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遊戯王デュエルモンスターズGXの最終回
十代「(ナレーション)遊戯さん……あなたとのデュエルは、俺にとって最高の時だった」
十代「あなたは……」
「さあ、始めようか。僕たちの、本当の卒業デュエルを……」
十代「本当の卒業デュエル!?」
『ハネクリボー』のカードをかざすとそれが光りだす。
十代「うわああっ!!」
気がつくと十代がいたのは童実野町だった。
十代「ここは……」
「爺ちゃん、行って来ます!」
店から遊戯が出てきて、十代とぶつかる。
遊戯「ごめんなさい……」
十代「いやぁ、こっちこそ……あ、あなたは……遊戯さん!」
2人「デュエル!!」
十代「あなたの存在は……俺が戦った誰よりもきらめいていて……俺はあの時、心の中で願い続けていた。このデュエルが、この時間が……永遠に続けばいいのにって」
真の卒業デュエル!
十代VS伝説のデュエリスト
TURN-180
遊戯の場には『ブラック・マジシャン』が、十代の場には『ネオス』がいた。
十代「遊戯さん……あなたのデッキの象徴が『ブラック・マジシャン』なら、俺のデッキの象徴、それが……『E・HERO
ネオス』! 遊戯さん……勝負はまだこれからだ!!」
遊戯「来い! 十代君!! 『ブラック・マジシャン』と『ネオス』の攻撃力は同じ。僕はバトルを中断して、ターンエンド」」
十代「俺のターン、ドロー! 『カード・ガンナー』を召喚」
十代の場に『カード・ガンナー』が召喚される。
十代「『カード・ガンナー』は、デッキのカードを3枚墓地に送り、このターンのみ1枚につき攻撃力を500ポイントアップさせる」
デッキから『ネクロ・ガードナー』、『ネクロ・ダークマン』、「スパークガン』を送ったことで『カード・ガンナー』の攻撃力は1900ポイントに上昇。
十代「さらに装備魔法『ネオス・フォース』を発動。装備した『ネオス』の攻撃力を、800ポイントアップさせる」
『ネオス』の攻撃力が3300となる。
遊戯「攻撃力3300……」
十代「そして、『ネオス』がバトルで相手のモンスターを破壊したとき、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。行けっ! 『ネオス』!!」
『ネオス』が『ブラック・マジシャン』に立ち向かっていく。
遊戯『迂闊だよ、十代君。罠発動!『聖なるバリア−ミラーフォース−』!」
十代「何!?」
遊戯「『ミラーフォース』は、相手モンスターが攻撃するとき、相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する……」
『ミラーフォース』によって『ネオス』と『カード・ガンナー』が大爆発。
十代「『ネオス』!! うわっ!
『カード・ガンナー』の効果発動。『カード・ガンナー』が破壊されたとき、デッキからカードを1枚ドロー。さらに罠発動!『デス・アンド・リバース』!! 自分のバトルで、通常モンスターが破壊されたとき、相手フィールドのモンスター1体を破壊して……破壊された自分のモンスターを特殊召喚する。俺が破壊の対象に選ぶのは、『ブラック・マジシャン』!!」
『デス・アンド・リバース』のカードから光線が放射。
遊戯「ならば僕も罠発動!『シフトチェンジ』!!
このカードの効果で、僕は『ブラック・マジシャン』の指定を『翻弄するエルフの剣士』に変更!」
『翻弄するエルフの剣士』が『ブラック・マジシャン』の身代わりとなり、大爆発。
十代「甦れ……『ネオス』!!」
十代の場に『ネオス』が特殊召喚。
十代「『デス・アンド・リバース』の効果で甦ったモンスターは、このターン、バトルを行わなければならない。行け!『ネオス』!!」
遊戯「行け!『ブラック・マジシャン』!!」
『ネオス』と『ブラック・マジシャン』が激突し、大爆発。
十代「『ネオス』!!」
遊戯「『ブラック・マジシャン』……」
十代(今の攻撃を交わすとは……さすが遊戯さん)
遊戯「(僕の『ミラーフォース』を呼んでカウンターを仕掛けてくるなんて……)僕のターン、ドロー! 『磁石の戦士α』を召喚!!」
遊戯の場に『磁石の戦士α』が召喚。
遊戯『行け!『磁石の戦士α』!! 十代君にダイレクトアタック!!」
『α』が十代に立ち向かう。
遊戯「『時空剣一閃』!!」
十代「『ネクロ・ガードナー』の効果発動。墓地にある『ネクロ・ガードナー』をゲームから除外し、攻撃を1度だけ無効にする……」
遊戯「あ……」
『ネクロ・ガードナー』の幻影が十代の盾となる。
遊戯(そうか。さっきの『カード・ガンナー』の効果の時……すでに『ネクロ・ガードナー』を捨てていたんだ。すごい……十代君は自分のデッキを、まるで手足のように操っている)
十代「俺のターン、ドロー! 来い、『スパークマン』!!」
十代の場に『スパークマン』が召喚。
十代「行け、『スパークマン』!『スパークフラッシュ』!!」
『スパークフラッシュ』が『α』を破壊。
遊戯4000→3800
遊戯「『磁石の戦士』……僕のターン、ドロー!『疾風の暗黒騎士ガイア』を召喚!!」
遊戯の場に『疾風の暗黒騎士ガイア』が召喚。
遊戯「『暗黒騎士ガイア』は、手札がこのカードだけのとき、生贄なしで召喚できる。行け!『ガイア』!!」
『ガイア』が『スパークマンに突き進む。
遊戯「『スパイラルシェイバー』!!」
『スパイラルシェイバー』が『スパークマン』を突き刺す。
十代4000→3300
十代「(強い。ライフを逆転された……いくら戦術を読みきったつもりでも、読みきれない……)俺のターン、ドロー。『ネクロ・ダークマン」の効果発動! 『ネクロ・ダークマン』が墓地にあるとき、一度だけ「E・HERO』を生贄なしで召喚できる。現れろ!『E・HERO
エッジマン』!!」
十代の場に『エッジマン』が召喚。
十代『さらに装備魔法『インパクト・フリップ』! このカードを装備したモンスターが……バトルで相手モンスターを破壊したとき、相手のデッキのカードを1枚墓地へ送る。行け!『エッジマン』!!」
『エッジマン』の肘の刃が『ガイア』を切り裂く。
『インパクト・フリップ』の効果で遊戯はデッキからカードを1枚墓地に送る。
遊戯「僕のターン、ドロー! 魔法カード『天よりの宝札』。互いのプレイヤーは、手札が6枚になるようカードをドローする」
2人はカードをそれぞれ6枚ドロー。
遊戯「僕は……『ワタポン』を特殊召喚!」
遊戯の場に『ワタポン』が特殊召喚。
遊戯「『ワタポン』は……魔法の効果によって、デッキから手札に加わったとき、特殊召喚できる。そして……『ワタポン』を生贄に、現れろ!『ブラック・マジシャン・ガール』!!」
十代の場に『ブラック・マジシャン・ガール』が召喚。
十代「これが……遊戯さんの『ブラック・マジシャン・ガール』! 翔に見せてやりたかったぜ」
遊戯「『ブラック・マジシャン・ガール』は、墓地にある『ブラック・マジシャン』の数だけ攻撃力が300ポイントアップする」
『ブラック・マジシャン・ガール』の攻撃力が2300に上昇。
遊戯「行けっ!『ブラック・マジシャン・ガール』!!」
十代「まさか……『エッジマン』の攻撃力は2600……」
遊戯「『黒・魔・導・爆・裂・波』!!」
十代「そんな……自分より攻撃力の高いモンスターを攻撃するなんて……」
遊戯「そんなことはないよ」
『エッジマン』に何かが取り付く。
十代「あれは……」
遊戯「さっき、『インパクト・フリップ』の効果で墓地に送った僕のカードは、『ギルファー・デーモン』。このカードは、墓地に送られたとき相手の装備カードとなって攻撃力を500ポイントダウンさせる……」
十代「何!?」
『黒・魔・導・爆・裂・波』が『エッジマン』を破壊。
十代3300→3100
十代「『インパクト・フリップ』の効果発動……このカードが墓地へ送られたとき、お互いのデッキからカードを1枚ドローする」
2人はカードを1枚ドロー。
遊戯「僕はカードを3枚セットしてターンエンド」
十代(やっぱりこの人は……とんでもないデュエリストだ。俺が繰り出す攻撃の、全て上を行く……)
「うふふ。怖いのか!?」
十代(怖い!?)
十代の横に『ユベル』が立つ。
ユベル「見ろ。自分の手を……」
十代の右手が震えていた。
十代(俺が、怯えている……)
ユベル「フッフッフ……だが本当は違う。僕には君の心がわかる……君は今こそ、失ったものを取り戻そうとしている」
十代(失ったもの……!?)
回想
遊戯「君はこの3年間で、とても強くなった。そしていくつ者試練を乗り越え……頼もしい大人に成長した。けれど……そのために失ったものもある」
十代「失ったもの!?」
遊戯「そう。君自身は気づいていない……大切なもの。君はそれを取り戻さなければならない」
十代がハッとする。
十代(俺が、失ってしまったもの……わかってきたよ。それが何か……)
2人「アハハハハ!!」
遊戯「ごめんよ。なんだか急におかしくなって……」
十代「いやあ、俺もきっと同じこと、考えてました。遊戯さん……強すぎだよ、マジつえぇ。こんな強い人に、あったことがないってくらい」
遊戯「それは君だよ。僕も君ほど、デッキと深い絆で結ばれたデュエリストを知らない……」
十代(『ユベル』……お前の言うとおりだ。俺はきっと、このデュエルで自分の失ったものを取り戻す)
十代の心にこれまでのデュエルの記憶が甦る。
十代「(デュエルが、誰とでも楽しいわけじゃないことを知った……デュエルに重大な責任が伴うときがあることも知った。それを引き受ける覚悟が、大人になるということで……けど、決して忘れちゃいけないことがある。俺は……この人なら、この人の強さなら……取り戻させてくれる)俺のターン! 全力で行くぜ。遊戯さん!
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遊戯「……」
遊戯「来い! 十代君!!」
十代「ドロー!!」
十代がドローしたのは『ハネクリボー』だった。
十代「永続魔法『ヒーローズ・ギルド』発動! 互いのプレイヤーは、デッキの1番上が戦士族だった時、そのカードを手札に加え……そうでなければ墓地に送る。俺のカードは……」
カードをめくるとそれは『N・グラン・モール』。岩石族だった。
十代「(『グラン・モール』は、バトル下相手モンスターを手札に戻す強力なカードだが……岩石族。しかし、方法はある……)速攻魔法『コード・チェンジ』発動! カードに記された種族を自分の指定した種族に変更できる。俺は……『ヒーローズ・ギルド』に記された戦士族を……」
遊戯「そうはさせないよ! 罠発動『精霊の鏡』!! 魔法効果をこの鏡に封印する!」
十代「……」
十代は『グラン・モール』と『コード・チェンジ』を墓地に送る。
遊戯もカードを確認。
遊戯「残念ながら、僕のカードは戦士族じゃない……」
十代「だが……俺の全力はまだまだこんなものじゃない。魔法カード『亜空間バトル」!! お互いのプレイヤーは、デッキから3体のモンスターを選んで、1体ずつ同時に見せ……攻撃力の低いモンスターを出したプレイヤーは……500ポイントのダメージを受け、そのカードを墓地に送る。攻撃力の高いモンスターを出したプレイヤーは、そのカードを手札に加える……行くぜ遊戯さん!」
遊戯「うん!」
十代「現れろ! 俺の3体のモンスターたち!!」
遊戯「来い! 僕のモンスターたち!!」
十代のモンスターは『フレア・スカラベ』『アクア・ドルフィン』『クレイマン』。
遊戯のモンスターは『バスター・ブレイダー』『カオス・ソルジャー』『マグネット・バルキリオン』。
遊戯「よし!『バスター・ブレイダー』『破壊剣一閃』!! 『カオス・ソルジャー』『カオス・ブレード』!!
『マグネット・バルキリオン』『磁石剣』!!」
3体の遊戯のモンスターの剣が十代のモンスターを破壊。
十代3100→1600
十代「俺は……3枚のカードを墓地へ送り……」
遊戯「僕は3枚を手札に加える」
遊戯の手札には今加えたモンスターの他に『クリボー』『マジカルシルクハット』も入っていた。
十代「よし! これで、俺の準備は整った」
遊戯(しまった! 今のバトルで十代君は、選んだカードをわざと墓地に……)
十代「行くぜ遊戯さん! これが『E・HERO』デッキの力だ! 魔法カード『ミラクル・フュージョン』!! フィールドか墓地から決められたモンスターを除外し、『E・HERO』を特殊召喚する。墓地の『フレイム・ウイングマン』と『スパークマン』を除外し……現れよ!『シャイニング・フレアウイングマン』!!」
十代の場に『シャイニング・フレアウイングマン』が融合召喚。
十代「『シャイニング・フレアウイングマン』の攻撃力は、墓地の『E・HERO』1体につき300ポイントアップ!」
『シャイニング・フレアウイングマン』の攻撃力が4300に上昇。
十代「さらに魔法カード『ミラクル・コンタクト』!! フィールドか墓地の融合素材モンスターをデッキに戻し、『ネオス』と融合したモンスターを特殊召喚する。墓地の『ネオス』『グラン・モール』『フレア・スカラベ』をデッキに戻し……トリプルコンタクト融合!!」
遊戯「あ……」
十代「現れろ!『E・HERO マグマ・ネオス』!!」
十代の場に『マグマ・ネオス』が特殊召喚。
十代「フィールド魔法発動『ネオスペース』! 『ネオスペース』は、『マグマ・ネオス』の攻撃力を500ポイントアップする。そして、『マグマ・ネオス』の能力でフィールドのカード1枚につき、さらに400ポイントアップ」
遊戯「攻撃力4300と6300のモンスター……」
十代「これが俺の『E・HERO』たちの可能性だ! 遊戯さん!」
遊戯「すごい……すごいよ!」
十代「へへ……行け! 『マグマ・ネオス』!! 『スーパーヒート・メテオ』!!」
『マグマ・ネオス』は大きな炎を投げる。
遊戯「けど、僕の『ブラック・マジシャン・ガール』も、全ての攻撃を跳ね返す魔術を持っている。罠発動『魔法の筒』!!」
十代「何!?」
遊戯「『魔法の筒』は……相手の攻撃を無効にし、その攻撃を跳ね返す」
『スーパーヒート・メテオ』が跳ね返される。
十代「速攻魔法『コンタクト・アウト』!! 『マグマ・ネオス』の融合を解除する!!」
『マグマ・ネオス』が3体のモンスターに分離。
遊戯「『魔法の筒』をかわした……!?」
十代「俺にはまだ、『シャイニング。フレア・ウイングマン』の攻撃が残っている。行け!!」
『シャイニング・フレアウイングマン』が『ブラック・マジシャン・ガールに立ち向かう。
十代「『シャイニング・フレアウイングマン』は、バトルで破壊したモンスターの攻撃力分だけ相手にダメージを与える。遊戯さん……このデュエルはもらった!」
「それはどうかな!?」
十代「え?」
遊戯の首の千年パズルが輝きだす。
ユベル「来るぞ! キング・オブ・デュエリストに眠るもう1つの魂が……」
十代「何!?」
遊戯がアテムと入れ替わる。
十代の目が『ユベル』と同じになる。
十代「あれが伝説の、名もなきファラオの魂……」
アテム(相棒……ここは俺にやらせてくれないか!?)
遊戯(もう1人の僕……)
アテム(彼の強さに、俺のデュエリストの魂が……さっきからうずいて仕方ないんだ)
遊戯(うん。任せたよ……もう1人の僕)
アテム「行くぜ! 十代君!! 罠発動『黒魔族復活の棺』!! 相手がモンスターを召喚したとき、そのモンスターと自分のモンスター生贄に……墓地の黒魔族を1体復活させる! 俺は、君の『グラン・モール』と『ブラック・マジシャン・ガール』を生贄に……」
『グラン・モール』と『ブラック・マジシャン・ガール』が棺に吸収。
アテム「墓地のモンスターを復活させる!」
十代「まさか……『ブラック・マジシャン』を!?」
アテム「いいや。俺はこの瞬間、『精霊の鏡』に宿った『コード・チェンジ』を発動する……このカードは、カードテキストに記された種族を、自分の選んだ種族に変更できる」
十代「まさか……」
(遊戯『残念ながら、僕のカードは戦士族じゃない……』)
十代「あの時のカードは……」
アテム「そう。俺が呼び出すのは、黒魔族ではなく……神!! 現れろ!!『オシリスの天空竜』!!」
遊戯の場に『オシリスの天空竜』が特殊召喚。
『オシリス』の咆哮が十代に響く。
十代「これが……神……」
アテム「十代君……君ほどのデュエリストならば……その相手は神こそがふさわしい……」
十代「(遊戯さん……俺は忘れない。あなたが俺に送ってくれた最高の贈り物、最高の時間……)ええ、望むところですよ。こんな相手と戦えるなんて、超ワクワクするぜ!!」
アテム「そう来なくては。本当の勝負はここからだ!!」
十代「ええ……(俺は、あなたのおかげで取り戻せた。俺が知らない間に失っていたもの……どんな大人になろうと決して忘れてはいけないもの……)行くぞ! 『ネオス』!!」
『ネオス』が『オシリス』に立ち向かっていく。
十代(もうどんなことがあっても忘れない。どんなときでも、素直にデュエルを楽しむ気持ちを……)
遊戯とのデュエルを終え、現実世界に戻った十代。
十代「遊戯さん……俺はもっと強くなる。その時はきっとまた……ありがとう。遊戯さん! ガッチャ!! 楽しいデュエルだったぜ……さーて……」
十代がカバンを持ち上げるともぞもぞと動き出す。
十代「ん? まさか……」
カバンの中を見るとファラオが入っていた。
十代「ファラオ……」
ファラオの口から大徳寺の魂が出てくる。
十代「大徳寺先生まで……」
大徳寺「オーオー。ずいぶん遠くまで来たニャ……」
十代「って、何でこんなところにいるんだよ!?」
大徳寺「そりゃあ、デュエルアカデミアに残るより……君についていったほうが面白そうだからニャ」
十代「何だこれ?」
十代が見つけたのは1枚の紙だった。
十代「これは……」
紙を広げると翔、万条目、明日香、剣山、校長、吹雪、レイのメッセージだった。
大徳寺「みんな君の行動パターンを呼んでたみたいだニャ……」
十代「みんな……」
大徳寺「みーんな十代君が大好きなのニャ」
十代「ああ……俺もみんな大好きだ!」
大徳寺「さあ、どっちに行くのニャ!?」
十代がカバンを背負う。
十代「さあね。風の向くまま気の向くまま……よし!」
十代が走り出す。
大徳寺「ああっ……」
十代が走り出す。
十代「俺は……ただ走り続けるだけさ!」
大徳寺「待つニャ!!」
十代(まっすぐ……まっすぐ……まっすぐ前を見つめて……ガッチャ!!)
(終)