「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」最終回
「トランスフォーマー ザ・ムービー」にて、メガトロンとの壮絶な一騎打ちの果てに命を落としたサイバトロン総司令官・コンボイ。だが、第三勢力であるクインテッサ星人のリペアにより、今まさに復活しようとしていた。
クインテッサ星人「大成功だ。コンボイに命がよみがえったぞ」
スカイリンクス「偉大なリーダーが戻った!」
コンボイ「ああ、スカイリンクス、安心しろ。もう二度と離れることはない」
コンボイの復活PART2
(原題は「THE RETURN OF OPTIMUS PRIME PART2」)
コンボイ「私はどのくらい眠っていたのだ?」
スカイリンクス「長い間です。そして今、世界は大変なことに」
コンボイ「何があったか話してくれ」
スカイリンクス「事の起こりは、ジェシカとグレゴリー博士が貴方を助けたことから始まります。貴方の乗った宇宙船は惑星をめがけて突き進み、超新星が爆発しましたが、彼らは際どいところで脱出に成功しました。
しかし、その時宇宙船に危険な胞子が付いたのです。地球に戻ったグレゴリーはモーガン博士とその胞子を調べ、宇宙ペストのビールスを発見しました。そしてトランスフォーマーを倒すべく、
貴方にうつして広めようとしましたが失敗。そこで今度は貴方を囮に、サイバトロンをおびき寄せたのです。こうしてウルトラマグナスを始め、大勢が感染しました。その結果、サイバトロン対サイバトロン、
デストロン対デストロンの戦いが始まったのです。クインテッサの秘密基地にも宇宙ペストは広まりました。吾輩は貴方を復活させるためクインテッサを救出しました。
それが、ロディマス司令官から吾輩が受けた最後の命令です」
※補足:ジェシカとグレゴルーは、ジェシカの父親であるモーガン博士が開発した耐熱合金のテスト中、偶然コンボイを乗せた宇宙船を発見した。実はグレゴルーは10年前、コンボイとメガトロンの戦いで研究所を
滅茶苦茶にされて、自身も顔に傷を負ったことからトランスフォーマーを憎んでいた。またモーガン博士も耐熱合金をデストロンに奪われる際、サイバトロンとデストロンの戦いで娘が足を負傷したことで、
トランスフォーマーに憎しみを抱く(ただしジェシカは「悪いのはデストロン」とサイバトロンには好意的で、サイバトロンが義足を与えて自分を治療してくれたことを喜んでいた。コンボイ救出も彼女の意思)。
目的が一致した二人はジェシカの反対を聞かずに、宇宙ペストでサイバトロン同士を同士討ちさせる計画を実行。ところが宇宙ペストはサイバトロンのみならず、デストロン、果ては人間にも感染、宇宙にまで
広がってしまってしまう。この危機を救えるのはコンボイ司令官しかいない。そして司令官を復活できるのはトランスフォーマーを創造したクインテッサ星人のみ。現司令官のロディマスコンボイは、
スカイリンクスにクインテッサ星人を連れてくるよう命じ、その直後、自身も宇宙ペストに感染してしまったのだった(「コンボイの復活PART1」)。
また、これは蛇足であるが、コンボイの遺体は当初、深淵の宇宙にある墓地に埋葬されていたが、クインテッサ星人がサイバトロンを全滅させるための罠として利用するため、操り人形として復活させられたことがある。
この時、コンボイは土壇場で正気に戻り、サイバトロンを逃がした後、自身のみ宇宙船で罠に飛び込んでいった(「コンボイの影」)。ジェシカたちが発見したコンボイの宇宙船はそれである。
コンボイ「ロディマス!彼はどうなったのだ?」
スカイリンクス「残念ですが、彼も宇宙ペストにかかってしまいました。貴方が我らの最後の希望です!」
コンボイ「(クインテッサ星人の方を振り向いて)お前が助けてくれたのか。何故クインテッサ星人が?」
クインテッサ星人「他に手が無かったからだ。放っておけば全宇宙が滅びてしまう」
コンボイ「(スカイリンクスに)宇宙ペストを免れたサイバトロンは他にはいないのか?」
スカイリンクス「少しだけいます。しかし、みんなはスぺリオンとの戦いで傷ついてしまいました。リペアが不可能なくらいダメージを受けている」
コンボイ「誰だ?名を挙げろ」
スカイリンクス「チャーにウィリー、ブラーにスチールジョー、それにバンブルです(ここでは名前を挙げられていないがブロードキャストもいる。更に言うと、この後ウィリーは登場していない)」
コンボイ「(クインテッサ星人に)全員をまとめてリペア工場に入れろ。手を貸してもらうぞ」
クインテッサ星人「ああ、分かった」
※エンブレムターン:サイバトロン→サイバトロン
ナレーター「そして!」
クイッテッサ星人「よし終わったぞ。全員元通りだ!」
クインテッサ星人のリペアが終わり、チャー達が目を覚ます。
コンボイ「みんな久しぶりだな!また会えて嬉しいぞ」
チャー「その声は!」
ブラー「コ、コ、コ、コ、コ、コンボイ司令官!コンボイ司令官、貴方生きていたのですか?ホントにホントにホントに!信じられない信じられない信じられなーい!」
チャー「コンボイ司令官…!本当に貴方なのですか?ゆ、夢じゃないだろうな?」
コンボイ「ああ、夢ではないぞ。君たち同様、私も蘇ったんのだ」
バンブル「ただ蘇っただけじゃありません。オイラのこの変わり様を見て下さいよ!以前のバンブルとは大違い、これからはゴールドバグと呼んでね(以下、ゴールドバグと表記)」
コンボイ「ハハハ、ああ、いいともバンブル。お前の希望通り、これからはお前さんのことをゴールドバグと呼ぼう」
チャー「何と言ってお帰りを喜んでいいか言葉ができませんわ、司令官」
コンボイ「言葉などいらいないよ、チャー」
ブラー「そーそーそーそーそー!言葉なんていらないいらないいらない!それより早く行きましょ。ペストにかかったみんなを助けなきゃ、助けなきゃ。さーさーさーさーさー、早く早く早く早く!」
ゴールドバグ「まあ、落ち着きなよ。まず作戦立てなきゃ。コンボイ司令官、何か作戦は」
コンボイ「いや、まだ…、作戦はない」
ブラー「な、な、な、な、何ですって!作戦が無い作戦が無い作戦が無ければ宇宙ペスト相手に戦えない。戦えなければ宇宙は終わりだ終わりだ終わりだ終わり―!」
コンボイ「しかしリーダーの証・マトリクスが無いと、偉大な祖先の知恵を我が物と出来ないんだ。したがって、まずマトリクスを手に入れることだ。そうすれば、自ずと答えは出る」
チャー「しかりマトリクスは、ロディマス司令官のボディの中ですぞ。もし取り出そうとしたら、貴方も感染してしまう」
コンボイ「何とか無事に取り出す方法を見つけないとな」
ジェシカ「私がその力になれると思うけど(彼女はスクランブルシティに避難しており、宇宙ペストの難を免れていた)」
コンボイ「君はジェシカ・モーガンだね。命の恩人だ、ありがとう」
ジェシカ「お礼なんていいんです。それよりその方法なんだけど、私や父やグレゴリーが一緒に開発した特殊合金には耐熱放射能力があるんです」
コンボイ「つまり、その合金で私のボディーを覆えば、ペストに感染することもなく、マトリクスを取り出せるというわけだな」
ジェシカ「ええ。でも問題は、デストロンが研究所を襲い、その合金を全部盗んでいってしまったから」
チャー「なに、心配無用じゃよ。ワシらが取り返しやる」
ブラー「そーよそーよそーよ。取り返そう取り返そう取り返そう。みんな!」
ジェシカ「待ってちょうだい!私も一緒に連れてって!」
コンボイ「悪いが駄目だ。危険が大きすぎる」
ジェシカ「爆発する惑星から貴方を救いだしたのは私なのよ」
コンボイ「それを言われると弱いな。分かった、連れて行こう」
チャー「結構。幸い彼女に合うエクソスーツもあるしな」
コンボイ「ではサイバトロン戦士、トランスフォーム!さあ、出撃だ!」
ゴールドバグ「よーし、行こうぜみんな!」
※エンブレムターン:サイバトロン→デストロン
ナレーター「デストロンの本拠地、惑星ジャール。だが、ここでも!」
ガルバトロン「うわぁ!(爆発に吹っ飛ばされる)」
ナレーター「攻撃の主はサイクロナスだ!(と、ナレーターは言っているが、このシーンで登場しているのはスウィープスだけで、サイクロナスの姿は無い)」
ガルバトロン「バカ者どもが!リーダーに刃向う気なのか!(移動砲台にトランスフォームして)これでも喰らえ!」
ガルバトロンのSFガンでスウィープスの一体が墜落する。
スウィープス「トランスフォーム!片づけちまえ!」
ロボットモードにトランスフォームし、ガルバトロンを攻撃するスウィープス、ガルバトロンはロボットモードに戻り、やむなく撤退する。
もはや、デストロンで宇宙ペストに感染していないのはガルバトロンただ一人。
ガルバトロン「ええい!どいつもこいつも!みんな頭がイカレやがって!」
ナレーター「そう、恐るべき宇宙ペストは、まさに悪魔の使いだった!」
ガルバトロン「ワシは負けんぞ!ワシはデストロン軍団のリーダーなんだ!」
ガルバトロンの前にプレダキング、サイクロナス、スカージが現れる。
サイクロナス「さあ、そいつはどうかな?リーダー殿(ガルバトロンに発砲)」
スカージ「もう逃げられねえぜ、死にやがれ!」
3機の攻撃がガルバトロンに襲い掛かる。ガルバトロンは洞窟の中に撤退。
プレダキング「ハッハッハッハッハ!死ねェ!(アニマトロンに分離)」
ナレーター「その時である!」
コンボイ「撃て撃て撃て!」
ゴールドバグ、チャー、ブラーを従えてコンボイが参上!
サイクロナス「サイバトロン共だ!野郎ども、片づけちまえ!」
サイクロナスたちはサイバトロンにターゲットを変更する。
ガルバトロン「サイバトロンがこのワシを助けるだと?まさか、そんなことはありえない!」
コンボイ「ガルバトロン!私だよ、コンボイだ!おい、聞こえるか?」
ガルバトロン「コンボイだと?どうしてお前が生きておるんだ?」
コンボイ「そいつを説明している暇はない!助かるためには、お互い手を組むしかないんだ!」
ガルバトロン「何!?お前と手を組むだと?まあ、それしかないようだな。分かった、コンボイ!手を組もうではないか!…今だけはな」
チャー「信用できますかね?」
コンボイ「いや、しかしするしかないだろう」
ガルバトロンはコンボイに合流する。
コンボイ「よし、こっちだ!」
サイクロナス「デストロン軍団!一時退却!」
サイクロナス以下、宇宙ペストに感染したデストロン軍団は引き上げていった。
ガルバトロン「エネルギーを補給したら、すぐまた戻って来るぞ。ついて来い!」
コンボイ「いいとも!」
サイバトロン軍団、ガルバトロンの後に続く。
ナレーター「そして一同は、洞窟の中へ」
ガルバトロン「トランスフォーム!」
コンボイ「何をする!」
突然、SFガンを発砲するガルバトロン。それは洞窟の天井を破壊し、入り口を塞いでしまう。
ガルバトロン「こうしておけば安全だろう。しばらくの間はな。(ロボットモードに戻って)何しにここに来たんだ?」
コンボイ「盗んだ耐熱合金を渡してくれ。あの恐ろしい伝染病を倒すのに、どうしてもあれがいるんだ!さもないと、我々はみんな滅びてしまう」
ガルバトロン「なるほど、あの合金を取りに来たのか。ようし、いいだろう。渡してやろうではないか。」
ジェシカ「彼、信用できるの?」
チャー「いやあ、とんでもない」
ガルバトロン「では、後についてこい。言っとくが少々危険だぞ」
ナレーター「一同は、さらに洞窟の奥深くへ」
溶岩地帯を渡り、崖を登るコンボイ達。
ガルバトロン「こっちだ!」
そして一行の前に現れたのは…、
ゴールドバグ「すっごいや」
ナレーター「巨大なクモの巣だ(ただし岩でできている)」
ガルバトロン「今なら心配ない。急いで渡れ!」
コンボイ「よし!(蜘蛛の巣の上を渡る一行)」
ゴールドバグ「なーんか嫌な予感がするけど」
ブラー「とーにかく行こ行こ行こ行こ行こ行こ」
ナレーター「その時!」
ガルバトロン「(上空へ飛び上がって)おおっと!出て来おったか、今頃はてっきり昼寝でもしていたと思っていたがな」
ジェシカ「お化けグモ!(このシーンでの彼女は、何故かエクソスーツを着ていない)」
トランスフォーマーをも凌ぐ巨大なクモが出現!急いで向こう岸へと走るサイバトロン軍団。
ガルバトロン「いやはや、空を飛べぬとは気の毒な。ハッハッハッハッハ(自分だけ先に行くガルバトロン)」
お化けグモが出て来たことで足場が崩れ、チャーが足を踏み外してしまう!
ブラー「おーとっとっとっと!早く早く早く早く!」
間一髪、ブラーがチャーの腕を掴んで助け出す。
チャー「ありがとよブラー、いやあ恩に着るぞ」
ブラー「いやあそんな、礼なんていいよ、水臭い。仲間でしょ。助け合うのは当然当然当然。気にしないで気にしないで気にしないで」
ブロードキャスト「おい!ゴールドバグ!」
ゴールドバグがお化けグモに捕まってしまった!
ゴールドバグ「いやー!誰か助けて!あー!やめてー!あー!助けてくれー!わーーー!」
※(ここで、Aパート終了)
ゴールドバグ「た、助けてくれーーー!」
コンボイ「待ってろ!」
コンボイとブロードキャストがお化けグモを攻撃。ゴールドバグは解放され、お化けグモは攻撃の衝撃で足場が崩れ、谷底に落ちる。
ところが運の悪いことに、今度はゴールドバグの足場まで崩れてしまう!
コンボイ「掴まれ!(ゴールドバグを救うコンボイ)」
ガルバトロン「フハハハハ!」
ジェシカ「貴方、罠にはめたのね!」
ガルバトロン「そいつは考えすぎだ。いざという時は助けてやろうと思っていいたが、その必要はなかったからな。さあついて来い!」
チャー「いい加減なことをぬかしおって」
コンボイ「忘れろよ、チャー。今はまず耐熱合金を手に入れることだ」
チャー「はい」
ナレーター「さらに奥へ進む」
ガルバトロン「さあ、教えてくれてもいいだろう、コンボイ。何故あの合金がいるんだ?一体何に使うんだ?どうして秘密にする?」
コンボイ「もう説明したはずだ」
ガルバトロン「『必要』とは聞いた。だが『何故か』はまだ聞いておらん」
コンボイ「相手がお前では簡単に明かすわけにはいかんさ」
※エンブレムターン:サイバトロン→サイバトロン
ナレーター「さらに奥へ進む一行を待ち受けているものがあった。それは!」
カーモードで進むサイバトロン軍団の上に、ヒルに似た生物の群れが落ちてきた。と同時にクラッシュするサイバトロン軍団。
コンボイ「(トランスフォームして)ガルバトロン!頼む!助けてくれ!体中のエネルギーが吸い取られていく!何とかしてくれ!」
ガルバトロン「だらしのない奴らだ、いいとも!」
SFガンでコンボイ達に摂りついた生物を一掃するガルバトロン。だがその後、明らかに不要と思える一発をコンボイとチャーに見舞った。
ガルバトロン「さあ何をモタクサしている!行くぞ!」
ジェシカ「少し休まないと」
スカイリンクス(?)「あ!あれは」
サイクロナスたちがもう追いついて来た!
コンボイ「どうやら休んでいる暇はないようだな」
ブロードキャストとゴールドバグが宇宙ペストに感染する!
※補足:以下、コンボイ以外で宇宙ペストに感染していないサイバトロンは(ロディマスに機能を停止してもらったメトロフレックスを除けば)スカイリンクスしか登場していないので、他のサイバトロン軍団もここで感染したと思われる。
コンボイ「おいガルバトロン!どっちへ行くんだ?」
ガルバトロン「こっちだ。だがその前に」
移動砲台にトランスフォームし、天井を撃って落盤をおこすガルバトロン。
ガルバトロン「これで奴らも当分追いかけてこれまい。さあ、行くぞ!もうすぐそこだよ。(扉の前にたどり着き)この中だ!(扉を開けて中に入る)」
ナレーター「それは巨大な地下倉庫だった」
ガルバトロン「コンボイ、もう教えてくれてもよかろう。耐熱合金を一体何に使うんだ?」
コンボイ「すぐに分かる、ガルバトロン。すぐにな」
ガルバトロン「教えろ!さもないと渡さんぞ!」
コンボイ「時間が無いんだ、ガルバトロン!」
ジェシカ「(耐熱合金を見つけて)耐熱合金よ。これだけあれば貴方(コンボイ)のボディも十分にカバーできるわ」
ガルバトロン「分かったぞ!あの合金でお前はボディを覆うつもりなんだ。そうすればペストから身を守れるからな」
ジェシカ「ああっ、私ったら…」
ガルバトロン「こうなればもう貴様なんかに用はない、コンボイ。さあ、とっととあの世に戻ってもらおうか。フハハハハハ(SFガンの引き金に指をかける)」
ジェシカ「お願いやめて!みんなを助けようとしているのよ!」
その時!コンボイはガルバトロンの隙を突き、SFガンを叩き落とす。すかさずSFガンを奪うスカイリンクス。
スカイリンクス「残念だったね!」
コンボイ「よくやったな、スカイリンクス!」
スカイリンクス「さあ早いところ済ませて、こんな所、出ましょうや」
※エンブレムターン:サイバトロン→サイバトロン
ナレーター「そして!」
渋々コンボイのコンテナに耐熱合金を積み込むガルバトロン。それを物陰から覗いていたのは…。
ナレーター「サイクロナスだ!」
コンボイ「あと一息だ」
ナレーター「だが、魔の手はそっと忍び寄った!」
遂にジェシカがサイクロナスによって宇宙ペストに感染!
ガルバトロン「おい、返せ!(スカイリンクスにキックを食らわせ、SFガンを取り戻す)」
スカイリンクス「な、何するんだよ!」
ガルバトロン「こいつが見えんのか貴様には!サイクロナスが!」
サイクロナス「仲間に入んなよ、ガルバトロン。さあ仲間に!」
ガルバトロン「黙れ!このイカレスクラップめ!死ね!」
SFガンを食らって吹っ飛ばされるサイクロナス。
ナレーター「だが、そのガルバトロンも!」
ジェシカによって、ガルバトロンも宇宙ペストに感染してしまった!
サイクロナス「もう遅いぜ、ガルバトロン」
スカイリンクス「早く司令官!逃げるんです!」
合金の積み込みが終わり、コンボイとスカイリンクスは撤退。その際、ジェシカがスカイリンクの尻尾に掴まったが、振り落とされる。
※エンブレムターン:サイバトロン→サイバトロン
ナレーター「そして、地球、スクランブルシティ」
コンボイのボディを特殊合金で覆う作業(合金を溶かして霧状にしたものをコンボイに吹き付ける)が行われる。それによりコンボイのボディが白一色に変わっていく。
スカイリンクス「さあ!もっと早く!」
クインテッサ星人「そう急かすでない。一か所でも塗り忘れた個所があればペストに犯されるぞ」
※エンブレムターン:サイバトロン→サイバトロン
コンボイ「一刻も早くロディマスを見つけるんだ、スカイリンクス。急げ!」
スカイリンクス「はいはい、分かってますよ、コンボイ司令官!(コンボイを乗せて出撃)」
ナレーター「その頃、ロディマスは」
宇宙ペストに侵されたサイバトロンに追われるロディマス。
サイバトロン戦士「いたぞ、ロディマスだ!」「逃がすな!」
ロディマスコンボイ「しつこい奴め!」
トレーラーにトランスフォームしたロディマスはゴミ捨て場の細道を猛スピードで突っ走る。
ロディマスコンボイ「ついて来れるものなら、ついて来い!」
そしてゴミの山の前で急カーブ。追跡者は曲がり切れず山に激突してしまった。
ロディマスコンボイ「(ロボットモードに戻り)フハハハハハ!私に勝てる奴なんていやしないんだ。ようし!お次は誰だ?」
コンボイ「私だよ。ロディマス司令官(コンボイとスカイリンクス、ロディマスの前に現れる)」
ロディマスコンボイ「何だ、コンボイ司令官!そんなはずは、とっくに死んだのに」
コンボイ「地球の平和を守るために蘇ったのだ!今や恐ろしいペストが宇宙を支配している。そのためサイバトロン、デストロン、人間、誰もがお互いを憎みあい、殺しあっているんだ!
このままでは、世界は滅びるしかない。頼む、力を貸してくれ!ロディマス!」
ロディマスコンボイ「世界を、救うために?」
コンボイ「ああそうだ。頼む!分かってくれ」
ロディマスコンボイ「ああ、分かったよ」
スカイリンクス「危ない!コンボイ司令官、気を付けて!」
スカイリンクスのおかげで、ロディマスの不意打ちをかわしたコンボイ。
コンボイ「止めろ!お前を傷付けたくないんだ!」
ロディマスコンボイ「黙れ!それこそ余計な心配ってもんだぜ、コンボイ!フハハハハ!(トレーラーにトランスフォームして去っていく)」
※エンブレムターン:サイバトロン→サイバトロン
ナレーター「とある自動車工場」
コンボイ「ロディマス!多くの命が危機にさらされている。もはや時間が無いんだ!」
だがロディマスはコンボイに発砲!
ロディマスコンボイ「バカめ!危機に瀕しているのはお前だよ!このウスノロ!」
コンボイ「こうなったら仕方がない。強硬手段を取らせてもらうぞ」
コンボイは工場のマジックハンドを起動させ、ロディマスの動きを封じる。
ロディマスコンボイ「離せ!」
コンボイ「許せ、ロディマス!こうするしかなんだ!」
ロディマスの胸からマトリクスを取り出そうとするが、
ロディマスコンボイ「嫌だ!何をする、離せ!」
コンボイに蹴りを放ち、ロディマスは逃げてしまう。そして溶鉱炉のフタを開けるロディマス。
ロディマスコンボイ「さあ、コンボイ、こいつで一風呂浴びるがいい!」
コンボイ「もうお遊びは終わりだぞ、ロディマス!これ以上、容赦はしない!」
ロディマスコンボイ「ヘン!能書きはたくさんだ!」
再びコンボイに発砲。コンボイは足場を崩して落下してしまう。
スカイリンクス「スカイリンクス航空!(落下するコンボイを救出)ナイスキャッチ!」
ロディマスコンボイ「あいつめ!」
ロディマスはスカイリンクスに飛び移り、それにより、スカイリンクスもペストに感染する!
コンボイ「スカイリンクス!ついにお前もやられたか!」
コンボイはスカイリンクスから飛び降り、ロディマスもスカイリンクスが工場の天井を突き破った拍子で落下する。
ロディマスコンボイ「さあ出て来い、コンボイ!隠れてないで!いるのは分かっているぞ!さあ出て来い、コンボイ!遊ぼうぜ!」
だがロディマスは気が付いていなかった。ベルトコンベアで流れて来る車の中に、トレーラーのコンボイが紛れ込んでいることを!
コンボイ「ここだ!(トランスフォームして、ベルトコンベアの上でロディマスを抑え込む)さあ、じっとしていろ!みんなを救うためなんだ!そのためにはどうしても、お前の持っているマトリクスがいる!」
ロディマスコンボイ「(工場の切断機を取り出して)誰が渡すものか。さあ取れるものなら取ってみろ!その前に、お前の顔に穴を開けてやる!」
ナレーター「さあ、どうする!?」
※(ここで、Bパート終了)
ナレーター「コンボイ対ロディマスの戦いは、なおも続く!」
コンボイ「私の身体は耐熱加工がしてあるんだ(だから切断機は効かない)。頼む、じっとしてくれ!」
切断機を落としてしまい、コンボイから逃げようとするロディマス。ところがベルトコンベアの終点から落ちて体勢を崩したところを、コンボイのパンチを食らってノックダウンする。
コンボイ「すまん、ロディマス。これしか方法はないんだ」
ロディマスの胸からマトリクスを取り出すコンボイ。
※エンブレムターン:サイバトロン→サイバトロン
舞台はスクランブルシティに戻る。
コンボイ「もし、あの宇宙ペストの治療法があるとすれば、マトリクスの中のサイバトロンの先祖たちが、おそらく知っているはず。私はこれからマトリクスの中を旅する!」
マトリクスを胸の中に収めたコンボイは、その意識をマトリクスの中に入れる。
まずコンボイが当たったのは、ロディマスコンボイ(コンボイの後のマトリクス所有者)から姿を変えたアルファートリン(コンボイの前のマトリクス所有者)だった。
アルファートリン「コンボイ司令官、どうしてまた戻ってきたのだ?」
コンボイ「宇宙ペストの治療法を見つけたいのです。教えてください、アルファートリン様」
アルファートリン「残念だがコンボイ、ワシにもそれが分からんのだ」
コンボイ「では、もっと過去へ戻ってみます」
アルファートリン「気を付けてな。あまり遠くへ行きすぎると、帰りの道を見失い、二度と元へは戻れなくなるぞ」
コンボイ「でも、行かなければなりません。もし見つけなければ、帰る先はないのですから」
アルファートリンの姿が、その前のマトリクス所有者、さらに前の所有者へと変わっていく。
※エンブレムターン:サイバトロン→デストロン
ナレーター「その頃、スクランブルシティでは!」
クインテッサ星人「おお、何てことだ!」「奴らだ!ペスト持ちのトランスフォーマーたちが、コンボイ司令官を探しに来たぞ!」「何としても食い止めねば、ワシらもコンボイも終わりだ!」
スクランブルシティの防衛装置を起動させて、侵入者の足止めを図るクインテッサ星人。
クインテッサ星人「急いでくれ!コンボイよ、早く!」
一方、マトリクスの中を旅するコンボイは、
サイバトロンの先祖「お前の言う伝染病は、かつて我々を襲った。知性ある者がビールスを閉じ込め、太陽の中に送り込んだ。だが死滅させることは出来なかった。あのビールスは死ぬことがないんだ。
狂気に対抗する唯一の方法は知恵しかない。不幸なことに今、あのビールスを閉じ込める知恵を持った者はおらぬ。このまま放置しておけば、遠からず全宇宙はビールスに汚染されるだろう」
コンボイ「しかし、何処かにビールスを破壊するに足る英知を持ったものが存在するはずなんだ。そして、世界を救えるはずです。…!分かったぞ!あらゆる英知の詰まった存在、それはマトリクスだ!」
スクランブルシティ、宇宙ペストに侵されたデストロン軍団がついにコンボイを発見してしまう!
クインテッサ星人「止めろ!頼む!」「止めてくれ!」
ガルバトロン「黙れ、クインテッサめ!この世界は我らのもの!コンボイめ、もう一度死ぬがいい!」
その時!コンボイの胸が開き、マトリクスが輝き始めた!
※ここでBGMがスタン・ブッシュの「The Touch(「トランスフォーマー ザ・ムービー」にて、コンボイ対メガトロンの最終決戦及び、ラストのロディマスによるマトリクス解放シーンで使われた)」になる。
ガルバトロン「な、何だあれは!」
起き上がるコンボイ。ガルバトロン達は何故か攻撃せず、全員棒立ちとなる。
コンボイ「英知の光よ、闇を照らしてくれ!」
コンボイはマトリクスを開放する。マトリクスから放たれた光の糸はガルバトロン達を包み、宇宙に、そして地球上で争いを続けている人々の元に届く。その瞬間、世界中の人々は争いを止め、ガルバトロン達も元に戻った。
マトリクスの英知が宇宙ペストを消し去ったのである(「The Touch」終了)。
※エンブレムターン:サイバトロン→サイバトロン
ナレーター「そして!」
モーガン博士「今の気持ちを何と言ったらいいか、本当に申し訳ないことをした」
グレゴルー「復讐などと、愚かなことを考えた私が悪かった。それも手前勝手な、逆恨みからあんなことをしてしまって、その…、心からお詫びを言います」
自らの過ちを認め、コンボイに謝罪の握手を求めるモーガン博士とグレゴルー。
ガルバトロン「コンボイ!」
ホットロディマス(マトリクスを外したロディマスの本来の姿)「またここで、戦いを始めようって気なのかな?」
チャー「まさか、そんな」
何と、ガルバトロンはコンボイと握手を交わす。
ガルバトロン「今日は、戦いは無しだ、コンボイ『司令官』。さすがのワシも、お前には敬意を払おう」
マトリクスをロディマスに渡すコンボイ。だが、その中身は空っぽになっていた。
ホットロディマス「何千万年もの英知が失われてます」
コンボイ「いや、そいつは違うな。我々は皆、少し利口になったのだ」
ホットロディマス「でも、マトリクスは空です」
コンボイ「もう一度埋めていくのが、我々の使命だ。これから更に、英知と勇気を磨くことでな。サイバトロン戦士!トランスフォーム!(すでにコンボイのボディは元に戻っていたのだが、このシーンのみ耐熱合金をまとった状態である)」
コンボイの号令と共に出動するサイバトロン戦士たち。ブラー、チャー、ウィリー、スプラング、アーシー、レックガー、スカージ、サイクロナス、ウルトラマグナス、ロディマスコンボイ、そしてガルバトロン。
数多くのトランスフォーマーたちの闘いの記録である「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」は、コンボイの復活によって、幕を閉じた。
そして戦いは、「ザ☆ヘッドマスターズ(もしくは「ザ・リバース」)」へ続く