!人が折角変えてあげようと思ったのに・・・」

ももか「今のはえりかが悪いわ」

えりか「もも姉」

ももか「あんたさ、思ってる事すぐ口に出しちゃうの悪い癖だよ」

えりか「もも姉には関係ないでしょ。ほっといてよ」

ももか「もう、素直じゃないなあ」

怒って部屋に戻る

えりか「素直じゃなくて悪ぅございました。もも姉は美人で現役高校生モデルで超モテモテ。それに比べて私なんか・・・あーっ!」

ベッドに倒れこむ

ベランダにつぼみが出てくるが気まずい空気だ

つぼみ「ちょっと言い過ぎちゃったかな?性格変えるって難しいのかな?」

シプレ「砂漠の使徒の気配を感じるですぅ」

コフレ「早くキュアフラワーの所へ行くですっ!」

また同じ夢を見る

つぼみ「また、キュアムーンライトの夢?」

えりかにもらったワンピースに着替えて高台に出かける

つぼみ「うわーっ」

風が心地いい

つぼみ「キュアムーンライト。伝説の戦士プリキュア。ただの夢なのにどうしてこんなに気になるの?ん?」

シプレとコフレが墜落してきた

シプレ、コフレ「わーっ!」

顔面に直撃

つぼみ「何?何なんですか?」

シプレ「ハッ!悪い奴らに追われてるですぅ!」

コフレ「助けてですっ!」

つぼみ「ぬいぐるみが喋った!?」

コフレ「説明してる暇はないですっ!」

つぼみの服の中に隠れる

つぼみ「何なの。止めて、くすぐったいです」

サソリーナ「ねえ、お嬢ちゃん」

つぼみ「え?」

サソリーナ「今ここに、妖精が飛んでこなかった?」

服の中を疑うがそのまま去った

つぼみ「何ですか?あの怪しい人?」

シプレ「サソリーナですぅ」

コフレ「砂漠の使徒は人の心を奪う悪い奴ですっ」

シプレ「ちなみに、私はシプレですぅ」

コフレ「僕はコフレですっ」

つぼみ「私は花咲つぼみです」

シプレ「じゃあつぼみ、このまま私達をキュアフラワー連れて行くですぅ」

つぼみ「このまま!?」

公園。えりかは何かを悩んでいるようだ

サソリーナ「ねえ、お嬢ちゃん。妖精なんて見てないかしら?」

えりか「うわっ、変な人!」

サソリーナ「失礼な子ね。あら?・・・いい具合に心の花がしょんぼりしてるわ」

つぼみが通りがかる

サソリーナ「心の花よ、出てきて!」

えりか「キャーッ!」

コフレ「心の花が取り出されたんですっ」

サソリーナ「こっちはいらないわ」

コフレ「これ、見てくださいですっ」

つぼみ「えりかさん!」

コフレ「心の花を取られたからですっ」

シプレ「サソリーナから心の花を取り返さない限り、この子は元に戻らないですぅ」

つぼみ「すいません。心の花を返してください!」

サソリーナ「あら、さっきの。ん?ふーん、妖精が入っていたのね。ん、あれがいいわ」

落ちている人形に目をつける

サソリーナ「デザトリアンのお出ましよ!」

コフレ「逃げるですっ!」

化け物と化した人形が襲ってくる

つぼみ「もうダメです!」

デザトリアン「もも姉なんか、大嫌いだ!」

つぼみ「え?」

デザトリアン「ちょっとくらい美人でスタイルがいいからって、威張らないでよ!」

土管に隠れる

つぼみ「あれは、何を言ってるんですか?」

シプレ「心の花を取られた、この子の心の叫びですぅ」

つぼみ「えりかさん・・・」

デザトリアン「私だって頑張ってるんだ!でも、もも姉みたいな素敵な人になれない!羨ましいよ!」

つぼみ「これが、えりかさんの悩み」

シプレ「このままじゃ心の花が枯れて、心の大樹が弱っちゃうですぅ!」

つぼみ「心の大樹?」

シプレ「心の大樹を知っているのですか?」

つぼみ「夢の中によく出てくる言葉です」

シプレ、コフレ「夢?まさか!」

シプレ「この子が・・・」

サソリーナ「お遊びは終わり。さあ、ココロパフュームを渡すのよ」

コフレ「ココロパフュームは伝説のプリキュアのもの!」

シプレ「砂漠の使徒なんかに渡せないですぅ!」

デザトリアン「もも姉みたいになりたいよ!」

つぼみ「えりかさん・・・」

サソリーナ「下らないわ。そんな事で悩んでないで、妖精捕まえなさいよ!」

つぼみ「下らなくありません!」

サソリーナ「ん?」

つぼみ「えりかさんの悩みを利用してそんな魔物を暴れさせるなんて酷すぎます!私、堪忍袋の緒が切れました!」

シプレ「これはどうしたですぅ?」

コフレ「ココロパフュームがつぼみの心に反応してるですっ」

シプレ「なら、キュアムーンライトの思いをつぼみに託すですぅ!」

つぼみ「キュアムーンライトの思い?」

コフレ「変身アイテムですっ!」

つぼみ「変身?」

シプレ「伝説の戦士プリキュアになるですぅ!」

つぼみ「プリキュア!?」

コフレ「ココロパフュームに気持ちを込めて!」

シプレ「プリキュアオープンマイハート!」

つぼみ「え?」

シプレ、コフレ「いいから叫ぶです!」

つぼみ「もう、何だか分からないですけど」

覚悟を決めた

シプレ「プリキュアの種、いくですぅ」

つぼみ「プリキュアオープンマイハート!」

サソリーナ「プ、プリキュア!?」

ブロッサム「な、何ですか?この姿は?」

シプレ「凄いです。やっぱりこの子はプリキュアだったんですぅ」

コフレ「名前。名前を決めてください!」

ブロッサム「って言われても・・・・」

桜の木を見て思いつく

ブロッサム「決めた!えりかさんは私が必ず助けます!私の名前は!大地に咲く一輪の花、キュアブロッサム!」

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