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超新星フラッシュマンの最終回
 

どこかの草原

デウスの仮面が再生し、改造実験基地ラボーからエネルギーが放射される。

ケフレン「デウスは死んだ……だが、デウス遺伝子は尽きることがない!」

リー・ケフレンはシンセサイザーを弾き、呪文を唱える。

ケフレン「フラッシュマンの命もあと10時間だ……ラボーが壊れる前にフラッシュマンを倒さぬのらな、今日の日が沈むまであと10時間で全てが決まるのだ……」
 

あと10時間
 

さらば! 故郷の星
 

デウスの仮面が巨大化。

デウス獣戦士となる。

ケフレン「誕生!! 最強獣戦士・ザ・デーモス! フラッシュマンよ……これが最後の戦いだ!!」

最期のデウス獣戦士・ザ・デーモスが誕生した。

ラウンドベースでは、ジンたち5人が意識を取り戻す。

ジン「みんな、行くぞ!」

マグ「まだ出ちゃいけないよ……もう少し治療を受けなくちゃ。君たちの体は、完全に回復してないんだよ!」

ジン「マグ、俺たちにはもう時間がないんだ。この命あるうちにメスを倒さなければ、地球を救うことは出来ないんだ!」

ダイ「マグ、任せてくれ……例えこの体がどうなろうとも、この地球は……必ず俺たちが守ってみせる!」

頷く一同。

フラッシュキングがザ・デーモスの元に舞い降りてくる。
 

あと8時間
 

ナレーション「その頃、サラの後を追い続けていた時村一家はここが20年前の我が家であるサラこそが、20年前にUFOに誘拐された我が子とわかったのであった……」

時村博士が1枚の手紙を眺める。

サラ「(手紙)その胸に飛び込み……お父さん、お母さん……どれだけ呼んでみたかったことか。でも、私はメスと戦う戦士……地球にいられるのも送還。日が沈むまでに、メスを倒さねばなりません……いいお目にかかることはないでしょう。お父さん、お母さん……かおりちゃん、みどりちゃん……お幸せに。地球は、必ず守ってみせます……」

みどり「お母さん!」

かおり「お母さん……」

博士「サラの命は、あと8時間……」

節子「サラ……サラ……サラ!!」

かおり・みどり「お姉ちゃん!!」

かおり「お母さん……」

博士「サラはあと8時間しか、地球にいられないんだ……」

戦場

レッド「キングミサイル!!」

キングミサイルが炸裂。

ピンク「キングミサイル、通じないわ!!」

グリーン「キングビーム!!」

キングビームが吸収されてしまう。

ブルー「キングビームのエネルギーを吸い込んだぞ……」

デーモスの顔が変化。

フラッシュキングからエネルギーが吸収されていく。

イエロー「フラッシュキングのエネルギーが、吸い込まれてしまう……」

レッド「よし、まだエネルギーが残ってる内に……コズモソードだ!!」

イエロー「OK! コズモソード!!」

スターコンドルからコズモソードが転送。

レッド「フルパワー!!」

フラッシュキングはデーモスから離れてコズモソードを手に取る。

一同「スーパーコズモフラッシュ!!」

コズモソードが折れてしまう。

一同「ああっ!!」

レッド「コズモソードが折れた……」

デーモスの攻撃がフラッシュキングに炸裂する。

フラッシュキングが倒れる。

ラボー

ケフレン「おおっ……遂にフラッシュキングを倒したぞ!!」

フラッシュキングからジンたちが出てくる。

ブン「フラッシュキングが……」
 

あと6時間
 

一方、時村一家はサラの元に車で向かっていた。

節子が通信を試みていた。

節子「サラ……サラ……サラ!」

ジン「何ですって!? サラが時村博士の本当の子供!?」

ルー「どうして黙ってたの!?」

サラ「私たちが、地球へ帰ってきたとき……いつの日か、お父さんやお母さんに逢うのが夢だったでしょ!? どんなにつらく厳しい戦いも、いつの日か、お父さんやお母さんに会えるという夢があったからこそ、切り抜けてこられた……それなのに……私だか、親がわかったとは喜べなかった……」

ダイ「バカだなぁ、サラ。俺たちは、誰か1人でも親が見つかれば……それで嬉しいのに……」

デーモスが5人に突き進む。

ジン「よしみんな……サラを時村博士のうちに会わせてやろう!」

サラ「え?」

ジン「日が沈むまでにメスを倒せば、地球を脱出する前にもう1度だけ会うことができる!」

サラ「ジン……」

ルー「サラ……」

ブン「あと4時間か……サラ、みんな……最後の力を振り絞って頑張ろう!」

ジン「よし、行くぞ!」

4人「おう!」「OK!!」

サラ(その気持ちだけ十分……)

5人が揃う。

ジン「行くぞ。プリズムフラッシュだ!!」

4人「OK!!」

一同「プリズムフラッシュ!!」

ジンたち5人が決戦前に最後のプリズムフラッシュを遂げる。

一同「シャットゴーグル!!」

ゴーグルが閉じる。

一同「フラッシュタイタン、発進!!」

フラッシュタイタンが到着。
 

あと4時間
 

レッド「タイタンゴー! フラッシュターン・タイタンボーイ!!」

フラッシュタイタン前部がタイタンボーイに変形。

一同「完成! タイタンボーイ!!」

デーモスの攻撃が炸裂する。

レッド「負けるものか……」

タイタンボーイが猛ジャンプ。

レッド「ボーイキャノン!!」

ボーイキャノンは跳ね返され、デーモスの攻撃がタイタンボーイに炸裂。

一同「うわあっ!!」

タイタンボーイは墜落。

今度はタイタンボーイからエネルギーが吸収される。

ピンク「またエネルギーを吸収されるわ……」

レッド「そんなに吸いたければ吸わせてやる。フラッシュターン・グレートタイタン!!」

フラッシュタイタン後部がグレートタイタンに変形。

レッド「タイタンボーイジャンプ!!」

タイタンボーイが宙を舞い、グレートタイタンの内部に合体。

一同「完成! グレートタイタン!!」

レッド「タイタンノバ!!」

タイタンノバもデーモスの体内に吸収される。

レッド「タイタンノバのエネルギーは、吸いきれるものではない!」

最後のデウス獣戦士・デーモスはとうとうエネルギーを吸収しきれず爆発して最期を遂げる。

レッド「やったぞ!!」

ラボー

ケフレン「ああ……デーモスが敗れるとは……」

ラボー内が大爆発する。

ラボーは地上に不時着する。

グレートタイタンから降りる5人。

レッド「みんな……頑張れ。残るは大博士リー・ケフレン!」

4人は立ち上がる。

ブルー「ああ……」

ピンク「うん!」
 

あと2時間
 

レッド「あと2時間……最後の力を振り絞るんだ!」
 
4人「OK!!」

フラッシュマンはラボーに乗り込み、戦闘兵・ゾローに挑んだ後、前に進む。

ケフレンがシンセサイザーを弾く。
 

あと1時間
 

炎のシャワーがフラッシュマンを苦しめる。

レッド「みんな……リー・ケフレンを探すんだ!! 行くぞ!」

4人「おう!!」

5人は前に突き進む。

レッド「待て!!」

フラッシュマンがやってきた。

レッド「お前が大博士リー・ケフレンだな!?」

ネフェルがムチをフラッシュマンに当てる。

一同「うわああ!!」

ネフェルはレッド以外の4人に斬りかかる。

ケフレンは再度シンセサイザーを弾き始める。

レッド「プリズム聖剣!!」

ネフェル「危ない!!」

レッドのプリズム聖剣がネフェルを貫通。

ネフェル「ぐわあああ……お、父様……ぐわあああ!!」

ネフェルは大爆発し、敗れ去った。

ケフレン「ネフェル……」

ケフレンが5人に電撃を浴びせる。

レッド「プリズムシューター!!」

5人はプリズムシューターで反撃。

ケフレン「ああ……」

レッド「スーパーカッター!!」

レッドのスーパーカッターがケフレンを叩き斬る。

ケフレン「うおおお―――っ!!」

ケフレンがシンセサイザーの方に倒れる。

レッド「覚悟!!」

ケフレン「待て!! ワシは……お前たちは地球人だ……ずーっとこの地球にいられるようにしてやろう。この遺伝子シンセサイザーならそれが可能だ……ずーっと地球にいられるようにしてやろう。どうだ? 父や母に会いたくないか……!?」

荒野

節子「サラ―――!! サラ……サラ!」

博士「サラ!!」

みどり「サラお姉ちゃん……」

かおり「サラお姉ちゃん……」
 

あと20分
 

ラボー

するとイエローがシンセサイザーにプリズムシューターを発砲。

警報音が鳴り響く。

イエロー「多くの命を傷つけ、弄んできた遺伝子シンセサイザー……そんな物の力を借りるわけにはいかないわ!!」

イエローはもう一度発砲。

ケフレン「ああ……私の……遺伝子シンセサイザーが……」

シンセサイザーを弾くケフレン。

ケフレン「さらばフラッシュマン……さらば! 地球よ!!」

ラボー内が崩壊を始める。

レッド「危ない! みんな逃げろ!!」

フラッシュマンは逃げる。

ケフレン「はははは……」

ケフレンの笑いが高まる中、ラボーは大爆発する。

改造実験帝国メスは最期を遂げた。

レッド「遂にやったぞ!!」

グリーン「やったぁ……」

ブルー「やった!!」

イエロー「やった……やったわね!!」
 

あと5分
 

すると5人のプリズムフラッシュが解除してしまう。

もうすぐ5人の命が尽きようとしているのだ。

苦しむ5人。

ジン「遂に来たんだ……俺たちの命の限界が……」

崖の前に立つ時村一家。

節子「神様……一目でも合わせてください。20年振りに会う我が子なんです」

5人の上空にスターコンドルが浮上。

マグ「フラッシュマン……もう時間だ」

ブン「もう少し……もう少し、この星に……いたかった」

5人は悔しがる。

サラ「お父さん、お母さん……」

スターコンドルから光が5人に照らされ、内部に搭乗される。

こうしてタイムリミットがきてしまった。

かおり「お母さん!」

スターコンドルが時村一家の上を飛び、宇宙に向かう。

節子「行ってしまった……サラは行ってしまった……」

かおり「サラお姉ちゃん……」

かおり・みどり「さようならー!!」

スターコンドルはすでに宇宙空間に出ていた。

ジン「すまないサラ。最後に会わせてあげられなくて……」

サラ「いいの。私は帰ってくる……また、必ずこの地球に……戻ってくる」

ジン「そうだな。もう一度みんなで帰ってこよう……」

ダイ「そうだよ。フラッシュ星の科学なら、それがきっとできるはずだ……!」

頷く5人。

ナレーション「地球に別れを告げて……今、戦士はフラッシュ製に帰っていく。地球での、美しく楽しい夢を見ながら……ありがとうフラッシュマン。さようなら、フラッシュマン……いつの日か、また帰ってくるのを待っていよう」

5人は睡眠カプセルに入って眠りにつく。

5人の心に、地球での出来事が甦る。

ナレーション「戦いの荒野に春が来て、地球に命が甦った。いつの日か、フラッシュマンが帰ってきたとき、この美しい地球が迎えてくれるであろう……」
 

おわり
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