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アイドルマスターXENOGLOSSIAの第一話


春香「よしっ」

地蔵にお祈りをする。その直後に転ぶ

春香「キャッ」

                 復刻歴一〇七年 一月

オーディションの会場で緊張しながら順番を待つ春香

スタッフ「次の方、どうぞ」

春香の順番が回ってきた

春香「5・・・5・・5番天海春香です!よ、よろしくお願いします!」

主催者のジョゼフは微笑し、謎のカメラが様々な角度から春香を撮り始める

                     二月

春香宛てに結果通知が来た

春香の弟「行ってきます。あれ、爺ちゃん?」

春香「嘘?」

春香の弟「え?」

春香「嘘・・・嘘・・・」

春香の弟「姉ちゃん?」

春香「爺ちゃん・・・」

春香の祖父「何じゃ?」

春香「私、東京へ行く・・・東京へ行く!」

                   復刻歴一〇七年 四月
 
                    上京ペンギン

あずさは石碑に花束を添える

あずさ「新しい風ね」

その頃、ボートで移動中の千早とリファ

リファ「ねえ、そろそろ・・・目を開けてお昼寝?器用ね」

千早は春香をデータを見て何か複雑そうな顔をしている

大宮駅で

春香「えーっ!来れないの!もう大宮だよ。やよいちゃんが来てくれるって言うから何も調べて・・・えっ、平気って・・・」

売店の店員「450円です」

春香「そんな・・・」

やよい「ごめんごめん。まさか、こんなに撮影押しちゃうとは思わなくて。ああ、でね・・・」

スタッフ「そろそろ本番いいですか?」

やよい「ちょっと待ってて。はーい、やよいはいつでもOKです。あ、ごめんね。それで・・・あれ?」

春香「もしもし、やよいちゃん?」

アナウンス「現在、電波状態が大変悪くなっております。お近くのオンラインステーションなどをご利用ください」

春香「もう、よりによってこんな日にどうしてあんなに大きいのが」

端末を見つけるが、時間が間に合わない

春香「えーっ、もう!」

春香は急ぐあまり、ポケットから大事な物を落とす。が、それを雪歩が拾う

雪歩「ん?」

アナウンス「次の停車駅は上野です。モンデンキント発表の金平糖予報です。本日の東京地方は晴れ」

春香「はぁ、どうしよう・・・」

アナウンス「今夜夜半にかけてクリームベルト日本上空に再接近する予報で」

春香「あれ?確か・・・」

雪歩「あの、これお探しなんじゃ」

春香「あ、それです。ありがとうございます!えーっと」

雪歩は同じものを出す

春香「それにしてもすごい偶然だよね。同じオーディションに合格した二人がこんな所で会うなんて」

雪歩「本当に。でもよかった。私一人で不安だったんです。これ落としてるの見たときあって思っちゃいました」

春香「でも、これって何なんだろうね?」

雪歩「さあ?合格通知には常に身に着けていなさいって」

春香「書いてあったよね」

雪歩「でも、綺麗ですよね」

春香「えっ!」

雪歩「向こうでのお住まいは決まってるんですか?」

春香「え、あ・・・うん。事務所の寮。確か、十六夜寮とか・・・」

雪歩「本当ですか?私もそこなんです」

春香「えっ、じゃあ一緒に寮まで行こうよ。よかった。道とかよく分かんなくってどうしようかと」

雪歩「あの、私も東京は初めてでお尋ねしようかと。すみません」

春香「あっ、ううん。じゃあさ、いっしょに探そう。えっと」

雪歩「萩原雪歩です」

春香「雪歩ちゃんか。私、天海春香。よろしくね」

春香、雪歩「あっ」

東京の高層ビル街に着く

春香「ここが東京か。大きい建物がいっぱい。ねえねえ、雪歩ちゃん。雪歩ちゃんは・・・」

雪歩は寝ていた

春香「いつの間に。まあいっか」

十六夜寮で

伊織「はあ?迎えに行け?」

律子「いいでしょ?デコちゃんどうせ暇なんだし」

伊織「暇じゃないわよ!」

律子「まったまた。本当に忙しい時はデコもっとテラテラ光ってるもん」

伊織「うっさいわね!デコデコ言うんじゃないわよ!って律子!あんた人の携帯に何してんの!」

律子「一応携帯番号も入れとくわね。今日繋がりにくいみたいだけど」

伊織「ったく。何よこれ。田舎臭」

律子「天海春香ちゃん。東京駅で友達と待ち合わせしてたんだけど、その子が来れなくなっちゃったらしくて」

伊織「自力で来りゃいいでしょ!」

律子「初めての東京なのよ。可愛そうでしょ」

伊織「だったらあんたが・・・」

律子「じゃあ、よろしく」

伊織「キャーッ」

からくりのひもを引っ張ると伊織が外へ出されてしまう

伊織「な、何?これは?」

律子「こないだちょっと改造してみたの。忍者屋敷みたいで面白いでしょ」

伊織「面白いわけないでしょ!あんた、何考えてんの!」

律子「駅に行けば分かると思うから。それと中々大胆なポーズね」

伊織「はっ・・・もう、律子!」

律子「うふふ」

司令室で

空羽「本部よりフラッシュ入ります」

楢馬「ドロップです。メロンか、エモンか」

ジョゼフ「総員、アクトオンスタンバイ。以降、本部の指示があるまで待機していてください」

名瀬「総員、アクトオンスタンバイ」

春香と雪歩は公園に来ていた

春香「お待たせ。はい」

雪歩「ありがとうございます」

春香「それで、分かった?」

雪歩「いいえ。やっぱり迷っちゃったみたいです」

春香「そっか」

雪歩「すみません。あのまま、駅で寮の人が迎えに来るのを待っていればよかったですね」

春香「えっ。ううん。そんなことない」

雪歩「でも・・・」

春香「だって、そのおかげでこんな綺麗な桜が見れたんだから。ねっ」

雪歩「春香さんってすごいですね。東京初めてなのに落ち着いてて」

春香「そう見える?」

雪歩「え?」

春香「実は全然そんなことないんだけどね」

雪歩「え?」

春香「今すぐ新幹線に乗って帰っちゃいたいくらい」

雪歩「春香さん・・・」

春香「だって、オーディションに受かったのもまだ信じられないし、私が芸能人とかアイドルとか全然自信ないし。でもね・・・ってまたですか」

また寝ていた

春香「雪歩ちゃん、こんな所で寝てると風邪ひくよ」

雪歩は寝ぼけて

雪歩「変なリボン・・・」

春香「え、あの」

春香の携帯が鳴る

春香「はい・・・」

伊織「あんた一体どこにいんのよ!とっとと改札に来なさいよ!」

春香「改札?駅のですか?」

伊織「当たり前でしょ!」

春香「駅どっちか分かんないんですけど」

伊織「今どこ?」

春香「えっと・・・さあ」

伊織「ふざけんのもいい加減にしなさいよ!大体私が迎えに来てあげてんのに・・・」

アナウンス「現在、電波状態が大変悪くなっております」

春香「寮の人だったのかな?」

巨大ロボの中で

真「まだ来ないの?」

名瀬「そろそろよ、気を抜かないで」

空羽「モンデンキント本部より第二報。ドロップ、エモンと認定。出撃要請出ました」

楢馬「予想落着率70。チベットの阻止。東南東、200と推定」

名瀬「出番よ」

真「了解」

空羽「チャンネル7と11で確保しました」

ジョゼフ「ネーブラ、アクトオン!」

駅のアナウンス「上下線ともアイドルが通過します」

客「またかよ」

交差点も封鎖される。

春香「え、何?」

雪歩「多分、アイドルだと思います」

春香「雪歩ちゃん。アイドル?ちょっと見てくる。そこで待ってて」

春香が下を覗くと

春香「高速道路?」

春香が例の物を取り出すと

春香「これ・・・えっ!」

春香は呆然とする

春香「すごい・・・あれがアイドル」

幼稚園児「あーっ、あの人おパンツペンギンさん」

春香「キャーッ」

保育士「こら・・・すみません」

雪歩「春香さん、大丈夫ですか?」

春香「雪歩ちゃん・・・」

雪歩「はい?えっ、あの・・・」

春香「ごめん、背中貸して」

雪歩「はぁ?はぁ・・・」

その様子を見ているあずさ

リファ「わあ、大きいドーナツだね。ねえ千早、おやつドーナツにしよっか?ねえ千早ってば!ねえ!」

宇宙空間で

空羽「ネーブラ、対象ドロップとの公租軌道上にフォーカスしました」

楢馬「ネーブラからのロケーションデータ、来ます。内部ポイント、座標確定します」

空羽「地上観測との誤差修正、完了しました」

名瀬「真、スポッティングに入って」

真「了解。エモンドロップ確認。スポッティング、05379固定」

楢馬「ネーブラとのレーザー回線が不安定です。思った以上にフェーディングが強いですね。バックアップ用にいくつかの警戒用のアンテナを」

ジョゼフ「了承します」

楢馬「アンテナ、調整に入ります」

ジョゼフ「少しお膳立てが良すぎますがさて・・・」

さっきのところからだいぶ歩いてきた春香と雪歩

雪歩「あの、春香さん。もう誰もいませんけど」

春香「本当に?」

雪歩「はい」

春香「はーっ」

雪歩「大丈夫ですか?」

春香「あーっ、もう。よりによってこんな日に。東京でバカにされないように精一杯おしゃれして頑張ったのに。でも下着くらいはいつものでって。私だって本当はかわいいのとかセクシーなのとかいっぱい持ってるもん。なのに今日に限ってペンギンなんて」

雪歩「クスッ」

春香「あーっ、雪歩ちゃんまで笑うんだ」

雪歩「いえ、違うんです。春香さんもそういうの気にするんだなって。色々不安なんだって思ったら、何かちょっと嬉しくて。変ですね」

春香「だから、不安だって言ったでしょ」

雪歩「はい」

春香「まあいっか。これから気を付けよう。ねっ」

雪歩「はい」

春香「そういえばここって?」

雪歩「さっき地図にあった地名を見つけて」

春香「あ、本当だ!すごい、雪歩ちゃん!もうこの近くなんだ」

雪歩「うふふ、ありがとうございます」

春香「よかった。私こういうのの見方よく分からなくって」

雪歩「実は、私も」

春香「でも、ここまで来ればあと少しね。あ、そうだ」

やよい「あ、春香?やっと捕まった、今どこ?何やってるの?って言うかもっと早く連絡しなさいよ」

やよいがペンギンの着ぐるみを着て駅の端末で電話を受けている

春香「ちょっと、やよいちゃん落ち着いて・・・あ、ごめんごめん。それでね」

やよい「えーっ、もう寮の近く?同じ寮の子と一緒になって?はぁ・・・折角歓迎しようと思ってこんなかっこまでしてきたのに」

春香「ん?かっこ?あ、ううん。心配かけてごめんね。寮に突いたら改めて連絡するからじゃあね」

やよい「あ、ちょっと!もしもし!春香ったら人がこんなに心配してるのに・・・もしもし、もしもし、もーっ!」

食堂でそばを食べてる伊織がやよいを目撃

伊織「何、あれ?」

春香「よし、じゃあ行こうか」

雪歩「はい」

再び司令室

空羽「ネーブラ、対象光学捕捉」

楢馬「目標到達まで後15分」

名瀬「真、準備はいい?」

真「誰に言ってるの?」

名瀬「クスッ」

楢馬「カウント入ります。10・・・」

真「行くよ、ネーブラ!」

楢馬「9、8、7、6、5、4、3、2、1」

春香「えーっと、後はこの道を真っ直ぐ・・・ん?この匂い」

雪歩「海ですね」

春香「うーん、何でだろ?今度こそ間違いないって」

雪歩「あ、春香さん」

春香「雪歩ちゃん」

雪歩「はい」

あずさが二人を見守っている

春香「綺麗・・・」

雪歩「きっとドロップです」

春香「え?」

雪歩「さっきのアイドルが壊したドロップが大気圏で燃え尽きているんです。滅多に見えないんですけど」

春香「へえ、すごいな。私なんて海見るのも久しぶりだよ」

雪歩「そうなんですか?」

春香「私の地元、海無いから。光の雨みたい。ずーっと昔って金平糖って一個の大きな塊だったんだよね」

雪歩「月って言ったんですね」

春香「その頃の海もこんなに綺麗だったのかな?」

雪歩「さあ。でもこれよりも綺麗な風景なんてきっとないですよ」

春香「だよね。あっ・・・」

雪歩「どうしました?」

春香「また光ってる・・・」

雪歩「またって?」

春香「こっちに来てからこれでもう三度目だよ」

雪歩「私のはそんな事無いですけど」

春香「何なんだろうね?それにしてもあんなに綺麗なもの見せてくれるなんてアイドルってちょっとかっこいいね」

今の春香の声に巨大なロボが反応した

空羽「クランクアップ、確認しました」

ジョゼフ「ご苦労様です」

楢馬「帰還ルート、選定します」

名瀬「真、ご苦労様」

空羽「あれ?」

名瀬「どうしたの?」

空羽「第七格納庫で機動反応?」

ジョゼフ「ん?」

楢馬「第七ってあの一昔前に閉鎖されたプロメテウス1の?」

春香達の前に現れるリファ

春香「あなた、どこから?」

リファ「遊ぼう。私と一緒に行くの」

春香、雪歩「えっ!」

あずさの足止めをする千早

千早「まさか、あなたが直々にお出ましとは」

あずさ「会社勤めも楽じゃないわよ」

空羽「第七格納庫出力上昇。止まりません」

楢馬「外部からの干渉はありません」

名瀬「じゃあこれ、プロメテウス1からの出力ってこと?」

ジョゼフ「仕方ありません。至急、主任に連絡を」

名瀬「ダメです!金平糖の影響とこれって・・・ジャミングです」

春香「遊ぼう?」

リファ「うん」

春香「あの、私達ね、今道に迷ってて。だから」

リファ「知ってる」

春香「え?」

リファ「お姉ちゃんの行くところなら、私知ってる」

春香「それって」

リファ「お姉ちゃんはね、私と一緒に行くの!」

春香「キャーッ!」

春香をさらっていく

雪歩「春香さん!」

空羽「第七格納庫で重力震の発生を確認」

楢馬「隔壁が内側から破られています。こいつ、自力で地上まで出る気だ」

千早「何?」

あずさは一瞬の隙をつく

雪歩「春香さん!」

あずさ「何!」

千早「これは?まさか」

春香「キャーッ」

楢馬「プロメテウス1、地上に出ます!」

雪歩「キャーッ!」

あずさ「あ・・・」

千早「まさか、インベル」

春香「え、何?何?」

逃げるリファ

春香「ちょっと、これどうするのよ?」

あずさ「インベル!」

リファ「今度は何?」

春香「キャーッ!」

コックピットの中に春香を入れた

春香「何?何?何なの?」

リファ「千早、どうすんの!」

空羽「プロメテウス1、重力フィールド消失」

楢馬「沿岸部に新たな反応。これは・・・プロメテウス3、ヌービアムです!」

リファ「千早!」

千早「あんたはフォロー」

リファ「そんな」

あずさ「ヌービアム!」

リファ「べーっ」

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