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秘密戦隊ゴレンジャーの第1話
 

真っ赤な太陽!
無敵ゴレンジャー
 

イーグル関東支部

ここでサッカーの練習が行われていた。

蹴るのは海城剛だ。

海城「行くぞォー!!」

その時、ナイフが海城の蹴ったサッカーボールに突き刺さり、それがしぼんで落ちてしまう。

海城「黒十字軍のマークだ!」

黄金仮面「フハハハハ!!」

戦闘兵・ゾルダーが選手を次々と襲う。

さらに今度は爆弾を投げ、施設が崩壊していく。

海城が中に入ると隊員たちが倒れていた。

隊員の1人・海城の兄に駆け寄る海城。

海城「副会長!!」

兄「つ、剛か……」

海城「奇襲された。黒十字軍だ」

兄「た、頼む……戦え。ううっ……」

海城「兄貴? 兄貴!?」

機関銃の音が響く。

振り向くと黄金仮面が入ってくる。

黄金「問答無用!!」

ゾルダーが機関銃で隊員を撃ち抜く。

ナレーション「国際秘密防衛機構『イーグル』の日本ブロック関東地方……黒十字軍の黄金仮面に奇襲され、全滅した。いや、ただ1人重傷を負いながら奇跡的に生き延びた若者がいた……その名は海城剛!!」

イーグル東北支部

ここで新命明が仕切るトレーニングが行われていた。

そこへ、今度は武者仮面が現れた。

新命「黒十字軍!?」

武者「やれ!!」

ここでもゾルダーが爆弾を投げる。

新命「みんな、大丈夫か!?」

武者仮面は隊員を切りつける。

新命は銃でゾルダーに乱射。

ゾルダーは再び爆弾を投げる。

ナレーション「雪山でトレーニング中のイーグル東北支部は武者仮面とその軍団に襲われ、全滅した。そこでも1人の若者が生き残った……その名は新命明!」

イーグル九州支部

ここで柔道の練習が行われていた。

轟音。

大岩「こっちじゃ!」

大岩大太とその仲間が施設から逃げる。その時、機関銃によって隊員が倒れていく。

ゾルダーが爆弾を投げ、ここでも施設が崩壊する。

さらに、上には青銅仮面がいた。

青銅「やれー!!」

ゾルダーのナイフが隊員に襲い掛かる。

青銅「よーし。引けー!!」

ナレーション「イーグル九州支部を襲ったのは青銅仮面とその軍団であった。ここにも、日々の若者がいた。その名は、大岩大太」

イーグル北海道支部

ペギー松山が乗馬していた。

ヒスイ「それいけ、やれー!!」

ゾルダーの機関銃や爆弾が隊員たちを襲う。

ナレーション「イーグル北海道支部を襲ったのは、ヒスイ仮面とその軍団であった。生き残ったただ1人の女性。その名はペギー松山」

イーグル関西支部

明日香健二が鳩に餌を与えていた。

毒ガス「かかれ!!」

隊員「黒十字軍だ!!」

毒ガス仮面の毒ガスによって、隊員たちが苦しみ、倒れる。

ナレーション「イーグル関西支部は毒ガス仮面とその軍団に奇襲され、全滅した。鳩の世話をしていたために、毒ガスから逃れることができたたった1人の隊員。その名は明日香健二」

総統「黒十字軍はイーグルに日本ブロック各5支部の奇襲作戦に成功……大成功を収める。これで我らの日本侵略を邪魔する者はいなくなった」

一同「おう!!」

総統「後は侵略あるのみだ。いいえ問答無用……襲い、殺し、奪い、我々のモットーは破壊と殺戮。府民社会を全て破壊尽くした後に……我ら、黒十字軍の世界を……」

一同「うおおお―――ッ!!」

一方、アオレンジャーはブルーチェリーで的当てをしていた。

アカ「お見事。合格だ、アオレンジャー……」

それを見ていたアカレンジャーはレッドマシンで去る。

アオが当てた的には『スナックゴン』と書かれていた。

アオ「スナックゴン……」

アオは新命に戻る。

新命「よし!」

キレンジャーは山でトラックを引っ張っていた。

キ「どっこい、どっこい……俺は、あと3回! 残れば絶対、噴火ばい!! どっこい……どっこい……どっこい……」

ようやく頂上に辿り着いた。

アカ「合格だ、キレンジャー!!」

キ「あれは、アカレンジャー……」

手元の犬の首にはまた『スナックゴン』と書かれた小さな看板が。

大岩に戻るキ。

大岩「よし、『スナックゴン』か……」

広場ではモモレンジャーが爆弾の訓練をしている。

モモ「行くわよ!!」

人形が倒れる。

アカ「お見事モモレンジャー。合格だ」

アカはモモに紙を渡して去る。

そこにはまた『スナックゴン』と書かれていた。

モモ「スナックゴン……」

モモはペギーに戻る。

ミドレンジャーは槍をブーメランで落とす訓練をしていた。

槍を交わしながら、ミドメランで落とす。

最後の1本も見事に落とした。

アカ「合格だ、ミドレンジャー……」

ミドメランにも『スナックゴン』と書かれていた。

ミド「スナックゴン……」

ミドは明日香に戻る。

アカはレッドマシンを走らせる。

そして途中で海城に戻る。

海城「頼もしい奴ばかりだ……」

一方、明日香は『ゴン』を探していたが、ようやく見つけ、中に入った。

マスター「いらっしゃい……」

陽子「いらっしゃい」

明日香「コーヒー……」

友子「陽子、私もコーヒーちょうだい!」

春子「私はアイスクリーム」

大岩「ごめん!!」

マスター「いらっしゃい」

陽子「いらっしゃい」

大岩「カレーライス大盛りで4杯!!」

マスター「言っちゃ悪いけどねあんた……ウチの大盛りは正真正銘の大盛りなんだよ。4杯なんてとても食えたもんじゃないな、2杯にしときな」

大岩「いや、4杯を頼みもうす!」

マスター「頑固だね、あんたも……本当に食べるね!?」

大岩「ああ、食べるたい」

マスター「よし!」

マスターは大岩に言われたとおり、カレー4皿を用意する。

大岩「おいしそうな匂いじゃのぉ……いただきます。うまいうまい……おいしいのぉ」

大岩はもうすでに2杯も食べてしまった。

そこへ、ペギーが入ってきた。

ペギー「アイスクリームをください」

太郎「お姉ちゃん!」

陽子「なあに、お小遣いでしょ!?」

太郎「うん!」

陽子「こいつ。はい」

太郎「ありがとう……」

今度は海城がやってくる。

マスター「いらっしゃい」

4人はそれぞれプレートを出す。

大岩「1枚足りんですね……」

海城「いいんだ……」

4人は奥の扉に入って行き、エレベーターに乗る。

明日香「ねえねえ、火をつけて困るランプは何だ!?」

大岩「火をつけて困るランプ!? 何じゃろ?」

海城「何じゃろ!?」

大岩「冷たいのォ、お主……」

エレベーターが下に到着し、4人が下りる。

大岩「何じゃろかのォ!? のォのォ、教えてくんしゃい」

明日香「何じゃろ!?」

大岩「何じゃろかのぉ!?」

もう1つのエレベーターに乗る4人。

扉が開くと、ギターを弾いている男がいた。

それはなんと新命だった。

彼もちゃんとプレートを持っていた。

5人はプレートをくぼみの中に入れる。

すると、扉が開く。

中は秘密基地になっていた。

海城「ゴレンジャールームだ。俺たち5人の基地だ!」

すると、今度はコール音が鳴り響く。

司令官「私は、ゴレンジャー総司令官だ。ゴレンジャー諸君、直ちに出動せよ! 黄金仮面軍団が火薬工場を襲った!」

海城「黄金仮面か……」

司令官「奴らは、幼稚園児を人質にして侵入した……刑事たちが危険にさらされている。諸君らの任務は園児たちを無事、救出して……黄金仮面を倒すことにある。以上!!」

海城がスイッチを入れると扉が開き、奥にはバイクがあった。

それはゴレンジャーマシンである。

海城「新命、バリブルーンを頼む」

新命「おう、あいつは俺に任せろ……」

大岩「おいドンも一緒に行きたい!」

新命「よし、ゴー!!」

海城「明日香は俺に言われて来い」

明日香「はい!!」

2人はゴレンジャーマシンを、新命はバリブルーンを発進させる。

新命「よーし大太、準備は準備OK!?」

大岩「ラジャー……」

新命「ゴー!!」

大岩「のぉ新命ドン、火をつけて困るランプは何じゃのぉ!?」

火薬工場

ゾルダーが爆破の準備に取り掛かっている。

黄金「子供たちを倉庫に閉じ込めろ。火薬もろとも吹っ飛ばすのだ!!」

そこへ、バリブルーンが飛来。

ゾルダーは園児の乗るバスを倉庫に入れる。

園児たち「先生、先生!!」

保育士「やめてください、何で子供たちを……」

ゾルダーは保育士を気絶させる。

さらに機動隊が出撃するが、ゾルダーの機関銃にやられる。

黄金「引き上げろ!!」

黄金仮面たちは引き上げる。

そこへ、海城たちが現れる。

海城「大丈夫ですか!?」

保育士「子供たちが倉庫の中に!! 爆弾を仕掛けられました。もう爆発します」

海城「よーし。行くぞ!!」

2人は扉を開けるが、ビクともしない。

そこへ、バリブルーンが飛来。

海城「新命、大岩、倉庫が爆発する。ドアが開かないんだ、急げ!!」

バリブルーンは倉庫の真上に移動する。

園児たち「先生、助けて!!」

タイマーは残り5分しかない。

海城「新命、急げ!!」

大岩はスイッチを入れ、アームで天井を壊す。

とうとう天井は壊れ、アームがバスを掴む。

ペギー「やったわ!」

海城「頼んだぞ!!」

バリブルーンはバスを移動させる。

海城「伏せろ!!」

倉庫が大爆発。

海城「黄金仮面、許さんぞ!!」

海城はレッドマシンを発進させる。

黄金「ぶっ飛ばせ!!」

ゾルダーは爆弾を投げる。

海城は飛ばされてしまい、ゾルダーに挑む。

黄金「死ね!!」

黄金仮面は鎌を投げるが、交わされる。

さらにもう一度攻撃しようとするが……。

「待て!!」

黄金仮面が振り向くと、そこにはアオ、キ、モモ、ミドがいた。

海城「ゴー!!」

海城がアカへと変身する。

黄金「貴様たちは何者だ!?」

アカ「アカレンジャー!!」

アオ「アオレンジャー!!」

キ「キレンジャー!!」

モモ「モモレンジャー!!」

ミド「ミドレンジャー!!」

アカ「5人揃って!!」

一同「ゴレンジャー!!」

黄金「ゴレンジャー!?」

5人は戦場にジャンプする。

アカ「レッドビュート!!」

アカはレッドビューとでゾルダーを圧勝。

さらにゾルダーたちは他の4人を囲む。

アオたちはそれぞれの武器を出す。

黄金「えーい、やれやれ!!」

ゾルダーに圧勝なアオたち。

アオ「アーチェリー!!」

ミド「ミドメラン!!」

キ「火をつけて困るランプは何じゃい!?」

アカ「それは簡単『トランプ』じゃ!!」

キ「『トランプ』か。なるほど!! よーし!!」

アオ「アーチェリー!!」

モモ「聞こえます。モモミラー!!」

モモはモモミラーで光を反射させる。

黄金「ぐわああ――――ッ!!」

モモ「アカ!!」

アカ「レッドビュート!!」

5人がゾルダーを一掃。

アカ「逃がさんぞ黄金仮面!!」

黄金「こしゃくな!!」

黄金仮面は逃げるが、5人は一列に並ぶ。

アカ「モモ、ゴレンジャーストームだ」

モモ「OK!!」

一同「おう!!」

走り出す5人。

モモ「ゴレンジャーストーム!! 行くわよ、ミド!!」

ミド「OK! キ!!」

キ「任せんしゃい! アオ!!」

アオ「よし、アカ!!」

アカ「オー! でやああ! フィニッシュ!!」

ゴレンジャーストームの前に黄金仮面が大爆発。

総統「おのれ、ゴレンジャー! 我が黒十字軍に歯向かうとは、身の程知らずな奴らだ……誰か5人のことを片付けて参れ」

武者「その役目はぜひ私目に!!」

青銅「あんな奴ら、俺が1人でやってくれるわ!!」

毒ガス「ぜひ、私目に!!」

ヒスイ「いや、俺がやる。俺がやるんだ!!」

4人が言い争う。

総統「よーし、やれ!!」

ナレーション「ゴレンジャー対黒十字軍の火蓋は切って落とされた。負けるなゴレンジャー。戦えゴレンジャー!! 5つの光を1つに集め、世界を守れゴレンジャー!!」
 
 

つづく
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