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ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち


ルフィたちはメリー号でビビが来るのを待っていた。

ゾロ「聞こえたろ? 今のスピーチ…… 間違いなくビビの声だ」

チョッパー「ビビ……」

ルフィ「いや、ビビの声に似てただけだ!」

サンジ「アルバーナの式典の放送だぞ? もう来ねぇと決めたのさ」

ゾロ「行こう。12時回った……」

ルフィ「来てねぇわけねぇだろ! 降りて探そう! いるから!」

ウソップ「まずいぞ。海軍の艦隊がやってきた!」

ゾロ「もう来たか! 船を出すぞ」

サンジ「あきらめろルフィ! ビビちゃんは王女だ……」

一方、式典では。

国民「いったいどうなってるんだ?」「顔を見せろ、偽王女!!」「本物のビビ様はどこだ?」

テラコッタ 「ビビ様なら今……」

海岸付近

ビビ「みんな―――っ!!」

ルフィ「ビビ!」

ウソップ「カルー!」

ビビ「みんなーっ!」

カルー「クアーッ!」

ルフィ「ホラ、きた!」

ナミ「ビビ!」

ウソップ「よし、船を戻そう!」

ビビ「お別れを、言いに来たの!」

ルフィ「え? 今、なんて?」

電伝虫を手にするビビ。

ビビ「私……一緒には行けません!」

国民「誰としゃべってるんだ?」

ビビ「今まで、本当にありがとう! 冒険はまだしたいけど、私はやっぱり……この国を、愛してるから!!」

国民が歓声を上げる。

ビビ「だから……行けません!」

ルフィ「そっか……」

ビビ「私は……私は、ここに残るけど……いつかまた、会え たら……もう1度仲間と、呼んでくれますか!?」

ルフィ「いつまでも仲間だ……」

ナミ「返事しちゃダメ! 海軍が近づいてる。私たちとビビとの関わりを証拠づけられたら、ビビは罪人になるわ…… このまま、黙って別れましょう」

ビビの目に涙があふれる。

するとルフィたちは腕の包帯を取り、挨拶代わりに×印を見せる。

ルフィ「これから、何が起こっても……左腕のこれが……」

ビビとカルーも×印を見せる。

ルフィ「仲間の印だ!!」

ルフィは涙を拭う。

ルフィ「出航!!」

そして。

少年「これ何だい?」

ビビ「これ? 仲間の印よ……」

少年「仲間?」

ビビ「そう。大切な仲間の印……(みんな、元気ですか? 今、どこを旅してますか?  時折、あの時のことを思い出しては、ここに来てます。だって、私は……私たちは、ずっと仲間だから……)」

カルー「クエーッ!!」


THE
END

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