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爆竜戦隊アバレンジャーの第1話
 

アナザーアース。そこでアバレブラック・アスカがライドラプターで走っていた。

その時、謎の呪文で『天空の扉』が開いた。

ブラック「遂に禁じられた「天空の扉」が!! 急げラプター!!」

その時、ブラックは何者かによる銃撃を受ける。

それはバーミア兵・ゾルル「白」とゲルル「黒」だった。

ブラックはダイノスラスターを取り出し、バーミア兵に挑む。

地底からまだたくさん出てくるバーミア兵。

ライドラプターもバーミア兵に戦いを挑む。

ブラックはバーミア兵の攻撃で倒れる。

だが、アバレモードとなり、バーミア兵を倒す。

そしてライドラプターに乗り、先に進む。

そこへ後ろから要塞・アノマロガリスが現れる。

ブラック「エヴォリアンの要塞!!」

要塞の攻撃によりブラックがライドラプターから落ち、そこから袋が出てきた。

バックルにライドラプターをしまうブラック。

さらに攻撃を繰り出すアノマロガリス。

ブラックはその攻撃を受け、竜人アスカに戻る。

アスカの持っていた袋も『天空の扉』に吸い込まれた。

アスカ「しまった! 爆竜チェンジ!!」

アスカはダイノハープを出すが、折れていた。

アスカ「チェンジできない!?」

アノマロガリスは『天空の扉』へと入っていた。

アスカ「アナザーアースが危ない!!」

『天空の扉』にジャンプするアスカ。
 

東京
 

恐竜博物館では警備員が回っていた。

その時、どこからかティラノザウルスの泣き声がした。

警備員「まさかな……」

さらに今度は地鳴りが響き、壁が破られる。

それはなんと暗黒の爆竜ティラノザウルスだった。

警備員は食べられてしまった。
 

第1話
アバレ恐竜大進撃!
 

ワインに何かが写っていた。

それは暗黒の爆竜プテラノドンだった。

客は逃げ、プテラはレストランの物を食べてしまう。

地下鉄

アナウンス「まもなく2番ホームより電車が参ります。黄色い線までお下がりください」

だが、来たのは電車ではなく暗黒の爆竜トリケラトプスであった。

トリケラはホームに入って地上に出た。

そこで車を飛ばしていた。

その時、アスカがアナザーアースに現れた。

アスカ「これは、アナザーアース!?」

そしてティラノが町に現れた。

アスカ「ティラノ! やめろティラノ、目を覚ませ!!」

ティラノに呼びかけるアスカだが、ティラノに攻撃される。
 

福岡
 

女性「誰かー、誰か引ったくりよ!!」

樹らんるはマウンテンバイクで引ったくりのバイクを止める。

そして引ったくりを叩き落とす。

らんる「ギア級に改造したバービーちゃんをなめないでよね!」

『止めて、早く止めて』

らんる「止めて!?」

レポーター「怪獣が出現しております。こちらでは先ほど翼のある怪物が駆け巡り、ビルの窓を破る被害が出ております」

ニュースを見ているのは今中笑里である。

笑里「うっそー、わおー。ほっとんど怪獣映画じゃん」

『アスカさんのところへ、アスカさんのところへ……』

笑里「何、アスカさんのところへって。え―――!?」
 

函館
 

女性客「きゃあああっ!! 痛い……」

整体師・三条幸人が女性の体を押す。

女性客が倒れる。

幸人「もらうぞ、約束の500万……」

女性客「あなたにお金取る気!?」

幸人「一生ダメだと言われてた腰が治っていりゃ文句はないだろう」
 
女性客「え? ああ、治ってる!」

幸人「わかったらとっとと……」

『止めてくれ、私を止めてくれ!!』

幸人「何!?」

キャスター「都内各地に巨大な怪物が出現しております。平和な夜の東京に突如として現れた怪物が破壊行動を起こしております」

町のテレビを見ていたのは杉下竜之介である。

杉下「おいおい、ひどいね……トリケラトプスってのはほんとに嫌で、自分から乱暴なんかしないよ。それをバケモン……」

『早く、早くアスカさんのところへ!! 世界が!!』

杉下「世界!?」

一方、1人の青年・伯亜凌駕が目を覚ました。

凌駕「ふあ―――っ……何だ何だ!?」

凌駕がドアを開けるとマンションの住人が次々と逃げていた。

そして見た物は暗黒ティラノだった。

凌駕「起きろ! 起きろ舞!! 舞!?」

姪御の舞を連れて逃げる凌駕。

舞「わあー、すごい。恐竜だ……」

凌駕「すっごいなぁ。しっかり見とけよ」

次々と逃げる住人。

舞「ああ〜〜っ!!」

凌駕「どうした!?」

舞「ラフちゃん」

扉に犬が鎖でまだつながれていた。

凌駕「鎖で引っ掛かってんのかぁ……」

三輪「どうしました!?」

凌駕「ああ、三輪さん。この子をお願いします」

凌駕は鎖外しに取り掛かる。

凌駕「ラフちゃん、今助けるぞ……」

ティラノの泣き声が響く。

ティラノがとうとうここまで来てしまった。

凌駕「絶体絶命……でも、奇跡をここから起こすのは俺だ」

チェーンを外す凌駕。一方、外では……。

舞「あっ、凌ちゃん!!」

凌駕「やったぁ。へ? うわああっ!!」

凌駕を襲おうとするティラノだが、様子がおかしい。

凌駕「へ? どうしたんだ!?」

『止めろ、俺を止めてくれ!!』

凌駕「へ? 止めろって……お前か?」

その時、ティラノがマンションを潰し、凌駕が倒れてしまう。

凌駕「うわああっ!!」

ティラノはまた地中に戻る。

翌日、東京は大変なことになっていた。

アスカ(どこだ、どこにいる!? 出て来てくれ、ダイノガッツに満ちた戦士たちよ!!)

アスカは電話ボックスの上に乗っていた。

謎の人物がローラースルーゴーゴーで走っていた。

アスカ(絶対にいるはずだ。聞こえた者はいないのか!?)

もう1人の謎の人物がサイドカーで走っていた。

今度は車の上に乗るアスカ。

アスカ(出て来てくれ、戦士たちよ!!)

運転手「コラ、車の上に乗るな!!」

アスカ「あ、いけないことでしたか。すいません」

笑里の乗るゴーゴーが石に躓いてこける。

その時、サイドカーが急ブレーキをかける。

そこへアスカが現れる。

笑里・杉下「あなたがアスカさんですか!?」

アスカ「はい。やっとこの世界の戦士に会えた」

一方、凌駕は意識不明のまま入院していた。

笑里「爆竜!?」

アスカ「そうです。彼らは敵に操られてさらにこの世界を破壊しようとしています……しかし本当は心と力を合わせて悪と戦える戦士を求めているのです」

杉下「私たちはあの爆竜君たちと一緒に!?」

笑里「やります私! めっちゃめちゃ憧れてたんですよね。そういう凄げなことに」

アスカ「凄げ!?」

笑里「はい!」

杉下「私もお力になります……」

アスカ「ありがとう……ございます」

笑里「私、今中笑里。えみポンって呼んでくださいね」

杉下「私は杉下竜之介……」

笑里「じゃあスケさん!」

杉下「えー、スケさん!?」

一方、謎の要塞では。

鎧の戦士「はああ―――っ、爆竜たちよ……エヴォリアンの未来のために、アナザーアースを破壊しろ!! それが唯一、多くへの道なのだ!!」

その夜、2人の腕には変身アイテム・ダイノブレスが装着されていた。

笑里「これがダイノブレスかぁ。これで正義のスーパーヒーローになれるなんてすごーい!!」

杉下「その上、爆竜君たちが正気に戻れば、おしゃべりもできる……」

アスカ「しかし、本当はもう1人……3人揃わなければ最強の力は」

轟音

アスカ「あれは!!」

トリケラとプテラが現れる。

人々は逃げる。

さらに、ティラノも現れる。

アスカ「みんな!!」

笑里「介さん、しましょう。爆竜チェンジ!!」

杉下「爆竜!? おお!!」

2人「爆竜チェンジ!!」

2人にアバレスーツが装着される。と思いきや、チェンジできなかった。

アスカ「スケさん、えみポンさん!!」

笑里「そんなぁ。どうして!?」

アスカ「残念ですが、お2人の体ではこのスーツの力に耐えられないと見なされたようです」

杉下「何もしてるなって言うんですか!? 爆竜君たちは求めてくれたというのに、私たちは必要ないと!?」

アスカ「それは違います……ダイノガッツは人類誕生のときから誰もが受け継いだはずの力。戦士として戦うほどの強さを持つ者は別にいるというだけで……」

その時、爆竜がアスカたちの元に迫ってきた。

笑里「ああ―――っ!!」

杉下「こっちに来るぞ!!」

笑里「どうしたらいいの!?」

らんる「ったく、新幹線とか何で新横浜で折り返しなのよ!?」

幸人「飛行機は仙台止まり。無理矢理試乗車買いつけて1千万パーだ……」

一方、アスカたちは爆竜に追い詰められていた。

そこへらんると幸人が現れ、2人からダイノブレスを取り上げ、腕に付ける。

だが、爆竜は2人を踏んづけてしまった。

アスカ「ああっ!?」

笑里「うっそー!!」

杉下「なんということを……」

その時、2体の足の下が光りだし、持ち上げられる。

それはアバレブルーに変身した幸人とアバレイエローに変身したらんるだった。

2人「やったー!!」

イエロー「目を覚まして!!」

ブルー「俺の頭ん中で騒いでた奴はどいつだ!? とっとと正気に返れ!!」

イエロー「お願い!!」

その時、2人のバックルが光り出すと、2体は足をどける。

そしてトリケラとプテラが元の色に戻る。

トリケラ「助かりましたケラ……」

ブルー「え? ケラ!?」

イエロー「あれが本当の姿なんだ!!」

プテラ「けど遅すぎ。ハラハラしたプラ」

イエロー「プラ!?」

ブルー「こっちより、こいつを何とかしろ!!」

トリケラ「おっと、そうでしたケラ」

トリケラとプテラがティラノに立ち向かう。

トリケラ「後は何とかやってみますケラ」

ブルー「頼んだ」

「そうはいかん!! 暗黒の力を振り払ったか。この世界にダイノガッツが出せるものがいたとはな……だが所詮、俺の敵ではない。暴れろティラノ、破壊の限りを尽くすのだ」

ティラノの攻撃にトリケラは苦戦する。

ブルーとイエローがアバレイザーを空に向ける。

イエロー「誰なの!? 顔を見せなさいよ!!」

暗黒の渦が現れ、そこからレーザーが放たれてブルーとイエローに命中する。

2人「うわああっ!!」

アスカ「大丈夫ですか!? しっかり!!」

暗黒の渦から今度は鎧の戦士が現れる。

アスカ「その姿は我ら竜人族の伝説の鎧!!」

鎧の戦士「この鎧は、今やエヴォリアンの物だ!!」

アスカ「お前は……ハッ、まさか、私の仲間たちを!?」

鎧の戦士「貴様にそんな物は必要ないだろう!!」

アスカは鎧の戦士に投げ飛ばされる。

その拍子にダイノハープを落とす。

鎧の戦士「そうか、変身機能を失ったか。火祭りに上げてやる!!」

鎧の戦士は剣を出してアスカに迫る。

ブルー「待て! 俺たちが相手だ!!」

ブルーはアバレイザーをガンモードからソードモードへと切り替える。

そしてイエローと鎧の戦士に迫る。

一方、爆竜同士の戦いは続いていた。

ティラノは尻尾のドリルでトリケラとプテラを飛ばした。

さらに今度は2体を踏んづける。

『やめてくれテラ、時間がねぇんだ。誰でもいいから俺を止めてくれテラ!!』

病院で眠っている凌駕の体から魂が浮き上がる。

凌駕(何だこの光!? 熱い……熱すぎる。わかんないけど、熱くてなんかワクワクするぜ……)

『早く、早く来い!! もう時間がねぇんだ!! 俺を止めろテラ!!』

やがて凌駕が目を覚ます。

ブルーとイエローは鎧の戦士に苦戦する。

屋上に凌駕が現れる。

凌駕「俺を呼んだのはお前か!? 安心しろ、もう大丈夫だ……」

凌駕に顔を近づけるティラノ。

凌駕「おっと! ていうか、お前止めに来たんだから止まれって!!」

ティラノの鼻息が凌駕を飛ばす。

アスカ「あの人は……」

ブルー「おい、そこのバカ!!」

アスカ「これを、これを早く!!」

その時、アスカが銃撃に倒れる。

鎧の戦士「そうはさせない!!」

ブルー「俺に貸せ! 受け取れ!!」

ブルーは凌駕にダイノブレスを投げる。

ブレスは凌駕の腕に装着される。

ブルーの背後から鎧の戦士がブルーを抑える。

そして凌駕に電撃を浴びせると凌駕は落ちてティラノの口に入ってしまった。

笑里「うそー……」

杉下「そんな……」

鎧の戦士「ハハハ、残念だったな。ティラノ! 残りの奴らを抹殺しろ!!」

だが、ティラノはブルーたちにではなく鎧の戦士に攻撃する。

鎧の戦士「ぐわああっ!! な、なぜだ!?」

アスカ「ティラノ……」

その時、ティラノの体が元の色に戻る。

今度は口が光りだした。

それはアバレッドに変身した凌駕だった。

笑里「やっぱり、変身できたんだ!!」

杉下「ええ……」

アスカ「よかった。これで3人揃った……」

ティラノ「バッキャロー! もう少しで食っちまう所だったテラ!!」

レッド「大丈夫だって言っただろ!? ここは俺たちに任せろ!!」

ティラノ「頼むテラ!!」

レッド「OK。トアア!!」

レッドはジャンプして降りる。

鎧の戦士「爆竜たちを……安々と渡さん!!」

その時、レッドのバックルが光りだした。

レッド「何だこれ!?」

アスカ「呼んでるんだ。あらぶるダイノウエポンが!!」

3人のバックルからティラノロッド、トリケラバンカー、プテラダガーが出現する。

レッド「本当にあらぶってる……」

アスカ「戦ってくれ、ダイノガッツのほとばしるままに!!」

レッド「よっしゃ!!」

イエロー「任せて!!」

ブルー「仕方ない……」

鎧の戦士「こしゃくな、バーミア兵!!」

鎧の戦士の手からバーミア兵が出現する。

レッド「いくぞ!!」

次々とバーミア兵を倒す3人。

レッド「強すぎないか? これ……」

ブルー「驚くのは後だ!!」

イエロー「これからが本番よ!!」

イエローが回転してバーミア兵を倒す。

笑里「やりぃ!!」

レッド「でやあっ! よいしょ!!」

ティラノロッドがゾルルを食べてしまう。

杉下「お見事!」

トリケラバンカーの槍が尖がり、ゾルルを飛ばす。

トリケラ「町を壊しちゃダメだケラ!!」

ブルー「んなことはわかってる!!」

鎧の戦士がブルーを縛り、電磁波を流す。

そして壁にぶつける。

レッド「大丈夫ですか!?」

3人は鎧の戦士のビームを受けて倒れる。

笑里「ああっ、このままだとやられちゃうよォ〜」

アスカ「いや、ダイノガッツの戦士は負けない!!」

鎧の戦士「貴様らなど、俺の敵ではない!!」

ティラノ「怒(いか)れ、怒れ! ダイノガッツを込めろテラ!!」

一同「うおお――――っ!!」

3人の腕や足からギザギザのような物が現れた。

それはアバレモードだった。

イエローは両足で鎧の戦士の顔を持ち上げ、飛び立つ。

鎧の戦士は電話ボックスにぶつかり、倒れる。

今度はブルーが突進して車にぶつける。

そしてレッドが鎧の戦士の足を持ち上げ、ジャイアントスイングをする。

鎧の戦士の鎧は一部砕けていた。

鎧の戦士「鎧が!!」

レッドは上空から攻撃する。

そしてアバレモードからノーマルに戻る。

杉下「いや、見事な暴れっぷりです」

笑里「暴れ……そうだ、ユニット名決めた。アバレンジャー!!」

イエロー「えー? ちょうどいいんじゃない!? それ」

鎧の戦士「これほどの力とは、貴様ら一体!?」

レッド「爆竜戦隊アバレンジャーだ!!」

ブルー「おい、勝手に決めるな!!」

轟音

現れたのは謎の影だった。

レッド「なんだぁ!?」

ブルー「まだいたのか!?」

果たして謎の影の正体は? そしてそれは敵か味方か!?
 
 
(続く)
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