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●前回のあらすじ
九つの鎧の力を結集し、人間界と妖邪界を繋ごうと目論む妖邪帝王 阿羅醐(アラゴ)。
捕えられた五人のサムライトルーパーと四魔将は鎧の力を奪われ、阿羅醐の野望は達成されるかに見えた。

だが、ただひとり戒めから脱した朱天は、自らの命と引き換えに阿羅醐に操られた迦遊羅(カユラ)を開放し、
迦雄須(カオス)一族としての姿を取り戻させる。

そして、本来の姿に戻った迦遊羅と、純が持つ”命の勾玉”の力により、サムライトルーパーたちは復活を遂げた。

今ここに、阿羅醐とサムライトルーパーの最後の戦いの幕が切って落とされたのだ!





  (封印のお堂から開放され走っていく”烈火のリョウ”。その心に純とナスティの声が響く)

純「お兄ちゃん、朱天が死んじゃったんだ! 朱天は死んで迦遊羅を助けたんだよ!!」
ナスティ「迦遊羅は迦雄須一族ゆかりの者だったわ。阿羅醐に心を封じられていただけなの。迦遊羅は一人で城に向かったわ・・・」




●輝け!五人の戦士達



  (先を急ぐリョウだが、無数の妖邪兵に行く手をさえぎられる)

リョウ「出やーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

  (刀を振り妖邪兵をなぎ倒すリョウ)
  (だが妖邪兵は湧き出るがごとく現れる)

リョウ(何だ!? あれは!?)

  (ふと空を見ると黒い二つの円が交わり光を放っている)



  (一方、阿羅醐城。阿羅醐と迦遊羅の戦いが続いている)

阿羅醐「グワァーーーーーー!!!」
迦遊羅「妖邪の世界を邪悪で満たしただけでは飽き足らず、人間界をも手に入れようと!」

  (踏み潰そうとする阿羅醐の足を後ろへ飛んで避ける迦遊羅)

迦遊羅「許しません!!」
阿羅醐「九つの鎧は伝説通り、不可思議な力をこの煩悩京に与えてくれる! もう誰も我が野望を止めることは出来んわ!!」
迦遊羅「この錫杖には迦雄須と朱天の怒りが込められています! その怒りこの迦遊羅が受け、果たして見せましょう!!」
阿羅醐「迦雄須一族は一千年の時をかけた我が宿命の仇! 今こそ断ち切ってくれるわ! 覚悟せい、迦遊羅よ!」
   「ふははははははははははは!!!!」

  (高笑いする阿羅醐と対峙する迦遊羅)
  (と、周囲を囲む妖邪兵が次々と倒されていく)

迦遊羅「!?」
阿羅醐「ムッ!?」

  (そこでは戒めを解かれた三魔将が妖邪兵を蹴散らしていた)

迦遊羅「来てくれましたか! 三魔将の方々!」

  (阿羅醐の背後を取る三魔将)



  (サムライトルーパーたちも激戦を繰り広げている)
  (”金剛のシュウ”の必殺技・岩鉄砕で吹き飛ぶ妖邪兵)

リョウ「シュウ!!」
シュウ「探したぜリョウ!!」

  (周囲を囲む妖邪を蹴散らし、シュウと背中合わせになるリョウ)

リョウ「目指すは天守閣だ!」
シュウ「おう!!」

  (そこへ上空より妖邪兵が乗った船が襲い掛かる)

リョウ「!?」

  (槍を落として攻撃する妖邪兵。これを迎え撃つリョウとシュウ)
  (その最中、堀の中から”水滸のシン”が現れ妖邪兵に突撃する)

シン「でやや〜〜〜〜〜!!」
シュウ「おおっ! シンじゃねえか!」

  ドグワン!!(妖邪の船を破壊するシン)

シン「リョウ! みんな無事か!?」
リョウ「白炎の足を信じるなら、今頃ナスティと純がトウマたちと合流しているはずだ!」


  (そのころ、リョウたちとは別の一角で妖邪兵を倒しているのは”光輪のセイジ”)

セイジ「!?」

  (空を見上げるセイジ。二つの黒い円が先ほどよりも深く交わっている)

セイジ「不吉な・・!」「この光、怪しげな妖気を漂わせて!」

  (そこへ白炎に乗った純とナスティがやってくる)

純「セイジ兄ちゃん!!」

  (妖邪の船に乗った”天空のトウマ”もいる)

トウマ「セイジ!」
セイジ「トウマ!」
トウマ「この船に乗れ! リョウたちは城へ向かった!」

  (妖邪の船を降ろすトウマ)

純「女妖邪の迦遊羅がさ! 阿羅醐にね・・・!」
ナスティ「彼女は迦雄須一族の人。地霊衆に操られていただけなの」

  グルルルルラー!!!(高々と吠える白炎)




リョウ「!」
シン「どうしたリョウ!」

  (馬に乗っているリョウ、シン、シュウ)

リョウ「信じていた通りだったのさ!」


  (馬を走らせる三人のサムライトルーパー。妖邪兵の攻撃をものともしない)

リョウ「雑魚にかまうな! 行け〜〜〜〜〜!!」
シュウ「おう!!」

  (三人を乗せた馬はひたすら走り、堀を越えて阿羅醐城に突撃する)



  (その阿羅醐城では三魔将と阿羅醐が対峙している)

阿羅醐「愚かな! 永遠の命を与えたお前たちが自ら掟を破るとは!!」
悪奴弥守(アヌビス)「くどい! この期に及んでまだ俺たちを騙せると思うのか!!」
那唖挫(ナアザ)「貴様の企み、芭陀悶(バダモン)大師から聞いたぞ!!」
螺呪羅(ラジュラ)「朱天を騙して利用したように、俺たちも同じ運命だとな!!」
阿羅醐「三魔将! 揃いも揃ってワシを裏切って命あると思うな!!」

  (かつての主である阿羅醐に決然と挑む闇魔将・悪奴弥守、毒魔将・那唖挫、幻魔将・螺呪羅)
  (さらに鬼魔将・朱天童子の鎧を受け継いだ迦遊羅も加わる)

迦遊羅「とうとう本性をあらわしましたね!!」
阿羅醐「迦遊羅! 貴様も四魔将の一人として死ねい!!」
?「待て! 阿羅醐!!」

  (突然の声に振り向く阿羅醐。そこにはリョウ、シュウ、シンが揃っている)

リョウ「仲間に見放されるとは、貴様の野望もこれまでだ阿羅醐!!」
阿羅醐「ふははははははは!! もう遅いわ!」

  (剣を天に掲げ、空の黒い二つの円を指し示す阿羅醐)

阿羅醐「見よ! 黒い太陽が人間界に闇を落とす時、妖邪界となる!!」
リョウ「何!?」

  (黒い太陽は交わりをさらに深くしている)


  (妖邪の船で移動しているトウマたち)
  (交わりより放たれる光を光輪剣の刀身に写すセイジ)

セイジ「この日食よりこぼれる光は、人間界の明かりだ!」
純「見て! 高い塔のとこ!!」


  (阿羅醐城の塔。周辺では地霊衆が飛びまわっている)

芭陀悶「阿羅醐様ある限り、我々は永遠の命を約束されておる」
   「見よ! 暗黒が人間界を覆い、妖邪界と同化する時、我ら地霊衆は人間界への扉を開くのじゃ!!」

  (日食に吸い込まれていく地霊衆)

純「ううううう!!」
芭陀悶「ふふふふふふふっ!!!」

  (地霊衆を率いて飛び立つ芭陀悶)


  (人間界では空に浮かぶ城の出現に人々が騒いでいる)

人々「な・・なんだ!?」「何なのあれ!?」「????」

  (やがて日食より地霊衆が出現。人々が逃げ惑う)

人々「ウワっーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」


  (さらに、東京各所に出現した妖邪門が開き、地霊衆の大群が現れる)




阿羅醐「誰もが成し得なかった素晴らしいこの時を見るがいい!!」
シュウ「勝手なこと言いやがって、この〜〜〜〜!!」

  (阿羅醐が振り下ろした剣を受け止めるシュウ)

シュウ「負けてたまるか!! 心を失った鎧なんかによ!!」

  (阿羅醐に飛びかかって攻撃するシン)

シン「うりゃ〜〜〜!!」
阿羅醐「生意気な〜〜〜!!」

  (口から火を吐いて攻撃する阿羅醐。攻撃を避けるシン)
  (炎はリョウに当たるが”烈火”の鎧をまとう彼は平然としている)
  (炎の中で烈火剣を構えるリョウ)

リョウ「双〜〜〜〜炎〜〜〜〜〜斬!!!」

  (炎をまといつつ放たれる必殺の双炎斬。火達磨となる阿羅醐)

シュウ「おおっ!! やったかっ!?」


  (炎に包まれた阿羅醐は堀に落下する。消失する炎)

阿羅醐「腕を上げたな烈火! 敵に回すには惜しい奴よ!」
リョウ「何を言うか! ”仁”の心は妖邪に従わん!!」

  (飛び降りながら叫ぶリョウ)

迦遊羅「待ちなさい烈火! 誘いに乗ってはダメです!」

  (リョウの後を追っていく迦遊羅)

阿羅醐「どうした烈火! 怖気づいたか!?」
リョウ「邪魔しないでくれ! 迦遊羅」

  (地上に到達したリョウと迦遊羅)

迦遊羅「あの塔には、地霊衆と人柱の怨念が塗りこめられています。あれこそ阿羅醐に妖邪力を与える源です」

  (迦遊羅の言葉に塔を見るリョウ。阿羅醐が塔を登っていく)

迦遊羅「うかつに近づいてはあなたも取り込まれてしまい、かつての私のようにされてしまいます」

  (塔の頂上に登った阿羅醐)

阿羅醐「人間が現れた時、心の闇が妖邪界を作り出した。人と人が憎しみあう力が蓄積し、怨念の世界となったのじゃ」
   「妖邪界より生まれしこの阿羅醐、妖邪帝王として夢を果たさん!!」
   「人間界と妖邪界を一つにするために立てられたこのお堂、邪悪の力を与えたまえ!!」
   「人間の狭間を越え、大地を我が元へ!!!」

  (阿羅醐の言葉と同時に塔より光が放たれる!!)
  (その力に押されて流される妖邪の船)

純「うわああああああ〜〜!!」
リョウ「阿羅醐の奴!! はっ!!??」

  (リョウが見ると仲間達が光に巻き込まれ苦しんでいる)



  (光は妖邪界を越えて人間界に届き、ついに塔が人間界に出現した!!)

芭陀悶「地霊衆たちよ! 塔の中に人々の悪しき心を注ぎ込み、阿羅醐様をお迎えするのじゃ!」

  (地霊衆によって次々と塔の中に取り込まれていく人々)

  (逃げ惑う人々に襲い掛かる妖邪兵。いまや大都会・新宿は妖邪界と化した!!)

  (巨大な姿を見せて宣言する阿羅醐)

阿羅醐「我はこの世の救世主・阿羅醐なり! 人間界の王となるため、次元を超えてここにやってきた!」
   「我と手を結ぶ者のみに、永遠の命と全ての願いを満たしてやろうぞ!!」

  (阿羅醐の宣言と同時に何かが人々の上に降り注ぐ)

人々「金よ!金だわ!」「こりゃ純金だぞ!!」「何だって!?」「この金、私のものよ!!」「俺のだ!!」

  (たちまち人々は金を巡って争いを始める)



  (妖邪界ではサムライトルーパーが阿羅醐を追わんとしていた)

トウマ「阿羅醐め! ついに塔を人間界に伸ばしおって!!」
セイジ「心が妖邪に奪われぬうちに、人々を助けに行こう!!」
リョウ「阿羅醐は新宿だ! 行くぞ!!」
トルーパーたち「「「「おう!!!!」」」」

  (光に包まれながら降下するサムライトルーパー)
  (新宿は阿羅醐の目の前に降り立った)

リョウ「阿羅醐! 妖邪界での決着ここでつけてやる!!」
阿羅醐「フフフフッ! ノコノコ現れよって、馬鹿な奴らよ!!」
セイジ「貴様が消え去るまで、私たちの戦いは終わらん!!」
シュウ「俺たちを倒せなかったのはうかつだったな! 阿羅醐!!」
阿羅醐「うかつなのはお前達の方だ! 後ろを見ろ!!」
トウマ「何ッ!?」
シン「!?」

  (サムライトルーパーが後ろを振り向くと、芭陀悶率いる地霊衆の大群が取り囲んでいた)

阿羅醐「お前達を生かしておいた真の訳を、じっくりと教えてやろう!」
   「地霊衆たちよ!!」

  (阿羅醐の命により地霊衆たちが動き出す)
  (その中で、人々は金を巡って醜い争いをしていた)

人々「俺のだ!!」「うるさいよこせ!!」

  (そんな人々の様子をビルの上から見ている純たち)

純「ダメだよ! 阿羅醐のやつに騙されちゃあ!!」
ナスティ「ダメだわ! あの人たちには地霊衆が見えないのよ!」
純「このままじゃ東京中の人が人柱にされちゃうよ!」
 「みんな気がついてよ! そんなことしてたら妖邪に取り込まれてしまうんだから!!」

  (純の叫び声も欲に駆られた人々には届かない)

芭陀悶「人間どもよ、せいぜいこの人間界と妖邪界を繋ぐ役目を果たすがいい。お前達も阿羅醐様の僕となるのじゃ!」

  (芭陀悶率いる地霊衆が人々を惑わせ、トルーパーに攻撃をかける)


リョウ「うわっ!!!」
トウマ「地霊衆めっ!!」
セイジ「鎧が動かん!!」
シュウ「くそう!!」
シン「ぐああああ!!」

  (地霊衆の攻撃に捕えられ苦しむサムライトルーパー)

トウマ「リョウ! 輝煌帝になるんだ!!」
リョウ「しかし! お前達が取り込まれるぞ!!」
セイジ「やるんだリョウ!! 戦ってくれーーーーーーーーーーーーー!!!」

  (絶叫とともにセイジの体から鎧の力が抜け出す)
  (同時にシュウ、シン、トウマの体からも鎧の力が現れリョウの元へ集まっていく)

  (五つの鎧の力が結集し”輝煌帝の鎧”が出現。リョウの体を覆っていく!!)
  (同時に凄まじい音が大気を震わす!)

芭陀悶「な、何という音だ!!」
リョウ「うあああああああああああ!!!!」

  (リョウの両手に装備された”烈火拳”より炎の拳が放たれる!)

芭陀悶「ぐわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

  (炎の直撃を受けた芭陀悶は断末魔の声を残して消滅した)

阿羅醐「ぐおおおおおお!!!」

  (剣を振り下ろす阿羅醐。それを腕で受け止めるリョウ)

阿羅醐「待っておったぞ! その輝煌帝の鎧!」「その白き鎧こそ、人間界をも支配できるただ一つの鎧!!」

  (リョウの元へ純とナスティ、武装した”白炎王”がかけつける)

純「リョウ兄ちゃーーーーーーーん!!」

  (リョウの傍らへジャンプする白炎王)
  (その両肩に納められている”剛烈剣”を抜き放つリョウ)

阿羅醐「フフフフ! 白き王者にのみ受け継がれてきたその剛烈剣ともども、この阿羅醐が人間界の王としてもらいうけるぞ!」
リョウ「この鎧は正しき五つの心に与えられたもの、妖邪に渡すわけにはいかん!!」

  (巨大な剣を振るう阿羅醐。地面が砕け地割れが起きる威力だ)

  (激しい戦いの末、同時に宙を飛んだ二人はそれぞれの剣を振り下ろす!)

リョウ「超弾導閃煌斬!!!!!」

  (凄まじい光と炎が阿羅醐に放たれる)

阿羅醐「ぐうううううう!!  どりゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

  (光を剣で受けた阿羅醐。リョウに向けて弾き返した!!)

リョウ「うわあああああああああああああああああああ!!!!」

シュウ「リョウ!!!!!!!」
セイジ「輝煌帝の鎧が阿羅醐に!?」

阿羅醐「負けたのは烈火だ!! 輝煌帝の鎧はワシにこそふさわしいという証だ!!」

  (跳ね返された攻撃を食らい膝をつくリョウ)

リョウ(しかたがない! これ以上戦えばみんなやられてしまう・・・・!)
阿羅醐「ここまでだ! 観念しろ! 鎧は貰い受ける!!」

  (不思議な力でリョウを浮かし取り込もうとする阿羅醐)

シュウ「やめろ阿羅醐〜〜〜〜!!!」
阿羅醐「ワシにたてつこうというのか!?」
シュウ「うわああああああああああ!!」


  (阿羅醐の放った力に吹き飛ばされるシュウ。他のトルーパーたちも苦しんでいる)

阿羅醐「鎧をわが元へ!!」

  (まさに絶体絶命の危機。その時、リョウの額に”仁”の文字が輝いた!)

阿羅醐「!?」

  (阿羅醐の力を跳ね除けて地に降り立つリョウ)

リョウ「阿羅醐! この輝煌帝の鎧それほどに欲しいのか!?」
阿羅醐「ワシの妖邪力を遮って何とする!?」
リョウ「ならばこの白き鎧受け取るがいい!! この俺ごと!!!」
阿羅醐「何だと!?」

  (輝煌帝の鎧ごと阿羅醐の体内へ飛び込むリョウ)

純「リョウ兄ちゃん!!」
トルーパーたち「「「「!!???」」」」

  (苦しむ阿羅醐)

阿羅醐「!!!??? な、何だ!? この不可解な心は!!??」

  (阿羅醐の額に”仁”の文字が浮かび上がっている)

トルーパーたち「「「「リョウ!!!!!!!!!!!!!」」」」
リョウ「みんな! 阿羅醐は”仁”の心が取り押さえている! 早く斬れ!!」
  
  (阿羅醐の体内から声を送るリョウ)

シン「できるか!! そんなことをしたら・・・!!」
シュウ「お前まで斬ってしまうぞ!!」
リョウ「かまわずやれ! やるんだ!! 今を逃せば再び妖邪の世界になるんだぞ!!」
トウマ「リョウ!!!!」
セイジ「・・・・・・・・・」

  (激しく迷う仲間たち。だがやがて武器を構えて阿羅醐に突撃をかける!!)

純「あああああああああっ!!」

  (涙を流しながら突撃するトルーパーたち)

シュウ「リョウ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
シン「リョウ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

  (鎧から力が放たれ、光となったサムライトルーパーが阿羅醐にまとわりつく)

阿羅醐「うおおおおおおああああああああああ!!」
セイジ「うあああああああああああ!!!」
シュウ「でやああああああああああああああ!!!」
トウマ「いやあああああああ!!!」
シン「うわああああああああああああああ!!!」

  (光となったトルーパーたちが阿羅醐を斬り裂いてゆく!!)

純「リョウ兄ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!」「!!!??」

  (と、突然、純の胸にかけられていた勾玉から光が放たれた!!)

シュウ「な、何だ!?」
セイジ「あれは!?」

  (勾玉の光は阿羅醐を砕き、中から光となったリョウが飛び出してきた!!)

ナスティ「リョウ・・・・!」
純「リョウ兄ちゃん・・・・・!」

  (残骸と化した阿羅醐を背後に立つリョウ)

リョウ「とても一人じゃ抜け出せなかった・・・・・ありがとう、純!!」
純「へへへへっ!」

  (照れくさそうに頭をかく純)




  (阿羅醐の敗北によって妖邪界は消失。争っていた人々も正気を取り戻した)

人々「?????」「どうしたんだ? 俺たちは・・・・?」「なあ・・・おい・・・」「お前、何で石ころ持ってんだよ」

  (阿羅醐の力が失われ、金はただの石になったようだ)




シュウ「リョウ! 終わったな!」

  (勢ぞろいしたサムライトルーパー。鎧擬亜の兜をはずす)

リョウ「ははっ!!」

サムライトルーパー「「「「「いぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!」」」」」

  (いっせいに兜を投げる五人。それらは空中で消失した)
  (鎧擬亜も消滅し、普段着に戻る五人の少年たち)




迦遊羅「人間界は救われました。私たちはすでに過去のもの」
ナスティ「迦遊羅・・・・」

  (満開の桜が咲く中、別れを告げる迦遊羅と三魔将)

迦遊羅「私たちは壊れた煩悩京に戻って美しい世界を築きます。さようなら、皆さん・・・・」

  (空の彼方へと去っていく迦遊羅と三魔将)

  (その後を追い走っていくが、追いきれずにあきらめた純。手には勾玉を持っている)

純「さようなら! さようなら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」


  (勾玉が光を発し飛んでいく)
  (その光をリョウがジャンプしてキャッチした)

リョウ「それっ!」
ナスティ「えいっ!」

  (野球ボールのように勾玉を投げるリョウ。それをバットで打つナスティ)
  (それをキャッチして送球するセイジ)

セイジ「それっ!」
トウマ「はははっ!」

  (セイジの送球を弾くトウマ)

シン「おおっとっ!」
シュウ「あっ! ととととっ!!」
シン&シュウ「「うわあああ!!」」

  (勾玉を拾い損ねたシンに、拾おうとして転びかけたシュウ)
  (ぶつかってシュウが派手に転んだ)

  (転がった勾玉は純の手に入る・・・かと思いきや白炎が横から掻っ攫う)

純「バカバカバカバカバカ!! 返せっ!」

  (勾玉をくわえて走っていく白炎。それを追いかけていく若者たち・・・・・)






「邪悪は去り、伝説の鎧もその姿を消した」


「しかし、いつの日かまた悪がはびこり、平和を乱す者が現れた時、九つの鎧は再び現れるであろう」


「大いなる鎧の伝説とともに・・・・・」



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