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ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟のオープニング
ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品
月面。暗い宇宙に地球が浮かんでいる。
ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエースのウルトラ4兄弟が、巨大な怪獣と死闘を繰り広げている。
次々に放たれる光線を避けつつ、4兄弟が肉弾戦を挑む。
しかし怪獣は4人がかりの攻撃をたやすく跳ね返し、強力な触手と光線の攻撃で4兄弟を襲う。
怪獣の瞳の奥に、異次元人ヤプールの姿が浮かび上がる。
ヤプール「
U
(
ユー
)
キラーザウルス── 我らヤプールの怨念のすべてが集まって生まれた、究極超獣。ウルトラ兄弟、貴様らに勝ち目はない! ここで死ぬがいい! フハハハハ!」
ウルトラマン「なんて強いヤツなんだ!」
セブン「もし、こいつが地球に飛来すれば、大変なことに!」
ジャック「絶対、防いでやる。たとえ、この命にかえても!」
エース「そうだ! 俺たちは負けるわけにはいかない!」
触手に締め上げられた4兄弟が、渾身の力で拘束を振りほどいて飛び立つ。
ウルトラマン「今だ!」
4兄弟が一気にそれぞれの合体光線を放つ。
しかしUキラーザウルスは素早くかわして攻撃を避け、一気に地球へと飛び立つ。
4兄弟も月面を飛び立ち、後を追う。
宇宙空間で、次々に炸裂するUキラーザウルスの攻撃を避け、4兄弟が必殺光線の構えに入るが──
ウルトラマン「待て!」
4兄弟が取り囲んだUキラーザウルスの背後には地球、そして日本列島が。
ウルトラマン「この状況で攻撃を外したら……」
セブン「俺たちの光線が、地球を直撃してしまう!?」
ヤプール「愚か者めぇぇ!」
攻撃を躊躇する4兄弟めがけ、Uキラーザウルスの攻撃が再開され、ウルトラマンとセブンが触手で跳ね飛ばされる。
ジャック「このままでは4人全員がやられる。エースぅ!」
エース「よし!」
ジャックとエースが反撃に転じようとするものの、逆に触手に捕らえられてしまう。
ヤプール「フフフ…… 捻り潰してやる! ムッ!?」
ウルトラマンの八つ裂き光輪、セブンのアイスラッガーが、ジャックとエースを捕らえていた触手を切断。
さらにウルトラマン、セブン、そしてジャックとエースが次々に、Uキラーザウルスの巨体の各所へ光線を撃ち込む。
連続攻撃をあびたUキラーザウルスが地球へ墜落。4兄弟も後を追う。
赤熱化して火の玉となったUキラーザウルスが、地球上の海に落下。激しい水しぶきがあがる。
ウルトラ4兄弟が空から舞い降り、その様子を見つめる。
水しぶきがやんで一見静かに見えた海面が、不気味に光りだし、ヤプールの姿が浮かびあがる。
ヤプール「うぅッ…… おのれぇ、ウルトラ兄弟! だが、我らの怨念は不滅だ。再び甦り、この星を恐怖と絶望で包んでやる!」
ウルトラマン「なんという恐ろしいヤツだ!」
エース「それが、ヤプールです!」
セブン「こんなにも強烈なマイナスパワーを封じ込める方法は、たった一つしかない」
ジャック「ファイナルクロスシールド……?」
セブン「ただしその技を使えば、光エネルギーのほとんど全てを使い果たしてしまう」
ウルトラマン「そうなれば、我々の変身能力が失われてしまうだろう」
彼方には、夜の闇の中に人間たちの平和な街並みの景色が広がっている。
ジャック「……やりましょう。私たちが愛した、この地球を守るために」
エース「たとえ俺たちがいなくても、人間は自らの力で、立派に戦い続けるでしょう」
4兄弟が静かに頷き合い、意を決して四方に散り、ヤプールを取り囲む。
ヤプール「むぅぅっ!?」
4兄弟の両腕から放たれた光がヤプールを取り囲み、さらに光線が角錐状の光の壁となってヤプールを覆う。
ヤプール「うぅっ…… な、何をする!?」
光線が次第に威力を増していく。それと引き換えに、4兄弟のカラータイマーが点滅を始める。
ヤプール「や…… やめろぉ……! やめろおぉぉ──っっ!!」
光が次第に収縮してヤプールを押さえつけ、円形の結界となり、ヤプールを眼下の海へと封じ込めていく。
さらにウルトラ兄弟がパワーを送りづづけ、ヤプールは海底へと姿を消してゆく。
(ヒビノ・ミライのナレーション)
これが 僕が知っているウルトラ兄弟最後の戦いだ
僕は彼らの活躍を知り 決意したのだ
僕も地球という名の星に行ってみたいと
そして半年前 宇宙警備隊のルーキーとして 僕は地球に降り立った
勇敢な彼ら ウルトラ兄弟の意思を継ぐ者として
ウルトラマンメビウス
ULTRAMAN MEVIUS
&
ULTRAMAN BROTHERS
ウルトラ兄弟