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特命戦隊ゴーバスターズの最終回


再び亜空間にたどり着いたゴーバスターズ。

桜田ヒロム、岩崎リュウジ、宇佐美ヨーコ、陣マサト、ゴリサキ・バナナがバスターマシンから降りる。

ヒロム「ヨーコと俺は大丈夫です!」

リュウジ「了解! こっちは無事だ」

陣「まぁ、ライオンちゃんが迷子なら心配いらねぇだろ」

リュウジ「問題はエンターだけだ……」

陣「あいつ探す前に、俺の格納庫に集合だ」

リュウジ「了解!」

一方、ヒロムとヨーコはチダ・ニックとウサダ・レタスと合流。

ヒロム「ニック!」

するとエンターの銃撃がヒロムたちを怯ませる。

エンター「サバ×3、ゴーバスターズ…… 探しましたよ。レッドバス ター、一緒に向こうの世界に戻りましょう」

ヒロム「戻るならお前を倒してからだ」

エンター「では力尽くで。レッツモーフィン……」

エンターがダークバスターに変身。

パワードカスタム!』『イッツモーフィンタイム

2人「パワードモーフィン!!」

ヒロムとヨーコがパワードカスタムに変身。

トランスポート

レッド「終わらせる。ヴァグラスとの戦いを……今日!」


Final Mission
永遠のキズナ


一方のリュウジ、陣、ゴリサキ。

陣「亜空間の消滅、どうやらマジだ」

リュウジ、ゴリサキ「え?」

陣「時間がねぇ…… 俺は格納庫に行って準備しとく。お前は絶対ヒロム連れて来い!」

リュウジ「了解!」

ゴリサキ「うん!」

陣「J、お前も行け。J! おい、聞こえてんのか!?」

ビート・J・スタッグは消えていく陣の本体を眺めていた。

J「陣……」

一方、レッドとイエローはダークバスターと交戦中だった。

するとイエローとダークバスターのキックが激突。

レッド「大丈夫か? ヨーコの技までコピーしてるなんて……」

ダーク「あなたが見て知っているものは……すべてバックアップデータとして私に入ってますから」

するとそこへGT-02が現れ、ミサイルを発射。

しかし、ダークバスターを通り越してしまう。

ダーク「ふん。どこを狙って……ん? うわっ!」

ミサイルによって落岩がダークバスターを押し潰す。

イエロー「やった」

ブルー「よし!」

ゴリサキ「みんな、今のうちに陣の格納 庫へ!」

レッド、イエロー「了解!」

司令室

司令官・黒木タケシ、森下トオル、仲村ミホは。

司令官「現在の町の状況は?」

森下「各所にある繭の動きは、エンターの転送と同時にストップしてます。ただ、融合された人たちはまだそのままで分析班が対応してます……」

司令官「うん……」

仲村(みんな…… 無事に帰ってきてください……)

格納庫

ヒロムたちがやって来る。

陣「おいJ、いい加減にしろ!」

リュウジ「先輩! どうしたんです?」

6人はケースの陣の本体を見つける。

ヨーコ「これが、陣さんの……」

陣「そう! これが俺の本体…… データが欠けちまってる上に、かなりガタがきてる。こんな有様だ…… よし、時間がねぇ 。ちゃちゃっと説明するぞ。結論から言うとこの俺の本体に、ヒロムの中のバックアップカードを移動する。そんだけだ」

ヒロム「えっ?」

ニック「そんなことできるのか!?」

陣「ああ…… エンターが俺の欠けたデータを持ってるのは覚えてるだろ?」

(エンター『切り札、いただきましたよ』)

陣「ってことは、ヒロムの中のバックアップカードにもそいつが入ってる…… その本体に戻りたくてしょうがねぇデータがな…… きっかけされあれば、こう 磁石みてぇにバシッと……」

ヒロム「ちょっと待ってくださいよ。陣さんに押し付けるなんてできませんよ……」

ヨーコ「陣さんはどうなるの?」

陣「そこはまぁ、あれだな、ほら。天才の強みってやつでよ……」

J「うそだ!」

陣「J!」

J「カードを取り込んだら、陣は……バラバラになる」

ゴリサキ「えっ?」

一方、ダークバスターは落石から出てくる。

ダーク「ビートバスターの格納庫…… なるほど」

格納庫

リュウジ「こんなにもろい状態の先輩の本体が、大量のデータを一気に取り込んで耐えられるわけない。バラバラに破壊されて消える…… そういうことですよ ね!?」

陣「バックアップが消えて、エンターを完全に削除できるってことだ!」

リュウジ「先輩!」

ウサダ「何それ!?」

ヨーコ「絶対ダメ! できるわけないよ」

ニック「当然だ!」

ゴリサキ「俺も反対!」

ヒロム「みんな行こう…… 他の手を考える」

6人は格納庫から去ろうとす る。

陣「ったく!!」

陣の声に立ち止まるヒロムたち。

陣「お前らの覚悟ってのはその程度か! このままだと……世界がどうなるのか忘れちまったのか!? 迷ってる暇はねぇんだよ!!」

するとダークバスターが扉を破って格納庫に押し寄せる。

ゴリサキ「エンターのやつ、もう来たぞ」

陣「ヒロム! 他の手って何だ。そいつは世界がエンターに支配されるまでに間に合うのか!? リュウジ! ヒロムごとカードを消す覚悟ってのはただのカッ コつけか? ヨーコ! お母さんたちが命を賭けて守った世界が、どうなってもいいのか!? なぁ! よくねぇよな? ニック、ゴリサキ、ウサダ! お前た ちはどうなんだ?」

ゴリサキ「陣……」

陣「おいJ! J…… お前が言う通り、世 界ってのは面 白ぇ…… 面白ぇよ。だからよ……守ろうぜ。一緒に…… なぁ?」

するとヒロムは陣の方に歩み寄る。

ヒロム「陣さん! お願いします……」

陣「当ったり前ぇだ」

リュウジ「ヨーコちゃん、みんな! エンターを絶対ここに近づけるな。行こう……」

ヨーコ「了解……」

リュウジたちは涙ながらに戦いに向かう。

ゴリサキ「リュウジ! 今日で戦いを終わらせよう!」

リュウジ「ああ…… いくぞゴリサキ」

ウサダ「絶対勝って終わるんだからね、ヨーコ!」

ヨーコ「行くよ、ウサダ……」

J「……」

『セット! パワードカスタム』 『イッツモーフィンタイム』

リュウジ、ヨーコ「パワードモーフィン!」

J「レッツモーフィン!」

ゴーバスターズがバグラーに立ち向かっていく。

一方、ヒロムと陣。

陣「ヒロム。お前を一旦データ化する」

ヒロム「はい……」

一方、ブルーたちはバグラーを一掃していた。

ダーク「レッドバスターはこの奥ですか?」

ブルー「さあね……」

イエロー「この先へは行かせない」

スタッグ「俺が……守る!」

そんな中、ヒロムがデータ化し、カードが陣の本体に移動中。

ブルーたちはダークバスターの猛攻に苦戦していた。

ダークバスターはヒロムの元に向かおうとするが、スタッグが立ちふさがる。

(陣『世界ってのは……面白ぇよ。だからよ、守ろうぜ!  一緒 に』)

スタッグ「俺は……守る。でやあっ!」

ようやくカードが本体に転送。

すると本体とカードが同時に砕けてしまう。

陣「13年……余分に生きられてよかったな……」

司令官「陣……」

するとダークバスターの体に異変が起こる。

バイクモードのニックがスタッグの前に現れる。

ニック「J、乗れ! 行くぜ!!」

スタッグがニックに跨るとニックは猛スピードでダークバスターに体当たり。

同時にダークバスターもエンターに戻ってしまう。

エンター「これは? まさかデータに何か……」

陣の体の歪み始めてしまう。

陣「この体使えんのも、もう少しだ…… 思いっきり暴れっか」

エンターの元にゴーバスターズが現れる。

エンタ ー「レッドバスター…… 私のバックアップは?」

ヒロム「全部消えたよ」

エンター「!? まさか……あの貴重なデータを? ですが、やはり私は倒せませんよ。これを消すわけにはいかないでしょう? ここにある、ビートバスター のデータ…… 私の切り札」

陣「ああ、それな…… もういらねぇわ。俺のデータ、全部消えちまったからよ」

エンター「パルドン?」

リュウジ「エンター…… それはお前の切り札じゃない。先輩の……陣マサトの切り札だったんだよ」

ヨーコ「お前を倒す。私たち全員で!」

エンター「うおお―――っ!! ゴーバスターズ…… アミューズ。あなた方さえ潰せば、バックアップなどなくとも……」

エンターはエンター・ユナイトとなってメガ ゾードωに乗り込む。

陣「J、最後まで頼むぞ」

J「ああ……」

イッツモーフィンタイム

一同「レッツモーフィン!」

最後の変身を遂げる5人。

レッド「特命合体!」

グレートゴーバスターがωに挑む。

しかし、ωの銛によって動きを封じられてしまう。

エンター「バスターマシンのデータもいただいてます。この私の完全なメガゾードには勝てませんよ!」

するとそこへLT-06タテガミライオーが現れる。

ブルー「タテガミライオー!」

レッド「うおーっ! 合体解除!」

スタッグ「俺の合体!」

ビート、スタッグ「バスターヘラクレス!」

ブルー、イエロー「特命合体!」

ゴーバスターライオー、ガンガンガギーン!

エンター「 何を出そうと同じです」

ゴーバスターエースがωに切りかかる。

しかし、ωの猛攻に苦戦を強いられる。

エンター「ハハハ! せっかく亜空間まで来たのに、残念でしたね」

レッド「ニック、今までやったことのない攻撃でなきゃダメだ」

ニック「そんなのあるか!」

レッド「短くていい。全エネルギーを、両足出力に!」

ニック「OK!」

エースは両足にエネルギーを集中させ、高速で銃撃を交わしながらバスターソードをωに突き刺す。

ブルー「今だ!」

一同「イグニッショントルネード!!」「ヘラクレスクライシス!!」

2つの砲撃がωに炸裂。

エンター「ズィット……」

エンターが脱出するとωが大爆発。

エンターの前にゴーバスターズが現れ る。

レッド「エンター! お前も亜空間と一緒に消えてもらう!」

エンター「どうあっても私を?」

レッド「いくぞ! レッドバスター!」

ブルー「ブルーバスター!」

イエロー「イエローバスター!」

ビート「ビートバスター!」

スタッグ「スタッグバスター!」

レッド「バスターズ、レディー……」

一同「ゴー! うお―――っ!!」

ゴーバスターズがエンターに挑む。

しかし、あまりの手強さに苦戦する。

するとブルーのゴーグルが割れてしまう、

ヨーコ「リュウさん! あっ!」

エンターの強力な光の刃によってイエローのゴーグルも割れてしまう。

ブルー「ヨーコちゃん!」

エンター「でやあっ!」

一同「うわあっ!!」

レッ ドのゴーグルも割れてしまい、初期メンバーのスーツはボロボロになってしまう。

レッドは力を振り絞って立ち上がり、エンターに斬りかかるが、ソウガンブレードが弾かれてしまう。

エンター「本気ですか? あなた方だって消えますよ?」

レッド「お前を世界に戻すよりマシだ!」

するとエンターの剣がレッドを突き刺す。

イエロー「ヒロム!!」

エンター「レッドバスター…… あなたならただの人間よりマシな存在になれたものを…… 結局、不完全なただの人間です!」

レッド「ああ…… 不完全だから人間なんだ……」

エンター「パルドン?」

レッド「父さんが作った、ワクチンプログラムにウィークポイントがあった理由もそこにある…… 不完全だから助け 合うし、不完全だから思いを託す! 人間は……バックアップなんかなくたってつながっていく。それが、仲間を捨てるお前と、人間の決定的な違いだ!」

エンターの剣がレッドを吹き飛ばす。

エンター「消えろ!! 私の前からすべて!」

再び立ち上がるレッド。

エンター「決着を。レッドバスター……」

イッツタイムフォーバスター

レッドの体を炎が包む。

すると他の4人がレッドの肩を持つ。

ビート「行くか!」

レッド「ああ……」

一同「ボルカニックオールバスターアタック!!」

エンターとゴーバスターズはエネルギー体となって激突。

するとエンターの体が歪み始める。

エンター「セラビ…… アデュー、ゴーバスターズ…… うおお ―――っ!!」

エンターが大爆発。

ヴァグラスはついに滅び去ったのだ。

すると初期メンバーのパワードカスタムとスタッグの変身が解除。

ビートの体も消える。

ヒロム「やった……」

リュウジ「ああ…… やったな」

ヨーコ「やったね……」

J「一片の悔いなし、くっ……」

ヒロム「この仲間でよかった…… 今、本当にそう思う……」

亜空間の消滅が始まる。

リュウジ「俺もだ」

ヨーコ「みんな、ありがとう……」

亜空間が次々と消滅していく。

すると陣と桜田ヨウスケが現れる。

陣「お前ら、死ぬにはまだ早ぇ!」

ヨウスケ「前を見ろ!!」

陣、ヨウスケ「ヒロム!」

陣「リュウジ!」

ヨウスケ「リュウジ君! 」

陣、ヨウスケ「ヨーコちゃん!」

ヒロム「父さん……」

ヨウスケ「生きろ!!」

陣「J! ニック、ゴリサキ、ウサダ! 俺の格納庫へ急げ……」

ヒロム「みんな、起きろ……」

現実世界

森下「繭がシャットダウン…… 融合された人たちも解放されました……」

父親「ヒロユキ!」

母親「ナオ!」

少年「パパ!!」

少女「ママ!!」

司令官「エンターを、削除したということか……」

仲村「ですが……亜空間は消滅しました…… 反応ありません……」

仲村は泣き崩れる。

するとコール音が鳴り響く。

ヒロム「こちら桜田ヒロム! 司令室、聞こえますか!?」

リュウジ「亜空間から脱出成功!」

ヨーコ「もうすぐ着きます!」
& lt; br>森下と仲村がヒロムたちの元に向かう。

司令官も後から行こうとするが、陣の幻を見つめる。

亜空間から戻ったゴーバスターズはバスターマシンから降りていた。

ニックたち「おーい!」

そこに司令官たちが駆けつける。

司令官「よくやった」

仲村「お帰り……」

校門の前にヨーコや司令官たちが集まる。

司令官「ウサダ×2、邪魔だよ! よし、戻って来い×2」

ヨーコ「早く!」

司令官「仲村!」

仲村「3、2、1、撮ります!」

リュウジとゴリサキはエンジニアの仕事に就いていた。

ゴリサキ「リュウジ、これ。ああーっ! 大変!」

リュウジ「ん?」

ゴリサキ「時間×2、時間だよ! リュウジ、ヨーコのパーティー」

ニックとヒロム 、桜田リカは料理の準備をしていた。

ニック「いい香り!」

ヒロム「いい感じだわ」

リカ「おっ!」

ヒロム「よし。できた?」

ニック「ばっちり!」

Jは森の管理人として掃除をしていた。

首には黒のジェンガがぶら下げられていた。

J「俺の名はビート・J・スタッグだ」

桜田家

一同「おめでとう!」

ニックがゴリサキに倒される。

リカ「大丈夫!?」

ニック「あっ、ヒロム、それ鶏!」

ヒロム「うっ!」

リカ「ヒロム!」

ゴリサキ「リュウジ、ほれほれ」

リュウジ「そうか、嬉しいのか?」

ヨーコ「めっちゃおいしい!」

ウサダ「よかった……」

司令官「こっち来い!」

J「うおーっ!」

ヒロムとニックは夕 日を眺めていた。

ニック「また見られたな。この景色……」

ヒロム「ああ……」

ニック「これからどうする?」

ヒロム「ああ、そうだな…… ま、ゆっくり考えるよ。13年分……」

ニック「OK、付き合うぜ!」

ヒロム「ははっ!」

ヒロムはニックに跨って走り去っていく。


1年間、おうえ んありがとう!


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