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「超星神グランセイザー」漫画版(作・西川信司)のあらすじ

バイク便の青年弓道 天馬(くどう てんま)は、重要な荷物を届けに行った遺跡の発掘現場で、

宇宙考古学博士の堀口と、その助手である獅堂 未加(しどう みか)と剣(けん)の姉弟に出会う。

だが、そこに襲撃をかけてきた伝通院 洸(でんつういん あきら)=セイザーレムルズ(双子座)との戦いの中で

天馬は射手座の戦士、セイザータリアスに装着してしまう。

四億年前の地球に存在した超古代文明。宇宙連合の総攻撃によって滅ぼされた超古代文明の遺産である

戦闘スーツ「グランセイザー」の力を持つ天馬、未加=セイザーミトラス(牡羊座)、剣=セイザーリオン(獅子座)ら三人=「炎のトライブ」は

医師である洸をはじめとしてスポーツインストラクターの雨宮 涼子(あめみや りょうこ)=セイザーヴェルソー(水瓶座)と

ファッションデザイナーの秤屋 仁(はかりや じん)=セイザーダイル(天秤座)で構成される「風のトライブ」や

格闘家・松坂 直人(まつざか なおと)=セイザータウロン(牡牛座)を中心として警察官の神谷 豪(かみや ごう)=セイザートラゴス(山羊座)や

ダンサーの早乙女 蘭(さおとめ らん)=セイザーヴィジュエル(乙女座)で構成される「大地のトライブ」、

元戦場カメラマンの反町 誠(そりまち まこと)=セイザーゴルビオン(蠍座)、イルカの調教師見習いの三上 辰平(みかみ たっぺい)=セイザーギャンズ(蟹座)、

そして見習いナースの魚住 愛(うおずみ あい)=セイザーパイシーズ(魚座)ら「水のトライブ」といった仲間達を集め、宇宙からの侵略に戦いを挑む。

地球人に化けて風のトライブを操っていた佐伯カリン(さえき かりん)=アケロン人や、戦闘種族インパクターのラディア、ルシア、ロギアなどの

宇宙人との戦いの中で天馬たちは四億年前の総攻撃の意外な事実を知る。



四億年前、地球とアケロン星の間に星間戦争が起きていた。宇宙連合はその調停をしていた。

しかしそこに投入されたグランセイザーと彼らの乗る四体の超星神、そして自立稼動型の巨大ロボ・ガントラスが一体となり、

恐ろしい制御不能の怪物「ダイセイザー」となって暴れ回ってしまう。その猛攻を止めるべく攻撃を仕掛ける宇宙連合。

そして超古代文明は滅び、グランセイザーと超星神は封印された・・・



そして、今また地球方面攻撃総司令官・ガルバ星人ベルゼウスのクーデターへの足がかりとして滅ぼされようとしている地球。

しかし、戦えば「ダイセイザー」の発動によって人類は滅びてしまうかもしれない・・・

それでも自分を信じて戦うことを決めた十二人のグランセイザー。

堀口たちに見送られ、今、十二人のグランセイザーを乗せた超星獣連クラウドドラゴンがベルゼウスの乗る攻撃部隊旗艦に向けて飛び立つ・・・!



前回「史上最大の決戦(前編)」のあらすじ

ベルゼウス艦に向けて一直線に進んでいくクラウドドラゴン。

行く手を遮る怪獣達を剣、洸、直人、誠の乗る四体の超星神に任せ、ベルゼウス艦に取り付く事に成功した。

しかし、艦内部で待ち受けていた怪獣トロイアスによってピンチに陥ってしまう。

絶体絶命のグランセイザー。だがその前に、ベルゼウスへの復讐心を燃やすロギアの乗るロボ・ダイロギアンが登場。トロイアスを一撃でひねり潰す。



本編

誠の乗る水の超星神「リヴァイアサン」の剣の一撃が、怪獣を切り裂く。その爆発を背にして宇宙に浮かぶ四体の超星神。

直人「よしっ!!」
洸「これで怪獣は全て倒した!」
風の超星神「ドルクルス」のコックピットの洸=レムルズの顔がアップになる。
洸「ベルゼウスの旗艦に向かうぞ!クラウドドラゴンを護るんだ!!」




ラストトライブ:史上最大の決戦(後編)




移動形態(ライブモード)の超星神たちが、ベルゼウスの旗艦へと突っ込んでいく。



一方旗艦内部に突入した天馬たち突入部隊は、自分たちを助けたロギアと対面していた。

天馬「ロギア・・・・オレたちに協力してくれるのか?」
ロギア「フン 貴様らのバカさ加減にはあきれる」
仁「なにぃ!?」
ロギア「まさかたった12人だけで艦隊に突っこもうとはな ベルゼウスに復讐する機会を伺っていたが・・・・おかげで動かざるを得なくなった」

天馬たちに背を向けるロギア。その体が、ダイロギアンに吸い込まれていく。

ロギア「貴様らを助けるつもりはないが こうなったらやることはやらねばならんようだ」

ロギアを乗せ、突っ込んできたときに開いた穴から宇宙へ飛び出すダイロギアン。

天馬「ロギア・・・・」
豪「天馬!グズグズしてるヒマはないぞ!!」
天馬「ああ・・!」

天馬=タリアスの顔のアップ。そこに、宇宙を航行中の超星神四体がかぶる。

天馬「待ってろよベルゼウス!」


ベルゼウスの旗艦に辿り着いた超星神四体が、ウォーリアモード(戦闘ロボ形態)に変形してクラウドドラゴンの周りの警備に当たる。


インパクター星の軍艦の内部。
オペレーター「超星神が旗艦にとりつきました!」
司令官「くっ・・・・こうなったら命令を待ってはおれん!旗艦を守るため超星神を攻撃・・」

突如、旗艦からロボットの影が飛び出し、超星神の前に立つ。

「あれは・・・・」

ロギアの操縦するダイロギアンの顔がアップに。

剣「ダイロギアン!!」
直人「ロギア!!貴様・・・・」
ロギア「待て 貴様らと戦いに来たのではない」

インパクター星の戦艦の中で、司令官達が驚いている。

司令官「ダイロギアンだと・・!?ロギアとともに地球人に倒されたのではなかったのか!?」

戦艦にロギアから通信が入る。

ロギア「私はこのとおり健在だ 危うくベルゼウスのワナにはまってやられるところだったがな」
司令官「ロギアか!?」

ダイロギアンからロギアの巨大なホログラフィが映し出され、宇宙連合の全ての戦艦に呼びかける。

ロギア「インパクターの同士・・いやウオフ・マナフの全ての同士よ聞くがいい この戦いには大義も栄誉もない
全てはベルゼウスが己れの欲望のために仕組んだに過ぎぬ このような汚れた戦いでこれ以上仲間を失うことを・・・・オレは認めん・・!」

剣「ロギア・・・・」

インパクター兵士「司令・・・・」
司令官「むぅ・・・・」

旗艦のブリッジ。ロギアの演説にベルゼウスがうろたえている。

ベルゼウス「ええい!!ロギアのやつめ!!」
ゴーギャン「ベルゼウス様 各艦隊司令より通信が殺到して・・・・」

耳をふさぐベルゼウス。

ベルゼウス「かまうな!全部切ってしまえ!! それよりロギアだ!!早くダイロギアンを始末しろ!!」
ゴーギャン「そんなことをしたらますます・・・・」
ベルゼウス「うるさい!!言うとおりにしろ!!」

ゴーギャンが切羽詰った顔でベルゼウスに話しかける。

ゴーギャン「・・・・ベルゼウス様 ・・・・もうこれまでです」
ベルゼウス「なにィ!?」
ゴーギャン「おわかりになりませんか!?計画は失敗です もう終わったのです!!
かくなる上はただちに作戦を中止し・・・・情報が誤っていたとして最高会議に情状の酌量を・・・・」

ゴーギャン「ぐおっ」

ゴーギャンの顔が苦痛に歪む。
ベルゼウスの電撃の一撃によって焼け焦げ、その場に倒れこむゴーギャン。

ガルバ星人兵士「ゴ・・・・ゴーギャン!」
アルゴウル「ベルゼウス様・・!!」
ベルゼウス「・・そうだ・・・・キャブレオンを出してロギアもグランセイザーもまとめて始末してやる・・・・」

戦慄する兵士達。

兵士「キャ・・キャブレオン・・!!」
アルゴウル「危険すぎます あれを解放したら・・・・」

電撃が仕込まれた杖を兵士達に向けるベルゼウス。

ベルゼウス「・・・・貴様らもゴーギャンと同じ意見なのか・・?」
兵士「い・・いえ」
アルゴウル「決してそのような・・・・」

突如、通路のドアが爆発する。

ベルゼウス「!!」

入ってきたのは、天馬を先頭に立つグランセイザー達。

天馬「お前がベルゼウスか!!」
ベルゼウス「グランセイザーか・・・・ よくぞここまで来た」
未加「あなたの野望ももう終わりよ!」
豪「艦隊と共に去れ!!」

突如不敵な笑いを見せるベルゼウス。

ベルゼウス「フフフ・・・・終わりなのは貴様らのほうだ」
天馬「なに!?」

ベルゼウスが天空に手をかざし、叫ぶ。

ベルゼウス「出でよ!!キャブレオン!!」

突如としてベルゼウス艦が大きく揺れだす。

直人「!」
剣「な・・・・なんだ!?」

ベルゼウス艦の上部を突き破り、胸部に球状の発光器官を持ち、両腕に鋏を持った禍々しい凶獣、キャブレオンが現れる。

洸「怪獣だ!!」
誠「クラウドドラゴンに近づけるな!!」

キャブレオンに突っ込んでいくドルクルスとリヴァイアサン。そこに、キャブレオンの胸部からビームが放たれる。
それを難なくかわす誠。

誠「フン! どこを狙っている!?」

逸れたビームが宇宙連合の艦隊の内の一隻に命中し、炎が上がる。

誠「・・なに!?」

次々と艦隊に攻撃を仕掛けるキャブレオン。

洸「こ・・こいつ見境なく・・・・」
誠「なんてやつだ!!」

インパクター星の戦艦の内部のモニターが、キャブレオンによる惨状を映し出す。

オペレーター「司令!ストーン星の巡洋艦が・・・・」
司令官「凶獣キャブレオンだ ベルゼウスめ なんてことを・・・・」

洸「ヤツをくいとめるんだ!」
誠「おう!」

カブトムシ型のドルクルス・ライブモードの角から電撃・アストライザーが放たれ、鯨型のリヴァイアサン・ライブモードも水流弾を放つ。
だが、ドルクルスの角にキャブレオンが放ったビームが直撃する。

洸「うわっ」

ドルクルスの角が吹き飛ばされる。

洸「なにっ・・!?ド・・・・ドルクルスが」
誠「洸!!」

ドルクルスに気を取られた誠に、キャブレオンのビームが迫る。

誠「!」

ビームがリヴァイアサンの胴体に直撃し、尻尾が吹き飛ぶ。

誠「うわあぁっ!!」

ベルゼウス艦のブリッジから超星神とキャブレオンの戦いを見つめる天馬たち。

天馬「ああっ!! ドルクルスとリヴァイアサンが・・!!」
辰平「ベルゼウス!あの怪獣を止めろ!!」

長刀・カルニコスをベルゼウスに向ける辰平。

ベルゼウス「フッ それはムリな注文だな 一度動きだしたらキャブレオンを止めることは誰にもできん」
辰平「なにィ!?」

キャブレオンと超星神の戦いは続く。

直人「よくも・・くらえ!!バーストクラッシャー!!」

直人の乗るガンシーサー・ウォーリアモードが白熱化した足で蹴りを繰り出す。
しかし、その足を鋏に挟まれ、捕らえられてしまう。

直人「なにィ!?」
洸「直人!!」

角を折られながらも、ドルクルスが果敢にキャブレオンに突っ込んでいく。
だが、ドルキャノンとインセクタマグナムを背中に受けてもキャブレオンはまったく怯まない。
繰り出された刃付きの尻尾の一撃がドルクルスを直撃する。

洸「うわっ」

刃をもろに喰らって一刀両断されるドルクルス。コックピットが炎に包まれる。

洸「ぐわっ」

真っ二つになって落下するドルクルス。ガンシーサーも、右足を切断されて地面に叩きつけられてしまう。
それを見ていることしかできない剣。

直人「ぐっ・・・・な・・・・なんて強さだ!!」

ガルーダのコックピットで狼狽する剣。

剣「う・・・・」

クラウドドラゴンに搭載されているガルーダ専用武器・「アポロン・ブレード」のうちの一本を取り出し、キャブレオンに真正面から突っ込んでいく。

剣「うわあああ!!」

だが、ガルーダの胸部にキャブレオンのビームが命中。胸部装甲がはがれ飛び、ガルーダ自体も吹っ飛ばされる。

剣「うわああっ」

ベルゼウス艦のブリッジの中。

仁「ああっ!!超星神が四体とも・・・・」

天馬「剣!洸!直人!誠!みんな応答してくれ!!」

ベルゼウス艦の甲板に転がる、超星神四体の残骸。

仁「・・・・みんなやられちまったのか!?」
未加「そんな・・・・」
天馬「そんなことがあってたまるか!!」

ベルゼウス「ハハハハハ」
天馬「!」

背後から聞こえてくるベルゼウスの笑い声。

天馬「しまった ベルゼウスが・・!」
ベルゼウス「私の野望はついえたが・・・・キサマらも終わりだ 地球もな!!」
天馬「どういうことだ!?」

天井に向けて吸い込まれていくベルゼウス。天井のシャッターがベルゼウスを飲み込み閉じる。
ベルゼウス艦のブリッジに直結していた小型宇宙艇が、ベルゼウス艦を離れ地球を後にする。
と同時に、ベルゼウス艦が地球に向けて進路を変える。

グランセイザー「 ! この艦(ふね)が動き出した!?・・・・まさか地球にぶつけようってのか!?」
(どの戦士が喋ったのか判らない言葉は「グランセイザー」として表記します)

天馬「バカな!!全長2千キロもある艦(ふね)がぶつかったら地球は・・・・」
蘭「みんな見て!!」

四体の残骸の中心でガントラスが、光を放ちながら立ち上がる。

蘭「ガントラスが・・!!」

ガントラスの体から放たれた光が残骸を引き寄せ、合体させていく。

グランセイザー「な・・・・なんだ!?」
天馬「いったい何が起こってるんだ!?」

リヴァイアサンが左腕に。ガンシーサーが右腕に。リヴァイアサンの尻尾が背中についてそのまま尻尾に。
真っ二つになっていたドルクルスが両足に。ガルーダの残骸も各部に合体していく。
そしてガントラスの顔が上に飛び出し、竜の顔になる。
その姿はまるで、キャブレオンと同じ「凶獣」のよう・・・
これこそが、四体の超星神とガントラスの人工知能の共鳴によって誕生した大いなる獣、合神獣王ダイセイザーである。

豪「超星神が合体した!?」
未加「あれは・・・・」
天馬「・・・・ダイセイザー ダイセイザーだ!! 超古代に地球を滅ぼしたダイセイザーが 発動した!!」

キャブレオンの口、胸部、鋏からビームが放たれる。だが、その一切がダイセイザーには通用しない。
逆に目からビーム・フォトレスピアを放ち、キャブレオンを一撃の下に葬り去るダイセイザー。
その姿を、天馬たちがブリッジから見つめる。

天馬「剣は洸たちは無事なのか?」

未加が手の甲のナックルライザーを通信モードにして剣に叫ぶ。

未加「剣!返事をして!」

次々と剣たちに呼びかけるグランセイザーたち。

涼子「洸!聞こえる!?」
蘭「直人さん!」
愛「誠!」

ダイセイザーの内部から、四人の荒い息遣いが聞こえてくる。
コックピットの中で、ボロボロの四人。剣のセイザースーツの左目を覆うゴーグルは砕け、血が出ている。

剣「ハァ・・・」
直人「ハァ・・・」
誠「ハァ・・・」
洸「ハァ・・・」

突如、ダイセイザーの肩に備え付けられたライガーライアットからビーム・ラピッドセイザーが発射される。その照準は、ベルゼウス艦のブリッジに向いている!

天馬「なに!?」

爆炎に包まれるブリッジ―――だが、天馬たちは何とか無事だった。

仁「そ・・・・そんな・・・・」
天馬「超星神がオレたちを攻撃するなんて・・・・」

ダイセイザー内部の四人に向けて必死に呼びかけるグランセイザー達。

仁「どうしちまったんだよ!」
涼子「洸!!」
蘭「剣ちゃん!直人さん!」

破壊を続けるダイセイザー。

グランセイザー「洸!!剣!!直人!!誠!!」
涼子「・・・・ガントラスの人工知能に取りこまれてしまったというの?」

一方で、逃げていくベルゼウスの小型艇。

ベルゼウス「フ・・・・フハハハ! 凄まじい・・・・あれがダイセイザーか やれ!もっとやれ!!」

ほくそ笑むベルゼウス。

ベルゼウス「ダイセイザーが艦隊に襲いかかり戦闘になれば・・・・結果的に私が正しかったことになるわけだ ワハハ」

嘯くベルゼウス。と、その時小型艇が大きく揺れる。

ベルゼウス「!」

小型艇の窓から覗くダイロギアンの頭部!

ベルゼウス「うわああ!!」

宇宙。小型艇を、ダイロギアンが捕らえている。

ロギア「逃がしはせんぞベルゼウス!!貴様には出るところに出てもらう!」
ロギア(・・・・だがどうするグランセイザー このままではおまえたちも・・・・)

ダイセイザーが、虎視眈々と宇宙連合の軍艦を狙っている。
インパクター星の戦艦の内部。

オペレーター「こっちを狙っています!!」
司令官「・・やむを得ん 攻撃用意!!」

絶体絶命の局面に立たされたグランセイザー達。

仁「だめだ!他の船を攻撃したら四億年前と同じことになっちまう!」
辰平「そんなこともわかんなくなっちまったのかよォ誠!」
天馬「・・・・・・」

天馬が半壊したブリッジの廊下を走り出す。

未加「あっ 天馬!!」

外壁の穴から宇宙へ飛び出し、ダイセイザーの頭部に取り付く天馬。
そのまま四人に呼びかけを始める。

天馬「剣!!洸!!直人!!誠!!しっかりしろ!! 俺たちは絶対負けねえ!負けられねえ!! どんな大きな力にも・・・・自分自身にもだ!! 俺たちには守るべきものがある!! 仲間だ!!」

その言葉に、四人が意識を取り戻す。

剣「あ・・・・」

剣の瞳に映る恋人・蘭と姉・未加の顔。

剣「蘭ちゃん・・・・おねえちゃん・・・・」

天馬の呼びかけは尚も続く。

天馬「地球の・・・・そして宇宙の・・・・すべての仲間を守るために・・・・俺たちは負けちゃならないんだ!!」

洸が、かつて自分を騙していたカリンの最期の言葉を思い出す。

カリン「宇宙の・・・すべての希望につながることを・・・・」
洸「カリン・・・・」

ダイセイザーの機能がすべて停止する。

グランセイザー「ダイセイザーが・・・・止まった!」

天馬「よし! 剣! オレと替われ!」

天馬が剣に代わってダイセイザーにダイブインする。

天馬「・・ダイセイザー・・・・お前の力は滅亡を招くためのものじゃない 今こそ本当に地球を救うために・・・・宇宙の調和を取り戻すために使うんだ!」
いくぞみんな!!」
洸・直人・誠「おう!!」

四人「ハイパーバースト!!」

ダイセイザーの胸の羽が開き、チャージされた全エネルギーが放出される。
その威力の前に、全長2千キロを誇るベルゼウス艦が炎に包まれていく。
燃え盛る艦から、クラウドドラゴンが辛くも脱出する。
爆発の衝撃で吹っ飛ぶダイセイザー。その巨体が、大気圏に突入して燃え上がる――――


そして。


地球。ボロボロのダイセイザーの足元に、十二人の仲間達が集まっている。そして空には、クラウドドラゴンが悠々と浮かんでいる。

天馬「・・・・・・地球は・・・無事なのか・・・・」
洸「ああ!」
未加「守りきったのよ・・・・私たち」

空を見上げる天馬。

天馬「そうか・・・・スゲェな オレたち・・・・・・」

宇宙。ダイロギアンが小型艇を抱えて艦隊と共に去っていく。

ロギア(さらばだ・・・・地球の戦士たち・・・・)

再び地球。遠くから堀口が「おーい」と駆けてくる。御園木、沖田がそれに続く。

剣「博士―――!」

十二星座の戦士たちの戦いは終わった。彼らの前には、それぞれの未来が待っている――――



                                         ・
                                         ・
                                       友 ・
                                       よ ・
                                       ・ 宇
                                       ・ 宙
                                       ・ の
                                       ・




戦士たちのその後を描いた四枚の絵が順番に映し出される。

一枚目
ヘルメットをかぶり、ツーリングに出かけようとしている天馬と未加。
資料を運んでいた堀口が発見し、止めようとするが、二人はお構い無しのようだ・・・

二枚目
夏の海岸。水着姿が眩しい蘭が水辺ではしゃいでいる。
同じく水着の剣。刺激的過ぎる水着姿に、思わず股間を押さえる。
豪が注意をしようとするが、後ろから仁に口を押さえられて・・・

三枚目
涼子の勤めるスポーツジム。
インストラクターの仕事を再開した涼子の視線の先には、黙々とトレーニングを続ける直人の姿が。(TV版では二人は最終回で結婚する)
傍らのベンチでは、カメラを提げた誠が何処かに電話をかけている。

四枚目
洸と愛が勤める病院。
足をすりむいた辰平が愛の治療を受けている。が、消毒が沁みて痛いらしい。あわてる愛。
それを優しい視線で見つめる洸。





超星神グランセイザー 完

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