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特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクションのエンディング


レスリー星。怪重機キラータンクの前にデカレンジャーロボがピンチに陥る。
そのとき突如、廃墟の中から飛び出した巨大バギーが窮地を救う。

ブルー「あれは……?」
イエロー「松本君?」

バギーの中では、デカブレイクがハンドルを握っている。

ブレイク「お待たせしました、先輩!」
レッド「テツ!? そのマシンは?」
ブレイク「ブラストバギーです! この星のデカベースに残ってたんです。ユニットは宇宙統一規格ですから、合体してとどめを刺しましょう!」

ブラストバギーが宙に舞う。

ブレイク「特捜武装!!」
レッド「行くぞ!」
全員「特捜武装!!」

ブラストバギーが分離し、巨大砲、盾、胸のプロテクターとなってデカレンジャーロボに装着される。

全員「デカレンジャーロボ・フルブラストカスタム!!」
ブランデル「これでも強がりが言えるか?」

轟音を響かせ、廃墟の彼方から十数台ものキラータンクが出現する。

レッド「わ、たくさん来やがった!」
ブレイク「ナンセンス……!」
ブルー「ノー・プロブレム」
グリーン「ま、やりますか」
イエロー「ドーンといってみよう!」
ピンク「私たちは無敵なんだから!」
ヴォルガー「ほざけ!」

キラータンクが一斉に砲撃を始める。

全員「ブラストランチャー!」

デカレンジャーロボの右手のブラストランチャーが、次々にタンクを撃破。

レッド「スピニングブラスト!」

左手のシールドを地面に突きたてると、独楽のように回転しつつタンクを次々に撃ち抜いてゆく。
あっという間に、残るはヴォルダー機を含めて僅か5機。

レッド「観念しろ、ヴォルダー!」
ヴォルダー「おのれぇ……!」

ヴォルダー機の前に、他の4機が一列に並ぶ。

レッド「仲間のタンクでガードしたって無駄だぜ! ブラストシールド!」「ブラストランチャーセット!」

デカレンジャーロボがシールドとランチャーを合体させ、狙いを定める。

全員「フルブラストランチャー!」
レッド「ターゲット・ロック!」
ヴォルダー「無駄だ……」
全員「パトエネルギー全開! フルチャージ・フルブラスト!!」

全エネルギーを込めて放たれた砲弾が、タンクをまとめて貫く。

ヴォルダー「馬鹿な!?」

断末魔の叫びを上げ、ヴォルダーがキラータンクもろとも爆発炎上。

全員「ゴッチュー!」
レッド「これにて一件コンプリート!! ……悲しみの時よ、永久に止まれ……」


デカレンジャーの活躍で地球の平和は守られた
マリーも元の体に戻り
バンたちとの別れのときが訪れていた


デカベースの見下ろす海岸で、バンたちデカレンジャーとマリー・ゴールドが別れの挨拶を交わす。

バン「良かったな、マリー。その培養したワクチンで、レスリー星の皆もすぐに元に戻るよ」
マリー「簡単にはいかないけど……頑張って絶対もう一度、明るい街を作り上げる」

マリーが手を差し出す。
バンが慌てて自分の手を服で拭い、握手をかわす。

バン「そしたら皆で遊びに行くよ!」
ウメコ「うん!」

一同も頷き合う。

マリー「じゃ……」
ウメコ「バイバーイ! 元気でねぇ!」

マリーが去ってゆく。
どことなく寂しそうな表情のバン。

マリーが指先をバンに構える。
時間停止の超能力により、バン以外の面々の動きがピタリと止まる。

狐につままれたようなバンに、マリーがクスリと笑って駆け寄り、腕を組み、彼の胸にマリーゴールドの花を挿す。
そして、優しく頬にキス。

マリー「待ってる」

照れ臭そうに鼻の下を拭うバン。

バン「……うん!」


時間停止が解除される。

ウメコ「あれ?」
セン「今……時間、止めてなかった?」
ウメコ「あぁ〜腕組んでる!」
ジャスミン「顔が近い……!」
ホージー「お前……何してたぁ!?」

慌てるバンを、ホージーが羽交い絞めにする。

バン「な、何もしてねぇよ!」
ホージー「嘘つけぇ!」

追いかけっこを始める2人に、一同が笑い合う。

テツ「ナンセンス……」


遥か宇宙を越えて ほのかな恋が芽生えた
いつか宇宙に平和が訪れたとき
その炎は再び大きく燃え上がるだろう

捜査せよ デカレンジャー
戦え 特捜戦隊デカレンジャー!!


END
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