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Bビーダマン爆外伝Vの第1話
 

ボーダーランド国

宇宙空間から数機の宇宙要塞が総攻撃をかける。

あっという間に町は炎の海と化す。

城の中にデビルベーダー三銃士・アクマント、ゲストラー、ドグダンディが入ってくる。

あかボン「お父様、お父様……」

ボーダー王「さああかボン姫、逃げるのだ! 早く逃げろ!!」

あかボン「お父様……お父様!!」

兵士たちに連行されるあかボン。

ボーダー王「キングベーダーごときにクリスモンドは渡さん! いざ!!」
 

出動! ビーダコップ
 

ビードルフィン内

しろボン「おっす! 俺しろボンコップ!!」

あおボン「僕あおボンコップ!」

2人「俺たち、宇宙の平和を守るビーダコップ!!」

あおボン「でも、まだ半人前ですけど……」

しろボン「もう、いきなり反省するなよ……」

あおボン「ごめんです。あっ、ボーダーランド星です!」

しろボン「うわさでは聞いていたけど、綺麗な星だな……ん? 何だ!?」

モニターを見ると、赤い宇宙船が要塞に追いかけられていた。

要塞にデビルベーダーのマークが印されていた。

しろボン「あれは、宇宙海賊デビルベーダーだ!! スピードを上げろ!!」

あおボン「ラジャー!」

ビードルフィンの真上にサイレンが出現。

あおボン「こちらビーダコップ! 船を停止しなさい。免許証を拝見!!」

しろボン「何言ってんだよ。相手は宇宙海賊だぞ!?」

あおボン「あーっ!!」

要塞の砲撃が前の船に当たる。

船が墜ちる落。

しろボン「まずい。助けるんだ!!」

あおボン「了解です!」

ビードルフィンは要塞を追撃後、船を追ってボーダー星に向かう。

ボーダー星

しろボンとあおボンがビードルフィンから降りて船を見つける。

しろボン「あっ、あそこだ!」

あおボン「急ぐです」

船の前にはあかボンが倒れていた。

しろボンはあかボンをビードルフィン内に運び込む。

するとそこからクリスモンドが水槽の中に入る。

あおボン「大丈夫ですかねぇ!?」

しろボン「意識を失っているだけだよ」

あおボン「いったいこの子は……」

しろボン「話は気がついてから聞くことにして、ひとまずこのボーダー星を探索しよう」

あかボンを見て赤面になるあおボン。

しろボン「あおボン!」

あおボン「あ、はい……」

クリスモンドが輝きだし、金魚ロンがムキムキとなる。

ビードルフィンが飛び立つ。

デビルベーダー基地

そこの狩猟・キングベーダーが出現。

キングベーダー「玉! 玉が必要なのだ!! 早く玉を探して持って来い!」

三銃士「へへーっ!」

三銃士は玉をいろいろ取り寄せる。

ドグダンディ「パチンコの玉」

ダストラー「鉄砲の弾……」

アクマント「目ん、玉!」

ドグダンディ「サッカーの玉……」

ゲストラー「ボウリングの玉!」

アクマント「野球の球」

ドグダンディ「お玉に……」

ゲストラー「たまねぎ!」

アクマント「たま、ご」

キングベーダー「たわけ!! ワシがほしいのは、これだ……」

クリスモンドを取り出すキングベーダー。

三銃士「おおっ……」

キングベーダー「クリスモンド―――この玉を12個手に入れるものは、世界を……いや、この宇宙を支配できるのだ―――行け! アクマント、ドグダンディ、ゲストラー!! 残り11個のクリスモンドをなんとしても手に入れるのだ!!」

三銃士「へへーい!」

その夜

しろボンとあおボンがビードルフィンに戻ってくるとあかボンの姿がなかった。

しろボン「ん?」

あおボン「あれ!?」

「ない、ないわ!」

ベッドの下からあかボンが出てくる。

あかボン「どうしましょう。困ったわ……」

しろボン「何がないんだい?」

あかボン「きゃあああ!!」

しろボン「何だよ?」

あかボン「おのれデビルベーダー! 絶対に許しません!!」

しろボン「ちょっと待ってくれよ」

あおボン「僕たちはビーダコップです……」

あかボン「うそ。ビーダコップはもっとかっこいいはずです」

2人「ガクッ!」

あかボン「私の大事な玉・クリスモンドを奪ったでしょ?」

しろボン「クリスモンド!?」

あおボン「ああっ、もしかして……これのことですか?」

あおボンがクリスモンドを水槽から取り出すと金魚ロンは元に戻ってしまう。

あおボン「はい」

あかボン「わーっ、よかった……」

しろボン「えーっ? じゃあ、君が、ボーダーランド国のあかボン姫!?」

あかボン「はい。私の星には代々ビーダキャリバーなるものが伝えられております……」

あおボン「ビーダキャリバー!?」

あかボン「そう。その件は、このクリスタルの玉・クリスモンドが連なってできており、それは長いことわが国に伝わる黄金の像の中に隠れていました……でも、その玉を狙ってデビルベーダーが……」

(アクマント『はっはっは……』)

黄金像からクリスモンドが飛び出し、城は崩壊してしまう。

あかボン「おそらく爆発は、父上のあらかじめ仕掛けておいたものだと思います。そして、玉は次元を超えた彼方へ、消え去ってしまいました……」

しろボン「よし! まずデビルベーダーをやっつけて、王様を助け出そう!」

あかボン「無理です。第一お父様がデビルベーダーに捕らえられているかどうかもわからないのです」

しろボン「ああっ……」

あおボン「こうなったら、クリスモンドを全部見つけるのが先ですね!」

しろボン「うん! そうすれば、王様も見つかるかもしれない……」

あかボン「はい! 私も、お父様のために、お手伝いいたします」

外でコウモリロンが光っていた。

2人「ん?」

しろボン「何でコウモリロンが光ってるんだ?」

あおボン「さあ?」

あかボン「もしかして……次元を飛び越えてしまったクリスモンドのパワーの影響かもしれません!」

しろボン「え?」

あかボン「クリスモンドには、強いパワーが秘められています。あのコウモリロンの祖先が、そのパワーの影響を受けたために光っているのかも……」

あおボン「コウモリロンといえば吸血鬼。僕も本で読んだことがあるです」

しろボン「う―――ん……ビー打歴、1790年。トラン時代のシルバニア国の話だ」

あかボン「ひょっとしたら……お父様はその時代に……うっ……」

しろボン「よし! ビードルフィンで、トラン時代にタイムトラベルだ!!」

あかボン「え? この宇宙船、タイムトラベルができるのですか!?」

あおボン「もちろん。ビーダコップの船ですから」

ビードルフィンのエンジンが作動。

しろボン「よーし! 出発だ!!」

ビードルフィンが時空を越えてトラン時代に向かう。

一方、三銃士の乗るデビルブライスターも時空を越えてやってくる。

ゲストラー「着いたでゲス!」

ドグダンディ「もう、あんまり揺らさないでよね。メイクが崩れちゃったじゃない!」

アクマント「なんだか薄気味の悪い国でマント……」

アクマント・ゲストラー「うわああ!!」

ドグダンディ「ん?」

コウモリロンが現れる。

ゲストラー「現れたでゲス!!」

しかし、それはドグダンディが操作するラジコンだった。

ドグダンディ「どう? あたしのメカ本物みたいでしょ!?」

アクマント「紛らわしいことするでないマント!!」

ドグダンディ「だってぇ……まずは姫の持ってる玉ちゃんをいただくのが先決でしょ?」

ゲストラー「吸血鬼に化けて、玉をよこさなければ血ぃ吸うぞーっ! ってか?」

アクマント「ほう……」

ドグダンディ「すごい作戦でしょ? あたしってなーんて頭がいいのかしら!」

ダストラー「面白い。でも本物の吸血鬼が現れたらどうする?」

ドグダンディ「そのときは、吸血鬼はあたしの美貌の魔術で誑かすのよ。タブラカタフラーンス! ププッティドゥ……」

アクマント「おっ、あっちに城があるでマント……」

ゲストラー「行くでゲス」

ドグダンディ「う―――ん、もう。冗談が通じない男なんて嫌い! いや、ちょっと待って……早く走らないで!」

木の枝から謎の男が三銃士たちを眺めていた。

謎の城

その中に入る三銃士。

アクマント「君の悪い城でマント……」

ゲストラー「そうねぇ……げげーっ! ちょっとあれを見るでゲス!!」

ゲストラーが指差したのは3つの棺だった。

アクマント「ええーっ! 間違いないでマント。ここはドラキュラの城でマント!!」

ゲストラー「どうするでゲス!?」

ドグダンディ「大丈夫よ。いざとなったら……これで追っ払ってやるから。よっとっとパーン……姫を待つには、ちょうどいいわね……何してんのよ! 早く隠れるのよ!!」

ゲストラー「はい……でもやーな予感がするんゲスよ……」

2人「はぁ……」

一方、ビードルフィンが到着。

あかボン「そんな! なぜ今すぐお父様を捜しにいかないのですか?」

しろボン「ここは吸血鬼の国なんだよ? 夜は危険すぎる。探索は明日からにしよう」

あかボン「わかりました……仕方ありませんね……」

城の中

アクマント「いつまで入ってるでマント?」

ゲストラー「腹すいたでゲス……」

ドグダンディ「静かに! 作戦成功よ。ほら、姫の足音が……」

何者かが歩いている。

ゲストラー「ずいぶんひんのない足音でゲスね……」

ドグダンディ「う―――ん。行くわよ! たああっ!! あら? あんた、誰!?」

そこにいたのは本物のドラキュラだった。

ドグダンディ「ほ、本物のドラキュラ!!」

アクマント「ひいっ! 出たでマント!!」

ドグダンディ「こ、これでも食らえ!!」

ドラキュラはドグダンディの取り出したニンニクと十字架をあっけなく潰してしまう。

アクマント「ニンニクも十字架も効かないでマント!!」

ドグダンディ「あれぇっ!」

ドラキュラ「お前たちは何者だ? 勝手にドラキュラ伯爵の寝室に忍び込むとは!!」

ドグダンディ「タブラカップラ光線発射!!」

ドラキュラ「うりゃ! そんな手に乗るか!! たわけ! まずそうだが、ちょうどおなかがすいていたところだ……」

ドグダンディ「あっ、やめて! あたしの血って、添加物が多いのよ!!」

アクマント「お、俺の血にも防腐剤が……」

ゲストラー「ワシの血も賞味期限が……」

ドグダンディ「そうだわ。あたしたちよりもずーっとおいしい血があるわよ……」

ドラキュラ「何!?」

ドグダンディ「若いピチピチギャルをお土産に持ってきたのよ!」

ドラキュラ「ピチピチギャル? そういえば、久しく若い女の血を吸ってないもんなぁ……う―――ん……」

ドグダンディ「任せてよ、私たちに。やぱパパパーン!」

ビードルフィン内

あおボンがコックピットで寝ているしろボンの元にやってくる。

あおボン「大変ですしろボン! しろボン!!」

しろボン「何だよ。せっかくいい夢見てたのに……」

あおボン「今、トイレに言って気づいたんですが、あかボン姫がいないです!」

しろボン「えっ?」

あおボン「これ、忘れてったみたいです……」

しろボン「あかボン姫……」

一方、あかボンは1人で森の中を歩いていた。

あかボン「お父様……私が必ず助けに参ります。あら?」

あかボンが目にしたのは1台の車だった。

そこには医者と看護師に返送したデビルベーダーの三銃士だった。

ダストラー「ええ、ただいま、極端に血液が不足してるんでゲス」

アクマント「ご協力をお願いでマント!」

ドグダンディ「あーら、ちょっとそこいくお譲ちゃん……寄ってかない!?」

あかボン「あなたがた、こんな夜中にいったい何をしてるのですか!?」

ドグダンディ「血が不足しちゃってんのよ……協力してくれない? お譲ちゃん」

あかボン「あの。その代わりといってはなんですが、私も人を捜しています。相談に乗ってくださいますか!?」

アクマント「いいでマント。ささ、一緒に車の中に乗るでマント」

車が走り出す。

あかボン「あの……一体どこへいくのですか!?」

ドグダンディ「血を欲しがってる人がいるのよ……それもピチピチのね」

あかボン(この人たち、どこかで……)

あかボンの心にアクマントたちの記憶がよみがえる。

あかボン(あの時の3人!)

車が急停車。

ドグダンディとゲストラーがぶつかる。

ドグダンディ「何すんだよ!」

ゲストラー「急ブレーキは危ねぇでゲス!!」

アクマント「姫は捕まえたでマント。ドラ公との約束なんて守ることないマント……」

ドグダンディ「あら、考えたらそうね」

ゲストラー「あ、そうでゲス!」

ドグダンディ「なら、早いとこずらかっちゃいましょうよ……」

アクマント「決まってるでマント」

ゲストラー「ゲスゲス。ん? ああーっ!! あかボン姫が逃げたでゲス!!」

あかボンが車から逃げ出すが、途中で転んでしまう。

するとあかボンの前にドラキュラが現れる。

ドラキュラ「でやああっ!!」

あかボン「きゃあああ!!」

一方、三銃士たちはあかボンの後を追う。

ゲストラー「逃がさないでゲスよ!」

途中であかボンが三銃士とすれ違う。

すると何かにぶつかる三銃士。

ドラキュラ「キシャーっ!!」

三銃士「うわあっ!!」

ドラキュラ「お前たち、私を裏切ろうとしたな!?」

ドグダンディ「そ、そんな。滅相もない……」

ドラキュラ「ええい、黙れ!!」

ドグダンディ「あれぇっ!」

ゲストラー「それぇっ!」

アクマント「どれぇっ!」

三銃士「それぇっ!!」

ドラキュラは三銃士を吹き飛ばした後、あかボンを追いかける。

必死で逃げるあかボン。

ドラキュラ「待てぇっ!!」

ドラキュラがあかボンの前に下りる。

ドラキュラ「へへへ……このような美形は久し振りじゃ。ゆっくりと味わわせていただこう……」

あかボン「わかりました。私の血が欲しいならいくらでも差し上げます……その代わり、その代わり父を……ボーダー王を返してください!!」

ドラキュラ「ボーダー王? そんなやつは知らん。ここにはおらんわい!」

あかボン「えーっ!?」

ドラキュラ「へへへ……」

あかボン「きゃあああ!」

「待てーっ!!」

ドラキュラ「あ?」

上空からビードルフィンが飛来。

しろボン「吸血鬼め、好きにはさせないぞ!」

すると突然、クリスモンドが反応し始める。

あおボン「クリスモンドが何かに反応してるです」

しろボン「そうか。よーし!」

ドラキュラ「おのれ! このドラキュラ様のお食事を邪魔するとは、許せん!!」

ビードルフィンからしろボンが飛び出す。

ドラキュラ「でやああっ!!」

しろボン「クリスモンドのパワーでやっつけてやる! たああっ!!」

しろボンがジャンプしてドラキュラ目掛けてパンチ。

ドラキュラ「うおっ! ううっ……こ、これは、何というパワーだ……」

しろボン「うっ、ううっ……」

しろボンの目に涙があふれる。

ドラキュラ「うわああ―――っ!!」

ドラキュラはクリスモンドの力によって消える。

しろボン「うわああっ!!」

ビードルフィンの上に落ちるしろボン。

あおボン「お帰りです……」

しろボン「もうちょっとかっこいい助け勝たないのかよ」

あおボン「そんな都合よくいかないです!」

ビードルフィンが不時着。

しろボンとあおボンがあかボンに駆けつける。

しろボン「おーい!! あかボン姫、大丈夫かい!?」

あかボン「お父様が、この時代にいなかったんです……」

あおボン「あのぉ、これ……」

あおボンはクリスモンドをあかボンに渡す。

あかボン「お父様……」

すると森からデビルブライスターが出現。

3人「うわあああっ!!」

ゲストラー「惜しいでゲス!」

あおボン「あいつらは?」

あかボン「宇宙海賊デビルベーダーです!」

しろボン「よし! あおボン、出動だ!!」

あおボン「はいです!」

2人「ビーダコップ、メイルオン!!」

2人のボディにビーダメイルが装着。

ビードルフィンが浮上。

しろボン「デビルベーダー! 俺たちはビーダ連邦のビーダコップだ!!」

あおボン「おとなしく降参するです」

ドグダンディ「ちょっと、誰に向かって言ってんのよ! 出番よ。アクマント!!」

アクマント「おう! メットイン!! なんちって……」

デビルブライスターが2つに分離。

しろボン「あっ、あれは……」

あおボン「デビルアーマーです」

アクマント「我が愛機・デビルブライスターの威力を見せてやるでマント! とおっ! メットオン!!」

アクマントが頭部となり、デビルブライスターと合体。

あおボン「あっ、アーマーモードに変形した……」

しろボン「感心してる場合か! こっちも変形だ。いくぞ!!」

ビードルフィンが変形体勢に入ろうとするが……。

あおボン「これ、変形なんかできませんけど……」

しろボン「あら……」

ブライスター「はーはっはっは! いくぞ。ファイヤースキャン!!」

デビルブライスターがコウモリロンをスキャン。

胸から先ほどスキャンしたもの同じコウモリロンを繰り出す。

あおボン「なんですかあれは!?」

あかボン「きっと、クリスモンドの力を悪用して作ったんだわ」

巨大コウモリロンがビードルフィンに噛み付く。

しろボン「うわっ! どうなってるんだ!?」

アクマント「やっぱっぱっぱー! 待ちに待った世紀の対戦を、衛星中継にてここ・田舎村よりお送りいたしまーす。ゲストラーさん、どうなりますでしょうね?」

ゲストラー「そうっすねぇ。勝つほうが負けないんじゃないでしょうかです」

ドグダンディ「なるほど。負けるほうが強くないということですね!」

ゲストラー「そうでゲス!」

ビードルフィンをかみ続ける巨大コウモリロン。

ブライスター「楽勝楽勝。止めで、マント!!」

もう1体のコウモリロンが出現。

あかボン「きゃああっ!!」

あおボン「アーマーがないと勝てません!!」

しろボン「ううっ……」

あかボン(こんなとき映画だと、白馬に乗った王子様が現れて……)

空から謎のアーマーが出現。

そのアーマーのビーダマが巨大コウモリロンを破壊。

ブライスター「ん?」

ドグダンディ「あら……」

ゲストラー「ゲッ!!」

アーマーがもう1体に体当たり。

巨大コウモリロンがブライスターの方に墜落。

ブライスター「いてーっ!」

ドグダンディ「あーっ、これは大いにかけない展開になりました!」

ゲストラー「やーな予感がするんでゲス!」

アーマーのビーダマ2発が三銃士を吹き飛ばす。

ブライスター「なーんでこうなるマント!!」

アーマーが飛び去る。

しろボン「あのアーマー、いったい誰が……?」

その後3人は帰路に着くが。

しろボン「本当にビードルフィン、大丈夫だろうな?」

あおボン「大丈夫、だと思いますけど……」

しろボン「よし! それじゃあ元の世界に戻るぞ」

あおボン「はい! では、行くです!!」

ビードルフィンが浮上。

ようやく元の世界に戻ってくる。

そこから出てくる3人。

あかボン「ひどい船酔い……」

しろボン「あーっ、ここってもしかして天国!?」

そこにグレイボン博士が現れる。

あかボン「あーっ、妖怪変化! いやいやいや!!」

しろボン「グレイボン博士……」

あおボン「それにミミタン!」

ミミタン「ミーミー!」

あかボン「あっ、お知り合いですか!?」

博士「ああ、心配いらん! ちゃんと元の世界に戻ってきとるぞ」

しろボン「何でグレイボン博士がここに!?」

博士「おまえたちが頼りないんで、連邦がワシを応援によこしたんじゃて……」

ミミタン「ミーミー!」

あかボン「あのぉ……」

しろボン「ああ、こちらはボーダーランド国のあかボン姫です」

博士「あらまぁ。噂には聞いていたが、これは美形じゃ! 電話番号教えてちょ」

あかボン「私にも許容範囲というものが……」

博士「かはーっ、もう振られたか……あ、まあいい。あれを見てみ!!」

博士が指差したのはビーダコップの基地だった。

しろボン「いつの間に……」

博士「基地ごと飛んできたんじゃよ。それよりどこへ行っとったんじゃ!?」

あおボン「それが、その……」

博士「う―――ん、なるほど。事情はわかった……残るクリスモンドは10個ということじゃな! よーし! これからは命がけの戦いになる。みんな神経を研ぎ澄まし、危機感を耐風失うなよ!! ということじゃ……」

3人「ああっ……」

しろボン「博士こそ、緊張感のかけらもないんだから!!」

博士「ああ、ワシは緊張すると眠くなる性格なんじゃよ」

しろボン「もう、しょうがないなぁ……」

あかボンを除く3人は基地の中へと入っていく、

あかボン「あの人たちで本当に大丈夫かしら?」

あかボンの心に先ほどのアーマーの記憶がよみがえる。

あかボン「あの黒い影……ひょっとしたら、私の白馬の王子様? それにしては、真っ黒でしたけど……」
 
 
(続く)
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