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勇者特急マイトガインの最終回


嵐を呼ぶ最終回


マイトステーション。
ヌーベルトキオ上空に浮かぶエグゼブの要塞を、舞人たちが見ている。

舞人「敵の本拠地が、ヌーベルトキオにあったなんて……」
いずみ「ロボット軍団は、既にヌーベルトキオ目指して侵攻中です」
舞人「勇者特急隊も、グレートマイトガインだけになってしまった……」
サリー「舞人さん、グレートマイトガインだけになったんじゃなくて、『まだグレートマイトガインがいる』って考えた方が……ご、ごめんなさい、生意気なこと言っちゃって……」
舞人「いや、サリーちゃんの言う通りだ。俺たちにはまだグレートマイトガインがいるんだ。まだ戦いは終わったわけじゃない!」
青木「舞人様。先代社長がいつも仰っていた『プラス思考』、何でもいい方に考えるということです」
裕次郎「うむ。そういうことじゃ、舞人!」
舞人「うん。浜田くん、イノセントウェーブについて何かわかったかい?」
浜田「もう少し時間があれば……」

司令室に通信が入る。

通信「大阪室長に、ウォルフガングの使いと名乗るお方がお見えですが」
舞人「ウォルフガングゥ!?」
大阪「なぜ私を?」
通信「この写真を見ればわかると」

ウォルフガングが、身分を隠して大阪室長のもとで働いていたときの写真。

大阪「これは……あの時の!」


ヌーベルトキオの街中。
宙を舞う飛行船。その側面のスクリーンに映し出されたエグゼブ。

エグゼブ「ヌーベルトキオの人間たちよ。無駄な抵抗はやめよ。世界はブラックノワール様のものとなるのだ。既に世界の人間たちは、ブラックノワール様の下僕となり、平和な生活を送っている。素直に従えば命の保証はしよう。ただちにブラックノワール様の下僕となるのだ」
人々「下僕になる!」「命だけは助けてくれぇ!」
ジョー「調子に乗るなぁ! エグゼブ!」

ジョーの乗った轟龍が飛来。飛行船を撃破する。


旋風寺邸。
客間で舞人たちが、ウォルフガングの部下たちと話している。

部下「というわけです」
大阪「まさか……あの時のあの人がウォルフガングだったとは……」
舞人「浜田くん、やはりイノセントウェーブだ」
浜田「うん。しかも増幅器まで作っているとは……さすが、飛龍や轟龍を設計したウォルフガング!」
部下「これがその増幅器と設計図です」
舞人「これをグレートマイトガインに組み込めば、あのロボットたちとも互角に戦える!」
浜田「イノセントウェーブを強く放つことのできる人間を見つけ出せば、ブラックノワールも倒せるかもしれない」

そこへ、いずみが飛び込んでくる。

いずみ「舞人さん! 轟龍がブラックノワールの空中要塞に攻撃をかけています!」
舞人「何だって、エースのジョーが!?」


轟龍がエグゼブの要塞に向かう。

ジョー「エグゼブめ……親父の仇は必ず取る!」
エグゼブ「愚かなリエースのジョー。今さら轟龍1機で何が出来るというのだ?」

要塞からロボット軍団が出撃する。

ジョー「むっ、出てきやがったな……ザコどもがぁっ!」

轟龍に敵の攻撃が被弾。

ジョー「くそぉっ!! くらえっ!!」

轟龍がロボットモードに変形し、敵ロボを攻撃。
しかし、ブラックノワールの魔のオーラを浴びた敵ロボは、損傷が次々に再生してしまう。

ジョー「ゾンビロボットどもがぁっ!! くそぉっ!!」


マイトステーション。
グレートマイトガインのコクピットの舞人に、浜田がヘルメットを渡す。

浜田「待たせた舞人。増幅器の、グレートマイトガインへの組み込み完了だ! このヘルメットに内蔵された受信機を繋げば、マイトガインからイノセントウェーブが放射され、敵の魔のオーラに対抗できる筈だ」
舞人「ありがとう、浜田くん。じゃ、行ってくる!」
浜田「グッドラック、舞人!」

旋風寺邸の敷地にマイトステーションが現れ、グレートマイトガインがスタンバイする。

舞人「ガイン、ガンナー、これが最後の戦いになるかもしれない」
ガンナー「わかってるってぇ!」
ガイン「必ず勝ってみせるさ!」

舞人「……グレートマイトガイン、発進!」

マイトガンナーを抱えたグレートマイトガインが出撃。


空中要塞。
次々に再生する敵ロボたちに、ジョーが手を焼いている。

ジョー「くそぉっ、化け物め!」

敵の1機がジョーに迫る。

ジョー「しまった!」

あわやと思われたとき、飛来したグレートマイトガインがその敵を撃ち落とす。

エグゼブ「来たな、グレートマイトガイン。今度こそ貴様の最後だ。……何っ!?」

グレートマイトガインから放たれるイノセントウェーブ。
敵ロボの魔のオーラがかき消されてゆく。

舞人「お前たちの弱点は、既にわかっているっ!!」
ジョー「ウォルフガングのマシンか!?」
舞人「そうだ! エースのジョー、さすがは不死身の男……よくぞここまで生きていたな!」
ジョー「フッ、危うく三途の川を渡りかけたがな」

敵ロボたちが迫る。

舞人「ジョー、今日のところは共同戦線だ!」
ジョー「いいだろう……勝負は親父の仇を討ってからだ」

敵ロボが再生能力を失い、形勢逆転。
舞人とジョーが敵たちを次々に倒してゆく、

ジョー「魔のオーラの力さえなくなればぁっ!!」
舞人「こしゃくなっ!!」

空中要塞から続々と発進するロボ軍団。

ジョー「ロボットの発進口だ。あそこから中に入るんだ!」
舞人「『虎穴に入らずんば虎児を得ず』というわけか」

エグゼブ「えぇい、くそぉ……ウォルフガングめ、いつの間に旋風寺にあのマシンを!」
ブラックノワール「エグゼブよ……」
エグゼブ「はっ!」
ブラックノワール「この失態、いかに処するつもりか……」
エグゼブ「ブラックノワール様、この場は私自らグレートマイトガインを倒してご覧にいれます」
ブラックノワール「よかろう……」
エグゼブ「全てはブラックノワール様の勝利のために」

舞人とジョー、敵の迎撃をかいくぐり、発進口へ突入。

ジョー「何っ!?」
舞人「馬鹿な!?」

そこには、グレートマイトガインや轟龍の5倍以上はあろうかという超巨大ロボ。
エグゼブ自ら操縦するインペリアルである。

エグゼブ「2人ともよく来たな。だが、これ以上ブラックノワール様には、一歩も近づけさせん!」

インペリアルの猛攻撃に、たまらず要塞外へ飛び出す舞人たち。
轟龍が地面に叩き落される。

ジョー「ぐわぁっ!!」
舞人「ジョー!!」

マイトガインが攻撃を繰り出すが、一向に通じない。

舞人「くそぉ! この増幅器のパワーじゃダメなのか!」
エグゼブ「フンッ!」

インペリアルの猛攻の前に、マイトガインも何度も吹き飛ばされる。
しかし、渾身の力で飛び蹴りを放つ。

舞人「とぉ──っ!!」
エグゼブ「むぅ……っ!!」

さすがのエグゼブも怯む。

舞人「グレートマイトガイン・パーフェクトモードだ!!」
ガンナー「了解!!」

マイトガンナーがパーフェクトキャノンに変形し、グレートマイトガインの右肩に合体。

ガイン「グレートマイトガイン・パーフェクトモード!!」
舞人「ターゲットスコープ・オープン……発射!!」

最強武器、超電導砲パーフェクトキャノンが放たれる。

舞人「やったっ!!」
エグゼブ「フン!」

エグゼブのロボもビームを放つ。
両者のビームが激突。
エグゼブのビームが、パーフェクトキャノンのビームを押し戻す。

舞人「何っ!?」
ガイン「ぐわぁーっ!」

押し戻されたビームがパーフェクトキャノンの砲口を直撃。
マイトガンナーがマイトガインから弾き飛ばされる。

ガンナー「うおぉ──っ!!」
舞人「マイトガンナー!?」
ガンナー「ま、舞人……」


ビームの直撃を浴びたマイトガンナーが、大爆発──。


舞人「マイトガンナー……」


マイトステーション。
大阪室長の指示の元、スタッフが作業に取り込んでいる。

大阪「みんな急いでくれ! この大型増幅器さえ完成すれば、我々にも勝ち目はある! 君たちの作業に人類の未来がかかってるんだ!」
浜田「大阪室長、この測定器で、イノセントウェーブを少しでも強く放てる人を見つけましょう」
大阪「うむ」


戦場。

エグゼブ「いい加減に観念するのだな。万に一つもお前に勝ち目はない」
舞人「くそぉ、追いつかれる」

インペリアルの猛攻に、マイトガインが大地に叩き落される。

舞人「くっ……ガイン!」
ガイン「大丈夫だ……」

インペリアルの巨大な足が、マイトガインを踏みつける。

ガイン「うぅっ……あぁっ……」
エグゼブ「さぁおしまいだ、旋風寺舞人! この世界の全てはブラックノワール様のものと思い知れ」
舞人「悪のはびこる世界など……決して許しはしない! 正義は必ず勝つんだ!」
エグゼブ「フン……まだまだ青いな。『正義は勝つ』か? ではお前は正義なのか?」
舞人「当たり前だぁっ!!」
エグゼブ「ならば、正義が負けることを教えてやろう」


マイトステーション。
浜田がスタッフ一同のイノセントウェーブのレベルを測定している。

浜田「イノセントウェーブ、コンマ0002……全員、普通レベルです」
大阪「やはり普通のレベルを超えた人間は、マイトステーションの中にはいないのか……」
浜田「まだ司令室が残ってます!」


戦場。

ガイン「うぉぉっ!」
舞人「くそぉ……負けるものか!」

マイトガインがインペリアルの巨大な手に捕らえられる。
強力なパワーの前に、全身の装甲がひしゃげ、ヒビが入り始める。

ガイン「うぅっ……」
エグゼブ「フッフッフ……まるで手の中の玩具だな」
ガイン「うおぉぉ──っ!!」
エグゼブ「だがこの玩具ももうお払い箱だ」

マイトガインがビルに叩きつけられる。
既に全身がボロボロ。
コクピットの中の舞人も傷を負っている。

ガイン「うぅ……舞人……」
舞人「ガ……ガイン……この世に悪の栄えた試しはない……勝利を信じるんだ……!」

インペリアルが巨大な剣を抜いてマイトガインに迫る。

エグゼブ「死ねぇっ!!」

そのとき、インペリアルに銃撃が炸裂。
ジェットモードの轟龍が飛来。コクピットでは、血だらけのジョーが果敢にハンドルを握っている。

エグゼブ「何ぃっ!?」
ジョー「エグゼブ、親父の仇だぁっ!!」
舞人「ジョー!?」

インペリアルの大剣が轟龍へ振り落ろされる。
轟龍のフロントガラスが叩き割られ、ジョーが無数のガラスの破片を浴びる。
しかし、なおも捨て身で突撃するジョー。

エグゼブ「わっ、わっ、わぁ──っ!!」

轟龍が特攻。
機首の巨大ドリルが、インペリアルのコクピットのエグゼブを貫く。


エグゼブ「だから……ドリルは取れと……言ったのだ……」


大爆発。


舞人「ジョー……」


マイトステーション。
浜田が裕次郎のイノセントウェーブのレベルを測定している。

浜田「コンマ0005か……」
裕次郎「どうなんじゃ?」
浜田「普通のレベルよりは上ですが、顕著なデータではありません……」
いずみ「私も青木さんもだめでしたね」
青木「会長は普通の方ではありませんから、期待したのですが」
裕次郎「すまんな」

サリーがキッチンワゴンを持って現れる。

サリー「あの、お茶でも入れましょうか」
裕次郎「そうじゃ! サリーちゃんのデータも測定したのか?」
浜田「いえ、まだです」
サリー「えぇっ? だめです、私なんか……」


戦場。
空中要塞へ向かうマイトガイン。

舞人 (エースのジョー、いや、奴は不死身の男だ。必ず生きているさ……)

ガイン「舞人、要塞に突入するぞ」
舞人「よし、カイザーパーツ強制排除」
ガイン「了解!」

グレートマイトガインから、ボロボロになったマイトカイザーの装甲パーツが分離。
通常のマイトガインの姿となる。


マイトステーション。

浜田「すごい、すごいよサリーちゃん! 常人の百倍のイノセントウェーブが出ている! そうか……サリーちゃんの祈りが、今まで奇跡を呼んでいたんだ!」
サリー「そ、そんなぁ……」
裕次郎「わしの目に狂いはなかった。サリーちゃんはやはり、そんじょそこらの娘っことは違うんじゃい!」
浜田「サリーちゃん……君なら、舞人に勝利をもたらす女神になれるかもしれない。」
サリー「えぇっ?」
浜田「今の僕には舞人の力になることはできない。だけど君ならできる!」
サリー「私が……勝利の女神に……?」


一方、要塞内に突入したグレートマイトガイン。
遂にブラックノワールのいる部屋に突入する。

ガイン「何!?」
ブラックノワール「よく来たな……旋風寺舞人」
舞人「ブラックノワール……」

部屋に突入した際の突破口が自然にふさがり、退路が断たれてしまう。

ガイン「あぁっ!?」
ブラックノワール「お前が来ることはわかっていた」

ブラックノワールから強烈な波動が放たれ、マイトガインが壁に叩きつけられる。

ガイン「うぉぉーっ!!」
舞人「こ……この力はっ……」


マイトステーション。
格納サイロが列車形態に変形──巨大列車型飛行要塞、大列車フォートレスの始動である。

浜田「大列車フォートレス、発進!!」

大列車フォートレスが飛び立つ。舞人に勝利を運ぶため──。


要塞。

舞人「ブラックノワール……お前は一体、何者なんだ!?」
ブラックノワール「そんなに知りたくば教えてやろう。私は次元を超えてやって来た三次元人だ」
舞人「三次元人……!?」
ブラックノワール「そう……この二次元世界の支配者、神と言ってもいい」
舞人「なぜだ……? 何のためにこの世界を支配しようとしている!?」
ブラックノワール「『しようとしている』のではない……既に支配している。『何のため』だと? もちろん楽しむためさ。我々はお前たち、二次元人を使ってゲームをしていたのさ……」
舞人「そんな……この戦いはゲームだというのか!?」
ブラックノワール「そう……お前たちはただのゲームの駒だ。そして旋風寺舞人、お前はヒーローという駒として作られた」
舞人「違う!! 俺は父さんの遺志を継いで……」
ブラックノワール「お前の両親とて、お前をヒーローとして育てるための要員でしかない。全てはゲームのためのシチュエーションだ」
舞人「嘘だ……俺は正義のため……この世の悪と戦ってきたんだ!」
ブラックノワール「そう。お前は次々と敵を倒し、アイテムを手にいれ、レベルを上げていった。だがもう終わりだ! お前の倒すべき相手はいない……ゲームオーバーだ!!」
舞人「いや……まだ終わりじゃない! お前をこの手で倒すまでは!!」

マイトガインがブラックノワールへ突撃する。

ガイン「覚悟っ!!」
ブラックノワール「ゲームの駒にプレイヤーは倒せはしない。だが、プレイヤーがゲームの駒を殺すのは簡単だ。ちょうどハッピーエンドにも飽きてきたところだ。ヒーローが死ぬ、悲劇のエンディングはどうだ? ワーッハッハッハ!」

再びブラックノワールから強烈な波動が放たれる。

ガイン「ぐぉぉーっ!!」
舞人「俺たちはゲームの駒なんかじゃない! 俺たちは人間だぁ!!」
ブラックノワール「ほざけぇーっ!!」

強力な力の前に、マイトガインの装甲が次々に砕け散る。
口の部分の装甲も砕け、コクピットの舞人が露わになる。

舞人「くそぉ……お前の好き勝手にさせるものかぁ!!」

そのとき。

ブラックノワール「うっ……なんだ!? 何かが……近づいている……」

要塞に迫る大列車フォートレス。
その上に立つのは──イノセントウェーブ増幅装置を装着したサリー。

ブラックノワール「イノセントウェーブ!? 馬鹿な……イノセントウェーブなど、ゲームを面白くするための、ただのアイテムにしか過ぎぬ!! それが……なぜ……」

ブラックノワールの力が次第に弱まる。

舞人「今だガイン!! 残る力を振り絞れぇ!!」
ガイン「了解っ! 動輪剣!!」

2本の動輪剣が合体、双身剣となる。

ガイン「たぁぁ──っ!!」
舞人「正義の……力ぁ──っ!!」

渾身の力を込めた動輪剣が、遂にブラックノワールを叩き斬る。

ブラックノワール「がぁぁ──っ!! そうか……この私もただのゲームの駒だったか……巨大な悪という名前の……」


大爆発。


爆煙に包まれて崩壊する空中要塞。
大列車フォートレスの中で一同が驚愕する。

一同「あぁっ!?」
浜田「要塞が……」
サリー「舞人さん!!」


爆煙の中から飛び立つ白い影──全身ボロボロになったガイン。
その手には舞人が抱かれている。

浜田「やったぁ!!」
裕次郎「正義は必ず勝つんじゃ!!」


ガインが大列車フォートレスの上に着陸、舞人を下ろす。
舞人がヘルメットを脱ぎ捨て、ガインにガッツポーズを返す。

サリー「舞人さぁん!!」
舞人「サリー!!」

舞人に元へ駆け寄るサリーを、舞人が抱きとめる。
そこへ浜田たちも現れる。

裕次郎「舞人ぉ!!」
いずみ「舞人さん!!」
青木「舞人様!!」
浜田「舞人──!!」

舞人のもとへ駆け寄る一同。


戦いは終わった──。


ヌーベルトキオに、そして世界に平和に戻った。


マイトステーション。大阪室長と浜田の指揮のもと、勇者特急隊の修理が行なわれている。

ラーメン屋に転職したホイ・コウ・ロウが屋台で奮闘している。

脱獄して街中を逃げ回るショーグン・ミフネ。

街中で買物を楽しむカトリーヌ・ビトン。

乞食同然の生活に落ちぶれたウォルフガングの部下3人。
そこへ現れた、包帯だらけのウォルフガング。部下達が感涙で再会を喜び合う。


教会。

舞人とサリーの結婚式が挙げられている。
2人を祝福する仲間たち。

皆が見送る中、2人を乗せたマイトウィングが離陸する。
コクピットの中、舞人の隣でサリーが、地上に何かを見つける。
木陰で微笑みながらマイトウィングを見上げるジョーの姿。


マイトウィングがヌーベルトキオシティを飛び立ち、ハネムーンへと旅立つ──。



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