●前回までのあらすじ
2000年の時を越え、ついに復活した最終兵器”制裁の楔”。
その恐るべき威力をもって、インフェリアへの復讐を果たそうとする”ネレイドの福音”総帥エクスシア。
エクスシアに奪われた大晶霊を取り戻そうとするリッドたちは、反エクスシア同盟と手を結び、制裁の楔に乗り込もうとする。
果たして彼らの運命は・・・・!?
リッド「こ・・これが・・・!?」
キール「長距離晶霊砲!?」
ファラ「す・・すごすぎる・・・」
(”制裁の楔”の主砲・長距離晶霊砲の山をも吹き飛ばす威力を見て唖然とするリッドたち)
プラティア「いけない! 首領は王都への攻撃を始める気なんです!」
リッド「なんだって!?」
●最終話 それぞれの旅立ち
(悠然と海の上を行く”制裁の楔”。それを追うリッドたち)
プラティア「今、制裁の楔は長距離晶霊砲の射程を王都に定めるべく移動しているんです」
ミニマ「つまり、この海を越えて大陸の上空にさしかかったら、王都への直接攻撃ができるようになるんです!」
マローネ「何!?」
ファラ「そんな・・!?」
キール「どうする? リッド!?」
リッド「・・・・突入しよう! 制裁の楔に!」
(制裁の楔の内部。大晶霊を閉じ込めたクレーメルケイジが安置されている)
エクスシア「フッフッフッ・・もうすぐだ・・・もうすぐ・・我らが野望は果たされる・・・・!?」
(スクリーンに映し出されるリッドたち)
エクスシア「・・・・・・・・・」
バシュ!バシュ!(制裁の楔より小型の砲が多数出現し、リッドたちに砲撃する)
ファラ「キール! ちゃんと・・・・きゃ〜〜!!」
キール「そ・・そんなこと言われたって! うわっ!」
(絶え間ない砲撃から逃げまどうリッドたち)
ドガン!(砲撃がキールとリッドの乗った浮遊台を直撃し大破させる)
キール「うわあああ!」
(間一髪の所をヴァロッサに拾われる二人)
リッド「ヴァロッサ! すまねえ!」
マローネ「これじゃヴァロッサが持たん!」
(上に5人、下に2人で合計8人。あきらかに重量オーバーなヴァロッサを案じるマローネ)
マローネ「・・・!? ようしっ・・・! ヴァロッサ行くぞ!!」
(制裁の楔に穴を発見したマローネ。ヴァロッサをそこへ強襲させる)
(ヴァロッサから飛び降りた8人)
キール「どうするリッド?」
リッド「俺たちはエクスシアの所へ行き、大晶霊を取り戻す。マローネたちはエクスシアの本体を捜してくれ」
マローネ「わかった」
リッド「ようし、行くぞ!」
(走り出す8人。その様子をモニターで冷ややかに見つめるエクスシア)
プラティア「あそこの角を右です!」
(プラティアの案内で道を曲がっていくリッドたち)
リッド「・・・・!? 待て!」
(突然のリッドの声に立ち止まる仲間たち)
ファラ「!?」
キール「どうした!?」
リッド「タダでは行かせてくれねえみてえだ・・・」
(前方に対し身構えるリッド)
(闇の中からエクスシアによって操られたセレスティア人の亡霊の群れが現れる)
(リッドたちに襲い掛かる亡霊たち)
リッド「でえい!」
ファラ「やあっ! たあっ!」
(亡霊どもをなぎ倒すリッドとファラ)
マローネ「はっ!」
コリーナ「すごいです〜!」
(亡霊を一刀両断にするマローネ)
ミニマ「こっちです!」
(ミニマの案内で進むマローネとコリーナ)
プラティア「こちらを右に!」
ミニマ「向こうです!」
(二手に分かれて、ミニマとプラティアの案内で進んでいく一行)
プラティア「真っ直ぐ!」
ミニマ「左!」
プラティア「ここは真っ直ぐ!」
ミニマ「突っ切って!」
プラティア、ミニマ「「そこです!!」」
(同時に目的地へたどり着いた二組)
(ミニマの案内で動いたのはマローネとコリーナ)
(一方、プラティアに先導されてきたのはリッド、ファラ、キール、メルディ)
ミニマ「ここがおそらく・・・」
マローネ「・・・・でやっ!!」
(剣を振るい扉を破壊するマローネ)
(同時にリッドたちも扉の中へ)
リッド「こりゃあ・・・」
(扉の中にあったのは巨大な円形の空間)
リッド「エクスシアはどこだ?」
(警戒しながら進むリッドたち)
(柱の一本に近づくキール)
キール「これは巨大なクレーメルケイジのようだが、すでに破損しているみたいだ」
エクスシア「心配は要らぬ」
キール「!!」
(突然聞こえてくるエクスシアの声)
リッド「どこだ! どこにいやがる!」
エクスシア「フッフッフッ・・・」
キール「リッド! 前だ!前を見ろ!」
(巨大な中央のクレーメルケイジの前に現れるエクスシア)
エクスシア「大晶霊さえあれば目的は達せられる」
リッド「エクスシア・・・・!」
(一方、ミニマの案内で部屋にたどり着いたマローネたち)
マローネ「エクスシア・・・・これが・・・!?」
(そこにいたのはカプセルに入ったエクスシアそっくりの少女)
(2000年前にエクスシアの本体となったセレスティア人の少女だ)
コリーナ「私よりおちびさんです・・・」
リッド「エクスシア! 大晶霊を返しやがれ!」
エクスシア「・・・・トゥヤトゥレンアンリヴァン・・・・」
(メルニクス語で何かを唱えるエクスシア)
メルディ「・・・・仲間・・?」
キール「えっ?」
(エクスシアの声に答え、セレスティア人の亡霊が再び現れる)
リッド「!」
ファラ「リッド! あれを見て!」
エクスシア「うあっ! うっ!」
(亡霊たちがエクスシアに入り込んでいく)
エクスシア「フフフフ・・ハハハハハ・・・今や我は同胞とひとつになった。大晶霊・・・奪い返せるものなら・・奪ってみよ!」
ドガン!!(エクスシアの額のエラーラが光ると同時に、床を突き破って蛇のようなモンスターたちが現れる)
リッド「散れ!」
(散開するリッドたち)
(一方、マローネたちもまたセレスティアの亡霊に囲まれピンチに陥っていた)
コリーナ「ぎょえ〜〜〜です〜〜〜!」
(亡霊におびえまくるコリーナ)
マローネ「二人とも下がってろ」
ミニマ「マ・・マローネさん!」
(コリーナとミニマの前に立ち、剣を振るって亡霊に斬りかかるマローネ)
(モンスターと戦うリッドたちだが追い詰められる)
ファラ「あああっ!」
リッド「ファラ! うわあ!」
(マローネたちもまた多勢に無勢。ミニマとコリーナが亡霊に捕まってしまう)
マローネ「ミニマ! コリーナ! うああっ!!」
(亡霊の不意打ちを喰らうマローネ)
(そしてこちらはリッドたち。モンスターに咥えられてしまうリッドとファラ)
リッド「くそっ!」
ファラ「離せっ!」
(キールとメルディにも襲い掛かるモンスター)
キール「メルディ! うわああ!」
(モンスターに咥え上げられるキールとプラティア)
メルディ「キール!」
プラティア「きゃああああ!」
メルディ「プラティア!」
(亡霊に頭を抑えられるマローネ)
マローネ「・・・・くっ・・!」
(マローネの剣を取り持ち上げる亡霊)
ミニマ「マローネさん!」
コリーナ「やめるですぅ!」
(亡霊に捕まって身動きできないミニマとコリーナ)
(そのころ、制裁の楔は海を渡り終えつつあった・・)
村人「ななな・・・・うわあああああああ・・・・・」
(制裁の楔の姿を目撃し逃げる村人)
メルディ「どうすれば・・・・?」
エクスシア「ハハハハハハハハハ!」
(狂気に満ちた笑い声を上げるエクスシア。亡霊を取り込んだためか別人のように凶悪な姿になっている)
エクスシア「時は満ちた・・・長距離晶霊砲発射準備!!」
メルディ「待つよ!」
(エクスシアの前に立つメルディ)
メルディ「こんなことしている場合じゃないよ! インフェリアとセレスティアの両方が今危ないのに! 大晶霊がないと!」
エクスシア「フッ!」
ドビュウッ!(エクスシアが袖を一振りすると突風が巻き起こり、メルディを吹き飛ばす)
メルディ「あああっ!」
(そうこうしている間も長距離晶霊砲の発射準備は進んでいる。目標は王都インフェリア)
(亡霊に取り押さえられたマローネ。今まさに剣が振り下ろされようとしているその時・・・)
マローネ(力が欲しい・・・みんなを助ける力が・・・!)
ミニマ(エクスシア様を止める力が・・・・!)
プラティア(制裁の楔を止める力が・・・・)
メルディ(力が・・・力が・・・力が欲しいよ・・・!!)
((((力が欲しい!!!!)))))
(セレスティア人たちの想いが光となり、額のエラーラより放たれる)
(その光の中で眼を開けた者は・・・・)
(少女の眠るカプセルが開いていく・・・・)
リッド「くっそう!」
ファラ「だめえ!」
キール「やめろ!!」
(その瞬間、誰かのエラーラが輝いた)
エクスシア「撃てーーーーーー!!!!」
(エネルギーチャージ完了。長距離晶霊砲が発射されると思われたが・・・なぜかその力は失われる)
ドゴ!!(制裁の楔の一部で爆発が起こる)
(同時に亡霊たちが消えていく)
マローネ「一体何が・・?」
ミニマ「マローネさん!」
マローネ「!?」
(亡霊から解放されたマローネたち。彼女たちの眼前でカプセルが開き、エクスシアの本体である少女が現れる)
マローネ「お前は・・・エクスシア・・・なのか・・・?」
少女「・・・・」
(何も言わず、マローネを見つめる少女)
エクスシア「どうした!? なぜ撃てぬのだ!!??」
(長距離晶霊砲が撃てないことに動揺を隠せないエクスシア)
(彼女の前に、少女とマローネたちが現れる)
エクスシア「なぜお前が・・・!?」
(少女が手をかざすとモンスターが消え、リッドたちが解放される)
メルディ「みんな!」
リッド「いったいどうなったんだ?」
ファラ「晶霊砲は?」
メルディ「みんな無事でよかったよ!」
キール「おい! あれは・・・!」
(キールの声に振り返るリッドたち。少女が歩いてくる)
キール「あれはおそらく・・・」
ファラ「ひょっとしてあの子が・・・・」
マローネ「ああ。エクスシアの本体だ」
(エクスシアに近づいていく少女)
エクスシア「よせ! やめろ! 来るな!!」「今さらなぜお前が・・・!!??」「ああああ!!」
(少女が手をかざすと苦しみだすエクスシア。亡霊たちが逃げ出していく)
(エクスシアの顔が元に戻る)
エクスシア「・・・・なぜだ・・? なぜ我々の野望の邪魔をする・・・? よりによってお前が・・・」「!!??」
エクスシア(少女)「戦いは既に過去のことゆえ」
(少女はエクスシアの口を借りてしゃべっている)
エクスシア「バカな! であれば、私がお前から分かれた意味は!?」
少女「それはすでに失われていたのだ。お前も気づいているはずだ。その時点で制裁の楔を脱出用に改造することもありえた」
「しかし、お前の憎しみはあまりに大きすぎた。お前の良心として作用するはずであった私を完全に封印してしまうほど」
「長い年月がお前を変えてしまったのだ。憎しみだけを残して」
エクスシア「そ・・・・そんな・・・・・!」
(涙を流すエクスシア)
エクスシア「私は・・・セレスティアを護るために・・・」
メルディ「エクスシア。聞いて欲しいよ。今セレスティアとかインフェリアとかいっている場合じゃないんだな。グランドフォールが!」
キール「そう。インフェリアとセレスティアが衝突する現象・グランドフォールは近いうちに必ず起こる」
リッド「俺たちはそいつを防ぐために旅をしているんだ」
ファラ「大晶霊を集めながらね」
エクスシア「グランドフォール?」
(手を掲げる少女。大晶霊を閉じ込めたクレーメルケイジがコリーナの手元へ飛んでいく)
コリーナ「へっ? ええええ〜〜〜! あたしですか〜〜?」
(驚くコリーナに対しうなずく少女)
リッド「頼んだぜコリーナ」
メルディ「大晶霊をそこから出して欲しいよ」
キール「コリーナの能力ならできるはずだ」
ファラ「だいじょうぶ! 何とかなるよ!」
コリーナ「えええ〜〜〜責任重大ですう!」「んんん!!」
(大晶霊を解放しようとやたらと力むコリーナ。その肩に手を置くマローネ)
マローネ「力を抜けよ」
コリーナ「マローネさん?」
マローネ「ムキになっているお前なんて似合わないぞ」
コリーナ「へへへへ・・・そうですね!」「大晶霊さん・・・出てきてくださいです・・・」
(皆が見守る中、クレーメルケイジに念をこめるコリーナ)
(やがてクレーメルケイジが光りだし、大晶霊が解放された)
ウンディーネ「やっと出られましたね」
イフリート「ふへえええ! 肩凝ったぜ!」
シルフ「まったく、人間てやつはとんでもないよ!」
メルディ「ワイール! みんな戻ってくれたよ!」
(力を使い果たしたか倒れかかるコリーナ。それを支えるマローネ)
マローネ「大丈夫か?」
コリーナ「・・はい、ちょっち疲れただけです」
メルディ「コリーナ、ありがとな!」
コリーナ「いえいえ、どういたしましてです」
(口々にコリーナを讃えるリッドたち。)
(一方、膝ついているエクスシアに顔をあわせる少女)
(お互いにうなずきあう二人)
エクスシア「マローネ・ブルカーノ。私はあなたの両親を殺した。私を撃ちなさい。あなたの気のすむように」
マローネ「・・・・・・」
ファラ「マローネ・・・・」
マローネ「・・・・・・やめておこう。今回の旅でわたしも少し学んだ。復讐することの空しさを」
「それに、そっちのおちびさんには命も助けてもらっちまったしな」
エクスシア「ならばコリーナ・ソルジェンテ。そなたの恨みを晴らしなさい」
コリーナ「本当のお母様じゃなかったけど・・・でも・・・やっぱりお母様です!」
プラティア「首領! あなたはベルカーニュの領主様です!」
ミニマ「いっしょに帰りましょう! ベルカーニュへ!」
エクスシア「私は・・・・」
コリーナ「お母様!」
プラティア、ミニマ「「首領!!」」
エクスシア「私は・・・いや私たちは元に戻ります。2000年前、ただの少女であった私に・・」
「キール・ツァイベル。メルディ。ファラ・エルステッド。リッド・ハーシェル」
「この制裁の楔を沈めてください」
リッド「ああ、わかった・・・!」
(微笑むエクスシア。光とともに、少女とひとつになる)
(倒れこむ少女を支え、胸に抱くコリーナ)
コリーナ「お母様・・・・」
リッド「マローネ」
マローネ「?」
リッド「みんなを連れて一足先に脱出してくれ」
マローネ「何を言っている! わたしだって!」
リッド「怪我人は引っ込んでな!」
マローネ「あっ・・・・やれやれ一本とられたよ」
(煙を出して浮遊する精彩の楔。そこからヴァロッサに乗って脱出するマローネ、ミニマ、プラティア、コリーナ)
(制裁の楔に残ったのはリッド、ファラ、キール、メルディ)
リッド「よーーし! いっちょ派手に暴れっか!」
ファラ「リッド! あれ見て!」
(見るとまたしてもセレスティアの亡霊が群れを成して出現している)
リッド「なんだよ! あいつら逃げたんじゃなかったのか!?」
キール「おそらく、エクスシアがただの人間に戻ったことで暴走してるんだ」
メルディ「あっちにもでてきたよう!」
リッド「ようし、みんな行くぞ!」
(一斉に四方へ散るリッドたち。亡霊どもを蹴散らしていく)
リッド「おりゃああ!」
ファラ「はあっ!」
キール「イフリート!」
イフリート「はああああああ! うおりゃ〜〜〜〜!!」
キール「シルフ!」
シルフ「へへへ! それ!」
メルディ「ウンディーネ!」
ウンディーネ「はっ!」
ドガーーーーーン!! (大晶霊の力も合わさり、破壊された制裁の楔は海へ落下。大爆発を起こす)
(爆発の様子を宙に浮いて眺めているリッドたち)
リッド「ふう〜〜やれやれ!」
ファラ「終わったね」
リッド「ああ!」
メルディ「また旅を続けられるな〜!」
キール「そうだな。大晶霊のみんなもありがとう」
シルフ「”ございます!”」
キール「えっ?!」
シルフ「”ありがとうございます”だろ! 罰!」
(礼儀知らずに怒ったシルフ。リッドたちを浮遊させていたエアリアルボードを解除してしまう)
「「「「うわあああああああああ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」」」」
(そのまま落下していくリッドたち)
(全てが終わり、平和が戻ったベルカーニュ。人々が復興に勤しんでいる)
(プラティアやミニマの姿も見える)
プラティア「お手伝いします」
島民「ああなに言ってんですか、領主さまはいいんですってば!」
プラティア「困りましたわね。わたくしはあくまで代理に過ぎませんのに・・」
ミニマ「ええ〜〜釘にトンカチ、ノコはいりませんか〜〜?」
プラティア「ちょっとミニマちゃん。あなただって領主代理なのよ」
ミニマ「えっ? えへへへへへ・・つい習慣で・・・」
プラティア「まあ・・・・うふふふふ」
ミニマ「えへへへへへへ・・・・・・それにしても、ずいぶん人が減っちゃいましたね」
プラティア「自分で新しい土地を求める人々を、止めることはできないわ」
ミニマ「エクスシア様はいつ戻られるんですかね?」
プラティア「さあ・・・でもいつエクスシア様や出て行った人たちが戻ってきてもいいように、ね?」
ミニマ「はい! 前よりもいい島に!・・?」
(ふと振り向くと、そこでは反エクスシア同盟の指導者だった老人が材木と格闘していた)
プラティア「先生!」
ミニマ「お年寄りはムチャしちゃいけませんよ!」
老人「何のこれしき。若いモンには負けやせんて!」「そりゃ〜〜!! だは〜〜〜!」
(やはり無理があったのか腰を痛める老人)
(寝転がって空を眺めているマローネ。彼女を上から覗き込むのはコリーナと、本来の姿に戻ったエクスシア)
コリーナ「マローネさん、何眺めてるですか?」
マローネ「何って・・ただ空を眺めてるんだ」
(マローネの左右に寝転がるコリーナとエクスシア)
コリーナ「はあああ〜〜いい天気ですね〜〜」
マローネ「そうだな」
コリーナ「リッドさまたち、セレスティアについたでしょうか?」
マローネ「さあな」「お前、本当にリッドたちといっしょに帰らなくてよかったのか?」
(隣に寝転ぶエクスシアにたずねるマローネ。エクスシアはうなずいた)
マローネ「そうか」
コリーナ「本当はマローネさんが行きたかったんじゃないですか?」
マローネ「お前たちみたいなのを二人っきりで旅をさせるなんて、危なっかしくてな」
コリーナ「えへへへへ・・・はああ〜〜〜」
マローネ「?」「!?」
(空を見て驚くマローネたち。光の柱が天空に向かって伸びている)
マローネ「リッドたち、旅立ったんだな。セレスティアに!」
(立ち上がるコリーナ)
コリーナ「世界を救うものたちよ」「心通わした友たちよ」
「願わくばその旅路に、安らぎなることを」「願わくばその未来、光溢るることを」
「我らは信じて生きる」「希望に満ちた明日を」
「愛するものたちの旅立ちの日に」
「この詩を・・・・・送らん・・・・」
「てな感じかな・・・?」
(顔を赤らめるコリーナ)
マローネ「ああ! イケる!イケる!」
コリーナ「マローネさん、それファラさんの・・・」
マローネ「あ・・・」
(コリーナの言葉に顔を紅くするマローネ)
マローネ(リッド、ファラ、キール、メルディ、お前たちに託したぞ。私たちの未来を!)
エクスシア「ありがとう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ありがとう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
(空に向かって声を張り上げるエクスシア)
(いつまでも空を見上げるマローネたち・・・)
(そして、”光の橋”に乗ったリッドたちは、一路セレスティアへ!)
「かくして、説話は未来へ続く・・・・!」
E N D