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宇宙刑事ギャバン THE MOVIEのオープニング


2台のサイドカーがレースを行なっていた。

遠矢「撃、飛ばしすぎだ! 答えろ」

撃「いや、このまま突っ走る! 光を超えるぜ!!」

すると撃と遠矢のサイドカーが止まってしまう。

撃「ああっ、くそっ!」

撃は山奥で座り込んでいた。

そこに遠矢がやってくる。

遠矢「撃……」

撃「ん?」

遠矢「どうして俺が計算したペースを守らないんだ?」

撃「計算じゃレースに勝てねぇ……」

遠矢「お前はガキの頃からずっとそうだ。衣月の前だと我を忘れて暴走する」

撃「衣月は関係ないだろ!」

衣月「もう! どうして2人の息が合わせられないの? はい、ほれ」

撃と遠矢は衣月に渡されたドリンクを飲む。

3 人「はは は!」

「SARD」室内

衣月は星のペンダントを見ていた。

レポーター「こちらは宇宙センターです! 日本初の火星有人探査を目的とした、スペースシャトル「かなた」がまもなく打ち上げられます!」

撃と遠矢がシャトルに乗り込もうとする。

衣月「撃、遠矢!」

撃「おおっ、衣月、どうした?」

衣月「はい」

撃「ん?」

衣月が差し出したのは星のペンダントだった。

衣月「覚えてるよね? あの日の約束」

撃「バーカ、忘れるわけねぇだろ?」

衣月「遠矢も気をつけて」

遠矢「ああ…… 証明してくる。俺の研究が正しかったってことを」

撃「じゃあな!」

衣月「うん、気をつけて」

2人は「かなた」に乗って宇宙へ旅立った。

「 火星衛星軌道上に異常を確認!」

「通信が途絶えました。交信不能!」

ネットニュースには「かなた」行方不明という見出しが掲載されている。

衣月はそれを見ていた。

するとそこへ岩本室長がやってくる。

室長「もう1年か……」

衣月は室長の手を払う。

衣月「2人は生きてます! 今も、宇宙のどこかで……」

室長はその場を去る。

すると建物の電気が消えてしまう。

室長が見たのは鏡だった。

「貴様、あの女がほしいのか? ならば死ね!」

室長「うわああーっ!!」

衣月は叫び声に気づき、警備員の姿を目にする。

警備員はあたりを見渡す。

すると怪人が2人を襲う。

さらに、もう1人が衣月の前に転がる。

衣月は怪人から 逃げ、車に乗り込む。

そこから恐る恐る外を見るが、怪人はいなかった。

だが、突然現れ、再び逃げる衣月。

怪人はゆっくり衣月に近づく。

すると謎の光が怪人を怯ませ、宇宙刑事ギャバンに変わる。

怪人「貴様……何者だ!?」

ギャバン「宇宙刑事ギャバン!」


宇宙刑事
ギャバン
THE MOVIE
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