ブルースワットの第1話
ビギニング!!
帰宅途中の支店長の前に体内に謎の物体が入り込む。
支店長は何事もなかったかのようにそのまま車に乗り込む。
次の日
奥山梨奈が瀬能を案内。
梨奈「失礼します」
支店長「どうぞ」
梨奈「融資のご相談に瀬能様がお見えです。どうぞ」
一方、パトカーが銀行強盗2人を包囲。
強盗が役員室に入る。
梨奈「きゃあああ!!」
「動くな! 撃つぞ」
キャスター「本日午前10時ごろ発生した強盗事件は、犯人が人質を立て、役員室に立てこもったまま硬直状態が続いております。押し入ったのは2人組の男で、カウンターの女子工員に拳銃を突きつけ、3千万円を強奪、逃走を図りました。しかし警察官が駆けつけたため、2人組は拳銃を乱射。再び銀行内に引き返し、人質をとって役員室に立てこもりました……」
ヘルメットを被ったショウこと鳴海翔とサラこと美杉沙羅が武器を持ってバイクにまたがる。
その後、アドバルーンから屋上に飛び降りる。
ショウ「いってぇ……」
サラ「何やってんの?」
ショウ「間違ったんだよ……」
ショウはサラの元に降りる。
サラ「パラシュート降下訓練、忘れたの?」
ショウが銃を抜く。
ショウ「アメリカのロス市警の特殊部隊、スワットの元エリート隊員さんと違ってね…… 俺は民間人なの、元。それなりの抜かりがないとやってらんねぇんだよ、こんなこと」
サラ「テレビの刑事物じゃないのよ。コンバットシューティングの訓練、忘れたの?」
ショウ「はいはい。悪ぅござんしたね」
サラ「ボーナス出るって」
ショウ「うそ! いつだよ? ほんとかよ!?」
サラ「しーっ! 働かなくちゃ出ないんだからね!」
ショウ「わかってますって」
サラ「ショウ、時間合わせ。12時ジャストに突入!」
銀行内では支店長たちが人質になっていた。
「車だ! 車だよ!! 逃走用の車を、用意しろ!!」
「聞こえないのか? こらぁ!! 返事しろ!!」
一方、ショウは通路を進んでいた。
強盗が梨奈に暴行を加えていた。
「逃げるな!」
瀬能「やめなさい!」
瀬能が強盗に立ち向かうが、返り討ちにある。
美杉沙羅はロープで下に下りたあと、窓を突き破って突入。
ショウも出口を破って外に出る。
2人は強盗を銃撃。
そのまま眠らせる。
支店長「ありがとうございました……」
梨奈「ありがとうございました……」
すると支店長と梨奈も眠らせてしまうショウ。
サラ「はい」
ショウ「よっ!」
サラ「こちらコードネーム、ブルースワット。ただいま作戦終了…… ターゲットを確保、警察には一切気づかれていません……」
ショウ「ボーナス、よろしく!」
するとあたりが暗くなり、歪んでしまう。
支店長の体から出てきたのはエイリアンだった。
ショウとサラがディクテイターを乱射。
エイリアンが倒れる。
ショウ「全弾命中…… やっぱ才能ありだな」
サラ「ちょっと待ってよ、命中させたのは全部私の弾よ?」
ショウ「冗談! いくら狙撃のプロだからってはうそまずい……」
サラ「冗談はそっちでしょ?」
すると撃たれたエイリアンは起き上がり、2人の体内をサーチ。
攻撃を仕掛ける。
すると倒れた瀬能がディクテイターを奪って連射。
その後変装をといてシグの姿になる。
ショウ「仮想大会終わりか、シグ」
シグがヘルメットを装着。
シグ「ショウ、サラ! 奴らエイリアンは心臓の音を狙ってきます」
ショウ「ええっ!? 心臓?」
アーマーが溶けていた。
シグ「ほら!」
サラ「ショウ、シグ。エイリアンのウィークポイントをサーチ」
ショウ、シグ「ラジャー!」
3人はウィークポイントをサーチ。
サラ「ウィークポイント確認!」
ショウ「奴のウィークポイントが3つかよ?」
エイリアンが宙に浮かび、3人に襲い掛かる。
3人はエイリアンを一斉連射。
それによりエイリアンは荒れ始める。
表で待機していた刑事たちがそれに気づく。
ゴーグルを上げる3人。
エイリアンの体が消滅。
ショウ「ボーナス、いただきってか?」
奥から、物音が響く。
シグ「長居は無用です。急ぎましょう!」
サラ「シグ!」
ショウ「よっしゃ!」
3人は銀行から脱出。
そこへ機動隊が乱入。
「動くな!!」「大人しくしろ!」
城南地質学研究所
ショウ「よう!」
研究員「お疲れ様です」
ショウ「ハーイ、ハニー! ヒューヒュー、よいしょ。ただいま! おい、ちょっと待てよ」
3人が研究室に戻ってくる。
サラ「主任!」
主任「よう! ご苦労さん!」
サラ「やはり我々が睨んだとおり、支店長はエイリアンにインベードされていました」
主任「それにしても、シグが客を装って先行調査していた最中に、強盗とはな。一時はどうなることかと思ったが、こちらも完了だ! 支店長境内で、他の銀行の口座に移されてた50億近い金を元に戻した! 双方の銀行のコンピューターにハッキング操作してな」
サラ「50億…… エイリアンの活動資金ですか?」
シグ「そう…… 地球を乗っ取るためには、それだけの資金が必要だということです…… あの銀行だけではありませんね。恐らく」
主任「だろうな…… だからといって、こちらも大っぴらに動くわけにはいかん! 奴らにインベードされた人間が、我々の上層部。つまり、政府の中枢部にいないという保障はない! 少しでも漏れればそれこそパニックだ!」
サラ「動き出すのが遅すぎたってことですね…… 数年前から密かに監視されている組織的な地球進行らしいっていうのに、肝心の人間にインベードしたエイリアンを一目で見分ける方法が未だに見つかってないなんて」
ショウ「で、あの、話し中ですけれども、確かこれで3度目ですよね? 緊急出動……」
主任「心配するな! ボーナスはケーデーに計上しといた。3回分正式にな」
ショウ「イエイ、やりぃ!」
サラ「ひょっとして……」
シグ「決まったんですね?」
主任「上層部がガウンを下した。対エイリアン組織として、いよいよ発足が出てきた。ただしその活動の一切が極秘であることに変わりはない! 我々自身の存在も含めてな」
今の話を宇佐美星児が盗聴していた。
セイジ「いよいよか……」
そこへ神崎綾香が入ってくる。
綾香「何がいよいよなの? 宇佐美君」
セイジ「ええ? いや、なんでもないよ、所長……」
綾香「進んでる?」
セイジ「もちろん! プログラムの完成ももうすぐだよ。明後日だったよね? アメリカの視察団の来日」
綾香「期待してるわ。がんばってね」
セイジ「うん……」
一方、ショウたちは射撃の訓練をしていた。
前弾連射後、マガジンを取り替え、再び連射。
ショウ「なるほどね。銃口を上から下ろしてくると、ほんの一瞬自分の腕とガンと湾と標的を隠しちまう…… その0コンマ何秒かの違いが清祥を当てるってわけだ…… 上に銃口は右斜め下へ45度にポイントして、したから上を狙う!」
ショウがディクテイターを連射。
シグ「素晴らしいです……」
ショウ「ノルディック出るか、次のオリンピック……」
シグ「賞金出ませんよ、オリンピック」
ショウ「あのねぇ…… 俺だってたまには純粋にスポーツって奴を……」
サラ「あら、凄まじいんじゃなくて。元スポーツ大会荒らしのプロが……」
ショウ「ほっとけ!」
ショウが壁に腕をぶつける。
ショウ「それにしても、何でいつもそうしゃっちゃくばってるわけ? 確か国連にいたんだよな? 何やってたんだ!?」
シグ「ああ、色々です」
ショウ「ふーん、色々…… 色々だってよ!」
サラ「しっ!」
ショウ「へぇーっ。色々ね…… 色々って何!?」
主任が部屋から出てくるが、途中で扉が閉まり、鍵がかかる。
するとそこへエイリアンが現れる。
主任「貴様! まさか、この私を?」
エイリアンが主任にインベード。
主任が司令室に現れ、銃を乱射。
研究員「しゅ、主任……」
主任が爆弾を仕掛ける。
ショウたちが出動。
ショウ「おい、どうしたんだよ? おい、いったい何があったんだよ!?」
研究員「早く……」「お願い!」
研究員たちが気を失う。
ショウ「司令室だ、行くぞ!」
ショウたちが司令室に乗り込む。
サラ「ショウ、シグ! コンピューターが、敵のデータが!」
シグ「危ない!」
銃弾が周辺に当たる。
それを繰り出したのは主任だった。
サラ「主任!」
シグ「待て! 見ろ」
主任の影が赤くなっている。
ショウ「まさか……」
シグ「エイリアンにインベードされているに違いありません!」
主任「ぐあっ!」
主任が苦しみだす。
主任「撃てるものなら撃ってみろ!!」
主任の人格が戻る。
主任「ショウ、サラ、シグ! 俺ごと撃て!! 命令だ、撃ってくれ!!」
しかし、3人は撃とうとする気配がまったく見られない。
主任「地球を、人類を守ってくれ!!」
主任が自分の体を撃ち抜き、倒れる。
サラ「主任……」
すると時計の針が狂い始め、その衝撃でショウたちが吹き飛んでしまう。
主任の体からエイリアンが現れ、シグとともに窓を突きってシグを突き飛ばす。
ショウとサラも窓から飛び降りる。
ショウ「矢ロー、いい気になりやがって!」
ショウは車に乗り込み、エイリアンに突っ込む。
しかし、車はエイリアンの猛攻によって転倒してしまう。
するとサラがディクテイターを連射。
サラ「ショウ、急いで!」
ショウが車から出てくる。
するとエイリアンが触手を伸ばし、車を引きずるとそれが爆発。
一方、研究所も大爆発してしまう。
セイジ「大変だ…… 大変だ!」
綾香が水槽内を歩いているとうめき声に気づく。
一方、エイリアンが東京タワーから飛び降りる。
そこへサラとシグがインターセプターにまたがって現れる。
それからプラグローダを取り出し、発射。
ショウも合流。
ショウ「初めてのプレゼンの前にぶっ潰しちまうことはないだろうが、どうしてくれんだよ、ボーナス!」
ショウたちが銃を構える。
エイリアンの姿が消える。
銃口を地面に向ける3人。
するとエイリアンが現れ、ショウたちに襲い掛かり、また消える。
ショウ「シグ!」
シグがガバナーに乗り込む。
シグ「サーモグラフィー! スキャン!」
エイリアンを発見。
シグ「エイリアン、キャッチ! エイリアン、ポイント7に移動中。モニターをゴーグルに転送します!」
エイリアンの居場所が転送される。
サラ「エイリアン、確認。ショウ!」
ショウとサラが連射。
エイリアンが現れる。
シグはフレイムスローワーをエイリアンに向けて発射。
ショウもマガジンを入れ替えて再び連射。
ショウ「とどめだ!」
ミサイルランチャーが炸裂。
エイリアンが消滅。
ショウは星のシールをヘルメットに張る。
ショウ「エイリアン、1丁上がり!」
こうして、ブルースワットとエイリアンの戦いが始まった。
To be conteinued