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ONE PIECE エピソードオブナミ 〜航海士の涙と仲間の絆〜のエンディング


ルフィたちの活躍によってアーロン一味は敗れ去った。

ゲンゾウはベルメールの墓に酒をかけていた。

ゲンゾウ「ベルメールよ…… お前の娘たちは、実にたくましく育ったよ。我々はこれから、精一杯生きようと思う! 精一杯バカみたいにな。笑ってやろうと思うのだ!」

そこへルフィが現れる。

ルフィ「生ハムメロン!! あれ? この辺には食いもんねぇな。参った…… 戻ろう」

ゲンゾウ「待て、小僧!!」

ルフィ「ん?」

ゲンゾウ「ナミはお前の船に乗る。海賊になる…… 危険な旅になる。それはしょうがないことだ…… それはいい。だがな、お前たちがナミの笑顔を奪うよう なことがあれば、私がお前を殺しに行くぞ!」

ルフィ「まぁ、別に俺は奪わねぇけどさ……」

ゲンゾウ「わかったな!?」

ルフィ「……わかった!」

一方、ナミは腕の傷を治療を受けていた。

ナミ「消える?」

ドクター「完全には無理じゃ。傷は多少残る! 入れ墨っちゅうんはそういうもんじゃ」

ナミ「一生消せないのにね……」

8年前の回想

ナミ「入れ墨なんて、こんなの誰にも見られたくない! 私は、あいつらの仲間じゃないのに…… 海賊の烙印みたいでさ……」

ノジコ「ナミ……」

ノジコにも入れ墨が彫られていた。

ナミ「どうしたの? それ」

ノジコ「ん? どうってことないじゃん。こんなの飾りだもん! ナミと一緒だね……」

ナミ「あはは。うん!」

次の日、村人たちがゴーイングメリー号の前に集まっていた。

一方、ノジコはナミにブレスレットを投げる。

メリー号が動き出すとナミはゲンゾウたちを避けて船にジャンプ。

そして服からゲン ゾウたちの財布を取り出す。

ゲンゾウたち「や、やりやがったな!! また!」

ナミ「ベーっ。みんな、元気でね」

ウソップ「おい。変わってねぇぞ、こいつ……」

ゾロ「またいつ裏切ることか……」

サンジ「ナミさん、グッ!」

ルフィ「はっはっは!」

「この泥棒猫が!」「財布を返せ!!」「いつでも帰ってこいよ!」

ナミ(ベルメールさん…… いってきます!)

ゲンゾウ「小僧!!」

ルフィ「ん?」

ゲンゾウ「約束を忘れるな!!」

ルフィ「ひっ!」

親指を立てるルフィ。

ナミ「じゃあね、みんな! いってくる!!」

ノジコ「ははは。やられた…… 我が妹ながらやってくれるわ」

ドクター「ほら、ゲンゾウ」

ゲンゾウ「ん? 何だドク ター、これは!?」

ドクター「懲りずにまたそんな入れ墨を入れていきおった……」

ゲンゾウ「何のマークだ?」

ドクター「みかんと風車だそうじゃ!」

ノジコ「あれ? ゲンさん、風車どうしたの!?」

ゲンゾウ「ふふ。もう必要あるまい」

回想

ベルメール「ゲンさん! ナミに近づかないでよ」

ゲンゾウ「いやあ、私だって笑顔が見たいじゃないか」

ベルメール「ゲンさん、顔が怖いからナミが泣いちゃうのよ!」

ゲンゾウ「そんなこと言われてもだな…… そうだ、これなら笑ってくれるだろう!」

ゲンゾウが帽子に差したのは風車だった。

ゲンゾウ「これからずっとこうしていれば、ナミちゃん!」

ベルメール「あのね、風車なんか差してもナミは ……」

ナミ「アハハハ!」

ベルメール「笑った……」

2年後、サウザンドサニー号

ナミ「次は深海1万mの魚人島よ!」

ルフィ「出航か? ナミ!」

ナミ「ええ、船長」

ルフィ「よーし、野郎ども! 出航だ!!」

一同「おう!!」

ルフィ「行くぞ、魚人島!」

ナレーション「空は快晴…… 風は軟風。今日も風車がよく回る……」


おしまい
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