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にょ


― 最終回 デ・ジ・キャラット星に帰るにょ ―


今日は、いよいよプリンセススクールの卒業式。
スクールの講堂(?)には、まねきねこ商店街のみなさんなど、
たくさんの人々が集まっている。
最前列に、緊張の面持ちで座っている
ぷちこ、ラ・ビ・アン、ミ・ケ、リンナ、憂鈴、アクア、ちびあかり、ぴよこ。
そこへ、ゲマがぽよぽよやって来た。
「でじこは、こんな時にどこへ行ったゲマ?」
「そわそわトイレに行ったにゅ。」
5歳で、いったい何を卒業するっていうんだ、ぷちこ!?
…と、いう疑問はさておき、
そこへやってきた、うさだあかり。
「みんなオメデトウ!(きらりん笑顔☆)」
みんな 「あかり先生!!」
「よかった!間に合って。いよいよ卒業ね。」
「これも、あかりねーさま…じゃなくて、
あかり先生のおかげですっ!」
と、この中でただ一人、卒業にふさわしい(?)年齢のラ・ビ・アン。
「ううん、みんなの努力の賜物よ!
だって私、ほとんど学校に来られなかったし…」
「でも、あかり先生、いつも寝る時間も惜しんで駆けつけてくれたみゅ。
それは、なんとな〜く、ものすごいことのような気がするみゅ。」
珍しく起きているリンナが言った。
「みんなに会うのがとっても楽しみだったから、
全然平気だったわ!」
「そういう意味じゃ、このちびあかりも根性あるみゃ。」
いつも魚屋の大将みたいなミ・ケが、やっぱり腕を組んで
ちびあかりを威勢よく褒めた。
そんなミ・ケが、実はおとめ座生まれだということを知っているアナタは、
かなりのデ・ジ・キャラ通だと思って間違いない…。
「私も忙しくて学校に来られませんでしたけど、
こうして、みなさんと一緒に卒業できるなんて、夢のようですう。」
あくまで控えめなちびあかりの肩を、
まるで、釣った大魚を逃がすまいとするかのような激しさで引き寄せるミ・ケ。
「水臭いこと言うんじゃないみゃ。
すでにプリンセススクールの門をくぐったからには、
同じフロ釜の湯ドロみたいなもんだみゃ!」
「なんだかよくわからないけど、このよくわからないカンジが、
仲間なんだな〜って、今ならよくわかりま〜す!」
妙に納得する憂鈴。
「あかりちゃん、急いで!
『愛は大気圏の彼方に』の撮影が始まっちゃう!」
「あ、マネージャーの吉村さん。
ちょっとだけでもみんなに会えてよかったわ。
でじこちゃんにも、よろしくね〜!」
マネージャーの吉村さんに、縄で蚕のようにされながら、
それでも笑顔を絶やさず去っていくうさだあかり先生。
手を振って、それを見送るみんな。
そんな中、ぴよこは一人離れてブツブツ。
「みんなアマアマなこと言ってるぴょ。
悪の番長のぴよこ様としては、そういうのはちょっとどうかと思うぴょ。
…でも、今日はめでたい卒業式だし、
ええ〜い!今日は悪の番長はお休みぴょ!
ぴよこも仲間に入れて欲しいぴょ!」
みんなの輪に加わったぴよこだったが…
「大変大変〜!!」
スケボーで吹っ飛んできたアクアに、思いっきり跳ね飛ばされた。
説明するまでもないが、アクアは人魚なので足が無い。
だから、陸上移動にはスケボーを使用しているわけだ。
「ごめんなさい!今、ウチの姉が噂してたんですけど、
でじこちゃんが…!!!!!」
「でじこが…どうかしたの?」
「でじこちゃんが、卒業したらデ・ジ・キャラット星に帰っちゃうって!」
みんな 「え〜〜〜っ!!!!!」
「はっはっはっは…」
来賓席で大笑いするすばらしい人と華麗田さん。
そこへ現れたアクア姉!!
…とても、アクアちゃんのおねーさんとは思えない風貌。
その、アクア姉に一発シメられ、吹っ飛ぶすばらしい人。
そしてアクア姉は、参列者にくまなくその情報を伝えていく。
「本当みゃ!」
「ほとんどしゃべらないアクア姉が、噂を流してるみゅ!」
「姉があんなに動揺するなんて、初めてです…」
「それより、今問題なのは、でじこちゃんのことじゃないんでしょうか?」
心配そうな憂鈴。
「でじこったら、またそんなこと言ってるの?
どうせでまかせよ!」
「ゲマだって、そんな話聞いてないゲマよ。
それはデマゲマ。」
「ほぉら、ゲマだってこう言ってるし。」
「デマゲマ。」
全然相手にしていない様子のラ・ビ・アンとゲマを見て、
みんながホッとしたのもつかの間…。
「ホントだにょ。」
いつの間にか、そこに立っていたでじこ。
みんな 「え〜?」
「プリンセス修行はバッチリにょ。
でじこを待つ、デ・ジ・キャラット星の民がたくさんいるんだにょ。
だからもう帰るんだにょ。
ぷちこ、ゲマ、でじこと一緒に帰ってくれるかにょ?」
「そりゃあ一緒に帰ってやってもいいゲマよ。
ただし、ホントなら…」
「そうよ!でじこったら、この前も散々帰るって大騒ぎして、
もうその手には乗りませ〜ん!」
それでも信じない、ゲマとラ・ビ・アン。
「そうでしたねえ。」
「あの時は、ホントびっくりしたのお。」
顔を見合わせる庵衣夫妻。
「あの時は、なんで帰らなかったのかなぁ?」
「う〜ん、なんだったかなあ…」
首をかしげる面茶兄弟。
「なんだ、ウソかぴょ。」
「な〜んだ、ウソかみゃ。」
などとみんなはすっかり安心。
ほにょほにょしながら、席に戻った。
「それでは、卒業式を始めます。」
ヒツジのひつ・ジーさんの司会で、式はとり行われるらしい。
壇上に現れた校長のでじこママ王妃。
「今日は、生徒たちの門出を祝うために、
こんなにたくさん集まっていただき、ありがとうございます。
それではこれより、プリンセススクール卒業式を
始めたいと思いま〜す!!」
異様にはりきっている王妃…。
「はじめに、卒業証冠の授与に移ります。」
王妃から、次々金色の冠を頭に載せてもらうみんな。
そして最後に、でじこの頭にも…。
「でじこ…、卒業おめでとう。」
「かあ様、でじこ、地球に来て、まねきねこ商店街に住んで、
このプリンセススクールに通って、
とぼけたへんちくりんな仲間といっぱい会って、
たくさん遊んで、とってもとっても楽しかったにょ。
頭ん中で、今、いろんな想い出が駆け巡ってるにょ。
たくさんありすぎて、よくわからないくらいだにょ。」
「成長しましたね、でじこ。母はうれしく思います…。
さあ!みなさんにお別れのあいさつをしましょう!」
突然、壇上で、でじこの隣に立つ王妃。
「ついでに、ぷちことゲマも!」
王妃の手がびよ〜んと伸びて、座席にいたぷちことゲマをつかみ、
壇の上に引き上げた!
「みなさ〜ん!でじこたちがお世話になりました。
でじこは、普通の王女様に戻りま〜すっ!
そして…
私も、校長先生から、普通の王妃様に戻りま〜すっ!!!」
壇上では、うれしそうな王妃と、扇子を持って王妃を盛り上げるひつ・ジーと、
棒付きかごを振って、紙ふぶきを降らせる侍女(その名もビクトリア・エリザベス)。
それを見ていたぴよこたちは…
「なんだか、ホントっぽくないかぴょ?」
「盛り上がってるみゃ。」
「ダメダメ!もうだまされないわよ〜」
壇上では、はしゃぐ王妃にでじこが尋ねた。
「かあ様、もしかして、これがやりたかったのかにょ?」
「そうなの!こんな風に、みんなに見送られて華やかに引退宣言とか、
やってみたかったのよね〜!」
「ゥオッホン!…王妃様。」
ひつ・ジーの声に振り向くと、
な、な、なんと!
舞台の壁に、不思議な不思議な渦巻きがっ!
「ああ、もうそんな時間?」
慌てて、その渦巻きの前に移動する王妃。
「じゃあ、私は先に帰ってるから、
でじこたちは、後からUFOで帰って来てね!
それでは、みなさん、ごきげんよう…
さよ〜なら〜…!!!」
渦巻きとともに消える王妃とひつ・ジーとビクトリア・エリザベス。

・・・・・・・・・・・

あっけにとられる、その場にいるみんな。

なぜ、その渦巻きででじこたちも帰らないのか?
などという疑問を抱かせる暇をあたえず
場面はがらっと変わって…

ここは、空き地。
でじこのネコ型UFOの前に、ラ・ビ・アンたちが集まっている。
「こんなこと、前にもありましたなあ…。」
と、比田井 ヒロシ。
(七福神の寿老人も真っ青な額の広さが自慢?)
「この前は、燃料切れだったよね。」
と、きよし。
「誰か行って、教えたほうがいいんじゃないか?」
と、やすし。
「みんなに心配されたいお年頃なのよ。」
ラ・ビ・アンは、まだでじこが帰ってしまうのを信用していない様子。
「今回は余裕じゃな?」
「そうですね。」
と、庵衣のじっちゃんとばっちゃん。
UFOの中では、でじこたちが出発の準備中。
「準備できたゲマよ。」
そんなゲマを押しのけ、
「行き先は自分でプログラムするにょ!」
と、『行き先表示プログラム』を操作するでじこ。
「でじこ、どこ行くつもりゲマ?」
でじこが、黙ってダイヤルを回すと、そこに
『まねきねこ商店街行き』
の文字…。
一瞬そこで手を止めたでじこだったが、
自分の気持ちを振り切って
『デ・ジ・キャラット星行き』
を選択…、そして叫んだ。
「発進だにょ!」
発進レバーを入れるでじこ。
「ホントに帰るゲマ?うそじゃないのかゲマ??
でじこ、本気なのかゲマ!!!」
土壇場になって慌て始めるゲマと、
冷静に、そっと庵衣夫妻に手を振るぷちこ。
(じっちゃん…ばっちゃん…)

ガタンガタンガタンガタン…
突然UFOが揺れ始めたのを見て、外の人たちはびっくり!
「ん?なんで動いてるの?」
「おかしいなあ、燃料切れのはずなのに。」
そこへ、涙の洪水状態で吹っ飛んできたジョンとポール。
「いたいた!でじこちゃ〜ん!!!」
「燃料なら、さっきメイドさんからもらってたよ。」
「燃料って、柏餅の葉っぱだったんだよね。」
「でじこちゃ〜ん!!」
「さよなら、でじこちゃ〜ん…」
抱き合って悲しむジョンとポール。
みんなが、ジョンとポールに注目していたその時!
「あっ!」
ネコ型UFOは、あっという間に空高く浮かび上がった!!
「…そんな。」
え?うそ…、そんな表情でUFOを見送るみんな。

宇宙では、うさだあかりが『愛は大気圏の彼方に』
の、撮影真っ最中。
じ、実写だったのか…。
「はい、OK!!」
宇宙服を着てホヨホヨうきながら、
「お疲れさまでした!」
と、にっこり微笑んだあかりのうしろを、
ネコ型UFOがブヨブヨ通り過ぎる…。
「あ…でじこちゃん……」
『愛』じゃなく、大気圏の彼方に消えてゆく『ネコ型UFO』を、
ただ、じっと見ているあかり。
なお、照明さんや音声さんといったスタッフたちは、
宇宙服を着ないで宙に浮いている…という事実を、
一言書き添えておこう。

それから、日常に戻ったみんなだったが…
みんな、なにか物足りなくて調子が出ない。

んで、ここは、まねきねこ商店街。
店の上に、でっかいパラボラアンテナのような物を
設置しているやすしに、下からきよしが尋ねた。
「何やってるの?アニキ。」
「ん?UFO探知機取り付けてるの!」
「UFO探知機ぃ?」
「これで、でじこちゃんたちが、いつどこに落ちても、
探し出せるからね。」
「アニキ!でじこちゃんたちはもう、帰ってこないんだ…。」
きよしの言葉に、やすしの持っているスパナが止まる。
「…言うなよ。」
しかし、すぐに作業再開!これがやすしの良いところ。
それを見ていたきよしは、微笑んで腕まくり。
「アニキ!手伝わせてよ!」
うんうん!これがきよしの良いところっ。

庵衣夫妻は、店先の縁台に腰掛け…
「この、あの幻の菓子…とうとうぷちこに食べさせてやれなかったのお。」
じっちゃんが、重箱のふたを開けると、
中からまばゆいばかりの光が!!
どんな、どんな菓子なんだーー?
…が、中味は映らない。
「じっちゃん、お茶ですよ。」
そっと湯飲みを差し出すばっちゃん。
「ありがとよ、ばっちゃん。」
静かにお茶をすする2人。

空き地では…
くさがゆをすするぴよこ。
「ずっと気になってることがあるぴょ。」
「ん?」
注目するリク、カイ、クウ。
「でじこおねーちゃんはもういないのに、
ぴよこたちが地球にいる理由はないぴょ。
とっとと追いかけないのかぴょ?」
「ピョコラ様がそう言い出すのを待っておりました!」
「自分たちは、どこまでもピョコラ様についていきます!」
「おう!ぴよこと一緒だぜ!」
「私も、いつ言おうかと、タイミングを計っておりました!」
「くさがゆもさすがに食べ飽きてきましたし。」
「よぉし、今日にも出発しようぜー!」
うれしそうに張り切る3人に、ぴよこは言った!!
「とりあえず、おかわり欲しいぴょ!」

ふたたび、商店街。
「男と女の美容室、カリスマでーすっ!
ステキなプリンセスのいるお店、カリスマでーすっ!!」
道行く人にティッシュを配るラ・ビ・アンの耳に…「う・さ・だ!!」
「??でじこっ????」
ハッとして、周りをキョロキョロ見回すと、
「うわぁい!ふさふさだぁ!!」
男の子が、ちょっと奇妙な一つ目おじさん(?)のふっさふさのおひげを
触らせてもらってるだけだった。
これはこれで結構驚きなのだが、
今のラ・ビ・アンには、そんなことどうでもよかった。
「空耳かぁ…。一度くらい『うさだ』って、
気持ちよく呼ばせてあげてもよかったなぁ…
ん?…ああっ!!」
空に、キラン☆と輝く一筋の光がスーッと流れていくのを
ラ・ビ・アンは見逃さなかった。

「うおっ!!」
縁台から飛び降りるじっちゃんとばっちゃん。
「ばっちゃん、なんじゃ、ありゃ?」
猛ダッシュで光の流れた方角へ向かう2人。

「よし、いいぞきよし。スイッチを入れてくれ!!」
UFO探知機のところから叫ぶやすし。
「うん!」
スイッチオン!のとたん、探知機がすごい勢いで方向を変えた!
「うわぁ!」 吹っ飛ばされて落ちるやすし。
「アニキ!あれ!」
きよしが、空の光を見つけて指差した。
「空き地の方だ。」
屋根から落ちたのに、不死身のやすしはキズ一つ負っていなかった。

そして、空き地では、ぴよこたちが出発の準備をしていた。
パンダ型UFOもスタンバイOK!
「これでよし。」
「んじゃ行くか?」
そこへ…
「わーーーーーーーっ!!!」
たくさんの人たちが空き地へ押し寄せてきた!!
「みんなぴよこのお見送りに集まってくれたのかぴょ?」
…しかし、みんな、ぴよこたちは目に入っていないらしい。
「…違うのかぴょ。」
ぴよこは、がっかり…。
「うえ!うえうえ!うえっ!!」
誰かの叫び声に、空を見上げるぴよこたち。
「なにごとぴょ?」
すると!!!!!!!!!
ひゅ〜〜〜…どすうん!
なんと、ネコ型UFOが落ちてきた〜。
きよしの上に倒れているラ・ビ・アンが、
「も〜、なんなのよぉ…」
と、目を開けた…そこにはっ!
「!!でじこっ!!!」
どでっと倒れているのは、でじこではないか!
「その声はうさだ…、地球に戻ってきちゃったにょ!」
ラ・ビ・アンが、うれしそうに飛び起きる。
「ふ、ふふ…ふふふ…でじこったら!
そんなおっちょこちょいでは、
プリンセスなんかとうてい務まらないと思うけど?!
もう一度、地球で修行しなおした方がいいんじゃない?」
「やれやれ、参りましたにょ。そこまでうさださんにお願いされちゃ、
地球にいるしかないですかにょ。」
「誰もお願いなんかしてないでしょ!!」
「まあ、せっかく帰ってきたことだし、
もう少しここでみんなと暮らすことにするにょ。」
それを聞いて大喜びのみんな。
「お帰りぷちこ!」
「ぷちこ〜!!」
「じっちゃん、ばっちゃん、ただいまにゅ。」
庵衣のじっちゃんばっちゃんと再会のダンス(?)を踊るぷちこ。
「う、う、ぷちこちゃ〜ん!!」
ぷちこ大好きやすしの涙は止まらない…。
「えっと…えっと、ゲマは…?」
再会の喜びを分かち合う相手を探していたゲマの目の前で、
両手を広げて微笑むすばらしい人。
「俺の胸に飛び込んで来い!」
「なんだかわからないけど、うれしいゲマ!」
すばらしい人の胸に抱かれ、楕円形というよりひょうたん型にまで
形を変えられ…それでも喜ぶゲマだった。
そんなみんなの様子を見ているでじことラ・ビ・アン。
「まあ、これだけ喜んでもらっちゃったら、
でじこのうっかりぶりも流石と言えるにょ。
さて、でじこは長旅で疲れたにょ。
歓迎パーティーまで、ちょっと昼寝でもしますかにょ。」
「図々しいわね!誰がでじこの歓迎パーティーなんかやるって言ったのよ?」
「うさだ、うれしいくせに照れなさんな。」
「な!うさだって呼ぶな〜!」
…と、その時だった。
「でじこは、わざと間違えたにゅ!」
ズバッと暴露するぷちこ。
「へぇ?」
「ぷちこは見ていたにゅ…」

〜 ぷちこの回想 〜
UFOのこたつ(第1話参照のこと)でぷちこが寝ていると…
なにやら気配が…。
そっとぷちこが目を開けると、
でじこが、抜き足差し足で『行き先表示プログラム』に近づき、
ダイヤルをいじっているところだった。
UターンするUFO…
〜 回想 おわり 〜

「でじこは、途中で帰りのプログラムを変えたにゅ。」
「へへーん、そうでしたかにょ?
そりゃうかつ者と言われてもしかたないですにょ?」
オトボケでごまかそうとするでじこだったが、
「それがわざとらしいにゅ。」
あっさりぷちこにツッコまれる。
そこへ飛んできた小さめのUFO。
王妃の頭がはみ出してる…。
「母は、わかっていましたよ…」
その声にギクッとするでじこ。
「かあ様!!」
「自分で自分の道を決める…これこそプリンセスにとって大切なこと。
でじこがそう決めたのなら、母はもう何も言いません。
その代わり、みんなでプリンセススクールのセカンドグレード、
つまり2年生ねっ!それに進んでもらいま〜す!」
「ホントかみゃ?」
「では、またみんな一緒ですかあ!!」
ミ・ケたちの言葉に、
「はい。」
にっこりうなずく王妃。
「わ〜いっ!!!」
全員大喜び♪!!☆彡
「セカンドグレード…こむずかしい言い方にょ。」
などと言ってるでじこが、実は一番うれしかったりしていた。


「でじこはこれからも、地球のいろんなところに行ったりして
修行するんだにょ!」


― デ・ジ・キャラットにょ は、これでおしまいにょ ―

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